「過去最高額を達成」日本工作機械輸入協会が賀詞交歓会を開く

中川会長
中川会長
 日本工作機械輸入協会(会長=中川貴夫 シーケービー社長)が1月12日、都内の第一ホテル東京で賀詞交歓会を開催した。

 あいさつに立った中川会長は、「昨年、当協会も60周年を迎えた。私自身この節目の年に会長職に就任し、今日まで務めてこられたのも皆様方の力添えがあったからと感謝を申し上げる。昨年度の工作機械の輸入通関実績は、1100億円超えを達成し、最高額の達成となった。政府による設備投資優遇策や円安による輸出の恩恵を受けた企業が設備投資をしたことと皆様方の努力の賜だと思っている。今年はいよいよJIMTOFの年。会員企業も多数出展されるが、当協会はJIMTOFの成功に向け邁進していく所存である。9月にはシカゴでIMTS2016が開催されるが当協会では今年も恒例の輸入促進ミッションを派遣する。当協会は61年目の第一歩を輸入工作機械の推進を通して、グローバル時代における日本人のものづくりを支えるため、気持ちも新たに進んでいく所存である。日本の和包丁は世界が認めているが、スイスのアーミーナイフもこれまた素晴らしいものである。われわれの輸入工作機械はスイスのアーミーナイフである。」と述べた。

 新規会員4社の紹介をした。これをもって同工業会は会員数48社、賛助会員8社の計56社となった。

生産性を高めるための投資の動きが出ている

佐脇 経済産業省 産業機械課長
佐脇 経済産業省 産業機械課長
 来賓を代表して佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「国内投資も少しずつ回っているように感じている。さらに将来に向けた経済の好循環を本格化するうえで、新しい価値を生み出す企業活動を活性化させなければいけない。特に国内においては様々な課題があるが、今のところ、ものづくり関係の投資が人件費の安さを求めた立地選択という状況からより、合理性のある、例えばロボットを活用するなどした生産性を高めた上での国内投資という動きになっているようである。私どもも昨年来、幅広い意味での自動化等ものづくりを支える施策を展開してきたと自負している。ものづくりにおいては従前の垣根を越えた様々なチャレンジが世界各国で始まっており、輸入協会様は海外の工作機械を国内のユーザーにしっかり使って頂いており、いわゆる橋渡しの役割もある。ある意味新しいバリューを生み出すには最強であり、新しい産業構造に関わっていく可能性がある。海外の機械を国内ユーザーに提供することで、新しい環境作りができ、新しいビジネスチャンスになると思っている。」とあいさつした。

乾杯の発声はエリック・キッシュアメリカ大使館 商務部上席商務官が行った。

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