レーザ用FACレンズを使用せずに対照的なビームプロファイルを実現

110627モリテックスモリテックス(社長=松岡昇氏、本社:東京都豊島区)は、このほど親会社であるSCHOTT AG(本社:ドイツ マインツ、取締役会議長兼CEO:ウド・ウンゲホイヤー)が本年5月に開発した、FACレンズを使用せずに対照的なビームプロファイルを実現する溶融ファイバ「ビームシェーパー(Beam Shaper)」の取扱いを開始した。

ビームシェーパーを使用することで、高出力ダイオードレーザ使用時に用いられる速軸コリメーション(FAC)レンズが不要となる。 今後、このSCHOTT AGが開発したビームシェーパーを製品ラインナップに加え、レーザーメスなどの医療用機器分野やレーザ光源を使用した工作機器分野などへの販売展開を行う。

SCHOTT AGでは、非対称的に発光するレーザダイオード光を、形の均一な光線に成形するためのソリューションとしてビームシェーパーを開発、この製品はフレキシブルな多成分グラスファイバで、レーザダイオードとの直接結合が可能だ。

現在、レーザダイオードは、固体レーザの励起など、多くの用途に使用されている。レーザダイオードは小型で効率的だが非対称的に発光するという難点があった。これを解消するため、調整が難しいFAC レンズが必須であり、システムレベルでは、組み立てに時間がかかるという難点があった。SCHOTT AGの開発した新技術ではFAC レンズが不要となるので、短時間での組込が可能となる。

レーザダイオードから放出された光は、例えば口径の小さな円形など、様々な形への変形が可能なので、高品質なレーザ光を出すことが可能である。現在、ファイバは0.4 から0.8 までの範囲の開口数に対応している。さらに、出射光を一般的なライトガイドに入力した場合、最長2,000mmまで80%の光を透過させることが可能だ。

耐久温度は約150 度。出力密度によっては、コネクターを冷却することが必要な場合もあるが、これらのライトガイドは強固な構造で使い勝手が良いことから、既設のレーザダイオードも一層使いやすくなり、その性能の向上も可能である。これにより、医療分野におけるレーザメスへの利用をはじめ、工業分野においてのレーザ光源を使用した工作機器への搭載といった新たな用途への利用も期待されている。