アマダミヤチがファイバーレーザ溶接機「ML-6811C/ML-6810C」を新発売 ~シリーズ初ML-6811C には「シングルモードモデル」をラインナップ~

ML-6811C
ML-6811C
 アマダミヤチ(社長=辻岡寿康氏)は、このたび新商品としてファイバーレーザ溶接機 「ML-6811C/ML-6810C」 を発売した。

 「ML-6811C/ML-6810C」 は、精密な溶接を要求される自動車関連部品や電子部品の溶接に用いられるファイバーレーザ溶接機。レーザ溶接技術のさらなる「精密加工」「高品質化」「安定性」を追求し、幅広い顧客のニーズに応える新機能が搭載されている。

 「ML-6811C/ML-6810C」 には、専用出射ユニット(オプション)と組み合わせて用いることで加工部への入熱を精密に制御し、溶接の安定性を向上させることができる「アクティブヒートコントロール」機能の搭載が可能。加工部分を検知し本体にフィードバックするこの機能は、今まで以上の高品質、安定加工を実現する。そして「ML-6811C」 (最大出力700W)には、今回アマダミヤチでは初めてとなる「シングルモードモデル」が加わった。シングルモードモデルは、レーザ光の集光性に優れた微小なスポットにより、熱影響が少なくなることで、より精密な溶接が可能となるとともに、切断や穴あけ加工のニーズにも適用が可能である。

 「ML-6810C」 (最大出力1kW)は、運転時の消費電力を従来機比 約35% まで低減することで、さらに省エネルギー化を進めた。溶接面では高出力連続発振(CW)によるなめらかな溶接ビード面を実現。品質を重視した高品質溶接をはじめ、焼き入れ、焼きなまし(金属を軟化させる加工)などの熱処理加工にも最適である。

【ML-6811C/ML-6810C 共通 主な特長

専用出射ユニット
専用出射ユニット
1.「アクティブヒートコントロール」機能
・専用出射ユニット(オプション)と組み合わせて用いることで、加工部の熱量をレーザと同軸で検出し、本体へフィードバックしながらレーザ出力を可変させ、加工部への入熱を精密に制御し、溶接安定度を向上する。

2.任意波形制御機能
・レーザ照射時間に対して、レーザ出力の強弱を可変できる任意波形制御機能により、ワークへの入熱を任意に設定することが可能となり、溶接の品質向上を実現する。

3.ガルバノスキャナーユニットに対応
・レーザ光を、スキャナーミラーにて高速かつ高精度に走査するガルバノスキャナーユニット(オプション)に対応。レーザ光をワーク面へ螺旋状に走査する「ワブリング機能」を搭載し、ワークへの急熱急冷防止効果により、クラックやブローホールの発生を抑制する。

4.垂直入射が可能
・被加工物から反射影響を受けない構造により、ワークへの垂直入射が可能。反射光による装置内部光学系焼損抑止に加え、設備レイアウトの自由度が拡大する。

ML-6811C 主な特長

1.シングルモードモデル
・従来のフラットトップなビーム形状とは異なり、針のような鋭いビーム形状を形成することで、微小スポットによる溶接が可能となる。マルチモードと比較すると、細く深い溶け込みが得られ、切断での適用も可能。

ML-6810C 主な特長

1.省エネルギー
・運転時の消費電力を従来機比 約35% 低減(1kW 出力を1 秒間隔でON/OFF。8 時間稼働で比較)することにより、省エネルギー化をさらに進めた。

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