「自らが切り拓いていく努力が必要」日本歯車工業会が賀詞交歓会を開く

澤田 豊 日本歯車工業会会長
澤田 豊 日本歯車工業会会長
 日本歯車工業会(会長=澤田 豊 豊精密工業顧問)が1月8日、都内の東海大学校友会館で賀詞交歓会を開催した。

 澤田会長は、「昨年当工業会は円安の恩恵を受け、収益が改善された企業が多かったのではないか。しかしながら量の拡大までは至っていないという状況である。今年は工業会としてもぜひ成長路線を牽引したい。従来は経済政策に頼っていた面もあるが、今年は自らが切り拓いていく努力が必要であろうと思っている。歯車工業会は小さな団体だが、キラリと光る活動を心がけており、日本の経済成長においても、教育というのはキーになるだろうということでギアカレッジに注力している。また技術開発においても工業会としても取り組み、新しい時代を切り拓いていこうと考えている。今年は魅力ある工業会を目指して活動していく。皆様にもぜひ参画していただき、盛り上げていきたい」とあいさつした。

「日本のものづくりは世界最高水準」、「歯車工業会は日本の歯車そのもの」 

 続いて、宮沢洋一 参議院議員 自由民主党税制調査会長が、あいさつの中で「日本の鋼材にいろいろ懸念されることがあると聞いた。日本のしっかりとした鋼材が使えるような状況をつくることは日本の産業にとって大切なことなの

宮沢洋一 自由民主党税制調査会長
宮沢洋一 自由民主党税制調査会長
で考えたい。私も経済産業大臣を1年近くやらせていただいたが、日本の産業をみていると、産業の7割がサービス業だがサービス業の効率性は世界の標準より低く、これをなんとかしていかなければ、というのが経済産業政策の1番大事なところである。一方、ものづくりというと、まだ日本のものづくりは世界最高水準であることは間違いない。自動車、素材、産業機械、工作機械など世界に競争力がある。これらをどう維持していくのか、というのがわれわれの課題であると考えている。」と述べた。

鈴木淳司 経済産業副大臣
鈴木淳司 経済産業副大臣
 鈴木淳司 経済産業副大臣が「歯車工業会は日本の歯車そのものだ、と改めて痛感している。丙という字は火に関係し、横に広がっていく、燃えさかる、そんな意味があると聞いた。申というのは、動物の猿ではなくて、申(シン)とも申(モウ)すともいう。にんべんを付ければ伸びるという字になるように、伸びていく、目標に向かって進んでいくという意味だそうなので、ぜひ経済の発展と共にしっかり伸びていく年にしたいと思っている。お陰様で安倍政権は3年が経過した。六重苦と言われたが円安も進み、あるいは税制もずいぶん進歩した。数年かけて法人実効率20%台にしていくという方針が、2年で達成できそうであるし、あるいは中小法人の償却資産課税1/2を3年間、これは非常に画期的なことである。これは経産大臣をやられた宮沢税調会長が英断でもって進められたことである。この追い風にのってしっかりと前に進んでもらいたいと期待している。」と声援を送った。

浅川泰秀副会長(セイサ顧問)の乾杯の発声で開宴した。新規入会企業の紹介があったのち、宴たけなわのころ、猪村美之副会長(ナゴヤギア会長)の中締めで散会した。

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