MECT2013が過去最大規模でいよいよ開催! 注目各社の見所はココだ!
今年最後の国内最大級のFA関連イベント、「メカトロテックジャパン2013(略称:MECT72013)」(主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商協同組合)が10月23日(水)から26日(土)までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催する。今年は過去最多となる465社・団体が出展し、各社の世界を支える最高技術が集結するが、製造現場ドットコムが注目した各社の見所を紹介する。
(アイウエオ順:アマダ/アマダマシンツール、イワタツール、栄工舎、オーエスジー、大阪機工、ダイジェット工業、大昭和精機、DMG森精機、ナガセインテグレックス、日進工具、日本精工、日立ツール、不二越、牧野フライス、三井精機工業、安田工業、ヤマザキマザック、ユキワ精工、碌々産業)
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国内初登場の「LASBEND-AJ」、「MX-150」など最大70小間にアマダワールドが広がる!
●アマダ/アマダマシンツール
出展テーマは「デジタル化/自動化によるモノづくり提案 Innovation & Solution」。
今回の出展機はアマダから国内初展示となるシートセンター「LASEND-AJ」など板金加工マシン2機種とプレスマシン、アマダマシンツールからは旋盤、研削盤など工作機械3機種に加え、グループ会社であるミヤチテクノスのレーザー溶接装置など合わせて7機種が展示される。
今回の展示では、テーマとなる「輸送用機械」、「電子・精密機械」、「一般機械・部品」、「再生エネルギー」の4つの産業を中心に提案。それぞれの郷種別に加工サンプルを用意し、サンプル展示とデモ加工を通して最新技術をアピールする。
中でも特に注目すべきマシンは日本初展示のシートセンター「LASBEND-AJ」とアマダマシンツールから、マルチプロセスセンター「MX-150」だろう。満を持して生み出した課題解決型のマシンの数々は一見の価値アリ!
サンプル展示やデモ加工を通してアマダの最新加工技術を直に触れることができる。
「硬」・「速」・「美」のテーマを継承し、さらに進化した工具群!
●イワタツール
8月にフジテレビ系「ほこ×たて 金属VSドリル」で見事穴を貫通させたイワタツールは、今回、「硬」・「速」・「美」の3つのテーマを継承し、進化させる。1つ目の「硬」はHRC40~72の焼入鋼に穴があく「トグロン®ハードシリーズ」を展示。従来の高硬度加工用ドリルに対してHRC50以上の被削材においては、5倍以上の加工速度と3倍以上の高寿命化を実現している。金型をはじめ、熱処理済みの高硬度の被削材に対し、ドリルによる切削穴あけのコストダウン、加工時間短縮が可能。特に穴深さ20Dの貫通穴加工が可能な「トグロン®ハードロングドリル」は樹脂金型のイジェクターピンや冷却穴などの加工をマシニングセンターに集約でき、ワイヤカットや細穴放電の工程削減も可能だ。2つ目のテーマ「速」は高速加工用ドリル「GPドリル」を展示。その性能は1穴0.25秒、寿命40000穴以上。
3つ目のテーマ「美」は切れ味、面粗度、精度にこだわった「トグロン®シャープSP」、売れ筋No.1の「SPセンター」などを展示する。また、碌々産業の加工機「MEGA-SS400」で加工実演も行う。
なお、併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、10月25日(金)17:00~17:40まで岩田社長が「焼き入れ鋼と難削材穴加工」について解説する。
切削工具マニア必見! ユニークかつニッチな工具の数々は見所満載!
●栄工舎
栄工舎のブースに立ち寄ったらぜひ、注目していただきたいのは、ユニークで画期的な切削工具の『超硬ソリッド球面カッター』。280°の工具は世界中探してもおそらくココしかないだろうと言わしめている工具である。ボールエンドミルではできない加工にも対応し、5軸加工機による複雑形状にも優れた性能を発揮する。
他にも破損タップ除去専用ソリッドドリル「タップリムーバー」も必見。下穴を痛めないオリジナル形状で、全てのハイスタップに対応している。使い方も簡単で、芯出しを正確に出して、切削油をたっぷりとかけ、切削は湿式、主軸送りはハンドリングで行う。切削抵抗がなくなれば切削は終了。最後に穴に残った切屑をキレイに取り除き、再度タップ通しを行って完了という至ってシンプルである。
切削工具マニアの方に喜ばれる製品の数々をその目で確かめて頂きたい。
メインテーマは「穴加工のトータルソリューション!」穴加工に関する工具を総合的に展示!
●オーエスジー
オーエスジーは今回、穴加工に関する工具を総合的に展示する。中でも注目すべきは、やはり新ブランド「A-タップシリーズ」だろう。安定した切りくず排出性を持ち、さらに様々な被削材や幅広い切削領域・機械で使用できるうえに工具寿命も長いという画期的な切削タップで、発売してすぐに加工現場から「使える!」との声が多かった工具でもある。
他にも、「OSG Phoenixヘッド交換式・インデキサブルドリル」も注目である。
この製品は、プレミアムブランドであるフェニックスシリーズの第6弾として2タイプのドリルを開発し発売したもの。ヘッド交換式ドリル「PXD」は太径や転造タップの下穴等精度が必要な加工で超硬ドリルと同等能率の加工が可能。シンプルかつ強固な締結で着脱が容易、1つのボディで複数の加工径に対応するメリットがある。インデキサブルドリル「P5D」は2溝1刃構造の刃先交換式で困難な5Dの深穴の安定加工ができる。5Dの深穴で3D以下のような高能率加工が可能だ。
同社では、ドイツZOLLER社製のツールプリセッタ「OZT」の発売を開始し、今回、会場で実機・実演もする。
オーエスジーならではの穴加工のトータルソリューションをぜひご覧頂き、加工の悩み解決の糸口を探って欲しい。
最大級の高速性に圧倒されること間違いなし! 横形マシニングセンタ「HMC400」
●大阪機工
OKKの今回の目玉となる製品は、なんといってもホカホカの新製品である横形マシニングセンタ「HMC400」だろう。自動車や一般産業機械などの量産部品加工市場のコスト削減が必須となっている現状を踏まえ、これらのニーズに応えるために、一段と高速性を追求し、高能率加工を実現、コストパフォーマンスに優れたマシンである。このマシンの優位性は高速性の追求だ。FEM解析により移動体構造・質量を最適化することで、早送り速度63m/min、最大送り加速度1G、工具交換時間(CtoC)2.8秒を実現した。非切削時間を従来比約20%短縮し、生産性を向上する。また、主軸には高速高剛性の4列組合せアンギュラベアリング、主軸モータには高トルクビルトインモータを採用することで、鉄系の低速重切削からアルミ系の高速切削まで幅広い加工に対応が可能となっており、高い生産性を見せつけてくれる。
高硬度材加工を極める工具群! 好評のモジュラーシリーズも展示!
●ダイジヱット工業
今回の展示は、多彩なチップバリエーションにより高送り加工や高硬度材の高速・高能率加工、底面・側面の仕上加工に至るまでホルダ1本で実現可能な刃先交換式多刃工具「QMミルシリーズ」を始め、5Dタイプを追加した低抵抗刃先交換式ドリル「TA-EZドリル」、アルミに加えチタン合金用チップも取り揃え航空機関連の部品加工に最適な「エアロチッパー」など新製品を中心に、好評のモジュラーシリーズや金型加工用工具も展示する。
切削性能に優れる刃先交換式ドリル「TA-EZ」ドリルは、同社独自の刃先形状が特長。切削抵抗が低くできており、地球環境に優しい製品である。加工現場の消費電力を従来比30%もカットできる。「5Dタイプ」も最適化されたフルート形状および平滑化処理で高性能な穴開けを実現している。切くずが詰まるのを防ぐための独自の秘密があるとのことなので、ぜひ、その優位性を確かめていただきたい。
なお、併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、26日(土)14:00~14:40まで「航空機産業向け最新切削工具の現状」について同社が解説する。
5軸加工の高精度仕上げ加工に威力を発揮! 「ハイドロチャックジェットスルータイプ」に注目!
●大昭和精機
BIGの愛称でお馴染みの大昭和精機の今回の目玉は、油圧チャック式ホルダ「ハイドロチャックジェットスルータイプ」。
この製品は、従来から好評を得ていたハイドロチャックをさらにスリムにし、クーラントやオイルミストを刃先に的確供給するもの。しかも、各社のハイドロチャックと比較して、本体端面からの給油ができるタイプはBIGだけという画期的な製品なのだ。
広報担当者は、「近年、5軸加工も増加し、干渉しないスリムタイプのニーズが増えたことを背景に開発したものです」とコメント。
レンチ1本で誰でも簡単に脱着でき、完全密封構造で油漏れの心配もない。
把握径はφ4~φ12で、最大回転数は35,000min-1を誇る。振れ精度も4d先端3µm以下で、仕上げエンドミル、バニシングドリル・リーマ、工具研磨用に威力を発揮する。
今後はサイズを増加するとのことなので、“満足のいく加工をするための要素”を探しにBIGのブースを覗いてみてはいかがだろうか。
新ブランド「DMG MORI」の名のもと「CELOS」を搭載した「NLX2500」が日本初公開!
●DMG森精機
このほど社名が新しく「DMG森精機株式会社」となり、新ブランド「DMG MORI」として国内展示会に初めての出展となるDMG森精機の注目製品は、「DMG MORI」として2社で新たに共同開発した新デザインコンセプトと、新オペレーティングシステム「CELOS」を搭載した「NLX2500」。今回、国内初公開となる。
さらに、超音波加工機の「ULTRASONIC 20 linear」やレーザ加工機の「LASERTEC 20 PrecisionTool」など、最先端加工機を展示。またリニア駆動で高速加工を実現する「HSC 55 linear」、自動車部品加工に最適な「MAX3000」など計12台を展示する。全ての出展機においてデモ加工を実施するので、来場者はその威力を間近で見ることができる。
30番テーパの立形マシニングセンタでAPCを搭載した「MAX3000」では、鋼材ワークでの重切削加工とロータリテーブルとゆりかご式治具を搭載してのシリンダヘッドの加工を実演、また、5軸マシニングセンタの「DMU 85 monoBLOCK®」では航空機部品の削り出し加工を実施し、操作性に優れて高剛性な加工が可能な点を見せてくれる。
なお3号館にて23日(水)にはワークショップ「業種別加工事例と先端加工技術の紹介」を、24日から26日には技術セミナー「レーザ・超音波加工技術の最新動向」を開催し、超音波加工やレーザ加工などユーザーにとってプラスとなる最先端加工技術の紹介をする。
精密加工技術でコスト・品質・納期を改善するマシン群!
●ナガセインテグレックス
「超精密加工によるコスト・品質・納期の改善」をテーマに出展するナガセインテグレックス。数多くの要素技術や検証加工ワークを通して、様々な提案をするとしているが、今回の展示会で、ユーザーが現在改善したい課題をじっくり検討する機会を設けるとのことで、マシンだけでなくユーザーとのコミュニケーションも充実させるとのこと。
今回の展示会でぜひ、注目してしたい製品は、「ナガセの最高傑作」と評判の高い超精密成形平面研削盤「SGC-630αS4-Zero3」。①全軸への油静圧案内の採用だけでなく前後・左右軸駆動をリニアモータ化。かつてないほどシャープな鏡面を実現、②金型高寿命化の一丁目一番地の平面・平行・直角の創成を容易にする多数の新機能を搭載、③優れた各軸の同期運動精度を活かし、コンタリングやクラウニング等の形状創成加工が可能で、さらに三次元測定器に迫る高精度な機上測定ユニットと作業を容易にするソフトを実装し、既に導入されたユーザーからは、理想の鏡面、理想の平面の創成を追求したマシンとして高い評価を得ている。
他にも「トリプル・ゼロ」の追求で、機械工業デザイン賞を受賞した超精密ハイレシプロ成形研削盤「SHSD-80αAL2S-PCnc」や、「40m/minの高速反転」を実現した高剛性サドル型成形平面研削盤「SGE-520BLD2-Zero3」も展示する。
世界で生き残るための加工ソリューションを展開!
●日進工具
展示会場で華やかなオレンジ色のブース・・・といえば微細工具で有名な日進工具だが、今回の同社のテーマは、「世界で生き残る為の加工ソリューションを展開!」。
精密微細加工から高硬度材、高脆材直彫加工に到るまで工具・加工方法をトータルで提案する。
今回、PCD、ダイヤコーティングエンドミルから多彩なCBNエンドミルシリーズ、抜群の信頼を誇る無限コーティングプレミアムシリーズがズラリと並ぶ。
高付加価値加工に不可欠なエンドミルの数々は、微細加工に悩むユーザーの加工意欲を刺激する内容となっている。そのほか、マイクロ工具シリーズや部品加工シリーズも多数展示しているので見所が満載だ。
また、併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、10月25日(金)16:00~16:40まで「cBN工具・硬脆材加工用工具の紹介と加工技術」について解説する。
なお、同社では2013年11月8日(金)、9日(土)の2日間、同社開発センター・仙台工場で「NS東北 微細・精密加工展示会2013」を開催する。
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http://seizougenba.com/node/3301
モノづくりの進化をサポートする新製品を多数初出展
●日本精工
NSKは今回、「Your Real Partner. モノづくりの進化を支え続けます。いつまでも、あなたと共に。」をコンセプトに出展。中部地区初出展となる、産業機械向け高機能標準軸受NSKHPSシリーズを紹介するとともに、JIMTOF2012(第26回日本国際工作機械見本市)で発表した工作機械向け新製品を中部地区で初披露するなど、地域特性やニーズに応える製品を厳選して提案する。また、短納期で供給体制を実現した標準品のNSK標準ボールねじハイスピードSSシリーズ、NSKリニアガイドの新即納システムClick!Speedy、さらに、特殊環境向け軸受(スペーシア™シリーズ)などの高機能製品も合わせて提案する。
「高硬度」、「難削材」、「新製品」の3つのコーナーで情報発信型の展示!
●日立ツール
日立ツールは今回、「高硬度」、「難削材」、「新製品」の3つのコーナーで工具寿命や被削性棟で検討しているユーザーのために情報発信型のコミュニケーションを重視した展示を行う。
特に注目したいのは、今年の夏に発売した業界初の仕上げ用刃先交換式工具の4枚刃化を実現した「アルファ ボールプレシジョンマルチフルートABP4F形」。金型を始めとした、曲面の仕上げ加工に最適な製品だ。
近年、自動車業界をはじめとした大物金型加工の技術動向は、リードタイムの短縮や高品質化(磨き・砥石レス化)を目的として、現行の工作機械による高精度切削や高速機械を用いた高速切削の取組に関心が高まっている。一例としてCBNインサート工具による仕上げ加工の例も見られるが、工具費や工具寿命が大きな障壁となり広がりに欠けていることを受け、このようなユーザー動向を踏まえて検討した結果、独自のインサート固定方法の考案によりインサート式ボールエンドミルの多刃(4枚刃)化が可能となった。現状では刃先交換式ボールエンドミルで多刃を採用している例はない。
なお、展示会の併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、同社では10月23日(水)15:00~15:40まで「高硬度鋼・難削材向け加工ソリューションと最新工具」について解説する。
「常識を変える新発想工具」を工具テーマに掲げ、他にも小型ロボット 「MZ07」がロボット展に先駆けて初出展!
●不二越
機械加工、ロボット、機能部品、材料事業をあわせ持つ多様なソリューションを提供できる総合機械メーカーである不二越。今回、工具テーマは「常識を変える新発想工具」。
アクアドリル「EXオイルホール3フルート」は、切削バランスに優れた3枚刃と刃先形状の最適化やオイルホールの採用により、リーマレスも可能な高精度加工と高速・高送りによる高能率加工を実現する工具として好評だ。今回は同社の一押し製品、下記4点の新商品をステージにてプレゼンテーションを行う。
①アクアドリルEXフラット(バリレス加工がしたい、傾斜面に1発穴あけ加工がしたい)、②アクアドリルEXオイルオイルホール フルート3フルート(リーマレスの高精度穴あけがしたい)、③アクアドリルEXオイルオール ロング(深穴を高能率に加工したい)、④アクアドリルEX VF(大径を加工したい)――――その他にも自動車、航空宇宙などの市場別に最適な工具を展示する。
その他小型ロボット「MZ07」はロボット展に先駆けて初出展。そのコンパクトさと世界最速の高速性は見所のひとつで、「高速、高精度、高機能」をキーワードとして、模擬旋盤に「MZ07」を2台搭載し、ケーブルをアーム内にすっきり搭載した中空式と従来のケーブル処理の2台を比較し、スムースな動きと狭いところにも回り込めるメリットを実演する。
また、展示会の併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、同社では10月25日(金)13:00~13:40まで「工程集約、高能率加工で穴あけを極める」について解説する。
最新鋭の高精度・高速加工機を展示! 加工時間短縮とトータルランニングコスト削減を実演・事例を通して展開!
●牧野フライス製作所
今回、自動車関連の金型ならびに試作部品で成果を得られる最新鋭の高精度・高速加工機を展示する牧野フライス製作所。加工時間短縮とトータルランニングコスト削減を加工実演・事例をとおしてみせてくれる。
注目のマシンは、人気の5軸制御立形マシニングセンタ「D300」をはじめ、横形マシニングセンタ「a51nx」、小型5軸制御横形マシニングセンタ「N2-5XA」、ワイヤ放電加工機「U6 H.E.A.T.」。
中でも今年の春に発表した新製品「U6 H.E.A.T」は、ワイヤ放電加工の90%が凹凸した複雑な形状のワークや取り付け治具などにより、加工ヘッドが加工部に接近できないうえ、通常の加工時は、加工液(冷却液)が十分に放電部に供給されないので加工速度が上がらず、特に厚いワークではその傾向が強くなるといった課題を解決したマシンである。
高剛性な機械構造、高圧加工液噴流制御、大量の加工液を処理する専用装置など、技術要素もぎっしり詰まっているマシンである。複雑な厚物形状の生産性を高めるワイヤ放電加工機だ。
トータルコスト削減を本気で考えている方に、ぜひ足を運んで頂きたいブースである。
5軸マシニングセンタによる超硬の切削加工! 迫力の積載ワーク最大に近い金型モデルのデモ加工もあり!
●三井精機工業
三井精機工業は、ジェイテクト、光洋機械工業、およびグループ各社との共同出展でグループの総合力を提案する。今回同社では5軸マシニングセンタによる超硬の切削加工にユニオンツールの協力のもとに挑戦。回転・傾斜軸を使用することで周速ゼロの工具先端部分での加工を回避できることに加え、回転軸を使用することで直線軸のみの加工よりも良好な加工面が得られることを見せつけてくれる。また、ユーザーの協力により超硬金型の展示も行う予定。
広報担当者は、「“5軸機を身近にする”をコンセプトに省スペース、使いやすさ、購入しやすい価格を目指しました。小型機であっても精度は妥協せず、傾斜・回転軸の割出し制度は5軸機の中でもトップレベルにあります」とコメント。
展示会でのVertexの実演は積載ワークの最大に近いサイズの金型モデルの5軸加工のデモを行うので、この機会にぜひその迫力を確かめていただきたい。
難削材、高硬度材に対する高精度加工への挑戦!
●安田工業
安田工業の今回の目玉は新製品「YBM7Ti」。
今回、タービンディスク(Ni基耐熱合金)のブレード基部に対して、特殊エンドミルを活用し、機会の高剛性を発揮した高能率加工を提案してくれる。
この「YMB7Ti」の特長は、合成と高速性を両立するハイブリッド摺動ガイドに加えて、旋回/回転軸に高出力DDモーターを採用し、高速・高精度・高剛性を並立させた同時5軸制御のマシニングセンタである。複雑形状のワンチャック加工から難削材の同時5軸加工までオールマイティに対応する。
ほかにも「YMC430Ver.Ⅱ+RT10」では、試作ベベルギアの部品加工に対し、加工時間短縮にて有効な同時5軸加工を提案してくれる。このマシンは微細加工を可能にした全軸リニアモータ駆動が特長で、旋回/回転数にはDDモーターを採用氏、高速、微細運動において高い追従性がもたらされ、優れた面品位と形状精度を実現する。
このマシンはデザイン性にも優れ、美しいマシンである。
難削材、高硬度材に対する高精度加工と加工時間短縮の両立が実現できれば加工現場に嬉しい効果をもたらすことは間違いない。
「Making Tomorrow with Mazak~明日のモノづくりを切拓く」をテーマに最新機種により加工アプリケーションを展示!
●ヤマザキマザック
ヤマザキマザックは、「Making Tomorrow with Mazak~明日のモノづくりを切拓く」をテーマに、小物部品から大物部品、5軸加工から複合加工とあらゆる産業の加工ニーズに応える最新機種による加工アプリケーションを展示する。また今年4月から遼寧工場で生産開始したQUICK TURN SMART 200M Lを展示し世界同一基準のマザック品質をアピールする。
今回の同社の一押しマシンは、「VARIAXIS j-500 5X」。
このマシンは、より身近な多面加工・5軸加工マシニングセンタとして、機能を絞り込みコストパフォーマンスを高めた5軸入門機jシリーズに、3次元自由曲面加工に対応した本格的な同時5軸加工が可能な5軸機能を追加したもので、通常の立形マシニングセンタのX、Y、Zの3軸に加え、テーブルが回転するC軸機能と、“揺りかご”のようにチルティングするB軸機能により、加工物の上面はもちろん、側面、任意の角度からの多面ミーリング加工・同時5軸加工が可能――という特長を持つ。他にも、中・大物部品の外径旋削と側面部のミーリング加工に重点をおいた横形マシニングセンタが進化した複合加工機「INTEGREX i-630V」も程間の累積加工誤差を抑え、高精度な加工を実現するマシンとしてぜひ注目したい。
なお、10月25日(金)に併催行事としてポートメッセなごや交流センター3F会議ホールにて、医療~医療参入に必要なものとは~」を、メインテーマに「ヤマザキマザックの医療産業との関わり」を営業技術部長伊藤博氏が講演する。
ハイテクを駆使する分野で高い評価を得ている「グリーンG1チャック」に注目!
●ユキワ精工
独創的な新製品の開発を行っているユキワ精工。
主要製品であるドリルチャックは国内で80%のシェアを誇っている。今回同社の一押し製品は、ハイテクを駆使する分野で高い評価を得ている同社の『グリーンG1チャック』。
昨年、「グッドデザイン賞2012 グッドデザイン・ものづくりデザイン賞受賞 中小企業長官賞」を受賞している製品だ。外観の仕上げも美しく、加工の高速・高速度化、高精度化、高能率化、経済性や環境性の向上などに貢献する。
この製品は、従来は粗加工用と仕上げ加工用の2本のツーリングホルダが使用されているところを1本に集約できるよう開発されている。1回で仕上げ加工を行うことで加工時間を大幅に削減することができるよう、ホルダの剛性、精度を最大限に向上する構造なのだ。
高速・重切削時に発生するびびり振動を抑制するため内部に振動減衰機構を設けることで、工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命が延長したことで経済効果も高く、廃棄物排出低減に貢献することができ、環境面にも配慮したエコな製品でもあるのだ。
ぜひ、同社のブースを訪ねたら、ハイテク業界から高い評価を得ている美しい「グリーンG1チャック」の特長を訪ねてみるといいだろう。加工の幅が広がることが期待できる。
玄人好みと噂の超微細加工機「Android」が名古屋初出展!
●碌々産業
微細加工機のリーディングカンパニーとして時代の最先端加工技術を追求している碌々産業。今回は、最先端の加工技術の中から、要求の高い超硬への直彫り加工や、磨きレス鏡面加工など、超高精度マシンだからこそなしえる加工サンプルを名古屋初出展「Android」とともに展示する。
、“実加工精度1μm以内”を追求したこの製品は、加工機の挙動を「見える化」し、きめ細やかな補正で究極の加工精度をユーザーに提供するマシンだ。海藤社長は以前インタビューの中で、「ユーザーさんが積極的にマシンを操ることに悦びを感じてくれる機械をつくるというコンセプトのもと、この「Android」はつくられました。操る悦びとは、すなわち、オペレータがマシンのクセを掴み、自由自在に操り、究極の実加工精度を追求できることです」と話している。
この「Android」は、“高精度実現に対するオペレータの意図を忠実に反映できる人造人間だ”としている。碌々産業のこの製品名にはそういった思い入れがあるのだ。
名古屋地区初出店となる玄人好みの「Android」を間近に拝見できるこのチャンスにぜひ足を運んで直に確認していただきたい。
また、イワタツールのブースにて同社の「MEGA SS」も展示してあるので、そちらもぜひ見学してほしい。きっと新しい加工技術情報を仕入れられるだろう。