ナガセインテグレックスがJIMTOF2016にて新規開発5機種を発表

 ナガセインテグレックス(社長=長瀬幸泰氏)は、このほど、JIMTOF2016にて、「まだ見ぬ未来のその先へ LEAP INTO THE FUTURE」をテーマに、言葉を失う程に、想像の先を行くマシン5機種を発表する。かつてない精度を実現する超精密立型歯車研削盤「NGC-300」、新たな概念の小型の超精密ロータリ研削盤「RG-200」、研削盤の次元を超えた10nm分解能の超精密成形平面研削盤「SGC-630PREMIUM」、新制御システム搭載で、より汎用的、より機能的な小型高精度・高能率平面研削盤「SGE-520Neo3」、自由曲面微細加工に対応できる同時5/6軸サブナノ制御微細加工機「NIC-300α」、新規開発機及び多彩な周辺機器をJIMTOF2016(11/17~11/22)にて初披露すると発表した。

商品の特長と仕様

(1)超精密立型歯車研削盤 NGC-300BS3BSL2-N9

量産加工にも、多品種小量加工にも対応。かつてない精度を実現する、新JIS1級の歯車研削加工を狙える超精密立型歯車研削盤。独自の油静圧案内とDDモータ駆動の組み合わせによる超精密割出盤を搭載している。かつてない精度・品位の歯車研削加工を実現し、ヘリカル・スプライン形状の歯車はもちろんウォームやねじ加工、さらには創成加工にも対応できる機械構成を持つ。高精度スキャニングプローブを搭載することにより、加工後に機上での歯車形状測定を実現。
【仕様】ワーク加工径:Φ15~300mm、モジュール:0.1~5.0、ネジレ角:+46°~-96°、最小割出分解能:0.00001°、テーブル回転速度:~1000min-1。

(2)超精密ロータリマルチ研削盤 RG-200SL2S-N2

フォーマー用金型やベアリングの間座合わせなどの小物部品の超精密研削加工のために開発した。フォーマー用金型などの上下面、側面加工に最適な、小型の超精密ロータリ研削盤。独自の油静圧案内面によるΦ200mmのロータリテーブルにより、想像以上の平面度を実現。本体は高いマシン剛性を持つT字一体型ベッドを採用。安定した精度・品質の加工を実現している。同期制御による形状創成加工や高能率な前加工から高番手砥石を用いた仕上げ加工にも対応可能だ。テーブルのマグネットチャックからシステム治具への変更も可能(op)。
【仕様】テーブル作業面の大きさ:Φ200mm、砥石サイズ:Φ200~305×幅25~38mm、テーブル回転速度:10~200min-1。

(3)超精密成形平面研削盤 SGC-630 PREMIUM

世界最高品質を追い求め、全ての要素の性能を極限まで追求。研削盤の次元を超えた超精密成形平面研削盤で、驚異の真直運動精度と圧倒的な加工点の剛性を併せ持つ。他の機械では出すことのできない加工精度を実現。独自の多面拘束非接触油静圧案内を全軸に採用している。リニアモータ駆動との組み合わせにより、従来の研削盤の常識を越えた超鏡面、超平面、超形状創成加工が可能である。NCは10nm分解能の最新インターフェイスを採用。IoTにも対応。機上三次元測定システムや、各種ツルア・ドレッサ、超精密小型インデックスや超精密ロータリテーブルなど超精密ユニットの搭載も可能。(op)
【仕様】有効加工範囲:600mm×300mm、砥石径:φ200~305×幅25~38mm。

(4)高精度平面研削盤 SGE-520SLD2-Neo3

より機能的なのに、汎用機感覚で使える小型平面研削盤による、高精度・高能率研削加工の実現のために開発した、最高の使い易さ、抜群の精度と能率を実現する小型高精度平面研削盤。0.1μmのNC指令値を活かせる高剛性な本体構造が特長。一般砥石のみならず、高番手のCBN、ダイヤ砥石を用いた加工も可能。NCには新制御システムNeo3を搭載している。タッチパネルを採用し、平面・溝の自動研削加工を画期的な使い勝手で設定が可能である。ハンドルは、機械に正対した状態で、手動操作が可能なボタン配置により、より手動機に近い構成である。最大40m/minの高速左右送りに対応でき、従来にない高能率な加工を実現した。
【仕様】有効加工範囲:500mm×200mm、砥石径:φ180~255×幅8~19mm。

(5)超2精密微細加工機 NIC-300αS4B2-N6

 自由曲面上への多彩な超微細形状加工を実現するために開発された他に類をみないマシン。最小分解能を0.1nmに向上した中~大面積の自由曲面微細加工に対応できる同時5/6軸サブナノ制御微細加工機。全ての直線軸(X/Y/Z)で最小設定単位0.1ナノメートルの仕様に対応している。全軸に油静圧案内を採用し、熱変位・振動などの外部・内部擾乱を徹底的に抑制する。ナノメータ精度での位置決め繰り返し再現性、驚愕の同期運動特性を実現し、光学レンズ・フィルム金型に求められる高品位・高精度加工が可能である。エンドミル等の工具を用いた加工にも対応(op)。
【仕様】テーブル作業面の大きさ:φ350mm、最大ワーク高さ:200mm。

(6)真直度測定機 SMU-02
 【開発の狙い】機械精度に左右されず、2m以上のワークの高精度な真直度測定を実現するために開発。
機械精度に左右されず、加工機上で大型ワークの真直度測定が可能な超精密真直度測定ユニット。マシンニングセンタや門型研削盤に取付けて、工作機械ベッドのレール取付面や精密長尺部品、スリットダイの精密金型部品、マスタゲージなどの真直度を測定可能。さらに短尺ゲージの併用で、水平面内の測定も可能である。
【仕様】測定範囲:マシンのサイズまで測定可能。

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