ケイズデザインラボが「3D-Mill K-650」の披露を兼ねた個別内見会を開く 

 ケイズデザインラボ(社長=原 雄二氏)が、6月13日~15日までの3日間、岩間工業所 東京テクニカルセンター(東京都大田区大森南)で、かねてから開発していた切削加工機「3D-Mill K-650」のお披露目を兼ねた個別内見会を開いた。

 「3D-Mill K-650」は、ケイズデザインラボと岩間工業所と共同での自社ブランド製品として初となるマシン。プロダクトデザイナー等、ユーザーの要望を取り入れながらつくった機械だ。原社長は、「ものづくりをさらに身近に感じていただき、製造現場を盛り上げていきたいという思いからつくられた機械です」とのことで、マシンの随所に独自性が見られた。


造形の様子をのぞき込めるデザイン。視認性も高い。
造形の様子をのぞき込めるデザイン。視認性も高い。
 注目すべきは、岩間工業所社製の独自のコントローラ。操作部分はWindows10のタブレットを採用しているので、SIMをさして、リモート・コントロールが可能という非常に珍しい仕様なのだ。別のアプリとの連動や遠隔制御など、IoTを視野に入れた連携ができるようになっている。

 また3Dプリンタでは困難だった大きなサイズにも対応しており、X:650mm×Y:450mm×Z:200の広い造形エリアも魅力。さらに、分解能は0.001mm、位置決め精度は0.015mm/300mm、繰り返し位置決め精度は0.005mmと微細形状の加工もお手のものだ。

 造形の様子をのぞき込めるデザインや、ドアインタロック等にも、使いやすさを追求した外装デザインは、視認性が高く、ものづくりをさらに楽しくさせる工夫が詰まっている。

「若い方たちに積極的にものづくりを楽しんで欲しい」と原社長。
「若い方たちに積極的にものづくりを楽しんで欲しい」と原社長。
 「切削の良さは見直されている。ものをつくろう、という動きが盛んになっている。コンパクトでありながら高いスペックを持ち、初心者でも操作ができる手軽なマシンを提供することで、若い人達やものづくりに興味のある方をどんどん取りこんでいきたいですね。日本のものづくりの世界に新しい角度から入ってくる人達の最初の入門機として使って欲しい」(原社長)

早くも「こういうのを待っていました!」という問い合せもあるようで、「3D-Mill K-650」は開発スピードの向上や試作コスト低減等に貢献するマシンとして期待されている。

moldino_banner

 

 

intermole2024_大阪