【JITOF強化月間】機械と工具の狭間で・・・大昭和精機のビビリ対策に注目!

工作機械の主軸インターフェイスの多様化によって、ツーリングシステムがいかに重要な役割を果たしているのかを改めて考えさせられる今日この頃。
機械と工具に挟まれているツーリングの切ない気持ちを考えてみことがあるだろうか?

加工の敵――――――。
それはビビリ。
ビビリとは、面粗さの低下や加工寸法の不良、工具寿命の低下を誘い、生産現場の懐に大打撃を与える加工現場泣かせのやっかいな現象を指す。

たいそう古くなった工作機械がいった。
「びびったのは、オレのせいじゃないからな」
切削工具も「いくら突き出しが長いからってアタシのせいじゃないからね」と知らん顔。
機械と工具の狭間で揺れ動くツーリングの気持ちはこうだ。
「加工って設備の総合力がモノをいうんだろ? なんでもこっちのせいにしないでくれよ!」

・・・とまぁ、ツーリングの切ない叫びが聞こえてきそうだけど、そんな大切なツーリングで有名なのは“BIG”の愛称で親しまれている大昭和精機さんよね。今回のJIMTOFでは「トータルツーリングシステムであらゆる機械加工ユーザーの生産性向上に役に立つ商品郡を高精度・高品質をキーワードに取り揃えています」とのこと。

そこで! 
憎たらしいビビリを瞬時に減衰させる“防振機構を内蔵した高能率ツーリング「スマートダンパー」に注目よ!

これね!

この製品、カウンターダンパーとフリクションダンパー両方の効果を持ち、特殊防振機構を内蔵しているんだけど、特にフリクションダンパーの効果を高めるために、内部のウエイト形状に工夫を凝らしているんですって。(特許を出願)
これにより、ビビリが確実に減衰し、安定した加工ができるってわけね。

というわけで、CKボーリングホルダタイプのユーザー加工事例をご紹介するわ。



被削材:FC300 加工径:φ60mm 加工深さ:290mm 突き出し長さ:318mm

従来工具では切削速度40m/minが限界で、60m/minまで挙げるとかなりビビリが発生していたけれど、スマートダンパーでは切削速度100minまで上げてもビビリもなく安定した加工が行えたうえ、切削速度が超硬チップの適正な条件であったため、チップ寿命が向上したってことが分かるかな?

なお、大昭和精機さんは、ワーク形状に合わせた段突きホルダ形状や様々なインターフェイスに対応するために、特殊設計品を提供しているわよ。希望者は、“加工ワークを準備のうえ”ご相談すること! きっと親身になって相談に応じてくれるわよ(●ω●)☆キラリン☆

大昭和精機ブースNo.西2057