日本機械工具工業会が平成29年度秋季総会及び表彰式を開催

 日本機械工具工業会(会長=牛島 望氏 住友電気工業専務)が、11月2日、都内のアーバンネット大手町ビル LEVEL XXⅠ東京會舘で平成29年度秋季総会及び表彰式を開催した。

 春季総会では、新規入会会員の紹介、日本機械工具工業会賞の発表、総務委員会、技術委員会、環境委員会、国際委員会の各委員会からそれぞれ報告があったあと、平成29年度上期収支報告、平成29年度生産額改定見通し、EMO2017ツアー終了報告があった。
 その後、表彰式が開催された。

 表彰式では、業界功労賞に鈴木規方氏〈元(株)鈴木工機製作所社長〉、松本康三氏〈(株)共立合金製作所取締役会長〉が受賞した。
技術功労賞に(1)スレッドミル用径補正ツールの開発〈オーエスジー(株)〉、(2)超硬ドリル用被膜「EgiAs」の開発〈オーエスジー(株)〉、(3)アルミ加工用高能率仕上げカッタ「MFAH」型の開発〈京セラ(株)〉、(4)新旋削加工用工具「Coro Turn Prime」の開発〈サンドビック(株)〉、(5)鋼旋削汎用コーテッド材種「AC8025P」の開発〈住友電工ハードメタル(株)〉、(6)精密加工用旋削コーテッド材種「AC1030U」の開発〈住友電工ハードメタル(株)〉、(7)高硬度材加工工具用被膜「DH1」の開発〈ダイジェット工業(株)〉、(8)小径カッタ「Tung Force Rec」の開発〈(株)タンガロイ〉、(9)ラフィングカッタ「Tung Tri Shred」の開発〈(株)タンガロイ〉、(10)超硬ソリッド千鳥刃面取りカッターの開発〈(株)東陽〉、(11)ハイドロサポートボーリングホルダの開発〈富士精工(株)〉、(12)ラジアスミル「RD168形」の開発〈三菱日立ツール(株)〉、(13)SR加工用超硬ドリルの開発〈三菱日立ツール(株)〉、(14)鏡面加工用ボールエンドミル「VFR2SBF」の開発〈三菱マテリアル(株)〉。

 環境賞に、「環境大賞」は京セラ(株)八日市工場、「環境特別賞」は、京セラ(株)岡谷工場、三菱日立ツール(株)成田工場、三菱日立ツール(株)野洲工場、レッキス工業(株)が受賞した。

▼受賞内容の詳細はこちらの記事へ▼
http://seizougenba.com/node/9352

あいさつする牛島会長
あいさつする牛島会長
 懇親会では、牛島会長が日頃のお礼を述べたあと、「電気自動車の流れもあって、工具はどうなるのか、という懸念もある一方、減速機は車輪にあり、ホブは必要である。また、エコカーと呼ばれるものには、レアメタルを大量に使用しなければならず、こうした面から上限の生産台数は決まってしまう。2050年には世界全体で車の生産台数が2億5000万台になると見込まれており、うち、1億台ほどの内燃機関は残ると言われている。対応するだけの部品や機械加工は必要になるので、自動車加工用の良い工具でイノベーションを起こしていきたい。EV化の流れだが、電子部品の面ではチャンスとして捉え、前向きにいきましょう」と力強くあいさつをした。

潮崎 経産省産業機械課課長補佐
潮崎 経産省産業機械課課長補佐
 来賓を代表して潮崎雄治 経済産業省製造産業局産業機械課 課長補佐が、「これまで多くの研鑽と努力をされて来られた皆様方を表彰する取り組みは素晴らしく、今後とも続けて頂きたい。大きな変化が起こっている自動車産業だが、自動走行に技術の進歩を感じた。こうした流れをチャンスと捉え、明るい未来に向かって進んで頂きたいと思っている。工具業界は資源の課題等もあるが、我々と一体となって新しい時代を乗り越えていきたい」とあいさつをした。

 乾杯の発声を生悦住 歩副会長(ダイジェット工業 社長)が行った。宴もたけなわの頃、岩田昌尚副会長の中締めで散会した。

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