DMG MORIが、powerMASTER主軸を搭載し、大型ワークの量産に最適な「NHX 5500 / 6300 2nd Generation」を販売開始

 DMG MORIは、このほど横形マシニングセンタNHX 5500およびNHX 6300の第2世代モデルとなる「NHX 5500 2nd Generation」および「NHX 6300 2nd Generation」の販売を開始した。「NHX 6300 2nd Generation」は、10月18日から開催されるメカトロテックジャパン2017で国内初出展し、注目を浴びた。

 「NHX 5500 2nd Generation」および「NHX 6300 2nd Generation」 は、大型ワークの重切削加工に対応するために50番テーパ機(HSK-A100対応:オプションにて対応可能。標準はBT50)として設計し、省エネルギー機能「GREENmode」を搭載した横形マシニングセンタ。従来機に対して顧客から要望が多かった「重切削を可能にする切削能力」と「効率的な切りくず処理」を実現するために、圧倒的な切削能力をもつ高剛性主軸「powerMASTER」と、クーラントタンク内のスラッジを高効率に回収する「スラッジ回収機能」の2つの特長的な機能を備えている。

「NHX 5500 2nd Generation」および「NHX 6300 2nd Generation」の特長

(1)切削能力/精度
 ・高性能主軸powerMASTERを搭載
 →標準仕様:最大トルク807 N・m(従来機比157 %アップ*1)
 →主軸最高回転速度12,000 min-1(従来機比50 %アップ*1)
<選べる3つの仕様>

 ・最大切り込み深さ約1.5倍*2(従来機比)
 →削り代が大きく、高い精度が要求される部品の加工時間を大幅に短縮
 ・高精度な加工を実現するフルクローズドループ制御(マグネスケール製SmartSCALE)を全軸標準装備
 (*1NHX 5500 2nd Generationの場合  *2NHX 6300 2nd Generationの場合)

(2)切りくずソリューション
 ・クーラントタンク内の微細なスラッジを高精度サイクロンフィルタで高効率に回収する新技術「スラッジ回収機能」を標準搭載
 →配管やクーラントノズル詰まり、ポンプの能力低下を防止し、クーラントタンク内の清掃時間を削減
 ・従来機より処理能力を向上させたドラムフィルタを搭載した内製の機外チップコンベヤを標準装備
 ・タンク容量を増大させ、クーラントの温度変化を低減
 →NHX 5500 2nd Generation 約28%、NHX 6300 2nd Generation約11%増大(従来機比)

(3)高剛性
 ・構造の一部の肉厚を約90%*拡大し、底面を追加することでベッドの剛性を強化
 ・断面幅の一部を約40 %*、肉厚を2倍*に拡大したコラムを採用し、ねじれ剛性を強化
 ・ローラガイドを採用し、高剛性を実現
 ・主軸端面からパレット中心までの最小距離を従来機比1/2*となる50 mmに短縮
 →より短い工具が使用可能となり、重切削加工にも対応
 (*NHX 6300 2nd Generationの場合)

(4)作業性/メンテナンス性
 ・別置きのパルスハンドルを標準装備し、操作しながら加工エリアへの接近が可能
 ・主軸やパレットへの接近性を改善し、治具調整などの段取り替え作業の負荷を低減
 ・段取りステーション側にスライドドアを採用し、1,064 mm*の広いドア開口幅を実現
 ・日常点検が必要な機器類を機械側面にまとめ、メンテナンス性を向上
 (*NHX 6300 2nd Generationの場合)

自動化システム
 ・多様化する生産課題を解決するさまざまな自動化システムを高品質、短納期で提供
RPPシステム(ラウンドパレットプール)*
 ・省スペースと段取りの作業性を兼ね備えた単位面積あたりのパレット数が最も多いシステム
CPPシステム(キャリアパレットプール)
 ・必要なパレット枚数に応じて、8つのパッケージから顧客のニーズに最適な仕様を選択できる導入しやすいシステム
LPPシステム(リニアパレットプール)
 ・立体タイプのパレット棚など、システム構築を自在にカスタマイズでき、顧客の生産性と稼働率を最も引き出せるシステム
 ・機械本体だけでなく、搬送装置・周辺装置・生産管理システム、さらには加工技術・治具・工具・測定まで、自動化システムの導入に関する全てを当社が一括してサポートする「DMG MORI ワンストップサービス」
 (*NHX 5500 2nd Generationのみ)

省エネルギー
 ・DMG MORI独自の省エネ機能GREENmodeを搭載
GREENモニタリング
 ・CELOSの操作盤画面で消費電力量やCO2排出量を見える化
GREENデバイス
 ・高輝度のLED照明やアキュムレータ保圧型油圧ポンプを採用
GREENアイドリングストップ
 ・機械停止時にサーボモータ、主軸、クーラントポンプなどの動力を遮断、一定時間、機械操作が無い場合に操作盤の画面をオフ
GREENコントロール
 ・省エネペッキングサイクルにより加工時間を短縮、インバータを用いてクーラント吐出量を制御

■主な機械仕様

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