水素・燃料電池展(FC EXPO)2016にフランス・パビリオンが出展

 経済の国際化を促進する国の機関ビジネスフランスは、3月2日~4日に東京ビックサイトで開催される水素・燃料電池展(FC EXPO)に広さ65m²のフランス・パビリオンを出展する。FC EXPOは、世界スマートエネルギーWeek 2016内で開催される水素分野の主要見本市。フランス・パビリオンはフランス新産業政策における戦略分野「エネルギー貯蔵」計画とフランス水素燃料電池協会(AFHYPAC)の協賛により出展する。

 この展示会を通して出展フランス企業は、自社の保有する技術を周知し、日本の「水素社会」モデルを学ぶと同時に、日本およびアジアにおける将来の提携先(輸入販売代理店)との関係づくりを目指す。また、新エネルギーを奨励する日本のエネルギー政策が提供する様々な便宜を活用し、高度な内容の専門会議に出席して先端市場に関するノウハウを披露する。

 日本ではこの15年間に、さまざまなデモ装置、スマートシティ、自動車や家庭用の燃料電池などに関する水素分野の大きなプロジェクトが発足した。日本政府は2014年には「水素社会」をめざす新たなロードマップ「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を発表している。これには、応用、サプライチェーン、価格引き下げなど今後日本政府が検討していくあらゆる方面にわたる政策がまとめられています。日本市場は水素関連産業のフランス企業にとってまさに有望市場といえる。

 すでに数年前からフランスの産業界は、電力の脱炭素化を推進し、環境に対する負荷の少ない持続可能な交通を実現するために、水素が信頼のおけるソリューションとなることを示してきた。フランスは、水素エネルギーと燃料電池分野の研究およびイノベーションを推進する主要な国のひとつで、特にフランス国立科学研究センター(CNRS)とフランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)が中心となっているが、革新的な新企業も次々と出現し、世界初の技術を生み出している。たとえば今回の燃料電池展にも参加するシンビオフセル社は、ルノーのカングーZEなどの電気自動車に搭載されているレンジエクステンダーを製造している。

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