DMG森精機 石橋氏 “キサゲ”鍛錬し 黄綬褒章を受章

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)の社員である石橋 一明(いしばし かずあき)氏が、平成28年春の褒章において、黄綬褒章を受章した。

 黄綬褒章は、農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有すると認められた方に授与される。

 石橋氏は昭和57年(1982年)に入社し、今回表彰された技能である「キサゲ作業」に34年にわたり携わってきた。「キサゲ作業」とは、工作機械の稼動部分の接地面に、手作業で微細な凹凸を削り出すことで、機械が滑らかに稼動するよう加工を施す作業で、高精度な工作機械を製造するために欠かせない最も重要な行程の1つ。

 石橋氏は長年にわたり鍛錬を重ねて技能向上に努めてきただけでなく、2011年には「キサゲ道場」を社内に立ち上げ、次世代の技能修得者の育成にも取り組んできた。
 また、2014年には厚生労働大臣が表彰する「卓越した技能者(現代の名工)」にも選出されている。

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