コマツが ICTブルドーザー5機種・ICT油圧ショベル1機種を国内市場で販売開始

新発売の「D61PXi-23」と「PC200i-10」
新発売の「D61PXi-23」と「PC200i-10」
 コマツ(社長=大橋徹二氏)は、4月1日より世界初のインテリジェントマシンコントロールを実現した、ICTブルドーザー5機種とICT油圧ショベル1機種の合計6機種のICT建設機械を、スマートコンストラクションサポート契約とともに国内市場で販売を開始した。 

 同社は2015年2月より、建設現場のあらゆる情報をICTで繋ぎ、安全で生産性の高い「未来の現場」を実現するソリューション事業「スマートコンストラクション」をレンタルで提供しているが、新たに販売での導入を開始する。

 国土交通省は、労働力不足など建設業の抱える様々な問題を解決し建設現場の生産性向上に取り組む方策として「i-Construction」の推進を発表している。2016年度からは直轄工事の土工ではICT土工の全面的な活用に向け、調査・測量、設計、施工、検査のプロセスにおいて3次元データによる新基準が導入される。またICT土工の活用に必要な経費を計上するための新たな積算基準が導入される。同社のスマートコンストラクションは、国土交通省の「i-Construction」の各工程にも対応するもの。

 同社のICTブルドーザーは、整地の仕上げ作業時だけではなく、掘削作業時を含むブレードコントロールを自動化した世界初の自動ブレード制御機能を搭載し、作業効率の大幅な向上を実現している。ICT油圧ショベルは、GNSS(GPS+GLONASS)アンテナと補正情報から得たバケット刃先の位置情報を施工設計データと照合しながら作業機(ブーム、アーム、バケット)操作を制御する、世界初のマシンコントロール技術を搭載し、ICTブルドーザーと共に「インテリジェントマシンコントロール」を実現している。またICT油圧ショベルにはステレオカメラを標準装備している。

 スマートコンストラクションサポート契約は、施工現場の全エリアを3次元データで完全掌握することができるクラウド型プラットフォーム「KomConnect」の利用、ICT施工を遠隔サポートするスマートコンストラクションサポートセンタの利用、高精度施工のためのGNSS補正情報配信サービス、通信料、ICT建機本体ソフトウェア保守料をパッケージ化している。このサービスにより、ユーザーは「i-Construction」の新基準の整備とともにそれに対応した施工管理が可能となり、ICT施工で必要な初期設定や手続きが不要となり、遠隔サポートにより安心してICT建機を使うことができる。また要望に応じて、起工・完工時のドローンによる高精度測量、ICT建機での施工に必要な3次元設計データ作成、稼働に必要なローカライゼーションなども別メニューで提供する。

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