【JIMTOF強化月間】三井精機のマシンといえばクセがない! なぜならきさげの塊のようなマシンだからだ! 今回は3機種を展示、うち2台でデモ加工アリ!

三井精機工業は、オリジナルテーマを「さらなる高機能への挑戦。」として3機種を展示、内2台でデモを行います。

三井のマシンといえば、キサゲの塊のようなマシンが特長です。「うちのマシンは、カバーがなくて丸裸になると、その凄さが分かるんですよ」と広報談。わたしも最近、同社の工場を見学し、この目で確認しました。まぁ、本当に造り込みの細かいこと! くせのないマシンとして高い評価を得ている理由も分かります。最近は世界的に有名なあのコングロマリット企業にマシンを収めたという喜ばしいニュースを耳にしました。某ヨーロッパメーカーとの競争に勝ったという実力マシンをぜひご覧下さい。

コンパクトな5軸マシンから、最強の大型難削材加工マシンまで! ワークサンプルも見所のひとつ

●高精度・コンパクト5軸マシンのVertex55X Ⅱ
展示会場では樹脂金型の加工実演のほか、機上での自動測定を実施予定。
Vertexは幅2m×奥行き3mのコンパクトな設置スペースで、最大φ750㎜のワークが積載可能。5軸機でも3軸機と同等の高精度で評価も高い。マイナーチェンジでは省エネ回路や加工時間の短縮に成功し、高精度や高速5軸制御などのパッケージオプションが追加されている。また、直線軸による同時3軸加工の際にパラメータの最適化を行う「MPAC」を標準搭載した。

出展機は高精度パッケージ仕様機。樹脂金型の加工実演ではジェイテクトの金型加工工程設計支援システム「Mill-Plan」、マスターキャムを利用して、高能率な工程設計を紹介してくれる。

●最強の大型難削材加工マシンHU100-5X
さらなる剛性、高負荷加工への挑戦を行った大型の横形マシニングセンタ。大型機でも高精度を維持し、チタン材による重切削テストの様子とテストワークも紹介。今回は、高剛性な本体に加えて国内では珍しいテーパーHSK-A125、出力37㎾、回転数3,500min-1、最大トルク3,331Nmの超高トルク主軸を搭載、高圧クーラントと組合せ、難削材の高能率・高負荷加工を実現する。このマシンは高剛性仕様のため、展示はカバー無し! 標準機との違いが分かるようになっている。ぜひ、この迫力を確かめてみてください!

●立形複合研削盤VGE20A
ねじ・スプライン・ギア・円筒研磨など複合加工ができる研削盤。ATCを標準搭載し、一回のチャッキングで、「ねじ+スプライン」、「ねじ+ギヤ」の加工が可能になった。これにより段取り替えの時間、手間を大幅に削減できる。今回の展示では砥石交換を含め複合加工のデモを実施。VGE20Aでは、『マシニングでの構造の作りこみ』と『ねじ研削盤での研削技術』の融合により、ワーク位置の接近性と視認性を両立させ、設置スペース2.2m×3.1mとコンパクトに納まっている点にも注目して欲しい。