ロボット統計受注・生産・出荷実績(2016年1~3 月期)

 ロボット工業会がまとめた、2016年1~3月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。

受注
 受注台数は、対前年同期比で、+6.3%の38,035 台となり、2四半期連続でプラス成長となった。また、四半期ベースでは過去最高実績となった。
 受注額は、同△4.2%の1,329 億円と、2013 年4~6 月期以来となる11四半期ぶりの
マイナスに転じた。

生産
 生産台数は、対前年同期比、+6.7%の36,920 台となり、11四半期連続でプラス成長。また、四半期ベースでは過去最高実績となった。
 生産額では、同+8.4%の1,246 億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。
 昨年2015 年(会員+非会員)の年間生産額(出荷額)は、輸出は円安を背景に海外需要
が拡大し、国内は政策効果などとも相まって設備投資が増加したことで、対前年比で約
6%増の6,300 億円となる見込み。また、今年2016 年(会員+非会員)の年間生産額(出荷額)は、引き続き国内での需要増に加え、米国での更なる景気拡大と製造業回帰による堅調な伸び、中国での減速経済の中にあっても高い自動化投資意欲、さらに欧米におけるインダストリー4.0 などIoTを通じた産業用ロボットへの関心の高まりなど、今年も海外需要の拡大が期待され、対前年比で約6%増の6,700 億円となる見通し。

出荷
 国内は昨年好調であった、主要ユーザーである自動車産業向けと電気機械産業向けは今年も好調を維持している。海外市場は、中国向けが少なくとも前年並みを維持する中で、欧米向けは堅調に推移していくと見込まれる。
 総出荷台数は、対前年同期比、+9.1%の37,048 台と、11四半期連続のプラス成長となった。また、四半期ベースでは過去最高実績となった。
 総出荷額では、同+6.1%の1,381 億円となり、10四半期連続のプラス成長となった。
 国内出荷台数は、同+17.4%の10,328 台となり、10四半期連続のプラス成長となった。また、四半期ベースでは過去最高実績となった。
 国内出荷額では、同+17.0%の481 億円となり、10四半期連続のプラス成長となった。
 輸出台数は、同+6.3%の26,720 台となり、11四半期連続でプラス成長となった。
 輸出額では、同+1.1%の901 億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。

国内出荷内訳
 自動車産業向けは、対前年同期比で+34.8%の4,148 台となり、2四半期連続でプラス成長となった。出荷額は、同+27.0%の175 億円となり、3四半期連続でプラス成長となった。
 電子・電気機械産業向けは、対前年同期比で、△10.6%の2,446 台と、2013年4~6 月期以来となる、11四半期ぶりのマイナス成長となった。
 出荷額は、同△2.0%の126 億円となり、2四半期ぶりにマイナスに転じた。一般組立用は好調であったが、半導体用(ウェハ搬送)に伸び悩みが見られた。

輸出内訳
 溶接用は、対前年同期比で△2.7%の8,054 台となり、2四半期連続でマイナス成長となった。出荷額では、同△0.7%の209 億円となり、2013 年4~6 月期以来となる、11四半期ぶりのマイナス成長となった。欧米向けは堅調に推移するとともに、中国向けに回復感が見られた。
 電子部品実装用は、同△5.8%の1,859 台、出荷額は同△6.1%の297 億円となり、各々4四半期連続でマイナス成長となった。電機向けの主要用途である電子部品実装用は、引き続き中国向けに伸び悩みが見られる。
 輸出は、欧米向けが堅調であるのに対し、中国向けは用途によって好不調が見られるものの前年同期を上回っており、自動化投資への意欲は依然高いことから今後の需要回復が期待される。

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