日本フルードパワー工業会が創立60周年記念式典及び祝賀懇親会を開催

あいさつする田中新会長
あいさつする田中新会長
 日本フルードパワー工業会(会長=田中治 油研工業社長)が5月19日、東京・港区の品川プリンスホテルで創立60周年記念式典・祝賀懇親会を開催した。

 記念式典ではこの日の定時総会で新会長に選任された田中油研工業社長が、「昭和31年に油圧機器工業会が、また同年、のちの空気工業会の母体となった日本自動機器工業会が設立され、昭和61年には両工業会が対等合併して社団法人日本油空圧工業会を発足させるに至った。平成18年に実施した創立50周年式典に続き、本日ここに60周年記念式典を開催できることはわれわれ業界にとって非常に喜ばしく思っている。さて10年一昔といわれるが、この10年を振り返ってみると大きな動きがあった。いざなみ景気のあと、リーマンショックが起こり、非常に厳しい状態となった。その後、中国インドとの新興諸国の景気回復による外需に支えられ、平成23年にははじめて7000億円産業に成長したが、翌年には円高等の六重苦に苦しめられた。平成25年になると、安倍内閣発足に伴うアベノミクス政策で経済環境は明るさが戻ったが最近では資源価格や中国をはじめとする新興諸国経済低迷の影響を受け、様々な課題を持つ厳しい状況下にある。当会ではこの60周年記念式典に併せてグローバル化が進むフルードパワー工業会の一層の発展のためになにをすべきか、というテーマに座談会を設け、課題と解決策を模索した」とあいさつをした。

 続いて表彰式では、経済産業大臣表彰に、澤田敬之タイヨーインタナショナル会長、十万幹雄神威産業社長、杉村宣行日本アキュムレータ会長、宮内壽一甲南電機会長に、若井英二経済産業省製造産業局審議官から経済産業大臣表彰並びに記念品が授与され、宮内 江南電機社長が謝辞を述べた。来賓を代表して鈴木淳司経済産業副大臣から謝辞があった。(代読)

 第二部の記念講演会は、西垣淳子経済産業省商務情報政策局生活文化創造産業課課長が「IoTによる製造業の変革」をテーマに講演した。

 場所を移しての祝賀会では田中会長のあいさつ、来賓代表として佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課 課長のあいさつがあり、小山 紀日本フルードパワーシステム学会 副会長の乾杯で開宴した。

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