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ベストブックス社の月刊「ベルダ」9月号が発売中です。
不肖那須直美のコラム「無造作女の独り言」では、今回、ボンボン時計について書きました。

ボンボン時計は1887年ころから名古屋地方を中心に生産が行われていたらしい。なぜ名古屋なのかと疑問に思ったのですが、木曽川が材木の集積地でもあり、木工職人や小物鍛冶職人の供給源だったとのこと。この時代の日本は、米国のアンソニア社の柱時計のデザインをパクった・・・じゃない、モデルにした時計生産が盛んに行われていたんですって。当時は技術が追いつかなかったため、輸入時計をコピーしながら製作していたんだけど、そのうち技術も向上して輸出をする運びとなったんだから、先人の商売根性も見上げたモンよ。

というわけで名古屋といえば、今では自動車産業、航空機産業のイメージが強いのですが、その昔からものをつくることに向いていた土地柄だったのね、と感心した次第です。

ところで、ものづくりというと、戦後のことはよく聞かされていましたが、明治時代まで遡ることは、あまりありませんでした。

ご承知のとおり、日本は戦後の混乱期からわずか23年で経済大国になったのですが、この要因については、「ものづくり産業の急成長によるもので、戦時中の戦闘機や戦艦を製造していた技術があったからだ」と、強調する方もいらっしゃいますが、私は、それ以上にマザーマシンである工作機械の発展によるところが大きいと考えています。昔は欧米から最先端の機械を輸入し、それを分解してパテントに抵触する箇所に改良を加えて設計を完成させ、専用機として製作し、品質向上や生産効率を大幅にアップしてきたんですね。

なかなか感慨深いところがあります。



今回もパンチの効いた記事が面白い!

ところでVERDAD(ベルダ)の意味ってご存じでしたか?
スペイン語で真実・真相のことなんです(●∀―)