「今年はビッグイベントの年」 日本工作機械輸入協会が総会を開く

中川会長
中川会長
 日本工作機械輸入協会(会長=中川貴夫 シーケービー社長)が5月23日、東京の松本楼で平成28年度通常総会ならびに懇親会を開催した。総会では平成27年度事業報告、決算報告、平成28年度事業計画案、予算案が承認された。
 総会後の懇親会で中川会長は、「当協会会員は、正会員、賛助会員をあわせて57社となっている。来年のこの場では会員数60社という発表ができるよう努力していく所存である。当協会は今年で創立61年目を迎えている。昨年は60周年を記念してEMO・ミラノ訪問時に各国関係団体にご挨拶をし、記念品を贈呈した。昨年は1月から12月の輸入工作機械通関実績で1,100億円を超えた。これは2002年以降で最高の数字である。政府からの支援策や為替の影響もあるが、ここに列席される企業の努力に対して拍手を送りたい。さて、今年はシカゴ・IMTS、JIMTOFのビッグイベントの年である。当協会でもIMTSでのミッションを組んでいるので、多数の参加を期待したい。JIMTOFに関して出展者数はもとより多くの来場者数を期待する。会員企業の多くはヨーロッパにパートナーを持っているが、ご承知のとおり、欧州は今大変な時代を迎えている。無差別テロ、押し寄せる移民、ロシアとの対峙等、いずれも安易な答えのない難題である。欧州におけるわれわれのパートナーは、これら社会問題に直接影響を受ける日々を送っている。われわれは少なくとも彼らの立場を理解・想像し、思いやることが必要であろう」とあいさつをした。

佐脇経産省産業機械課長
佐脇経産省産業機械課長
 来賓を代表して佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「10年来最高の輸入額だったと聞いている。国内においても昨年非常に大きな商いの規模になった。世界的にもまだまだ工作機械の需要は高まっているのではないか。ものづくりにおいて不可欠な工作機械だが、この工業会は日本の工作機械では満たせない特別な需要にしっかり応えていると聞いている。日本のものづくりの基盤において不可欠な輸入工作機械のベースを提供いただき、ありがたい。われわれも例年にも増して日本国内における様々な施策を立案し、展開するスピードを加速している。この後も特別な施策の類いも繰り出していく所存である」とあいさつをした。

 新規会員の紹介のあと、Holger Wittich ドイツ機械工業連盟日本代表事務所 日本代表が乾杯の発声を行った。

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