【お知らせ】2014年開校『バリ取り大学』定期開催セミナー 申込受付中!

バリ取り・エッジ仕上げ研究の第一人者、北嶋弘一工学博士(関西大学名誉教授)は、今年6月、『バリ取り大学』を開設し、金属加工業に従事する企業に対して、バリ取り・エッジ仕上げに特化した教育・研究・コンサルティングサービスの提供を開始し、開校後、東京駅に隣接している関西大学東京オフィスでの定期開催セミナーをスタートししている。

初回開催以降、計3回が開催終了、年内は残りあと2回の開催を予定している。
11月、12月開催分は現在申込み受付中。定員20名。

講師は学長の北嶋自らが担当し、事務局を株式会社ジーベックテクノロジー(東京都千代田区麹町)が務める。定期セミナーの他、遠隔地や受講希望者が多い企業・団体からの要望に応じて出張セミナーも行う。

申込みは、バリ取り大学ホームページ↓
http://www.deburring-u.com
または03-3239-3438にて。

詳細はこちらの関連記事へ↓
http://seizougenba.com/node/4815

北嶋博士は、1969年以降、研削加工や切削加工等機械加工分野で研究と教育・指導に従事して来た。その中で、現場におけるバリ取り・エッジ仕上げの問題に直面することが多く、バリ取り・エッジ仕上げ問題の多くは、エッジ機能“に対する認識不足から「バリなきこと」で済ませてきた設計技術者と、バリの生成は現場の加工技術の不合理によって生じるものと押し付けられてきた生産技術者の間での、意思疎通・認識の共有不足が、原因と北嶋博士は考えていた。

北嶋博士は、1980年代後半以降、研究者の立場から自らの研究を通じ、また様々な研究会を主宰しながら、現場レベルでの認識の共有化・知識の深化に尽力し、エッジ品質に関するJIS規格の制定にも主導した。これまでの活動の中で、中立的な立場に立って様々なバリ取り・エッジ仕上げの手法についての技術情報を提供し、バリ取り・エッジ仕上げの問題を解決してくれる第三者機関設置の必要性を感じ、2014年3月に関西大学を退官したことを契機に、バリ取り・エッジ仕上げに特化した中立的な機関、『バリ取り大学』を立ち上げるに至った。パートナーには、バリ取り・エッジ仕上げの品質をコントロールし、自動化しようという取り組みを10年以上前から行っており、世界展開しているジーベックテクノロジーを選んだ。

●北嶋弘一氏 プロフィール

1969年、関西大学大学院工学研究科修士課程修了。1994年、関西大学工学部教授。2006年に同大学キャリアセンター所長、2007年にシステム理工学部教授となり、現在に至る。
2006~2007年、砥粒加工学会会長。2009年、日本工学会フェロー。2011年、精密工学会フェロー。2013~2014年、精密工学会副会長。2014年、精密工学会名誉会員。八尾バリテク研究会主宰、砥粒加工学会 研磨布紙加工・バリ取り加工技術専門委員会委員長。

切削加工から研削・研磨加工に至る幅広い加工技術の高精度化・高能率化の研究・開発に取り組んできており、特に機械加工に伴うバリの生成メカニズムについての蓄積は大きく、我が国のバリ取り関連技術の第一人者として広く知られる。砥粒加工学会「ABTEC学術講演奨励賞」(1994年)や精密工学会「高城賞」(1999年)、砥粒加工学会「技術賞」(2001年、2006年、2013年)など数多くの受賞がある。

2003年以来、毎年東京と関西で開催される機械要素技術展でバリ取り専門技術セミナーの講師を担当してきたが、毎回100名以上が受講し、常に80%以上の満足度を獲得している(「大変役立った」及び「役立った」評価)。

日刊工業出版プロダクションより刊行の月刊誌「機械技術」において平成23年7月より「バリ取り・エッジ仕上げ技術を学ぼう!―基礎から応用まで―」本年6月号まで連載し、それらをまとめたモノづくりの基盤技術書として「バリ取り・エッジ仕上げ大全」を執筆。