ヤマザキマザックが自動車部品の量産加工ラインに最適な高速マシニングセンタ「UN-600/30V」と「UN-600/30H」の販売を開始

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)が、このほど自動車部品量産加工向けに、生産性・信頼性・保守性をさらに向上させた立形マシニングセンタ 「UN-600/30V」と横形マシニングセンタ「UN-600/30H」の2機種の販売を開始した。 7月14~15日に美濃加茂製作所のワールドテクノロジーセンタで開催する「MAZAK マスプロマシンフェア」に実機を展示し、早くも注目を集めた。

 自動車部品の量産加工においては、機械単体の高生産性、高信頼性、高保守性とともに、省スペースな自動化ライン構築への対応が求められるが、立形マシニングセンタ「UN-600/30V」及び横形マシニングセンタ「UN-600/30H」は、これらを高次元で実現するためのマシンだ。従来からの特徴である極座標制御方式(UN-600/30V)、相対制御方式(UN-600/30H)の採用による極限までコンパクト化された機械幅は、限られた工場面積を最大限活用する省スペースの自動化ラインの構築を可能とする。

 「UN-600/30V」、「UN-600/30H」では主軸出力特性を見直すことで加減速時間を短縮、生産性をさらに高めた。また防塵仕様のLMガイド及びボールねじの新採用などの徹底した耐切粉対策や、点検・整備・調整を簡略化する為の機械構造の改良など、信頼性・保守性も向上させた。

 「UN-600/30V」及び「UN-600/30H」は、自動車部品の量産加工に求められる単位面積当たりの生産性や、稼働率を維持する為の信頼性・保守性を高いレベルで兼ね備えた省スペース・高速マシニングセンタである。

主な特長

(1)自動化ライン対応
 ●省スペースの自動化ライン構築が可能な極限までコンパクト化された機械幅。
機械幅 : 695mm (UN-600/30V) ※極座標制御方式採用 /990mm (UN-600/30H) ※相対制御方式採用。

コンパクトな機械幅を実現する制御方式>

(2)高生産性
●主軸出力特性の見直しにより従来モデルより非切削時間を短縮:
0~20,000rpmの主軸加減速時間は 0.44秒 (従来モデル0.55秒)

同クラス最高レベルの軸送り加減速度 :
・UN-600/30V : Y軸1.6G、 Z軸1.8G
・UN-600/30H : X軸2.0G、Y軸1.5G、 Z軸2.0G

(3)高信頼性、高保守性
●防塵仕様のLMガイドやボールねじを新たに採用、加工室内の密閉化などにより耐切粉性能を向上
●機械構造を改良し、整備・調整をさらに簡略化
●潤滑油・油圧・空圧機器を機械背面(UN-600/30V)・側面部(UN-600/30H)に集中配置し、さらにカバーレスとすることで日常点検の手間を削減

仕様

 同社では、販売目標台数を「UN-600/30V」及び「UN-600/30H」の合計で200台/年としている。
 販売価格は、立形マシニングセンタ「UN-600/30V」 \18,100千円 (税別)
 横形マシニングセンタ UN-600/30H \25,000千円 (税別)

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