〈年頭所感〉日本精密機械工業会/日本工作機械輸入協会

「超精密へのあくなき挑戦」
●日本精密機械工業会 会長 稲葉弘幸

 平成29年を迎え、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
 旧年中は当工業会の活動に格別のご支援、ご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 さて、当工業会は「超精密へのあくなき挑戦」を共通のテーマに掲げております。
 量産分野は海外へ、一方、多品種少量分野は国内で。
細かなニーズに応えるためには多様化した製造になれていくしかない。
そのためには、作業効率と経済効果の高い製造現場の構築に貢献できる技術力を持つ必要がある。

 「超精密へのあくなき挑戦」は、工業立国である日本の技術力を示し続けなければならない、工業界挙げての意気込みを表しております。そして、「超精密へのあくなき挑戦」を続ける企業様に、その技術力を示す場としてJIMTOF2016では「日本人の匠技・モノづくりコンテスト」を企画、入賞作品は工業会入賞作品ブースにて展示を行いました。

 また、日本国内で「モノづくり」をしている集団として「日本製」をサラにアピールする重いから「JAPAN MADE」認証制度を設立しております。日本製の精密機械を「JAPAN MADE」として認証し、ブランド力・信頼性・情報発信力を強め、新しい需要の創出を喚起したい、そんな狙いがあります。

 「超精密への飽くなき挑戦」が当工業会の共通テーマであるならば、その共通テーマ達成のために工業会会則に掲げられているのが「会員企業相互の親睦」であります。

 グローバル競争下でも個性を発揮し、精密機械業界が継続的な発展をするためにも、会員相互の親密度の高い工業会であることを基本路線に挙げております。

 当工業会は今年設立60周年の節目を迎えることになります。現在は、正会員37社、賛助会員56社、特別会員2名の企業様並びに個人様にご参加いただいております。

「アットホームで会員相互の親密度の高い工業会」として60周年の節目には会員数100社を目指しております。

 今後も「日本のモノづくり」に貢献出来るよう務めてまいりますので、引き続きお引き立ての程よろしくお願い申しあげます。

 最後に、関係各位のご支援、ご協力をお願い申しあげますと友に、皆様にとって最良の年になりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

「初心にもどって日本を学ぶ研鑽を」
●日本工作機械輸入協会 会長 中川貴夫

 2017 年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は当協会の事業活動にご支援ご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。

 輸入工作機械は日本の近代化や工業化の基盤を成すものであり、当協会はその発展と推進において貢献してまいりました。今後も、グローバル時代における「日本人のものづくり」を支えるため、一層の努力をしていく所存です。

 2016 年の工作機械の輸入通関実績は、約930億円(予想)となり、昨年の1100億円から約16%減となり、2014 年度のレベルとなりました。為替が円高に振れたことで大手輸出型の企業が設備投資を躊躇したことが主たる理由かと推測されます。

 昨年11 月に開催されたJIMTOF 2016 は、14 万7 千名を超える来場者を迎え、特に海外出展社用として増床されたこと、さらに海外からも多くの来場者があったことで、JIMTOF 史上最もグローバル化された展示会となりました。今後は、各社このフォローを足掛かりとした営業活動に邁進されることと期待します。

 さて、今年は、9月18日(月)から23日(土)までの6 日間、ドイツ・ハノーバーにてEMO が開催されます。激動の国際政治情勢の中、予測がつかない年となりそうですが、好転することを期待して、当協会では、恒例の視察ミッションを予定しております。

 当協会会員すべてにいえることですが、輸入商にとって、海外パートナーとの関係においてもっとも重要なことは、「日本を知る」ということです。日本のことを知らない輸入商は海外パートナーからみて何の魅力もありません。そういった意味で、当協会では初心にもどって「日本を学ぶ」研鑽をしてみたいと年頭に思うところです。

 最後に、皆様にとりまして、本年が最良の年となりますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

moldino_banner

 

 

intermole2024_大阪