イワタツールが新工場を建設

 イワタツール(社長=岩田昌尚氏、本社:愛知県名古屋市守山区花咲台)が本社横に新工場を建設している。竣工予定は本年5月。

 新工場が稼動すると本社横にある従来工場が丸々空いてしまうことから、岩田社長は、「従来の工場が独立した建物であるというメリットを活用し、汎用機を置いて新人教育のために使ったり、また、関連企業とのコラボレーション等やセミナー関係を開催する予定」と新たな活用法を考えている。

「人には様々な可能性がある」と岩田社長
「人には様々な可能性がある」と岩田社長
イワタツールは岩田社長の祖父が1928年にセンタードリルを国産化し、製造・販売を開始したころから始まっている。岩田社長に若者の人材育成に注力する理由を尋ねると、「祖父は某工作機械メーカーに勤務していて、年季明けをしたのち町工場に勤めた。そこで開発したのがセンタードリルだった。祖父は仕事をしながら研究開発をしたいと望んでいて、仕事が終わったときに務めていた町工場の社長に“研究をしたいから機械を貸して欲しい”と頼んだところ、気持ちよく設備を貸してくれた。当時、その社長もうちの祖父を見て、いつかは独立するだろう、と分かっていたはず。だけど、その社長は機械を使わせてくれた。この出来事がなければ、今日のイワタツールはないわけで、人にはいろんな可能性があり、その可能性を提供できる場となるように、と思っている」と話した。

 現在、イワタツールの売れ筋商品である「トグロンハード」は金型業界に認知され、ジワジワと広がりを見せており、同社のトグロンシリーズは、売上げ2割を超えている。

 なお、「INTERMOLD/金型展」「金属プレス加工技術展」(主催=INTERMOLD・金型展/日本金型工業会、テレビ大阪:金属プレス加工技術展/日本金属プレス工業協会)が、4月20日(水)~23日(土)までの4日間、インテックス大阪で開催されるが、イワタツールも出展する。人気のトグロンシリーズを展開するなど、見所も豊富である。

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