【JIMTOF強化月間】微細加工機で有名な碌々産業。加工精度1μmを誇るデスクトップ微細加工機やリニューアルした「Android」は必見!

名機MEGAをはじめとした微細加工機を世に送り出している碌々産業。
今回の目玉は、精密部品加工を得意とする由紀精密と連携して開発した、加工精度1µmを誇るデスクトップ型の超小型高精度CNC工作機械。この製品は、精密高級時計の部品を加工する職人、航空宇宙機器向け精密部品の開発にいそしむエンジニアに向けてはもちろんのこと、これまで設備規模の問題で高精度工作機械の導入が難しかった一般趣向分野への展開も視野に入れてつくられたマシンなんですよ。

世の中にありそうで無かったこの卓上マシンの大きさですが、高さ300mm×幅800mm×奥行き560mm、機械質量は40kg、制御装置質量(制御盤、操作盤、モニター)も40kg。総質量は80kgにしかならないという卓上サイズっぷりもケタ違い。ミクロン単位の加工精度をデスクトップで実現したというから驚きです。そしてなにより美しい! マシンを所有し、操る喜びを実感できる製品となっている。

これには碌々産業・海藤社長も「われわれが長年培ってきた微細加工機を製造する技術をもってもどこまで小さくできるかが大きな課題でしたが、取組み甲斐のある挑戦でした」としています。
美しさと機能を兼ね備えたマシンをぜひ、確かめていただきたい!

さて、1996年にMEGAをリリースして以来、微細加工機の製造に焦点を絞り追究してきた碌々産業。海藤社長といえば業界でもアイデアマンとしても有名ですが、常に「微細分野において従来とは違った視点で製品をつくっていきたい」とのお考えを持っていたようです。工業製品に美しさとちょっとした遊び心を盛り込んでいく―――そんな姿勢は同社の静岡工場にも現れています。

超精密微細加工の原点に戻って工場内に設置された『J-BOX』は、精密微細加工の高い安定性と高い精度を維持し、高精度化するニーズに応えるために設置した最先端の設備ですが、この設備につけた名称が『J-BOX』。名付け親は海藤社長。
「J」はジャパンのJと思いきや、なんとジュエリーのJだという。

以前、なぜ、ジュエリーなのか? の問いに海藤社長は、「ジュエリーのような繊細さと美しさは微細加工に通じるものがある」と述べています。

そこで! 
ほかにも注目して欲しいマシンは同社の人気製品、「Android」。
今回全面リニューアルをして新登場するそうよ!

ちょっと小耳に挟んだ情報によると、今回は、外観塗装に美しいパールホワイトを施しているとのこと。同社の「Android」といえば、Conceptの目(アーモンドスリットアイ)も特長のひとつですが、なんと、このアイラインが美しく点滅するらしいのです! 無機質なマシンが生きている―――そんな“鼓動”を感じることができるマシンが登場するのですから、要注目です。他にもいろいろ秘密があるそうですが、それはブースに行ってからのお楽しみなんですって。

海藤社長は、「微細加工を実現するための機械に油まみれ、埃まみれはNG。美しい機械を世に出したいと思っていた」というだけあって、今回、さまざまな仕掛けが盛りだくさん。また、同社のサンプル等も注目ですよ。今回はアッと驚く新製品の数々と、常に美しい微細加工を追究している碌々産業の新たな取り組みを知ることができるのですから、これは期待が高まりますね! 

■ワークショップ
【日 時】10月31日(土)11:00~12:00 会議室606
【テーマ】四位一体によるBreakthrough