日本ハードメタル「九州北方工場」が完成

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 オーエスジーの100%子会社である日本ハードメタル(社長=小野克比古氏)は切削工具の研磨作業の効率化を図るため、佐賀県武雄市北方町の武雄北方インター工業団地に「九州北方工場」を建設し、10月11日に開所式を開催した。
 
 この新工場は、約2万4000㎡の敷地に、建物面積が6600㎡。
 
 同社はすでに武雄市橘町の九州工場を操業しているが、納期短縮等や生産能力の向上を図るため、今後は、北方工場を高精度・高品位な研削工場にし、橘の工場を合金・成形品の主力工場としてさらなる強化を図る。

2020年には生産能力を40万本までアップ!

 
161031top1社長室の窓から見えた「忍耐」の文字。9月20日に逝去された故大澤輝秀オーエスジー会長の書。 新工場内には140台の設備がズラリと並んでいる。ほとんどが九州工場からの移設だが、自動化のために約6億円をかけて新たにロボット等を新規導入している。現状は約30万本(月)の生産能力を有しているが、2020年には40万本まで生産能力をアップする方針。

 この工場は非常に断熱効果に優れ、吸気と排気で熱エネルギーを交換するよう様々な工夫がなされた省エネ工場になっているのも特長だ。また、雨樋が隠れていたり、ダクトが目立たないという外観にもこだわったつくりとなっている。

 開所式に先立ち、オーエスジーのロゴがデザインされた熱気球を係留飛行させた。飛行時間は3分ほどで、高さ20mから最大25mまで上昇。関係者や来賓が熱気球からの展望を楽しんだ。

161031top2 また工場入口に建てられた芸術家の三澤憲司氏が製作したモニュメントの除幕式が行われた。9月20日に逝去されたオーエスジーの大澤会長と親交が深かった三澤氏は「大澤会長が最後に決めていただいた作品になってしまいました」と思い出を交えたあいさつをしたあと、テープカットが行われた。

 この作品は、中はブロンズ製でできており、三澤氏からは、「人間が生まれてきたときに最初に見る世界、光に溢れる世界を表している」と説明があった。

最高の立地条件

161031top4あいさつをする小野社長 あいさつに立った小野社長は、日頃の感謝を述べたあと、「私はこの地に工場をつくったことをとても良かったと思っています。ここは武雄北方インター工業団地に最後に残った一角でした。いろいろなところを探したのですが、現在の橘にある工場からちょうど5kmという近い場所にあります。工事の方も大変だったと思いますが、非常に地盤が硬い。私どもは工作機械を使っておりますので、とても適した土地でした。そして山の中と思いきや、森に囲まれた溜め池が目の前にあり、畑も広がり、奧には武雄市と武雄市のシンボルである御船山が見えます。まさに絶景、残り物には福があると思っています」と新工場開設の喜びを述べた。
 
161031top5小松 武雄市長 来賓を代表して小松 政 武雄市長があいさつをした。この中で小松武雄市長は、「この北方の地に開所していただいたことを感謝いたします。平成2年に橘に進出されて以来、武雄市内の雇用にも貢献していただきました。そしてこの度、さらに拡張された。私も超硬合金の技術を拝見いたしましたが、素晴らしい技術だと思いました。また、九州北方工場と命名されたことを嬉しく思います。この北方の地からさらに世界に羽ばたいて頂きたいと思っております」と声援を送った。

161031top6石川オーエスジー社長 続いて、グループ会社を代表して、石川則男 オーエスジー社長が、「オーエスジーは2020年、東京オリンピックの年には連結売上高、1500億円を目指しておりますが、この成長の大きな部分を占めるのは超硬合金を母材とする超硬工具です。近年は自動車産業、航空機産業を重要顧客として活動を行っていることもあり、超硬工具の需要とともにオーエスジーグループの生産は、毎年着実に増加しています。日本ハードメタルは最初の工程である超硬合金を生産している基幹グループ会社であり、九州北方工場の竣工は、オーエスジーの課題でもあった超硬合金の生産能力、そして、成形工程の生産能力を補っていただけると大変大きな期待を乗せているところです」と期待を込めたあいさつをしたあと、松尾哲吾 松尾建設社長が、お祝いの言葉を述べた。

 乾杯の発声を彦坂光義オーエスジーコーティングサービス社長が行った。