三菱日立ツールが『高能率仕上げ加工用 異形工具シリーズ第二弾 GP1LB形』を発売 ~外周刃・底刃の異形状で高能率加工を実現!~

 本年4月20日に異形工具シリーズとしてバレル形状(「樽」の英語「Barrel(バレル)」)のGF1形を発売した三菱日立ツール。今回は新たにバレル形状に加えレンズ形状を付加した「GP1LB形」を発売した。金型、部品の壁面及び、なだらかな曲面の仕上げ加工に威力を発揮する。

 「GF1形」は、壁部の仕上げ加工で従来ボールエンドミルやコーナラジアス工具に比べて高能率、長寿命、且つ良好な加工面を実現した工具だが、新製品「GP1LB形」は、外周部がバレル形状、先端部がレンズ形状をした複合R切れ刃形状となっている。外周部のバレル形状はGF1形同様に壁部の仕上げ加工で、従来のボールエンドミルやコーナラジアス工具よりも高能率な加工を可能にし、それに加え底刃をレンズ形状にした事で、平面に近い緩やかな曲面を、従来のボールエンドミルやコーナラジアス工具よりも、高能率に加工する事を可能にした。同一工具径のボールエンドミルと「GP1LB形」のレンズ形状部を使用し、緩やかな曲面を加工して同等の加工面粗さを得ようとした場合、「GP1LB形」はボールエンドミルよりも約1.4倍の切込み(加工ピッチ)で加工が可能だ。

 また、同一工具径のボールエンドミルと同一条件(同一加工ピッチ)で加工した場合の加工面粗さは、約半分近くになり、「GP1LB形」は良好な加工面が得られる。

 「GP1LB形」のインサートは、既存製品アルファ―ボールプレシジョンABPF形のホルダーにも取り付け可能な形状となっている。既に「ABPF形」を使用しているユーザーは「ABPF形」のホルダーで共用することが可能だ。

 最近の5軸加工は、異形状を演算できるCAD/CAMが増え、異形状工具でも比較的簡単に形状定義できるようになり、今後ますます拡大することが期待されている。

 同社では、「今後、高能率仕上げ加工用異形工具の総称を『GALLEA(ガレア)シリーズ』という、1つのブランドとして位置づけ、今回、GP1LB形を発売することにしました」とコメントしている。

 特長は以下のとおり。

(1)独自のR刃形により、壁面及び、なだらかな曲面の高能率仕上げ加工を実現。
(2)同一工具径のボールエンドミルと比較すると、仕上げ加工ピッチは約1.4倍の切込みが可能。

■価格
・モジュラータイプホルダー(φ20~φ30)    : 22,900~35,000円
・インサート (φ20~φ30)  : 10,800~14,800円
・モジュラーミル専用超硬シャンク(φ20~φ32) :48,400~173,000円

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