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【切削工具・周辺機器編】「メカトロテックジャパン(MECT)2019」をレポート! (後編)

 10 月23 日(水)から10 月26 日(土)までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で「メカトロテックジャパン2019(通称MECT) 」(主催=ニュースダイジェスト社)が開催された。前回の「工作機械編後編」に続き、「切削工具・周辺機器編」を掲載する。

 (切削工具・周辺機器編:イスカルジャパン、イワタツール、オーエスジー、北川鉄工所、サンドビック、ジェイテクト、住友電気工業、大昭和精機、ダイジェット工業、タンガロイ、日進工具、不二越、ブルーム-ノボテスト、三菱日立ツール、三菱マテリアル、ユキワ精工)

賢い工具がズラリと並ぶ!
●イスカルジャパン

191126メカ1チップ縦置きの仕上げ加工用ミーリング工具「TANGFIN(タングフィン)」は加工音が静か! 最先端をイメージさせるブースの同社。多くの来場者が3枚刃の最新穴あけ加工用工具「LOGIQ3CHAM(ロジック3カム)」に足を止めた。この製品は切削抵抗が3枚刃で均等に分割されるため、従来の2枚刃設計と比較して生産性をアップした工具。刃振れを最小にし、高い再現性を実現する独自の“ポケットデザイン”を採用している。他にも注目したいのはチップ縦置きの仕上げ加工用ミーリング工具「TANGFIN(タングフィン)」。これは、両面4コーナを使ったワイパーチップにより、良好な仕上げ面を実現するとうたったもので、スムースな切れ味の鍵となるのが、径方向・軸方向ともにチップ位相をずらした配列。各チップの切削量も低減する。ビビリを抑制し、静かな加工音だというから嬉しい。

飛躍っぷりには目を見張るものがあった!
●イワタツール

191126メカ2「トグロンマルチチャンファー」に9枚刃が出た! 今回のMECTでは、大いに飛躍っぷりを見せつけてくれた同社。「ロボット切削で広がる可能性」をテーマにした主催者企画では、今後の可能性を示し、これが大反響を呼んだ。また、加工実演では、碌々産業の「MEGA SS-400」で、同社の「トグロンⓇハードロングドリル」にてSKD11 HRC60の焼き入れ鋼にφ1.2mm、深さ60mmの貫通穴加工を行い、来場者は興味津々。そのうえ今回は新商品として、人気の「トグロンマルチチャンファー」から9枚刃が登場! この工具、もともとはヨーロッパの「早く加工したい!」という思いを汲み入れて開発したもので、昨今、マシンの納期遅れもあって世界中の「早く加工したい」というニーズの波に乗った工具とのこと。高速加工でバリを抑え、高能率加工に貢献する。またすでに名物となっている同社のユニークな「秘密の小部屋」では、写真撮影禁止の秘密の製品が展示してあった。

参考出品の展開に期待大!
●オーエスジー

191126meka3参考出品の複合R形状異形工具「PolyBall」 豊富な工具で来場者を魅了していた同社だが、中でも“Aブランド”による高硬度鋼用超硬ボールエンドミルシリーズに注目が集まった。高能率型4刃「AE-BM-H」、高精度仕上げ用2刃「AE-BD-H」、高精度仕上げ用2刃ロングネックタイプ「AE-LNBD-H」の3タイプにより幅広い加工方法に対応し、高いボールR精度と高硬度鋼加工に最適化された“DUROREYコーティング”が特長だ。高い耐熱性と耐摩耗性、そして優れた靱性を発揮するこのコーティングの鍵は、SiC含有の超耐熱層と超微細ナノ積層構造のなせるワザ! 他にも注目した工具は、まったく新しい工具として参考出品されていた“ボールエンドミルと同じ感覚で使用できる”がキャッチコピーの複合R形状異形工具 「PolyBall」だ。様々な傾斜面に対応できるので短時間で高精度加工ができる。同じ工具径でも、R10ボールに対して、「PolyBall」は様々な傾斜角度に対しR30で接地するので、ピックが大きくなってもカスプハイトが小さくなるという理論だ。今後の展開に要注目!

時流を捉えた画期的な展示に釘付け!
●北川鉄工所

191126meka4自動化の強い味方「NPGTシリーズ」は驚くほど画期的! 製造現場における自動化の流れは避けられない今、しっかりと時流を捉えた画期的な製品を展示をして同社。ロボットの手となっているは、同社の薄型2爪平行グリッパ「NPGTシリーズ」。高把持力でワークも安定した把握ができるものだが、今回なんと! これに“測定”がプラスされていたのだ。しかもミクロン台で測定できるというから驚いた! つまり、ものを掴んで搬送し、測定するので(搬送中の測定可能!)、工程集約による経済効果も高い。薄型、軽量化により、ロボットを含めたシステムのコンパクト化に貢献している。加えて、しきい値を設けることで、ワークのOK、NGの判断もできるという。長年培ったチャック製造技術の経験により、高い復元精度は“信頼の証”。高機能デザインにより最大40%の薄型化と最大50%の軽量化を実現しているという。この画期的な製品に、「ロボット産業に注力する」という強い姿勢をビシビシと感じた。今後の自動化には欠かせない製品開発を着々と進めている同社の底力を見ることができた。

IoT時代のデジタル・ソリューション
●サンドビック

191126meka5デジタルマシニングソリューション「CoroPlusⓇ」 機械加工の領域だけでなく、前後の工程も含めて包括的にデジタル技術で加工現場を支える――というトレンド感溢れる展示を見せつけてくれた同社。注目したのは、同社のデジタルマシニングソリューション「CoriPlusⓇ」だ。まずは、機械加工前の設計や計画段階において、切削工具の選定作業を簡略化し、加工に最適な工具を短時間で簡単に選定できるソフト「CoroPlusⓇツールガイド」、コンピュータ上で切削工具の3次元モデルアセンブリを組むことができるソフトウェア「CoroPlusⓇツールライブラリ」、特殊な工具の動きを要する工具向けのツールパス作成ソフト「CoroPlusⓇツールパス」が役立ち、次に実際の機械加工においては、防振工具内部にセンサーを内蔵し、加工中の振動状態のリアルタイムモニタリングを可能にするソリューション「SilentTools™」で、加工のびびり状況などをリアルタイムで見ることができるとう。これら一連の流れで、加工問題発生時に素早く対策のためのアクションを起こすことができるので、工程の信頼性・安定性が向上するというわけだ。加工がますます進化を遂げていると実感した。

ものづくりの中心は「人」 工場全体の見える化に貢献! 
●ジェイテクト

191126meka6稼働率を大幅アップさせるIoEソリューション 同社はIoTではなく、ものづくりの中心は“人”という思想から、ヒト・モノ・コトの全てをつなぐ「IoE(Internet of Everything) 」の名称を使っているが、それに相応しく、生産ライン・システム構築の強みを活かした内容となっていた。一連の流れとしては、設備と人の日毎の管理からリアルタイムな管理ができる「稼働アップNAVI」⇒「稼働アップNAVI Plus」で最適な作業指示、出来高も工程の進捗状況も丸見え⇒「稼働アップNAVI Pro」であらゆる設備の情報を繋いで見える化し、さらに工場全体のマネジメントへと繋いでいく。“稼働アップNAVI”の情報から、人の習熟度や改善スキルの向上に加え、改善の共有などの一連の流れが、システムにより最適化ができる仕組みを披露した。製造現場で気になる消耗品の工具・砥石などのランニングコストをマネジメントする「ロングユースNAVI」で設備を最適に使うこともできるので製造現場の生産性並びに経済効果アップに貢献!

万能工具っぷりを拝見!
●住友電気工業

191126meka7万能・高精度隅削りカッタ「SEC-ウェーブミルWEZ型」 傾斜加工にヘリカル加工、そしてプランジ加工など様々な加工に対応する万能カッタ「SEC-ウェーブミルWEZ型」を展示していた同社。ボディ設計にもこだわりがあり、キモは“インサートクランプが安定している”こと。刃先形状設計と高精度造形技術の組合せによるメリットは、優れた壁面精度と仕上げ面品位。加工音も静かとのことだった。また、バリの発生も抑制し、“研磨級インサート”もラインアップ。この研磨級インサート用ブレーカは、研磨仕上げによるシャープな切れ味がバリを抑制する「F型」、F型ブレーカの切れ味はそのままに、刃径ごとに切刃形状を最適化したプレミアムアイテム「P型」、ラッピング処理によりすくい面への溶着を抑制する「S型」の3種類がある。さらに、銅、ステンレス鋼、鋳鉄に適用可能な新材種「ACU2500」も登場し、ますます広範囲な分野の加工に対応している。

高精度加工を強力サポートする商品群がズラリ!
●大昭和精機

191126meka8充実のラインナップ「ハイドロチャック」 高精度加工に欠かせないもののひとつにチャックがある。同社の「ハイドロチャック」は充実のラインナップで来場者を魅了。4D先端で振れ精度は3µm以内の高精度を実現したもので、バニシングドリル・リーマ、ボールエンドミル、エンドミル、ダイヤモンドリーマ、工具研磨用など、高い振れ精度が必要な加工に最適とのこと。高い振れ精度の鍵を握るのは、剛性・精度に差がでる“スリーブ一体構造”設計。2ヶ所の油圧室による2点支持と、突き出しの長さを短くしたことにより、より一層の振れ精度を向上させた。この高い振れ精度があるからこそ、仕上げ面の向上と工具寿命の向上を可能にしている。しかも、より高速加工に対応しているとのことで、金型やアルミでの高速回転でも安心して使用できる。このシリーズの中には、スイス型自動旋盤用「ハイドロチャック レースタイプ」もあった。把握径はφ3~φ8。

5軸加工に的を絞り、より高能率へ貢献!
●ダイジェット工業

191126meka9マシンの良さを十分に引き出す「5軸加工シリーズ」 5軸加工は工具を短く把持できるので、その分、ビビリも少なく、有意義に刃先を使えるというメリットがあるが、同社は、5軸マシンの良さを存分に引き出す、“5軸加工シリーズ”を今回の目玉として展示していた。このシリーズは、ラインナップも豊富で、4枚刃により高能率加工が可能なチューリップSヘッド「STLP形」は大RがR1500、フォーム精度は±0.01mm以下! また、側面仕上げ加工を高精度・高能率に行えるミラーバレル「KRM形」は底面の超仕上げ加工にも対応している。そして、小径多刃使用QMマックスの高精度タイプであり、3軸加工機でも傾斜面形状加工が可能な高精度QMMAX「MQT形」があった。また、加工事例の動画も豊富なのも同社の特長。工具のカタログにはQRコードが記載されているので、それを読み取ればいつでも拝見できる!

「倍速切削」のディープインパクト!
●タンガロイ

191126meka10新開発の被膜が倍速切削を可能にする 優れた切削工具のキモを握るもののひとつに“被膜”がある。同社では、T9025&T9235を加えた「T9200シリーズ」で“高能率加工”を提案していた。このシリーズは同社が独自に開発した新被膜処理技術(被膜強靱化処理技術)の採用で高い靱性を備え、加工中に発生するクラックの進展を抑制し、安定加工を実現するという。具体的には、「T9200シリーズ」材種専用に開発した新母材が合金中の欠陥を削減し、耐欠損性を大幅に向上させている。さらにAl₂O₃被膜の厚膜化で、高熱とクレータ摩耗に強いので、特に高速加工で効果を発揮。高硬度外層は、耐逃げ面摩耗性を大幅に向上させた新開発の高硬度被膜となっていた。これらが長寿命と安定加工を実現し、その結果、機械停止時間の削減やコスト低減に結びつき、生産性が向上するというわけだ。同社のキャッチコピーである「倍速切削」のインパクトも大!

ステンレス加工の概念が変わる!
●日進工具

191126meka11微細加工のNS TOOLが切屑を飛ばしている! マキノの「D200Z」でデモ加工をしていた同社に驚いた。微細工具が有名な同社のデモ加工といえば、切屑・・・というより、微細すぎて粉っぽいものしか出ないイメージがあったのだが、なんと切屑を飛ばしているではないか! 注目を浴びた工具は、無限コーティングプレミアムSUS用高能率“Z”エンドミルの、レギュラータイプ「MSUSZ440」(φ1~6・全62サイズ)、ロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」(φ1~6・全33サイズ)。ステンレス加工の概念を変える! というほど、びびりを抑え、加工時間が大幅短縮するという工具だ。鍵を握るのは、最適な角度の不等分割・不等リードの採用。これが共振を抑えびびりを防止しているのだが、溝の深さに要注目! 刃部の先端付近は切り屑の排出性を高めた大きなチップポケット、後端付近はしっかりとした芯厚で高剛性な設計となっている。これらが高剛性と切屑排出性の両立を実現している。

これは凄い! オイルホールに大注目!
●不二越

 
191126meka12オイルホール設計が分かりやすい模型。曲線の発想が画期的! 同社では、材料、形状、コーティングの全てを一新した人気の「アクアREVOシリーズ」に新発想のオイルホールが誕生。パワーアップしたこの製品は、REVO-Dコートと超平滑化処理、そして流体解析の活用で“冷却性”、“潤滑性”、“切り屑排出性”をさらに向上させていた。オイルホール(右の写真にある青い部分)が分かりやすいよう模型が飾ってあったが、工具マニアの皆様なら、工具の中に緩やかな曲線を描くオイルホールがいかに複雑なデザインであるか分かるだろう。これにより、オイルホールの断面積・吐出量は従来品の2倍以上となっていた。その勢いも見学したが圧倒的! 分かりやすくいえば、従来は1分間辺りの排出量が500mlペットボトル約5本だったのに対し、約10本にアップ! このお陰で冷却性の向上はもちろん、加工硬化を抑制し、工具寿命と精度も向上! 汎用ドリルでありながら、ステンレス用ドリルと比較しても2倍以上の穴あけ加工ができるという優れものだ。

製造現場の信頼性を高めるための必要なアイテム
●ブルーム-ノボテスト

191126meka13生産性効率に欠かせないアイテムだ 生産性効率化ツールの数々を展示していた同社。ワークの品位とともに信頼性を求めるためのノウハウがこのブースに詰まっていた。デジログ測定による回転工具の機上測定ができる「LC50- DIGILOG(LC-VISION)」が登場! 新技術として発表された。この新技術は測定の可視化と評価機能及びに工作機械主軸の品質評価など複数のソリューション提案ができるソフト。1秒に幾千ものの測定値を取得でき、データストリーム評価により今までになかった高速かつ信頼性を備えたアプリケーションの提供ができるという。史上で初めて測定中の記録データをリアルタイムに視覚化し、機械制御装置へ直接解析結果を反映できるというから、非常にありがたい。製造現場の自動化、システム化で便利になる一方、さらに重要になるのが“安定品質”。信頼のおける加工品質に同社の技術が貢献する。

金型業界とともに歩む心意気!
●三菱日立ツール

191126meka142種類の工具が1種類でOK! 金型業界へ貢献する! という強い姿勢を打ち出している同社。今回注目したのは、参考出品「アルファボールエンドミル BR2P」。プレスの繰り返しという過酷な状況で使用される金型。傷んだ金型は肉盛りで補修したのちピカピカに回復させるのだが、肉盛りをした表面は醜い。そこで切削工具を用いて面を美しく仕上げることが必要になるが、ここで重要なことは、工具ひとつでいかに加工時間の時短ができるか――が高能率加工のポイントになること。ひとつの工具で、肉盛りされた醜い面を削り取り、しかもピカピカに仕上げることができれば経済効果抜群なのだが、そんな工具があれば・・・と思う方には朗報! 肉盛り加工には通常2種類のインサートが必要になるが、これらの面倒臭い加工が、参考出品で展示されていた「BR2P」1種類で完結するという。工程短縮に貢献する画期的な工具であり、次の展開が楽しみだ!

コーティング技術の進化が止まらない!
●三菱マテリアル

191126meka15切削寿命の基準を覆すコーティング技術! コーティング技術の進化を見せつけてくれた同社。ミーリング加工用コーテッド超硬材種「MV1020」は、“切削寿命の基準を覆す”ほどのコーティング技術がつまっているという。その鍵を握るのは、新開発「Al-Richi(アルミリッチ)」コーティング。この技術の採用により、高いAl含有比率と高い硬さを兼ね備える(Al,Ti)N膜を採用し、硬さに加えて耐酸化性も大幅に向上させたことで優れた耐摩耗性を実現しているという。実はこの技術、非常に難しい技術だった。従来技術ではAl含有比率が60%以上になると結晶構造が変化してしまい、被膜硬さが低下するからだ。そこで独自技術を開発し、Al 含有比率を高めても結晶構造が変化しない「Al-Rchi」コーティングを生み出すことに成功。高いAl 含有比率と高い被膜硬さを実現した。極めて熱に強いので、乾式切削はもちろん熱亀裂の発生しやすかった湿式切削でも優れた加工安定性を実現している。

日本初出展! テーブルφ200 CNC 傾斜2連円テーブルが登場!
●ユキワ精工

191126meka16サイクルタイム短縮に大きく貢献! 同社の注目製品は、 日本初出展となったサイクルタイム短縮に大きく貢献するCNC 傾斜2連円テーブル「TNT200R-M2」。2個ワークの多面同時加工で生産性が大幅にアップする製品だ。取付面以外の5面をワンチャッキングで加工可能、段取り時間の短縮や加工精度の向上がメリットになる。高剛性のキモとなるのは、傾斜軸・回転軸エアハイドロユニット内蔵設計で、クラス最大のクランプ力を発揮する。また、サポート側にもエア方式のクランプ機構を採用している。さらに注目すべき点は精密な割出。割出精度は回転軸が累積25秒以内、傾斜軸は同40秒以内となっている。耐久性に優れた特殊合金ウォームホイル採用。もちろん防水構造もバッチリ! オートパージを標準装備し、切削液の浸入を予防している。

日進工具が無限コーティングプレミアムSUS用高能率“Z”エンドミル「MSUSZ440・MSUSZ440-LN」を新発売

191126日進工具1 日進工具(社長=後藤弘治氏)は、日進工具は、このほどステンレス加工の概念を変える新たなエンドミル「無限コーティングプレミアム SUS用高能率 "Z"エンドミル 」を発売した。

 様々な部品の素材として多く採用されているステンレス鋼は、その特性から難削材とされている。ステンレス鋼の高能率加工ニーズが以前から高く、各工具メーカーが多くのエンドミルを開発してきたが、今回、同社が発売する「無限コーティングプレミアムSUS用高能率"Z"エンドミル」は、その高能率加工ニーズに応えるとともに、多機能で高能率にステンレス加工を実現。既存の概念を変える新しいエンドミルだ。

 今回、工具形状は高剛性なレギュラータイプのスクエアエンドミル「MSUSZ440」と、被削材との干渉を防ぐロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」の2機種をラインナップしている。不等分割・不等リードの採用と外周刃の剛性を高める新刃形状を開発し、びびり振動の抑制とともに、φ1のような小径サイズでも安定した高能率加工に成功した。

191126日進2レギュラータイプ「MSUSZ440」(上)ロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」(下)  刃数は4枚刃を採用。通常の4枚刃は芯厚が厚く高剛性なため側面切削に有効だが、チップポケットが小さくなってしまうため、切りくずを多く排出する溝切削では不利だったのだが、同社では、刃の先端と後端でチップポケットを変えた溝形状を開発し、溝加工時の切りくず排出性も確保している。また底刃において、親刃と子刃に段差を設け、ドリリング時の切りくず形状をコントロールすることに成功、ポケット加工などの時に、ドリリングによるアプローチにも対応でき、加工時間短縮に貢献する。

 これら考え尽くした工具形状に、耐酸化温度が1,300℃の無限コーティングプレミアムを施すことで、より安定した工具寿命が得られる。

●レギュラータイプ「MSUSZ440」
・全62サイズ。
・刃径:φ1~6(0.1mmとび)
・刃長:刃径の2倍(一部3倍タイプも規格化)

●ロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」
・全33サイズ
・刃径:φ1~6
・有効長:刃径の3倍・4倍5倍をラインナップ

ダイジェット工業が「5 軸加工用工具シリーズ」を新発売!

191126ダイジェット ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、このほど同社“初”となる「5 軸加工用工具シリーズ」を11月25日から新発売した。炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、チタン合金、高硬度材等の中仕上げ~仕上げ加工用に威力を発揮する。

 開発の経緯について、同社では、「省段取り化による工程集約、複雑な形状加工や加工精度の向上ニーズの高まりにより、ワンチャッキングであらゆる方向から加工が行える5 軸加工機の普及は今後ますます進むと考えられる。多刃高能率加工用工具『高精度版QM マックス』(MQT 形)に加え、今回シリーズ化する2 製品はいずれもボールエンドミルやラジアス工具より加工ピックフィードを大きく取れ加工能率の向上と時間短縮を可能にし、さらなる品質向上と生産性向上に寄与するものである。」としている。

 「5軸加工用工具シリーズ」の特長は以下の通り。

■ソリッドモジュラーヘッド「チューリップS ヘッド」(STLP 形)
 ①外周テーパ部の大R 切れ刃はR1500、フォーム精度は±0.01mm 以下の高精度テーパーバレル形状のソリッドモジュラーヘッド。
 ②超硬シャンクとの組み合わせで、長い突き出しの加工においてもびびりなく、高能率加工が可能。外周大R により傾斜面加工において加工ピッチを大きくでき、高精度な加工が可能であり、先端R による隅R 部加工にも最適。
 ③ねじれ角度30°および4 枚刃仕様により低抵抗な高能率加工が可能。
 ④新PVD 材種「DH115」を採用し、難削材・高硬度材など幅広い被削材に対応。

[サイズ・価格(税抜き)]
 ・φ16、φ20(2 形番)
 ・標準価格:25,000 円~29,200 円

■高精度刃先交換式バレル工具「ミラーバレル」(KRM 形)
①外周大R 形状の高精度刃先交換式バレル工具(既存のミラーラジアスモジュラーヘッドMRX 形にミラーバレルインサートKRM 形を取り付け使用)。
②立壁・傾斜面の高能率仕上げ加工を実現。底面の超仕上げ加工も可能。
③高硬度材・高速加工向け新PVD 材種「DH102」を採用し長寿命化を実現。一般鋼やプリハードン鋼加工に最適なPVD 材種「JC8015」をラインナップ。

[サイズ・価格(税抜き)]
・インサート形番:KRM 形φ16、φ20(全2 形番)
・インサート材種:JC8015、DH102
・標準価格:7,400 円~7,800 円 

「オークマサーモフレンドリーコンセプトマシン」累計販売台数が5 万台を達成!

 オークマ(社長=家城 淳氏)は、このほど「オークマサーモフレンドリーコンセプトマシン」の累計販売台数が5 万台を達成したと発表した。

 同社は、開発の苦労について、「工作機械の歴史は、“熱”との戦いの歴史でもあった。鉄で出来ている工作機械は、温度が1度上がれば、1メートルあたり100分の1ミリ膨張する。高い精度で加工するためには、工場内の温度環境や、加工時に生じる様々な熱変位に対応する必要がある。工作機械メーカーは機械本体から発生する熱を強制的に冷却油で冷やすことや、周辺装置や外部環境から伝わる熱を断熱材で遮断するなどの対策を講じてきたが、どれも本質的な解決策にはなり得えなかった。」と述べている。

 そこで同社は、機械の構造設計とセンサーによる熱変位の補正技術をとことん追求した結果、発生する熱を無理に抑え込むのではなく、「熱の影響を受け入れた上で最適な制御で加工精度を安定させる」という従来の手法とは全く異なる発想の新技術「サーモフレンドリーコンセプト」の開発に成功。2001年、「サーモフレンドリーコンセプト」を駆使した新形マシニングセンタ「MB-46V」の発売を開始した。

 「発売直後から、従来機とは次元が違う非常に安定した高精度加工が可能なマシンとして、市場で高い評価を受けることが出来た。」と同社。

 「MB-46V」はその後、「MB-56V」、「MB-66V」と機械のサイズを拡大しシリーズ化を図り、今年9月にはシリーズ累計販売10,000台を超え、このクラスのマシニングセンタでは世界に類を見ない一大ベストセラーマシンに成長している。

 その後、同社は「サーモフレンドリーコンセプト」を旋盤、複合加工機や5軸制御マシニングセンタ、大型門形マシニングセンタなど他の製品へと適用範囲を拡げ、世界中のユーザから高い評判を獲得、2019年10月にはついに「サーモフレンドリーマシン累計販売台数50,000台を達成」した。

191126オークマ

優位性と市場への効果

(1)精度の安定化による生産性の向上
 ① 一般的な工場で1日の室温変化は5~10℃あり、熱変位の対策を行っていない機械では1日の加工精度の変化が数十μmあるため、加工を開始する前に充分なウォーミングアップ(暖気運転)が必要であり、始業時に数十分の暖機運転を行われている。サーモフレンドリーコンセプトによって、この暖機運転時間を省くことが可能となり、機械の稼働率向上に役立つ。

 ② 熱変位による寸の法変化を補正する手作業が1日に何度も必要となるが、サーモフレンドリーコンセプトによって、1日の加工精度の変化が10μm以下になったことで、量産加工を行っている会社では補正を入れる回数が大幅に減り作業効率の向上が図れるうえに、技能作業者がいる昼間しかできなかった高精度な加工であっても、熟練者が不在となる夜間においても加工が可能になり、生産性の向上が図れるようになった。

 ③ 長時間の連続加工が行われる金型加工においては、加工中の寸法変化が少ないことから、より高精度な加工が可能となり、熟練の仕上げ作業者に頼ることが多い磨き工程の短縮を図ること可能となった。

(2)環境負荷の低減
 高速で回転する機械の主軸は発熱量も大きく一般的に冷却装置が付属される。従来、主軸が停止中でも精度を維持するためにこの冷却装置を動かす必要があり電力を消費していたが、サーモフレンドリーコンセプトを応用した省エネ技術「ECOsuite」によって、精度を維持したままで主軸停止中に冷却装置を止めることで、機械の消費電力量を最大1/3にまで削減することができた。

高信頼性の立形マシニングセンタ「CMX 600 Vi」インドで現地生産開始 現地生産開始式を行う

191126DMG森精機1「CMX 600 Vi」の前で握手をする森社長(写真左)と Sanjay Jayavarthanavelu氏 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は、インド市場向けの立形マシニングセンタ「CMX 600 Vi」の現地生産をこのほど開始した。これに伴い、10月29日にインド・コインバトールにて、Lakshmi Machine Works Limited(以下、LMW)との「CMX 600 Vi」の現地生産開始式を行った。生産台数は月10台を予定しており、今後段階的に台数を増やしていく。

 生産を委託するLMWは1962年に繊維機械の企業として設立され、DMG森精機とは約30年前よりパートナーシップを開始し、現在、LMWの工作機械部門では、旋盤、フライス盤、ターンミル機を製造しており、自動化ソリューションも提供している。

 インドのLakshmi Machine Works Limitedに生産を委託することで、日本で生産して販売する場合よりも顧客に納品するまでのリードタイムを短縮する。

「CMX 600 Vi」の特長

191126DMGmori2CMX 600 Vi 外観(1)ワイドな加工エリア
 「CMX 600 Vi」は、省スペース設計ながらワイドな加工エリアを確保している。特にY軸はクラス最大の560㎜を実現し、同クラスの機械では加工が難しいギヤボックスハウジングなど円形状の大型ワークの加工にも対応する。加工エリアに十分な余裕があるため、ロータリテーブルを用いてワークを旋回させて行う加工の場合でも干渉の可能性を軽減する。

(2)高剛性
 基本設計の段階からFEM解析を活用し、さまざまな動作条件や環境変化などをシミュレーションすることで、ベッドの厚さやリブの形状、配置などを最適化している。基本的な剛性が安定した切削能力を支え、重切削加工にも対応する。

(3)高信頼性主軸
 幅広い加工に対応する最高回転速度12,000 min-1の高信頼性主軸を搭載している。高圧クーラントを多用する加工でも、主軸のラビリンス構造を強化することで主軸内部へのクーラント浸入を防ぎ、主軸の耐久性を高めている。特に精度や剛性が求められる主軸は、同社伊賀事業所の主軸工場内で部品加工から組立、検査まで一貫して行ったものを採用している。

(4)作業性・保守性・信頼性
 「CMX 600Vi」は、実際に機械を操作するオペレーター目線で設計され、使いやすさを徹底的に追及している。主軸やテーブルへの接近性に優れているため、工具やワークの取り付けなどの段取り作業をスムーズに行うことが出来る。また正面カバーに若干の窪みを付けることで、オペレーターがもう1歩テーブルに近づけるようにするなど細部にまでこだわったデザインにしている。正面ドアには大きな窓を採用し、視認性を大幅に向上させることで、加工状況等の確認が容易に可能。さらに、マガジン内の工具の入れ替えなど日々の業務で発生するマガジンでの保守や作業をスムーズに行うためにマガジンドアを標準搭載している。機械停止や加工不良の大きな原因の1つである切りくずへの対策も万全にし、信頼性を向上。機内カバーには30°の傾斜を設けることで、加工時に発生した切りくずの機内での堆積を防止する。また、ATCシャッタを標準装備し、マガジン内への切りくず侵入を防ぐ。

令和元年度 「卓越した技能者(現代の名工)表彰」にヤマザキマザック社員2 名が選出

 ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)の社員2 名が、各産業分野の卓越した技能者を表彰する令和元年度「卓越した技能者(現代の名工)」に選出された。

 選出されたのは、ヤマザキマザックオプトニクス 生産技術課に所属する 坂口 好彦氏と、ヤマザキマザックマニュファクチャリング いなべ製作所 組立二課に所属する 金森 仁司氏。

 「現代の名工」は、きわめてすぐれた技能を有し、他の技能者の模範となる卓越した技能者を厚生労働大臣が表彰する制度。

191126マザック1 坂口氏は、昭和53 年に入社し、NC 旋盤の組立・調整、米国赴任などを経験し、現在はレーザ加工機を製造するヤマザキマザックオプトニクス 生産技術課に所属している。国内・海外でNC 工作機械の組立・調整・修理作業に長年従事し、機械調整時の精度出しにおいて卓越した技能を有しており、現在は設備機械の加工精度をミクロン単位で維持するための予防保全や保守作業に従事している。また技能伝承のため、社内でのOJT とともに、ものづくりマイスターとして県内の中小企業へ出向き、技能検定仕上げ職種の実技指導を行なうことで、次世代技能者の指導・育成に貢献していることなどが評価され今回の選出となった。

191126マザック2 金森氏は、昭和55 年に入社し、立形マシニングセンタの主軸ヘッドやチルトテーブルの組立に従事し、現在はヤマザキマザックマニュファクチャリング いなべ製作所組立二課に所属し、最終工程での機械精度や完成確認作業と後進の育成指導に従事している。入社以来38 年間に亘り生産現場での業務に従事し、主軸ヘッドやチルトテーブルなどの品質向上と量産化に貢献。また、さまざまな専用組立治具を自ら考案して製作し、現場へ導入することで生産性と安全性の向上に大きく貢献したことなどが評価され今回の選出となった。

 なお、同社の「現代の名工」は、1997 年から昨年までに計6 名が選出され、今回で計8 人となる。

アマダグループ 岡本会長兼CEOが相談役に ~2020年4月に向けて構造改革を実施、グローバル市場対応型事業体制へ~

191126アマダ アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、11 月7 日開催の取締役会において、2020 年3月31 日付で17 年間の長きにわたりグループの経営トップを務めた岡本満夫代表取締役会長兼CEO が退任し、取締役相談役に就任すると発表した。

 また、国内外における顧客の多様なニーズに応える商品・サービスをより迅速に提供し
ていくために、組織体制の改革(機構改革)を実施するとともに、役員体制について変更する。

 岡本代表取締役会長兼CEO は、2003 年に創業家以外から初の社長に就任して以来、グループのトップとして、「販売のアマダ」から「エンジニアリングのアマダ」への転換を図
るとともに、ソリューション提案や海外市場の拡大、コーポレートガバナンスの強化などを推進し、同社グループを金属加工機械の総合メーカーとして業界トップの地位に導いてきた。100 年企業に向け、機構改革を行うとともに次世代に経営を委ね、2020 年4 月以降は取締役相談役として、豊富な経営経験を活かし、大所高所からの観点をもって業界の発展ならびに幅広く人材育成に貢献していくとしている。

構造改革の概要
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【レポート】「JTF2019(ジェイテクト・テクニカルフェア2019)」を開催

 ジェイテクト(安形哲夫氏)が「Just for your best」をテーマに、11月13日(水)~15日(金)(10:00~17:00)の3日間、同社刈谷工場をメインに「JTF2019」を開催した。前日の12日には開催に先立ち、見どころなどを記者団に説明した。

 今回のプライベートショーは労働人口の減少、自動車産業の変革、AIの活用等、時代の構造変化に伴い、製造現場の方々への“困りごと”を共有しながら、具体的な解決策を提案するのが狙い。

ものづくりを時代に導くキーテクノロジー「TAKTICA(タクティカ)」

191126jtekt1説明する加藤常務 加藤信仁常務取締役(以下加藤常務)は、工作機械・メカトロ事業のコンセプトについて、「私どもは自動車産業に育てられて今日までやって来た。現在、あらゆる産業が変革を迎えている。ものづくりイノベーションカンパニーとして、3つのイノベーションを提供し、変革の時代において、お客様のものづくりに貢献したい。」として、方向性を次の通り述べた。

 (1)顧客の製品改革に貢献する「プロダクト・イノベーション」
 (2)ものづくりの効率化・省人化を促進する「スマート・イノベーション」
 (3)人の成長をサポートし、能力を最大化する「マネジメント・イノベーション」

 加藤常務は、「時代の構造変化が進んでいる。変化の中でイノベーションを実現し、ものづくりを次世代に導くために、私たちが持っているキーテクノロジーを『TAKTICA』と名付け、お客様に貢献したい。」と、新たな技術を打ち出した。

 ものづくりを次代に導くキーテクノロジーの『TAKTICA』は、次の意味を持つ。

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 これらは、ものづくりを支える基盤技術“TEC”に、知能化“SMART”を加え、その先にある“BEYOND”までも技術でものづくりに貢献したいという思いが込められている。

 今回の「JTF2019」では、開発を進めてきた様々な『TAKTICA』をそれぞれの工作機械に搭載している。

自動化・知能化の進化で良品を出し続ける・止まらないシステム

191126jtekt2省スペースが魅力 今回の「JTF2019」の大きな訴求は、“自動化・知能化の進化で良品を出し続ける・止まらないシステム”。

 まずは、自立型研削システムのCBNカムシャフト研削盤「GC20S, GL32S + 壁掛け走行ロボット搬送システム」を拝見。マシンは、エンジンの小型化に対応し、高性能でありながら小型化を実現させることで工場スペースの有効活用に貢献している。具体的には、GC20S2台、GL32S1台の場合、フロアスペースを35%減、ラインスペースを21%減。同社によると、クラス最小のフロアスペースかつ、クラス最速のサイクルタイムを誇るとのこと。小型で高速・高精度のキモは、温度変化に対するロバスト性向上だ。熱変位を監視して寸法のバラツキを低減している。また、設備の自動化にも注目。今回、保全性が高いライン構築ということで、フレキシブル性が魅力だった。姿勢自由度の高い搬送装置「TRANSPIDER」は、姿勢自由度の高い多関節ロボットを使用しており、安全柵レスで工作物を窓越しに視認できた。

 参考出品の“進化し続ける自立型研削システム”は設備の知能化をアピール。研削理論や設備性能、熟練者のノウハウなど、知識の多様なつながりを表現し、最適な加工条件を導き出す。

191126jtekt3拡張現実で段取りをアシスト! 航空宇宙産業、輸送用機械、建機、エネルギー産業等の分野に活躍する同時5軸マシニングセンタ「FH630SX-5A + 立体パレットプールシステム」が展示されていた。魅力は、最短工具で高能率加工ができること。クラス最大工作物を柔軟に加工できることも同社の5軸加工機の強みだろう。量産型システムに最適とのことだ。

 ここで驚いたのは、AR(拡張現実)で段取り作業をアシストするというデモを行ったこと。参考出品だったが、治具/工作物と3D段取りデータをiPadに重ねて表示していた。段取り図がバーチャル指示で分かりやすい! 必要な情報と正誤がひと目で分かる仕組みなので、誰でも、素早く簡単に正確な段取りができる仕組みだ。

191126jtekt5 続いて、どんなギヤでも高能率複合加工ができるギヤスカイビングセンタ「GS200H + 協調ロボット搬送システム」を拝見。こちらは全ての工程をワンチャックで高精度加工するという高能率がウリだ。今回は参考出品だがオペレータの代わりに自動化対応をしているデモを見ることができた。ビジョンで工作物を識別し、ロボットが扉を開けて工作物を着脱している。ロボットは簡単に設置できるうえ、オペレータと同一エリアで作業ができる“安全柵レス”が特長。しかもロボット台車は手動で移動も可能だ。こうした仕組みは、休日時の生産対応や必要な時に設置して使用できるというフレキシブルさが嬉しい。

 他にも、いつまでもより良く使用できるために多彩なメニューを提案する「ライフサイクルサポート」や、ミニマムコストから始められる「JTEKT - IoE ソリューション」など見どころが豊富だった。

「第4回YASDAカップ 少年サッカー大会(U-12)」優勝は矢掛フットボールクラブ(矢掛FC)

191126yasda1 地域貢献と青少年の健全育成に寄与することを目的に、安田工業(社長=安田拓人氏 本社:岡山県浅口郡里庄町)大会事務局が主催する「第4回YASDAカップ 少年サッカー大会(U-12)」が11月10日、寄島三ツ山スポーツ公園多目的広場で開催された。大会当日は天候にも恵まれ、晴天の中、10チームの戦いとなった。優勝を果たしたのは矢掛フットボールクラブ(矢掛FC)。

 大会事務局の大室成弘 安田工業総務課長は、「2016年に第1回を開催し、2017年、18年と2年続けて台風の影響で中止になったが、なんとか3年ぶりに開催することができ非常に嬉しく思っている。出場した子ども達が5年、10年後に“YASDAカップに出場しました!”と当社に応募してくれたらこんなに嬉しいことはない。」と子ども達の将来に期待を滲ませた。

第4回YASDAカップ最終順位表

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●優勝
矢掛フットボールクラブ(矢掛FC)

●準優勝
井原フットボールクラブ(井原FC)

●第3位
鴨方サッカースポーツ少年団(鴨方SSS)

●第4位
アルコバレーノフットボールクラブ(アルバレーノFC)

●第5位
笠岡フットボールクラブ(笠岡FC)

●第6位
ラファーガフットボールクラブ(ラファーガFC)

●第7位
笠岡中央サッカー少年団(笠岡中央SS)

●第8位
芳井少年サッカークラブ(芳井SSC)

●第9位
里庄フットボールクラブ(里庄FC)

●第10位
金光ジュニアサッカークラブ(金光JSC)

最優秀選手賞・優秀選手賞

( )内は学年

最優秀選手賞1名
●矢掛フットボールクラブ
佐藤 旬(小6)

優秀選手賞10名
●矢掛フットボールクラブ
石川竜次(小6)

●井原フットボールクラブ 
小玉 廉(小5)

●鴨方サッカースポーツ少年団
門田和樹(小6)

●アルコバレーノフットボールクラブ
平田琥絆(小6)

●笠岡フットボールクラブ
徳山歩真(小6)

●ラファーガフットボールクラブ
小野 洸(小5)

●笠岡中央サッカー少年団
川相雄佑(小6)

●芳井少年サッカークラブ
内田幸希(小6)

●里庄フットボールクラブ
髙丸大和(小6)

●金光ジュニアサッカークラブ
掛川仁太(小6)

産業用からサービス用まで最新のロボットが一堂に展示! 「2019国際ロボット展」が12月18日(水)~21日(土)まで開催

191126ロボットあいさつをする小笠原 2019国際ロボット展運営委員長・安川電機社長 本年12月18日(水)~21日(土)までの4日間、東京ビッグサイトで「ロボットがつなぐ人に優しい社会」をテーマに、「2019国際ロボット展」(主催:日本ロボット工業会、日刊工業新聞社)を開催する。この展示会は2年に1度開催する世界最大規模の吐ボッとトレードショーとして、今年で23回目を迎える。

 「2019国際ロボット展」は、前回2017年を上回る、637社・団体、3060小間(前回612社・団体2,775小間)の過去最大規模での開催となる。

 今回は東京ビッグサイトの「青海」「西」「南」ホールを使用しての開催となり、産業用ロボットメーカーによる大規模展示を始め、国内外より、IoT、AI、関連技術など、ロボットに関わる製品・技術が一堂に揃い、最先端のロボットに振れられる4日間となる。

 また、最終日12月21日(土)は、ロボットの操作体験や工作教室などを行う「つくる☆さわれる国際ロボット展」を開催し、来場者も楽しめる企画を行う。

 シンポジウム・フォーラムでは、初日にロボットメーカーとユーザー企業による「iREXロボットフォーラム2019」を開催し、ロボットはパートナー・変わりつつある働く現場をテーマにロボット導入が進む社会や未来を探る。

 その他、海外から著名なロボット開発者を招いて「NEDO ロボット・AIフォーラム2019」やロボット革命・産業IoT国際シンポジウム2019」など、注目のフォーラムを連日開催する。

見どころ

●過去最大規模の産業用ロボット・ゾーン
 産業用ロボットは、従来の自動車や電子部品業界での利用から、食品、衣料品等への導入が拡大し、近年では物流や建設など幅広い業界で注目されているが、今回青海ホールに新設した「ロボットSIerゾーン」では、実際の現場を想定し、適切なシステムを提供するロボットシステムインテグレータ(SIer)が展示を行う。このゾーンは3会場全てに展開しており、最も大きなゾーンとなっている。

●災害対応から介護・福祉、農業、教育まで幅広いサービスロボットゾーン
 サービスロボットゾーンでは、NEDOブースを中心とした最新ロボットの実演の他、農林水産省は、農業ロボットの合同展示を行う。また、2020年に経済産業省とNEDOが主催する「World Robot Summit2020」のトライアル競技会(製品組立チャレンジ、フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ)を開催する。その他、介護・福祉、教育など実生活で活躍するロボットを展示する。

●国際色豊かなシンポジウム・フォーラムを連日開催
 会期初日には、国際会議場で開催する「iREXロボットフォーラム2019」をはじめ、産業用ロボットに関する著名なロボットの開発者、技術者を国内外より招きフォーラムを開催する。また、西ホール4Fの目インテージでは「建設生産・管理システムにおけるAI・ロボットの活用」や「ロボット・ICTが拓くSMART農業の未来」を2日目に開催し、インフラ・農業・会議といったサービスロボットに関連する各種フォーラムを開催する。