【JIMTOF強化月間】イワタツールは「分かる人には分かる」工具を展開! 前回好評だった“秘密の小部屋”も拡大!

独自性溢れるイワタツールでは、前回好評だった通称「秘密の部屋」の拡大を予定している。展示品は基礎開発を行い、これから市場投入に向ける製品。「一人でも多くのお客様の意見を頂戴し、その上で優先的に製品化の検討を行いたい」という同社の開発姿勢が前面に出ている企画でもある。なお、これらの製品は試作品としての出荷対応は可能なので、加工に悩みを持つ方は足を運んで欲しい。この秘密の部屋は、加工現場で活躍する方々と、新しい困難な加工についての意見交換を目的としているので、部屋に入る方には所属や目的を申告することが必要になる。

他にも同社がこれまで取り組んだ様々な加工や事例、解説をQ&A方式でブースの様々な場所に掲載・展示予定。またトグロンハードシリーズを中心とした当社の標準品のPRを行う。

ブース内では碌々産業㈱の加工機MEGA SS-600にてトグロン®ハードロングドリルを使用し、SKD11 HRC60の焼入れ鋼にφ1mm深さ30mm以上の貫通穴加工を行う。更に同加工機にてGPドリルを使用し、ステンレス鋼へφ1mm深さ4mm超高速穴加工を行う。
また、ブースにて様々なプレゼンテーションを随時行う。

これは絶対見て欲しい! イワタツールの技術

①HRC40~72の焼入れ鋼深穴加工用工具「トグロン®ハードロングドリル」
焼入れ鋼に直接穴をあけることができ、金型のエジェクタピン穴加工をはじめ、ワイヤ放電加工のスタート穴、部品加工においても精度向上や工程短縮が可能になる。刃径φ0.8~6.0 20D以上の貫通穴加工が可能。サイズ追加:計53サイズ。


②超高速加工ドリル「GPドリル」(国際特許出願中)
例えばS50Cに直径1mm、深さ4mmで1穴0.25秒の穴加工を回転数32,000min-1、 送り速度3200mm/revで20,000穴以上の加工ができる。刃径φ0.3~3.0 有効溝長5Dショート10Dレギュラーの合計222サイズ。鉄系材料に、超高速加工と長寿命を両立。ステンレス鋼やHRC40までの調質鋼に安定した高速加工を実現した。またJIMTOF会場において、さらに高速の穴あけ加工実演に挑戦する。

■注目ポイント! この二年間で何が進化したか
PCD・CBNφ0.1~2mm程度のドリルの小径工具の生産体制を確立した。トグロンシリーズの形状を適用し、超難削材加工向け切削工具を開発。また、既存製品は継続的な改善を行っている。面粗度、振れ精度の向上、形状、素材選定、熱処理の最適化など、寿命が向上し、安定な加工が可能な製品へ進化させている。

■ワークショップ
【日 時】11月1(土)13:00~14:00 会議室606
【テーマ】高硬度材、穴あけによる金型製作工程短縮、PCD、CBN,小径工具について

*岩田昌尚社長は会期中の併催行事「学生のためのものづくり業界紹介セミナー」で、11月3日、10:00~12:00まで、会議棟6F607会議室にて、講演②「工具の最新技術と業界紹介」で講演する。