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ヤマザキマザックがプライベートショー「Touch the Future 2018」を開催。「今回の見所は自動化提案」と中西常務

 ヤマザキマザックが11月30日(木)から12月2日(土)の3日間、プライベートショー「Touch the Future 2018」を開催するにあたり、10月18日から21日までポートメッセなごやで開催されたMECTの会場内で、同社の常務執行役員営業本部長の中西正純氏に意気込みを聞いた。

中小企業が導入しやすい自動化の提案に注力

171115マザック 11月30日(木)~12月2日(土)まで同社の美濃加茂製作所において開催される「Touch the Future2018」。今回は9月にドイツで開催されたEMOショーに出展した新しい機械や、10月に名古屋で開催したメカトロテックジャパンで出展しきれなかった機種を展示する。中でも注力するのは、「自動化の提案」と中西常務。

 自動化を推進する背景について中西常務は、「欧州は自動化の提案がものすごく進んでいいます。作業者、オペレータが見つからないというのは日本でも共通した認識です。人手不足やコストダウンをどう解決していくか。世界一労働時間が短くて賃金が高い国でも国際競争力があるのは、自動化が支えているからです」と話す。

 今回のプライベートショーについて、「日本のお客様にぜひ見学していただきたいのは、IoTを使った自動化です。昨年のJIMTOFに出展し、大変好評だったMPP(Multi Pallet Pool)500は、世界中で高まる自動化の要求に応えた省フロアスペースでコンパクトな多段パレットストッカシステムが特長でしたが、これが日本のお客様に大変人気が高い。人気の理由は場所を取らないうえ、拡張もできるというところにありました」とのこと。

 MECTが開催されたのは自動車産業が盛んな中部地区だが、自動車産業が求めている新技術について尋ねると、「ワイヤーアークを使った金属積層が自動車産業のニーズに合致しているようです。自動車は金型をたくさん使います。金型は消耗していくので、それを修理してまた使う。肉盛りをして加工をするのに最適です。ワイヤーアークは特殊な粉も不要なので粉塵対策にもなります。また粉は爆発することもあり、チタンやアルミは粉になると危険。暴爆を防ぐという理由からもワイヤーアークの技術が役立ちます。加工時間も早い。肉盛りをする材料費も安価なので、非常に優れた技術だと思っています。現在、お陰様で金型の補修用で多くの引き合いを頂いています」と、最新技術を搭載したマシンがトレンドとなりつつあるようだ。

 現在ヨーロッパが絶好調の同社。EMOショーでも会期中に受注目標を達成することができたという。

 「メカトロでは中部地区の産業に合致した新技術を提案しましたので、『Touch the Future 2018』では紹介しきれなかった機種を含む最新鋭の機械も多数展示します。皆様のご来場を心よりお待ちしております」(中西常務)

Touch the Future 2018概要

■日時
平成29年11月30日(木)から12月2日(土)10:00~17:00
■会場
●ワールドテクノロジーセンタ/美濃加茂製作所
岐阜県美濃加茂市蜂谷屋町中蜂屋山崎333/TEL:0574-24-1121
●ヤマザキマザックオプトニクス地下恒温工場
岐阜県美濃加茂市前平町3-1-2/TEL:0574-28-2123

参加申込み
同社のウェブサイトに必要事項を記入のうえ、11月24日(金)までに申し込むこと。

▼参加申込みフォームはこちら▼
http://www.mazak.co.jp/event/form46.html

不明な点は同社のウェブサイト、またはヤマザキマザックシステムセールス 販売企画課(TEL:0587-95-9301)まで問い合わせること。

DMG MORIが上海ソリューションセンタ グランドオープン!

171115DMGMORI DMG MORIがこのほど上海ソリューションセンタをグランドオープンしたと発表した。現地時間11月8日にオープニングセレモニーを執り行い、同社の森 雅彦社長、DMG MORI AKTIENGESELLSCHAFT Chairman of the Executive Board クリスチャン トゥーネス氏ら関係者によるテープカットを行った。

 同ソリューションセンタは2016年12月に生産を終了した上海工場を全面的に改装しショールーム、アカデミーの機能を充実させ、また、50mのラインを3案件同時に立ち上げ可能なターンキーエリアとスペアパーツ部門を新たに設置し、上海ソリューションセンタとして新たにスタート。

 オープニングでは、最新機種である「DMU 50 3rd Generation」を始め、「CMX 600 V」、「LASERTEC 65 3D」などの注目機種を含む25台で実演加工をした。さらに、インダストリー4.0 / IoTを駆使した自動化の提案を行い、「CELOS」のアプリケーションを活用したスマートファクトリーの実演は好評を博した。

 同社では、自動化システム需要の拡大、EVシフトによる自動車産業への注目の高まりを背景に、これまで中国全土に約17,000台以上の工作機械を納入している。今回オープンした上海ソリューションセンタについて同社では、「中国をはじめ近隣国のお客様に最高の製品とソリューションをご提供するため、グローバルに展開するDMG MORIの販売・サービス活動の重要な役割を担ってまいります」としており、そのため、航空機、金型といった高精度を求められる産業に欠かせない5軸加工機のエキスパートであるアプリケーションエンジニア約30名、保守・保全の際に顧客のもとに駆けつけるサービスエンジニア約260名を中心に、約330名の社員が活躍する。

<上海ソリューションセンタ>
●所 在 地:No.178 West YinDu Road, Songjiang District, Shanghai 201612, China
●敷地面積:1,735㎡
●社  員:約330名

ダイジェット工業がソリッドモジュラーヘッド「防振Sヘッド」を新発売!

17111ダイジェット工業 ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、航空機や金型向け部品の深堀加工の市場ニーズの増加に伴い、防振タイプSヘッドの開発が望まれていたことを受け、このほどソリッドモジュラーヘッド「防振Sヘッド」を発売した。航空機や金型向けなど各種部品の仕上げ加工に威力を発揮する。

■特長

 ・新PVDコーティング『DHコート』と超微粒子超硬合金の組合せによる、新材種『DH115』を採用。炭素鋼、プリハードン鋼はもとよりステンレス鋼、チタン合金など幅広い被削材に対応。

 ・不等分割・不等リードの採用により防振性に優れ、安定した加工を実現。オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」との組合せによる相乗効果で、薄肉ワークやポケットの隅部加工でも加工面粗さが良好。

 ・ポジ刃形及び内部給油対応により、チタン合金やインコネルなどの耐熱合金の加工にも最適。

■サイズと価格
Φ16(R0.5~R3)、Φ20(R0.5~R3)、Φ25(R1~R3)、Φ30(R1~R3)、Φ32(R1~R3)の合計17型番

標準価格:Φ16 19,000円(税抜き)~

三菱マテリアルが続々と新製品を発表 ~「iMXエンドミルシリーズ」に高硬度鋼加工用2枚刃ボールヘッドを、「FMAX」にバリ抑制形インサートをそれぞれ追加~

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏町)が、続々と新製品を市場投入している。ヘッド交換式エンドミル「iMXエンドミルシリーズ」に高硬度鋼加工用2枚刃ボールヘッドを、高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」にバリ抑制形インサートをそれぞれ追加し、販売を開始した。

ヘッド交換式エンドミル「iMXエンドミルシリーズ」に高硬度鋼加工用2枚刃ボール
ヘッドを追加

171115三菱マテリアル1 ヘッドとホルダの締結面を全て超硬製とすることで、ソリッド工具に近い剛性を発揮する「iMXエンドミルシリーズ」は、多彩なヘッド交換が可能で経済性に優れ、高精度・高剛性・高能率加工の実現により、多くのユーザーから高い評価を受けていることを受け、このほど高硬度鋼加工用2枚刃ボールヘッド「iMX-B2S」を追加し、シリーズの拡充を図る。

■主な特長
 ① 芯結び先端刃と弱ねじれにすることにより、長い突出しの仕上げ加工に最適。
 ② 新材種「EP8110」は、耐酸化性と潤滑性に優れるコーティング層と、耐摩耗性と高密着性に優れるコーティング層の組み合わせにより高硬度鋼加工に最適。

■標準価格(いずれも税抜価格)
・IMX10B2S10010 EP8110:12,600円
・IMX12B2S12012 EP8110:15,800円
・IMX16B2S16016 EP8110:22,800円
・IMX20B2S20020 EP8110:29,300円

高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」にバリ抑制形インサートを追加

171115三菱マテリアル2 高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」は軽量化と高剛性を両立させ、従来品以上の多刃設計により、アルミニウム合金などの非鉄金属を、工具径125mm24枚刃にて、テーブル送り速度毎分20m以上の高能率で加工することが可能となり、自動車部品などの加工の高能率化を実現できる正面削りカッタ。このほどバリ抑制形インサートを追加し、使用用途をさらに拡大した。

■主な特長
 ① コーナ角を設けて、切りくず厚みを薄く生成することにより、バリの発生を抑制することが可能。
 ② エッジ部を微小なR形状にすることにより、チッピングなどの異常損傷を防止。
 ③ 耐摩耗性重視の材種「MD220」は、刃先エッジの微小損傷が原因のバリ発生を抑制し、安定した寿命を実現。

■標準価格(税抜価格)
・ GOER1401ZXFR2 MD220:7,500円

日立建機の油圧ショベルの省エネ油圧システム「TRIAS」が特許庁長官賞を受賞 ~評価を受けた新技術とは~

171115日立建機1 日立建機(社長=平野耕太郎氏)は、このほど油圧ショベル向けに開発した油圧省エネシステム「TRIAS(特許第5572586 号)」が、公益社団法人発明協会の主催する平成29 年度関東地方発明表彰「特許庁長官賞」を受賞した。

 関東地方発明表彰は、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として、1921 年に開始された全国を8 ブロックに分け実施される地方発明表彰の一つで、関東地方において優秀な発明、考案または意匠を完成した者や、実施化に尽力した者、指導、育成、奨励に貢献した者の功績を称え顕彰する制度である。

 油圧ショベルの掘削作業を効率良く行うためには、オペレータの操作に合わせ、ブームやアーム、旋回装置などに圧油を適切に分配・供給することが必要である。同社は、これまでも快適な操作を実現する「複合操作性」を追求しており、その追求は、1965年に前身の日立製作所建設機械事業部時代に開発した純国産技術で初の油圧ショベルである「UH03」(日本機械学会機械遺産第48 号)を起端としている。「UH03」 は、それまで主流であった1 ポンプ1 コントロールバルブ方式に対し、自社技術で開発した2 ポンプ2 コントロールバルブ方式の油圧システムを採用することにより、ブームを上げながら旋回する複合動作の快適な操作を可能とし、油圧ショベルの作業性を飛躍的に向上させた。

 受賞した「TRIAS」は、約50年間培ってきた油圧制御技術を生かし、同社の強みである操作性を維持しながら、燃費性能の向上や、環境負荷の低減などのニーズに応え開発した
3ポンプ3コントロールバルブ方式を採用した省エネ油圧システム。従来の2ポンプ2コントロールバルブシステムに、新たに第3油圧ポンプを設け、ブームを上げながらアームを引き込む複合操作時に、高負荷となるブームに第3油圧ポンプから優先的に十分な圧油を供給する技術を用いている。

 今回受賞した技術の中で特に、ブームとアームの複合操作時のブームの速度低下を防止して操作性を確保するとともに、従来のアーム側への油圧経路の途中に設けた絞りによるエネルギー損失を無くすことで、顧客のニーズである燃費性能の向上に貢献する点が評価されての受賞となった。

 同社は今回受賞の技術をはじめとする自社の技術に加え、日立グループのさまざまな技術を活用する「One Hitachi」の取り組みや、パートナー企業が持つ技術を活用するオープンイノベーションを推進し、顧客の課題である「安全性向上」「生産性向上」「ライフサイクルコスト低減」の解決と環境負荷を低減することを常に念頭に置いた高付加価値な製品を開発するための技術革新を進めていくとしている。

●油圧ショベル掘削作業のイメージ
171115日立建機2

評価を受けた制御技術とは

171115日立建機3

 従来の2 ポンプ2 コントロールバルブシステムに設けられていたアーム用方向制御弁の上流側に設けた絞りに代えて、新たに第3 油圧ポンプを設け、この第3 油圧ポンプに対し、第3 ブーム用方向制御弁と第3アーム用方向制御弁とをタンデムに接続している。この構成によりブームを上げながらアームを引き込む複合操作時に、第3 油圧ポンプの圧油を、第3 ブーム用方向制御弁を介してブームへ優先的に供給することにより、高負荷側となるブームに圧油を十分に供給させながら、燃費性能を向上させる技術。

タンガロイがソリッドエンドミル『SolidMeister』(ソリッド・マイスター)のラインナップを大幅拡充!

171115タンガロイ タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、このほど超硬ソリッドエンドミル SolidMeister(ソリッドマイスター)のラインナップを大幅に拡充した。

 部品の小型化や複雑形状化が進み、その材質も耐熱合金など多様化するなかで超硬ソリッドエンドミルの用途は拡大し、多様な製品が販売されている。ソリッドマイスターシリーズは様々なアプリケーションに対応する超硬ソリッドエンドミルシリーズであり、スクエアやボールといった標準的なエンドミルから荒加工のラフィングタイプであるShredMeister(シュレッド・マイスター)、ラフィングエンドミルの性能とスクエアエンドミルの加工面をあわせもつFinishMeister(フィニッシュ・マイスター)、耐びびり性に優れたVariableMeister(ヴァリアブル・マイスター)、低切込み高送り加工用のFeedMeister(フィード・マイスター)およびECOMeister(エコ・マイスター)の設定を行っている。

 今回、市場における更なる高能率化の要求に対して、高切込み量の加工や突き出しの長い加工、切削幅の長い加工が可能な耐びびり性に優れるヴァリアブルマイスターのアイテムを大幅に増やした狙いは、特に高能率な多刃アイテムの設定やチタン合金およびアルミ合金に特化した形状を設定することにより、各用途に応じた高能率なエンドミル加工を可能としたことにある。

■主な特長
 TEC-H4S/M-CF:耐びびり性に優れ、高能率加工が可能
 TEFS-E44-CF:工程短縮が可能な荒・仕上げ一体型エンドミル
 TECK-H4M-CFR:チタン合金の加工に特化した高性能エンドミル
 TEC-H7-CF:耐びびり性に優れた高能率7枚刃エンドミル

【最新の切削加工技術を学びたい技術者に】三菱マテリアルの「切削アカデミー」がCBN高能率加工コースを展開!

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)は、切削工具ユーザーにむけて、技術者育成を目的とした切削工具メーカーならではの体系的な研修を開催しているが、このほど高硬度鋼や鋳鉄の高能率加工に適したCBN工具の知識習得に特化した切削加工技術者向け「CBN高能率加工コース」を2018年1月26日に開催すると発表した。なお、「CBN高能率加工コース」は、被削材の特性に合わせた工具選定、切削条件について学ぶ研修。

今年度の『切削アカデミー』開催日程

(東日本TC)=東日本テクニカルセンター/(中部TC)=中部テクニカルセンター

●基礎コース(2日)
「切削加工の種類、被削材と切削工具の基礎知識を学び、切削条件の計算式を習得する」
・2017年12月7、8日(東日本TC)

●応用ミーリング・ドリリングコース(2日)
「転削加工の詳しい知識を体系的に学ぶ。切削作業職場で適切に工具が使用されているか判断する能力、一般的な工具損傷の基礎知識とその対策を身に付ける」
・2018年1月11、12日(東日本TC)

●ターニング トラブルシューティングコース(1日)
「旋削加工のトラブルシューティングを集中して学ぶ」
・2017年12月22日(中部TC)
・2018年2月2日(東日本TC)

●ミーリング トラブルシューティングコース(1日)
「転削加工のトラブルシューティングを集中して学ぶ」
・2018年1月19日(中部TC)
・2018年3月2日(東日本TC)

●ドリリング トラブルシューティングコース(1日)
「穴あけ加工のトラブルシューティングを集中して学ぶ」
・2018年2月16日(中部TC)

●難削材加工コース(1日)
「難削材加工の基本的な考え方と、実用的な加工を学ぶ」
・2018年3月16日(中部TC)

●高速度カメラ解析コース(1日)
「最新CBN工具の特徴と、被削材に応じた実用的な加工を学ぶ」
・2018年1月26日(東日本TC)

【受講対象者】切削加工の実務者、生産技術者
【受 講 料】コースごとに設定

↓申し込みはWEBサイトから↓
http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy

【所在地】
東日本テクニカルセンター:埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-297(加工技術センター内)
中部テクニカルセンター:岐阜県安八郡神戸町横井1528-1(岐阜製作所内)

■問合せ先
三菱マテリアル 加工事業カンパニー 開発本部 加工技術センター
切削アカデミー事務局
電話:048-641-4247
メール:ml-academy@mmc.co.jp

ヴェロソフトウェアがスマートエンジニアリングビューワ最新版『WorkXplore 2017 R2』をリリース

171115ヴェロ このほどヴェロソフトウェアがスマートエンジニアリングビューワの最新版『WorkXplore2017R2』をリリースした。主な強化ポイントは以下の通り。

●アイコンとグラフィックのリニューアル
 WorkXplore2017 R2では、最新のアイコンスタイルを採用。さらに、すべてのVeroSoftware製品に共通する、ヘッドアップディスプレイメニュー(HUD)アイコンを搭載(グラフィック画面の左上隅)。

●オブジェクト表示のプリセット
 アセンブリパネルで、オブジェクト表示のプリセットが作成可能。各オブジェクトの表示/非表示を設定し、プリセットとして登録。このプリセットの切り替えにより、瞬時に必要なアセンブリセットの表示切替が可能になった――など。

コマツが中型ハイブリッド油圧ショベル「HB205/215(LC)-3」を新発売

171115コマツ コマツ(社長=大橋徹二氏)は、このほど最新技術を随所に織り込んだ中型ハイブリッド油圧ショベル「HB205/215(LC)-3」の発売を開始した。新たな建設機械用排出ガス後処理システムを採用し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減している。

 また、耐久性をさらに向上した先進のハイブリッドシステムと新型エンジン、油圧機器のトータル電子制御により、燃料消費量を同社従来ハイブリッド機に比べ13%、同従来標準機に比べ30%低減した。KomVision(機械周囲カメラシステム)を標準で装備するほか、搭載する最新のKOMTRAX(機械稼働管理システム)は、オペレーターごとの車両運転情報の管理を可能にするとともに、排出ガス後処理システムの選択触媒還元(SCR)に必要なAdBlue®の残量についても確認可能にするなど、最新のICTを搭載している。また、ロックレバー自動ロック機能を新たに採用し、安全性を高めている。

 さらに、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れたサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」が新車購入時から付帯され、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

【話を聞く】基幹システムの取り組みにおける課題を解決 NTTデータグローバルソリューションズがドイツSNP社と業務提携 ~日本企業のグローバル化をシームレスかつトータルに支援~

171101NTT1会見の場で説明をするGSL 小川常務 NTTグローバルソリューションズ(以下GSL:社長=磯谷元伸氏)が9月6日、ドイツのシュナイダー・ノイライター・アンド・パートナー社:以下SNP社)と業務提携を締結し、新たに「T-bone(SNP Transformation Backbone)を使用したデータ移行サービスの提供を開始すると発表した。GSLはNTTデータグループにおいてSAPシステム構築・運用保守についてグループの中核を担うコアカンパニーだ。特に海外展開を進める日本の製造業をターゲットに国内のグループ会社に分散しているSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、基幹システム及びコンサルティングサービスを提供している。

 SNP社のT-boneを使用したデータ移行サービスは、企業買収や合併、分割、システムのバージョンアップ時におけるITランドスケープ最適化をよりフレキシブルかつスピーディに実現し、さらにGSLのコンサルティングサービスにより、費用対効果の高いサービスを提供することが可能になる。

 発表の場で、同社の小川兼一郎常務は、「SNP社のアンドレアス・シュナイダー・ノイライター会長/CEOと初めて会ったのは2年前。本日ここに調印ができました。これにより導入前のコンサルティングから運用保守、海外展開に至るまで、ビジネスの改善と顧客の成長に貢献するSNP及び周辺システム活用の全てを支援し、ワンストップでサービスを提供します」と述べた。
 
 熾烈な国際競争力にさらされている今、グローバル対応力がビジネス拡大のための鍵となる。基幹システムの取り組みにおける課題や、大手製造業における組織再編の可能性について、GSLの新垣信仁 第一製造事業部 事業部長、稲葉俊之 同副事業部長にお話しを伺った。

国内製造業企業における組織再編の可能性

171101GSL2「事業再編事業構造を見直すことも必要」と新垣氏 グローバル化が加速する現在、企業の責任者にとって難しい時代の到来ともいえる。時間、コスト、セキュリティ、システムの更新、事業内容の変更、新技術、データ統合、法律面における必要条件――等々、数えればキリがないほどの課題が山積みだ。

 最近の製造業のトレンドワードは、インダストリー4.0、IoT、AI、自動化が挙げられるが、これらデジタルビジネスは世界中の様々なことを実現する手段であり、照らし合わせて考えてみると、必要不可欠なのは“合理化”であろう。

 GSLがT-boneを利用したデータ移管サービスを提供する背景には、こうした製造業の合理化を推進する狙いがある。新垣氏は、「日本の製造業は海外に拠点数が多い。現在、自動車産業を例にすると、EV化の流れという大きなトレンドがある。EVではエンジンが変わってくるので、ガソリン車を構成する部品数が約3万点とすると、EVでは3,000点ほど。今までの延長上でのビジネスでは厳しくなるでしょう。事業再編、事業構造そのものを見直し、より迅速に対応していかなければ生き残りが図れないという可能性があります」と懸念を示す。

 製造現場では、常にスピードが求められ、迅速に対応できないと追い抜かれてしまう。「すでに活躍されているメガサプライヤーなどは、熾烈な国際競争力のもとで戦っていかなくてはならない。今後はM&Aも生き残りのためのキーワードとして出てくるでしょう」と新垣氏は予測する。

 近年、ビジネスでの変化も生まれている。M&Aを行った、あるいは一部の事業を分割、または分離するといったこともよく聞く。歴史が長い企業だと仕組みを見直し再構築する動きも見受けられる。今後10年間におけるM&Aのプロジェクト件数は約40万件といわれているが、大企業であれば古いシステムもあり、新しいデジタル化したシステムもあるだろう。加えて社内で開発されたシステムなど様々な標準化されていないシステムも存在している。そのうえ、法の規制やその変更などもあり、解決しなければならない課題は山積しているのだ。

 GSLが提携したSNP社は、20年以上様々なデータ分析を行っており、そのデータ量は7万テラバイト。また、20年以上の経験を通して7000件以上のトランスフォーメーションのプロジェクトを成功に導いてきた。そして世界70カ国以上でトランスフォーメーションを行った実績がある。この中に日本も含まれている。

171101GSL3 確かに日本の自動車部品などは従来、1社の自動車メーカー系列で仕事をこなしてきたが、これがグローバルに出ると、1社の系列だけでなく、他社とも取引をする。この流れは増加すると見られるが、新垣氏によると、「特にドイツの自動車メーカーはSAP社の製品が入っていないと取引を渋るという場合がある。そこでSAPを導入する局面が増加すると期待をしていますが、それ以前に、こうした統合パッケージが入っていることでビジネスは格段としやすくなると思っています」と期待を込める。

 新垣氏は、「プログラムやツールをゼロからつくるのではなく、既存のツールを如何に使いこなすか」がスピードアップを図ることに繋がるという。

 「ビジネスにスピードは重要です。国内企業同士はもちろん、今後は海外企業とのM&Aも増えてくるでしょう。例えば国が違えば言語、通過、税制の問題がありますし、それぞれ新・旧のシステム等違いがあります。M&Aや企業の再編等は膨大なシステム統合の課題を解決していかなければなりません。これらをゼロからプログラマーが設計してつくるとなると、これは本当に時間がかかってしまう。われわれはこうしたことにいち早く目を付けて取り組んでおり、投資をしています」(新垣氏)

T-boneは データが速やかに変換できることが特長

171101GSL5説明する稲葉氏 データの移管が速やかに行えるT-boneとは一体どんなものなのか。稲葉氏に説明をしてもらった。

 「個々のシステムを統合的に管理するERPのデータを移行する場合、通常、例えばExcel等のテキストデータを造って、このデータを入れるためさらにプログラムを作成する手順が必要で、とにかく手間と時間がかかります。それがT-boneというソフトを間に入れると、ERPの中にあるデーターベースからデーターベースに直接コピーができるのです。したがって、プログラムをわざわざ作成したり、途中でシステムを1回つくって変換するなどの二度手間がないのです」とのこと。

 そこで、コピーをする際にコンピュータでありがちな、いわゆる文字化けや、“バグる”とも呼ばれる“挙動不審な動作”が気になるところだが、この件について尋ねると稲葉氏は、「世界標準の文字コード体系はUnicodeですが、日本だけだとS-JISが使用されています。日本の場合を例にとるとS-JISからUnicodeに変換して自動的に移行できる機能も付いています。ネットワークの通信が切れた場合、一瞬止まってしまうことがありますが、止まったとしても、例えば1000件データがあって、うち500件で止まってしまったといっても、もう一度再実行すると501件目からデータを入れてくれるので全く問題がありません」と返答してくれた。

 さて、国内中小規模の製造業企業を対象とした取り組みについても現在注力しているというGSLだが、こうしたシステムは中小企業にとっては敷居が高いイメージがある。

 新垣氏は、「従来、こうしたサービスや使用料は非常に高価なものでした。しかし、このグローバル化の流れを汲み取って、今回の提携により日本のスタッフにより国内のお客様に提供できるようになりました。しかも早く安くできるようになります。今までのように海外のベンダーを使うと英語でしかやりとりができなかった、という苦しいこともなくなります。国内では日本語でやりとりができますので、言語に不安を覚えるというようなこともなく、分からないことがあったら、全て日本語で対応できますから安心です」と力強く強調した。

171101GSL6 グローバルの中でSAP社の製品は標準になっており、1番の大きなマーケットは日本だ。中でも今後需要が増加すると見込まれるのが、グローバル展開をメインとするGSLの顧客が海外のECC(ERP Central Component)を最新バージョンであるS/4 HANAへの移行である。その背景に2025年のECCの「保守切れ」がある。

 同社では、グローバル展開をキーワードに、導入の裾野は中小企業にも拡大、企業規模を問わずSAPを活用した業務改善に積極的に取り組む動きがあると認識している。M&A等々でERP内部の分割や統合、削除を必要とされる企業の提案も増えると見込んでおり、T-bone の提案により日本企業におけるグローバル化への加速化に貢献するとしている。