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ジーベックテクノロジーが「平成 26 年度ダイバーシティ経営企業100 選」を受賞

ジーベックテクノロジー(社長=住吉慶彦氏)が、「平成26年度ダイバーシティ経営企業100選」(主催:経済産業省)に選出され、去る3月18日(水)東京都千代田区にて開催された受賞式にて、経済産業大臣より表彰された。多様な経験とノウハウを持つ人材の採用・能力の活用を通し、創発的な新製品開発と社内外プロセスの改革を推進し、事業拡大を達成してきたことが高く評価された。

「ダイバーシティ経営企業100選」とは、“多用な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営”、すなわち「ダイバーシティ経営」に優れている企業を選出・表彰する制度で、経済産業省が主催となり、これからの日本企業が競争力を高めていくためには、多様な人材を活かし、一人ひとりが最大限能力を発揮する機会を提供することで、価値創造につなげていく「ダイバーシティ経営の推進」が必要かつ有効な戦略となる、という考えの基、ダイバーシティ推進を経営成果に結び付けている企業を表彰する取り組みである。なお、今回、全応募数は167社で、今年度の選出表彰対象社は52社。そのうち中小企業(従業員300名以下)が24社、また製造業分野からの選出は20社であった。

ダイバーシティ経営に対する①取組内容(実践性、革新性・先進性、トップのリーダーシップ)及び、②成果が、約半年間の審査期間を通して評価される。平成24年度より累計89社が選定されており、今年度が本事業の最終年度となる予定。

ジーベックテクノロジーは、今回の受賞を契機に、組織としても更なる視点の多角化と発展を目指すとともに、革新的な製品・サービスの開発に取り組み、世界中のものづくりへの貢献を目指すとしている。

同社は、年齢性別分野を問わず、企業理念と価値観を共有できる人材を採用し、その能力を最大限引き出す為の拠点・環境づくりや柔軟な制度整備を積極的に進めたこと、さらに、多様な経験やノウハウを持つ社員による創発的な新製品開発・プロセス改革を推進し、事業拡大と業務効率化を大きく達成したことが高く評価された。
詳細は下記の通り。

1.表彰対象
キャリア・スキル・経験、女性

2.表彰成果
「プロダクトイノベーション」「プロセスイノベーション」「外的評価の向上」

3.具体的な取り組み
・企業理念と価値観を共有できる人材を中途採用で獲得
・多様な経験やノウハウを持つ社員の創発的な新製品開発
・女性社員のライフイベントに合わせた柔軟な制度整備

4.ダイバーシティ経営による成果
・顧客のニーズを取り込んだ新製品開発により事業拡大が実現
・復職者の海外代理店ポータルサイト構築による業務時間削減

斬新な経営方針と人材にかける情熱と取り組みが高い評価を得る

ジーベックテクノロジーでは、今後も「バリ取り」というニッチな分野で、生産性向上と製造現場の方々のやりがいに通じる製品やサービスを開発し、世界中のものづくりへの貢献を目指すとしている。様々な技術分野出身の方を採用し、会社として多視点を持てるようにすると共に、様々な分野の専門家の知恵との化学反応を促進できるような組織として発展をしてゆく構え。

これまで同社は、長年技術革新のなかったバリ取り分野で、独自のセラミックファイバー素材を活用した工具を開発し、従来人手で行われていたバリ取りの完全自動化を提唱してきた。

世界40か国で市場開拓しており輸出比率は67%。工具を販売するだけでなく、世界中のバリ取り従事者を単純作業から解放し人材を有効活用しようという啓蒙活動も行っている。

革新的技術で「バリ取りは人手で行うもの」という既成概念に挑戦し、世界中でものづくりに革命を起こす為には、業界の慣習に囚われず新たな発想で事業を推進する必要があったため、年齢性別分野を問わず、情熱と高い能力を持つ人物を厳選して採用すると共に、他社で経験を積まれ引退された方々を顧問に迎え、互いに刺激を受け合う中で志を共有するダイバーシティを意識した経営を行っている。

2005年年初より打ち出された「採用時の男女差・年齢差関係なし」「有能な人材は男女問わず積極的に幹部に登用する」という住吉社長の方針によって、早速採用活動がはじめられ、当時3名だった女性社員が2014年には2倍の6名(女性正社員割合40%)に、中高年・シニア世代の採用・顧問契約が2名から2014年には3.5倍の7名に増加し、さらに、2012年には女性管理職が60%(男2名:女3名)になるという成果を生み出している。

優秀な女性社員が集まる中、社員の産休・育休を見据えて、06年から業務プロセスの見直し・定型化に取り組み、家庭事情の違いに柔軟に対応できる短時間労働制度を整備、育児手当支給を制度化。また、短時間労働の中でも能力を発揮できる職務に配置換えを行い、やりがいをもって取り組めるように努めている。その結果、制度整備後、産休育休制度利用者計3名、のべ5回、復職率100%を達成している。

一方、12年より、電機産業で25年以上の経験を有するものの、その限界を感じていた中高年を転職者として受け入れており、その手腕を如何なく発揮してもらうべく13年に新たな開発拠点を立ち上げ、以来5件の新規特許出願がなされる等、大変な活躍。社是「Enjoy Life, Enjoy working with XEBEC」に従い、仕事のやりがいと自身の成長、人生の充実を目指した制度作り、運用を行っている。

【ミニレポート】オーエスジーが地元や近隣を対象に「オープンハウス」を開催

オーエスジーが3月27日(金)、地元や近隣、従業員の家族等を対象に「オーエスジー オープンハウス」を開催し、多数の来場者で賑わった。

今回も、同社の八名、新城、豊橋、豊川、アカデミー、本社、の会場で同時開催となり、それぞれの工場を見学、オーエスジーが何をつくっていて、どこで製品が使われているのか、子供も大人も分かりやすく社員が説明、世代を問わず楽しめる内容豊富な見学会となった

この日、報道関係者は、転造工具および測定ゲージの生産工場である豊橋工場を見学。同社の転造工具は、推定シェアが25~30%。世界トップを誇っている。(三日月形は国内シェア80%)。

豊橋工場は第1工場と第2工場のふたつで成り立っている工場だ。まずは生産管理部門を通って工場内へ入った。写真がNGなので残念だが、設備がすごい。昔の熱処理はソルトバスだったと聞いたが、現在はその方法を使っていないと聞いた。1200℃から急冷するので転造工具にひずみが出そうだが、ここにオーエスジー独自のノウハウがつまっており、まっすぐになるという。この分野では世界から支持を受けているのもうなずける。ちなみに一番大きな工具は1m20cmのものだった。

工場内には若手が技能五輪大会の訓練をしていた。4つの部品で寸法を競う。
フライス盤で練習をしていたが、素早い動きに楽器を演奏しているようにも見えた。キビキビとした動きに無駄がないのが分かる。

ここでは顧客から再研磨の依頼も受けている。近年は、ギアの精度が厳しいので加工現場は、工具を早めに交換しなければならない。再研磨は通常4~5回できるとのこと。

今回のオープンハウスのシメは社員食堂での昼食。健康に考慮したメニューの数々をみながら来場者は楽しく過ごしたようだ。

ヤマザキマザックが欧州パーツ供給統括拠点「ヨーロッパ パーツセンタ」を拡張

増築拡張後のヨーロッパパーツセンタ
増築拡張後のヨーロッパパーツセンタ
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、欧州でのスペアパーツ供給の統括拠点である「ヨーロッパ パーツセンタ」を増築拡張し、3月24日に現地でオープニング式典を行った。

ヨーロッパ パーツセンタは、1975年に当社最初の欧州拠点としてベルギーに設立したヤマザキマザックヨーロッパの敷地内に、欧州全域へのスペアパーツ供給統括拠点として1990年に開設した設備である。今回の拡張工事により、延べ床面積は2,700m2から4,600m2へと大幅に拡張され、月間20,000点を超えるスペアパーツを365日24時間体制で供給する。

今回の拡張に伴い、顧客から連絡を受けてから同日内に97%の即納率で迅速にスペアパーツを出荷することが可能になり、従来以上に多くのスペアパーツをストックし、素早く出荷を行うことで、ユーザーの機械のダウンタイムを極限まで短縮することができるようになった。

拡張の中核となるのが、パーツ収納倉庫の増設であり、新導入の搬送搬入システムは完全に自動化されており、小物パーツを70,000ケ所の収納場所を持つミニローダと、中・大物パーツをスタッカークレーンで収納する3,000パレット仕様の多段パレットシステムを備えている。また、倉庫内に収納されている35,000種類のスペアパーツは、当社の最新の製品だけでなく、現在では生産中止となった30年以上前の製品にも対応が可能である。

さらに、マザックネットワークシステム(パーツオーダーシステム)により、欧州各地に設置されている当社のサポート拠点からオンラインでパーツの発注が可能なだけでなく、パーツの在庫状況をリアルタイムで確認でき、さらにオンライントラッキングシステムとのリンクにより出荷状況のトレースも容易である。

今後も拡大が見込まれるヨーロッパにおけるスペアパーツ需要に対応するため、2022年には、述べ床面積を5,528 m2まで拡張するとしている。

当日の式典は、欧州各国の重要顧客と代理店などに加え、日本からは山崎高嗣副社長も出席して行なわれた。

■ヨーロッパパーツセンタの概要
名称 :ヨーロッパ パーツセンタ (European Parts Center)
所在地 :ベルギー ルーヴェン
開設 :1990年
延べ床面積 :4,600 m2 (今回2,700m2から4,600m2に拡張)
収納パーツ :35,000種類 
稼働日数 :24時間365日
パーツ出荷能力 :月間20,000点以上
パーツ即納率 :97%(顧客からの連絡後同日内に出荷)

ダイジェット工業がミラーボール用チップに新材種「DH102」を市場投入

ダイジェット工業(社長=生住悦 歩氏)が、高精度刃先交換式ボールエンドミル「ミラーボール」用の刃先強化型チップ「TGタイプ」において、高硬度材の高速・高能率加工で更なる長寿命化を実現した新PVDコーティング材種「DH102」を追加発売すると発表した。

今回、60HRC以上の高硬度材の高速・高能率加工において安定かつ長寿命が得られる工具の必要性を汲み取り、新材種の開発を行った。
特長は以下のとおり。

・高硬度材・高速加工向け新PVD被膜『新DH(ダイジェットハード)コート』と高硬度材用超微粒子超硬合金の組合せによる、新材種『DH102』を採用。
・60HRCを超える高硬度材の高速加工において従来材種より安定かつ長寿命
を実現。
・ネガ刃形の採用で長い突出しでの加工や肉盛部加工、複数被削材の同時切削
など苛酷な条件下においてもパフォーマンスを発揮する刃先強化形チップ。

主な用途は高硬度材の曲面、ポケット加工。

●サイズ・価格: 3R(Φ6)、4R(Φ8)、5R(Φ10)、6R(Φ12)、8R(Φ16)、10R(Φ20)、12.5R(Φ25)、15R(Φ30)の8型番
価格Φ6 5,200円~

●発売開始日: 8R~15Rは4月16日(木)より、3R~6Rは5月下旬を予定

なお、初年度販売目標は2億円としている。

DMG森精機が4月22日(水)~東京グローバルヘッドクォータ 5軸加工オープンハウスを開催

DMG森精機は、4月22日(水)~24日(金)の3日間、東京グローバルヘッドクォータにて5軸加工オープンハウスを開催する。ショールームでは最新の技術を搭載した5軸加工機を中心とする計32台の工作機械を展示し、最先端の加工技術を紹介する。

同社では、「生産現場では、今まで以上に高精度化、省段取り、加工時間の最短化が求められており、複雑な部品を効率良く加工できる5軸加工機をご使用のお客様が増えています。今回開催する5軸加工オープンハウスでは、お客様の5軸加工での課題を解決できるように、経験豊富な専門スタッフが、業種ごとの市場動向や豊富な事例、デモ加工を交えた実践的な技術ノウハウを分かりやすくご説明いたします」とのこと。

また、5軸加工を最適化する高度なCAD/CAMシステムや、DMG MORI独自のソフトウェアなども紹介し、ユーザーの生産性向上に貢献するトータルソリューションを提案するとしている。

期間中は毎日、5軸加工を中心としたセミナーを開催する。
5軸加工における加工課題や最先端技術情報など、生産現場を最適化する未来志向の技術情報を紹介。また、東京駅と羽田空港から無料送迎バスを運行する。

5軸加工機以外にも、同社の最先端の工作機械を展示し、5軸加工機を使用していない人にも、満足できる内容になっており、様々な工夫を凝らしている。
詳細は以下のとおり。

■日時:2015年4月22日(水)~24日(金)10:00~17:00

■場所: DMG森精機 東京グローバルヘッドクォータ
〒135-0052 東京都江東区潮見2丁目3-23 TEL: 03-6758-5900(代表)
・東京駅より JR京葉線乗車→「潮見駅」西口下車徒歩2分(潮見駅まで電車で7分)
・羽田空港より車で20分

■概要:来場の登録や詳細に関しては、同社のWebサイトより確認すること。
※来場には事前登録が便利(↓DMG森精機webサイト↓)
http://www.dmgmoriseiki.co.jp/2015t/

アマダが持株会社製の移行に伴いアマダホールディングスへ社名を変更

アマダホールディングス(旧社名アマダ)は、4月1日付けでグループ内の再編を実施し、持株会社制へ移行し、株式会社アマダホールディングスへと社名を変更した。持株会社制におけるグループ組織の新たな経営および業務執行体制は下記のとおり。1.株式会社アマダホールディングス(平成27年4月1日付けで株式会社アマダより商号変更)[事業内容]持株会社として、各事業会社に対する支援と評価、グループ戦略策定、経営企画等を担当[資 本 金]547億円[住  所]神奈川県伊勢原市石田200[役員構成]代表取締役会長兼CEO 岡本満夫代表取締役社長     磯部 任専務取締役       阿部敦茂(茂の草冠は艹)取締役         山本浩司取締役         矢野友浩取締役         中村一雄社外取締役       千野俊猛社外取締役       三好秀和常勤監査役       重田孝哉常勤監査役       武尾 清社外監査役       齋藤(藤の草冠は艹)正典社外監査役       竹ノ内 明 2.株式会社アマダ(平成27年4月1日付けで新たに発足)[事業内容]旧アマダを製販分離し、板金機械の販売を担当[役員構成]代表取締役社長     磯部 任取締役副社長      柴田耕太郎取締役執行役員     竹下寛之3.株式会社アマダエンジニアリング(平成27年4月1日付けで新たに発足)[事業内容]旧アマダを製販分離し、板金機械の開発と製造を担当[役員構成]代表取締役社長     中村一雄取締役専務執行役員   伊藤(藤の草冠は艹)勝英(英の草冠は艹)4.株式会社アマダテクニカルサービス(平成27年4月1日付けで新たに発足)[事業内容]旧アマダから分離する板金機械の保守サービスを担当[役員構成]代表取締役社長     依田幸秀5.株式会社アマダマシンツール代表取締役社長     末岡愼弘[事業内容]旧アマダからプレス事業を移管し、プレス、切削、工作機械の三事業とも開発・製造・販売・サービスを一貫して担当6.株式会社アマダミヤチ代表取締役社長     辻岡寿康[事業内容]従来どおり

タンガロイが正面フライスカッタ『DoPent』(ドゥーペント)左勝手ボディ拡充

タンガロイ(社長=木下聡氏)は、このほど正面フライスカッタ『DoPent』(ドゥーペント)に左勝手ボディを追加し、全国で発売を開始した。

『DoPent』は、発売以来好評を得ている五角形両面仕様10 コーナインサートを採用した経済的な正面フライスカッタである。拡充する左勝手ボディは、主軸左回転に対応するカッタボディである。既に発売済の右勝手ボディとセットで用いることで、両頭フライスでの加工等にも対応可能になった。

インサートは勝手無しのMJ チップブレーカとML チップブレーカを選択することができる。MJ チップブレーカは切れ味と刃先強度のバランスに優れる汎用型で、ML チップブレーカは、低抵抗な刃型を備え軟鋼やステンレス等の加工で威力を発揮する。どちらのチ
ップブレーカにも最新材種『AH3135』が採用されており、安定した寿命を実現する。
『DoPent』シリーズは、幅広いラインナップで、ユーザーの多様な用途に対応する。
主な特長は、経済的な五角形両面仕様10 コーナインサートを採用し、右勝手ボディとセットで用いることで、両頭フライスでの加工等に対応していること。

■主な形番と標準価格
TEN09L100M31.7-08 77,200 円 (税込み 83,376 円)
全アイテム:3 形番

第13回新機械振興賞 受賞候補者の募集はじまる

機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)が、「第13回新機械振興賞」の受賞候補者を募集している。わが国機械産業の振興のため、「新機械振興賞」事業を実施し、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによってわが国機械産業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関及び研究開発担当者を表彰するもの。この賞は従来の表彰制度を整理統合して平成15年度に発足したもので、今回が13回目になる。また昭和41年に開始した機械振興協会賞から通算して50回目となる。今回より審査委員長特別賞の賞金が10万円から20万円に変わった。1.表彰対象独創性、革新性及び経済性に優れた機械産業技術に係わる研究開発及びその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善または生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等および研究開発担当者(一業績につきおおむね5人程度を限度とし、事情により当該企業等に属さない者も含む)とする。但し、当該研究開発は、おおむね過去3年以内に成立したものに限る。2.募集の方法機械工業に係わる関係団体、地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等に募集を依頼し、受賞候補者の推薦を求める。また、受賞候補者による自薦も受け付ける。受賞候補者の推薦期間は、平成27年4月1日(水)から5月31日(水)消印有効とする。3.表彰の方法(1)会長は、特に優秀と認められるものについて経済産業大臣賞及び中小企業庁長官賞の授与を申請するものとする。(2)会長は、その他の受賞者に対し、会長名の賞状を贈呈する。(3)会長は、受賞する企業等に対し、記念品を贈呈する。(4)会長は、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞および機械振興協会会長賞を受賞する研究開発担当者に対し、賞金を贈呈する。賞金の額は、経済産業大臣賞は80万円、中小企業庁長官賞は50万円、機械振興協会会長賞は30まねん、審査委員長特別賞は20万円(研究開発担当者が複数である場合も、これらと同額)とする。4.選考機械振興協会会長が委嘱する学識経験者よりなる審査委員会により行う。5.受賞者発表平成27年12月に発表の予定。■問い合せ先機械振興協会 技術研究所 産学官連携センター(東久留米) 新機械振興賞担当〒203-0042 東京都東久留米市八幡町1-1-12TEL042-475-1168 FAX042-474-1980 E-mail:prize@tri.jspmi.or.jp

「仕事を通して人生を豊かなものに」 DMG森精機 森社長訓示

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
これから皆さんとともに働き、成長していくことをうれしく思います。

当社では、2009年より「DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT(以下、DMG MORI SEIKI AG)と業務・資本提携を開始し、営業・サービス、製造、研究開発等さまざまな分野においてシナジー効果を生み出してきました。2013年には両社の社名を統一し、「DMG MORI」ブランドのさらなる強化を図ってきました。また、昨年は、「DMG MORI」のグローバルヘッドクォーターが東京とスイス・チューリッヒにグランドオープンしました。

これによりグローバルヘッドクォーター、ナショナルヘッドクォーター、マニュファクチャリングヘッドクォーターとして各拠点の機能が明確化され、それに伴い、働き方もグローバル、ナショナル、ローカルへと変化しています。

現時点で、当社のDMG MORI SEIKI AGの株式保有比率が過半数を超え、資本の面においても一体となることができました。これまで進めてきた業務、仕事の仕方、働き方の統一のみならず、より一層心を1つにして互いに切磋琢磨していきましょう。

私たちがお客様に提供する価値は、機械納入までの半年間に工場で創られる「機械」の価値が3分の1、納入前後のそれぞれ1年間で創られる「ソリューション・アプリケーション」の価値が3分の1、納入後10年から20年にかけて創られる「サービス・パーツ・教育」の価値が3分の1です。それぞれが自分の役割をしっかりと果たすことで、お客様にご満足いただける価値を提供していきましょう。

自分の役割をしっかりと果たすためには、体力・気力、学力・知識・知恵が重要です。気力・体力は、話し方・態度・服装などその人の全てに表れます。十分に鍛錬し、仕事もプライベートも充実したものにしてください。

また、DMG MORIとしてますます一体となることで、英語をはじめとする語学力がビジネスを行う上で不可欠です。語学力をツールとして、相手とその文化を理解し、多様性を受け入れ、広い視野を持って成長していきましょう。

語学に加え、自らのキャリアや人生設計を考えた上で、5年や10年計画で技術・技能を修得することが重要です。知識だけでなく、身につけた知識を活かす知恵も重要です。仕事を続けていく中では、知識と知恵のバランスが非常に大切となります。

毎年新入社員の皆さんにお伝えしていることですが、「照れない、かまさない、いばらない」という言葉を、これから常に念頭において会社人生を送って下さい。この言葉は先代の社長から受け継いだ言葉です。照れずに自分の意見をきちんと話す、知らないことは知らないとして真面目に学び、これから出会う様々な方の話に耳を傾け、常に謙虚な姿勢を心がけて下さい。 

仕事を通して人生を豊かなものにするために、お互いに切磋琢磨して頑張りましょう。

「ダイバーシティの考え方を身につけること」 日立建機 入社式 辻本社長訓示(要旨)

① 10年後、20年後も勝ち残っていくためには、全従業員が危機感を持って、諸課題の克服に取り組んでいくことが必要不可欠である。前向きな気持ちをもって、まずはしっかりと基礎を身に付け、一日も早く当社発展の頼もしい担い手として活躍してほしい。

② これから一緒に働く仲間一人ひとりの価値観や個性の違いを受け入れ、認め、多様性を尊重する姿勢、すなわち「ダイバーシティ」の考え方を身に付けること。その上で、国際的な感覚を持って、常に新しいものを吸収しようという姿勢で何事にも取り組み、国際社会でプロとして通用する人間になってほしい。

③ 人間に幅の広さや深みができてこそ、本当の生き甲斐を持って、充実した生活を送ることができ、結果としてこれが良い仕事にもつながる。仕事という枠だけに留まらず、仕事を離れた場面でもあらゆることに関心を持ち、自分自身を磨き、それにより豊かな人間性を育んでもらいたい。

④ 日立建機の社員として第一歩を踏み出すにあたり、先輩達が築いてきた「Kenkijinスピリット」を貫く3つの思想、すなわち「Challenge(チャレンジ精神)」「Customer(個客志向)」「Communication(風通しの良さ)」を十分理解し、身に付け、これを遺憾なく発揮して、各々の職場で伸び伸びと、積極的に活躍してほしい。