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アマダホールディングスがUAEに現地法人を設立 ~直販・直サービス体制を構築し、中東での積極展開を推進~

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、このほど中東地域の金属加工機械の拡販と、サービスの強化を図るため、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに、販売・サービス会社アマダ・ミドル・イースト(仮)を設立した。

 UAE やサウジアラビアでは、石油依存からの脱却を目指す経済政策を受けて、建設や電機設備といった都市インフラの整備が加速していることを背景に、同社では「地場の金属加工業が発展すると見込まれている。当社はこれまで販売代理店を通じて、中東地域向けに営業活動を行ってきたが、市場拡大を見込み、強みである加工技術力やソリューション提案力を発揮することでさらなる成長が期待できるとの判断から、現地法人を設立することにした。」としている。

 今後、市場ニーズに即したファイバーレーザ加工機、曲げ加工機などの商品ラインナップを展開するとともに、12 月には新たにテクニカルセンターをオフィスに併設し、直販・直サービス体制を構築する。加工技術、および機械とソフトウエアを組み合わせたネットワーク化の提案に加え、サービス活動の強化により、顧客の加工品質の向上や効率的な生産を積極的に支援していくとしている。

 アマダグループは、中期経営計画において、新興国市場の拡大を成長戦略に掲げており、今回の現地法人の設立により中東地域の市場開拓を加速させ、2021 年度までに同地域における売上高を2017 年度比3 倍にすることを目指す。

■新会社概要
社  名: AMADA MIDDLE EAST FZCO(予定)
所 在 地: Jebel Ali, Dubai, UAE
事業内容: 金属加工機械の販売および保守サービス
代 表 者: 小野寺拓 Managing Director
資 本 金: 500 万AED(ディルハム、約150 百万円)
社 員 数: 12 名
営業開始: 2018 年12 月(予定)

サンドビック・コロマント・ジャパン、新セールス組織で市場拡大を狙う

 サンドビック・コロマント・ジャパンは、このほど、既存の組織を見直し、新たなセールス組織体制を構築すると発表した。

 それによると、日本の営業組織を2つのクラスター(営業グループ)に分割する。セールスクラスターとグローバルのセールスマネジメントチームやセールスエリアとの距離を縮めるのが狙い。

 この組織改編に伴い、サンドビック・コロマント・ジャパン カンパニーバイスプレジデント 西日本セールスクラスターマネージャーに山本雅広氏、カンパニーバイスプレジデント 東日本セールスクラスターマネージャーに松本憲幸氏が就任する。

 山本雅広氏は、サンドビックマテリアルテクノロジー(SMT)のPAストリップのアジアパシフィックセールスエリアマネージャー(中国以外)として活躍し、20年以上にわたり国内外のセールスマネジメントに従事してきた。山本氏はコストを抑制しつつ、顧客基盤を拡大にすることにより、責任地域においての利益成長を達成している。

 松本憲幸氏はサンドビック・コロマントのセールスエリア・サウスアンドイーストアジア(SASEA)のストラテジックリレーションズマネージャーとして活躍し、その中で、世界市場を支配している日本の工作機械メーカーに対してリーダー的なサプライヤー、またパートナーとしてのポジショニングをさらに強固にする活動を遂行し、成果を上げている。

 なお、現在のジャパンセールスクラスターマネージャーの高屋政一氏は、セールスエリアサウス&イーストアジア(SASEA)のEBPプロジェクトリーダーとして、新基幹システムの立ち上げやインフラの整備リーダーとして新たな職務を担当する。

2018年10月分工作機械受注総額は1,396.2億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2018年10月分の受注実績は以下の通り。
2018年10月分工作機械受注総額は、1,396.2億円(前月比△9.0% 前年同月比△0.7%)となった。14カ月ぶりの1,400億円割れ。10月では昨年に次ぐ過去2番目(17年:1406.6億円)。1,000億円超は24カ月連続。受注額はやや落ち着くも、依然堅調に推移。

 内需は576.6億円(前月比△10.5% 前年同月比+1.7%)で、補助金効果の剥奪やJIMTOF開催前の付きながら、10月としてリーマンショック以降の過去最高額を記録(従来17年:567.0億円)。
 外需は819.6億円(前月比△7.9% 前年同月比△2.4%)で、2カ月連続の800億円超で、10月では過去3番目(最高額14年:887.9億円)。欧州、北米が外需を牽引。

 高水準の受注が継続しており、今後も月毎の変動はあるものの、高水準を持続するものと期待。他方、通商問題、納期の長期化による影響などを注視。

10月分内需

576.6億円億円(前月比△10.5% 前年同月比+1.7%)。

・8カ月連続の600億円割れ。10月ではリーマンショック以降の最高額(従来17年10月:567.0億円)。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比21カ月連続増加。
・国内需要は自動車、幅広い業種で堅調持続。

① 一般機械  217.2億円(前月比△12.4% 前年同月比△12.8%)
   うち金型   24.0億円(前月比△0.3% 前年同月比△6.0%)

② 自動車   204.5億円(前月比+4.2% 前年同月比+15.6%)
   うち部品   133.9億円(前月比+4.9% 前年同月比+9.5%)

③ 電気・精密 62.0億円(前月比+0.5% 前年同月比+9.6%)

④ 航空機・造船・搬送用機械 23.4億円(前月比+12.3% 前年同月比+74.6%) 

10月分外需

819.6億円(前月比△7.9% 前年同月比△2.4%)

・2カ月連続の800億円超。10月では過去3番目(①14年:887.9億円、②17年:839.6億円)。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比2カ月ぶり減少。
・アジアは落ち着くも、欧州・北米は高水準の受注が継続。

①ア ジ ア:313.5億円(前月比△10.2% 前年同月比△17.9%)
・東アジア:215.2億円(前月比△8.7% 前年同月比△29.3%)
〈韓 国〉 31.6億円(前月比+49.7% 前年同月比△14.3%)
〈中 国〉151.3億円(前月比△20.0% 前年同月比△36.5%)
・その他アジア:98.3億円(前月比△13.5% 前年同月比+27.5%)
〈インド〉36.2億円(前月比△26.8% 前年同月比+21.6%)
②欧 州:226.5億円(前月比+12.3% 前年同月比+8.0%)
〈ド イ ツ〉60.9億円(前月比+2.5% 前年同月比+39.6%)
〈イタリア〉37.7億円(前月比+5.9% 前年同月比△2.3%) 
③北   米:265.6億円(前月比△19.1% 前年同月比+16.0%)
〈アメリカ〉230.9億円(前月比△22.4% 前年同月比+17.1%)
〈メキシコ〉 17.9億円(前月比△8.3% 前年同月比+14.7%)

不二越が超硬素材を内製化 ~全てを一新した新超硬ドリル「アクアREVOドリル」とは!?~

181115不二越1JIMTOF2018で満を持して初お披露目 不二越(社長=薄田賢二氏)が「JIMTOF2018」開催初日の11月1日、超硬素材を内製化すると発表した。同日、この新超硬材の開発により、ドリルの飛躍的な性能向上に貢献する新超硬ドリル「アクアREVO(レボ)ドリル」を発表し、東京ビッグサイト会議棟で説明会を開いた。

 同社は、1928年、切削工具の国産化を目指し創業。その後、切削工具の素材となる特殊鋼の内製化を開始して以来、材料から製品に至る切削工具の一貫生産体制を構築してきた。

 特殊鋼から一貫生産をする工具メーカーは世界でも数が少ないが、今回は超硬素材から超硬ドリルを一貫生産するとのことで、全てを一新した新超硬ドリル「アクアREVOドリル」は、“力の入った新商品”だという。

 近年、切削加工条件の多様化から、超硬工具の需要が拡大する中で、同社では2015年に超硬材料開発プロジェクトを立ち上げ、材料開発、製造技術開発に取り組み、独自のノウハウを確立している。今後は、新しい高性能・高品位な超硬素材を安定供給することで、超硬ドリルの性能向上に貢献し、ユーザーの生産性向上とコストダウンに寄与する方針。

 超硬工具は生産性向上のニーズに対応するため、高速・高送り加工が要求され、それに伴い素材・材料にも高靱性、耐摩耗性が要求されているが、今回の内製化により、工具部門と協働し、切削試験での性能確認を適宜進め、最適性能を実現している。同社独自の成分設計と、金属炭化物の粒度、均一性を厳しくコントロールした焼結技術と、硬さと靱性を兼ね備えた新素材の開発で、製造条件の最適化も図り、製品品質も向上した。また、シンターHIP炉をはじめとした最新鋭の設備による生産ラインを構築し、高品質な超硬素材を製造する一方で、同社独自のロボットシステムによる自動化ラインを導入し、品質の安定化、大幅な生産性向上を実現している。

 今回の投資では、新専用工場の建設、押出成形機・シンターHIP炉をはじめとした最新の製造・検査設備の導入などで、投資金額は約20億円。

 

開発に至った経緯と工具を取り巻く環境変化への対応

181115不二越2説明する北山工具事業部長 北山 恭 工具事業部長は、「エンジン車(HV、PHV含む)はもうしばらく伸びるだろうが、EV化が進むうえ、軽量化、電動化による材料の変化も見込まれる。こうしたことを背景に他社に先駆け新たな需要に向けた開発を行っていかなければならない。」と工具を取り巻く市場環境の変化について話し、工具部門の中期戦略に触れた。それによると、「ラウンドツールに重点をおいた商品戦略、原価低減により世界シェアを伸ばし売上げ・利益を拡大する」と説明した。

 同社は、2008年と比較して2016年までに売上は5倍伸長(売上5倍・シェア4倍)している一方、汎用ドリルの伸びは2016年以降、鈍化している。そのため、「新汎用ドリルの開発が私どものテーマとなった。現在加工の要求は高まってきており、加工にさらなる革命を起こす必要があると考えた。それには圧倒的な加工性能を追求しなければならない。工具の3大要素は材料、形状、コーティング。材料はこれまで材料メーカーから購入していたが、高度化する市場からの要求に応えるには材料の開発が不可欠と考えた。弊社の長い歴史にもあるとおり、不二越の強みは素材部門を持っていること。REVOブランドのコンセプトに基づき超硬素材を自社で新開発、製造し、今回のREVOドリルの発売に結びついた。」(北山工具事業部長)

硬さと靱性を両立した新超硬素材はロボットを使った自動化ラインで安定品質!

181118不二越3越濱執行役員マテリアル事業部長 ハイス工具を材料から一貫生産している不二越だが、この分野では国内40%のシェアを誇っている。越濱哲夫 執行役員マテリアル事業部長(以下越濱マテリアル事業部長)は、「昨今は切削条件の多様化もあり、超硬工具のニーズも高まってきている。不二越も革命を起こしていかなくてはならないぞ、という意気込みのもと、2015年に“超硬素材開発プロジェクト”を立ち上げ開発を進めて今日に至っている。」と話した。

 工具の革命につながる材料をつくっていくことがマテリアル事業のミッション。コンセプトは超硬工具が要求する生産性の向上だ。

 越濱マテリアル事業部長は、「高硬度、高送り加工ということに耐えうる材料というと、硬くて靱性があることになる。硬いとタフネスは反比例する性能なのでこれらを兼ね備えた材料を造って欲しいという要望を受けて開発を進め、今回のREVOドリルに相応しい材料が出来た。工具部門と共同で開発をしているので、工具に要求される切削性能を何度も何度も繰り返し評価をし、独自の設計と、金属炭化物の粒度、均一性を緊密に厳しくコントロールする焼結技術を開発したことによって、相反する特性をもった材料を開発することができた。また、製造条件も品質もより厳しく管理することで品質の安定化を図っている。」と材料研究について述べ、一方、生産技術面では、「不二越はロボットを核とする総合機械メーカー。製造ライン各所にロボットシステムを導入しており、自動化ラインを構築している。品質の安定化と少ない人数で製造できるメリットを生かして生産性の向上を達成している。」と優位性を示した。

これが「アクアREVOドリル」だ!

181115不二越5 今まで多機能・工程集約、高効率、新しい加工法といった3つの観点で開発を進めてきた不二越。その結果、「超モノづくり部品大賞」(主催:モノづくり日本会議・日刊工業新聞社)では、「アクアドリルEX フラットシリーズ」が2013年超モノづくり部品大賞機械部品賞、同じくその2年後に、「アクアドリルEXオイルホールロング」(2015年超モノづくり部品大賞奨励賞)、直近では2017年、「HyperZタップシリーズ」(2017年超モノづくり部品大賞機械部品賞)を受賞したことでも分かるとおり、多彩なシリーズを拡充し、超硬ドリルのマーケットシェアを拡大してきた。

 先述の通り、材料部門を社内に有する不二越独自の技術を結集し、従来は両立が難しかった硬さと靱性を兼ね備え、耐摩耗性に優れた新素材を開発したことにより、これまでにない高品位な素材の社内一貫生産を開始した「アクアREVOドリル」の革新性は、次の通り。

●新形状
 一般的に超硬ドリルで採用されているフック形の切れ刃形状ではなく、直線切れ刃形状を採用することで、切削時の応用力を分散。あらゆる加工条件で切り屑形状が安定化し、これまでにない高い生産性を実現した。

●新コーティング
 耐酸化性と耐摩耗性に優れた2種類の膜種(AlTi系膜・AlCr系膜)をナノレベルで積層し、強靱な膜を成膜する“REVO-Dコーティング”を新開発。低摩擦性を向上させる超平滑化処理とともに、これまでにないスムーズな加工を持続する。

181115不二越3関口工具事業部技術部長 関口 徹 工具事業部技術部長は、「アクアREVOドリル」の特長について、「圧倒的な耐久性と安定性で、他社従来品に対して2倍以上の長寿命化を実現した。高速切削や高送り加工を可能にし、加工時間も半減する。また、生材から高硬度材まで幅広い材料に能率を落とさず高品位加工を実現するという汎用性に優れた工具。一番の特長は、高能率、多用途はもちろん、回転数、送りを挙げても長寿命であること。自動車部品、炭素鋼、ステンレス、金型材、耐熱鋼など、広い範囲で対応しても工具の寿命が長いので広範囲のお客様に対応できる工具だと自負している。工具の3大要素は、材料、形状、コーティングだが、アクアREVOドリルは、この3要素の全てを一新している。従来は形状、コーティングを研究しても、超硬材を購入しなければならず、研究開発にも限界があったが、超硬素材の内製化によってわれわれの技術を惜しみなく投入できるようになった。これを形にしたのがアクアREVOドリル。」と優位性を示した。

 同社では、今後の取り組みとして、工具部門のニーズに対応したオリジナル高性能材種の開発を継続するとともに、スカイビングカッターなど、ラウンドツール以外の超硬合金素材の開発も進める。あわせて、超硬素材の外部販売も検討していくとしている。

中国機床工具工業協会が「中国工作機械消費市場と産業の状況」並びに「CIMT2019」について会見を開く

181115中国毛 常務副理事長 毛 予鋒 常務副理事長を団長とする中国機床工具工業協会代表団が、11月1日から6日までの6日間、東京ビッグサイトで開催された「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」の会期中である11月3日に、東京ビッグサイト会議棟で、「中国の工作機械消費市場並びに産業状況」並びに「第16回中国国際工作機械展覧会(CIMT2019)」の準備状況について会見を開いた。

 毛常務副理事長は、「近年、経済の回復と新たな発展駆動力を伴い、中国の工作機械消費市場は回復傾向を示している。市場回復の恩恵を受け、中国の工作機械産業動向及び関連商品の輸入も明らかな成長傾向を示している。全体として、工作機械の消費市場及び産業は、2015年までの“総需要の減少”、“急速な構造改善”といった特長から、“総需要の安定”、“急速な構造改善”といった特長に徐々に変化している。」と述べ、この新たな特徴については、「しばらく継続する見込みである。市場情報及び産業運営データをまとめ、現在の状況と発展予測を包括的に分析した。」と説明した。説明の内容は以下の通り。

中国の工作機械消費市場状況

(1)直近の中国マクロ経済状況
 中国の四半期GDP成長率の統計データからみると、2017年の各四半期GDP成長率は、「前高後低(前半に高い伸びを示し、後半に減速傾向を辿ること)」になり、これは金融リスクの防止と管理、デレバレッジ・資産圧縮、経済の構造調整などの政策方針と関連している。2017年下半期の投資成長率原則の影響を受け、2018年上半期のGDP成長率は小幅に原則しており、そのうち、今年第二四半期の減速が顕著で、2017年第2四半期の6.9%に比べ、0.2ポイント減少した。7月23日、中国政府は今年下半期の経済活動に対し、財政金融政策の作用をさらに発揮する配置を行い、実体経済の発展を促進する内需拡大の構造調整を支援し、脆弱分野を補強し、民政を豊かに氏、有効な投資を後押しする方針を打ち出した。積極的な財政政策をさらに積極的に行い穏健な金融政策は緩和引き締めを適度に行い、中小企業への融資担保規模を拡大させるなどの積極的な政策をとりつつ、「ゾンビ企業」の生産を断固として行い、社会活力の活性化を促し、有効な投資を促し成長を安定させる。有効的な投資の拡大に伴い、中国のGDP成長率は今年下半期に回復し、安定した成長をみせると予測している。

 今年上半期のGDPを産業別にみると、第三次産業は依然として先導的で拡大しており、第二次産業がその後に続き、拡大が際立っている。業種別にみると、工業及び製造業がGDPに最も貢献し、次にサービス業が寄与し、不動産業の貢献度は低下している。情報ソフトウェア産業の成長は非常に速いが、その割合はやや低い。このような状況をふまえ、今年下半期の経済成長は安定を実現し、工業・製造業への投資が増え、工作機械の消費需要も引き続き増加するだろう。

 固定資産投資の成長率からみると、2017年3月以降、前年同期比の成長率は引き続き減速した。設備の購入に関する市場成長率は減速が顕著で、2017年2月の10.5%から2018年2月の2.3%(8.2ポイント減)に減速した。この影響を受け、2018年上半期の中国の工作機械消費市場の需要も減少した。2018年3月以降、社会全体の固定資産投資の伸び率は依然として減速傾向にあるが、第2次産業と製造業の投資は、それぞれ回復が見えた。7月から8月、設備投資の伸び率は再び減速したが、主に投資停滞による影響と推測され、今年下半期の工作機械関連産業への投資は引き続き増加すると予測している。

 工業付加価値データによると、2017年第4四半期から工業付加価値は大幅に増加し、2018年上半期、毎月の変動幅は少しずつ縮小している。これは投資データの変動と一致している。中国国家統計局と財新マークイットが公表した中国製造業購買担当者景気指数(PMI)からみると、今年上半期の成長率減速は構造的な問題であることが分かる。2017年第3四半期から2018年第1四半期にかけて、国家統計局のPMI指数の拡大は大幅に縮小し、財新PMI指数は小さな拡大幅で変動しており、投資成長率の減速と関連している。2018年第1四半期末から第2四半期にかけて、国家統計局のPMI指数は大幅に回復したが、財新PMI指数は依然として弱い拡大状態にある。財新PMI指数は主に中小企業の景気動向を反映しているため、上記2つのPMI指数の差異がこれまでの投資の実体経済に対する支援が不十分であることを反映している。そのため、中国政府は経済成長を安定させる政策方針や措置を打ち出した。

 マネーサプライデータによると、家計消費や実体経済に関する厳禁(MO)の伸び率は基本的に安定しているが、金融リスクの防止と管理、デレバレッジ・資産圧縮の駅用を受け、M2とM1の伸び率は引き続き減速し、社会負債の過剰な成長は抑制されている。また、2018年第1四半期以降、Mo、M2の伸び率は安定しているが、7月から8月のM1の伸び率が著しく減速しており、資金面で相対的に不足したため、国務院は穏健で中立的な金融政策を打ち出し、適度に緩和した。マネーサプライの伸び率の穏やかな回復は、消費促進や投資安定化に寄与している。

 中国国家統計局が公表した一定規模以上工業企業のデータによると、2017年、企業の資産負債率は年初の56.2%から年末の55.5%に減少した。また、企業の利益率は低下後に上昇し、工業企業のデレバレッジ・資産圧縮が着実に進歩した。2018年上半期、一定規模以上の工業企業資産負債率はやや回復し、売上利益率も上昇した。企業の投資と運営動向は拡大傾向を示している。

 以上を総合すると、2018年下半期、中国のマクロ経済活動は安定した動きをみせ、中国の工作機械消費市場の需要拡大に良い影響を与えるだろう。

(2)工作機械市場の最新変化
 中国の工作機械消費市場の観点から、2018年下半期の動向を分析する。工作機械の市場需要に対する基本的な推進力は、製造業の拡大である。関連産業の製品量産の変化や製造技術の進歩は、金属加工工作機械、切削工具及び研磨材に対する市場需要に間接的に影響している。中国国家統計局が公表した腫瘍工業製品生産量から工作機械の消費量を相関的に分析、モデリングし、2000年のデータ基準に中国工作機械及びツール消費指数を作成した。1次指数は金属切削工作機械、金属成形工作機械、切削ツール、研磨材の4つで、2次指数はマシニングセンタ、旋盤、研削盤、大型工作機械、プレス機械、パンチングせん断マシンなどの製品インデックスに細分した。2018年6月の更新データをみると、以下のような最近の市場変化を反映している。

 金属切削工作機械市場は、需要構造の改善や過剰生産能力の調整などにより、近年では市場指数が低下し続けている。おそらく2018年は、近年における消費需要の最低点となるだろう。稼働中の工作機械の更新サイクルの到来や新たな発展駆動力の出現にともない、2019年から市場は徐々に回復すると予測している。また、需要構造のアップグレードが顕著になったことで、過去10年で金属切削工作機械の平均価格が大幅に上昇し、需要量の減少が消費に与える影響を補うことができ、中国の金属切削工作機械消費額は穏やかな成長となるだろう。

 金属成形工作機械は、金属切削工作機械とは異なり、安定成長傾向がより明らかである。これは、金属成形工作機械のユーザー市場と消費が密接に関係しているためで、中国の経済成長に対する消費寄与率の継続的な上昇は間接的に金属成形工作機械の消費を増加させている。金属切削工作機械と同様に、工作機械の価値が高まるにつれ、金属成形工作機械の消費額の成長は一層早くなるだろう。

 切削ツール市場は2018年から概ね安定している。これは金属切削工作機械市場が安定していることと、切削性能の向上や加工量の安定成長が相殺され、切削ツールの将来市場は「総量の安定化と産業構造の改善」の傾向を示し、市場競争はますます激しくなるだろう。

 研磨材市場は生産レベルの向上や精密加工の需要増加、特に研削盤消費量の増加に伴い、2018年から徐々に増加している。消費需要構造の改善により、研磨材の供給構造もアップグレードされるだろう。

 一方、ユーザーの投資動向は国内工作機械のこれからの消費ニーズの変化やホットスポットを見極めるうえで最も直接的な参照ポイントとなる。以下は、上海・深セン証券取引所に上場する自動車、航空宇宙および防衛、船舶および海洋工学、エネルギー設備、鉄道および鉄道輸送、建設設備、鉄工、自動車部品、工作機械などの業界の主要ユーザー系282社の2018年上半期データを分析したもので、主要ユーザーの投資変化の最新動向を判断するための参考のもの。

中国の工作機械産業動向

(1)工作機械産業の全体動向
 国家統計局の関連データによると、2018年上半期の金属加工工作機械の生産高は約135億ドルで、前年同期比11.5%増だった。そのうち、金属切削工作機械の生産高は前年同期比13.6%増の約60ドルで、金属成形工作機械の生産高は前年同期比8.9%増の約60億ドルであった。上記データからみると、2018年上半期、中国の工作機械消費市場は成長が顕著である。

(2)産業発展の新特長
 中国の工作機械産業はかつてない構造改善の変化期を経て、国内外の様々な要因の影響を受け、中国工作機械産業の発展は新たな特長をみせている。
 
●相安定、構造改善。将来適には、中国の工作機械産業は規模より品質や効率を重視する開発モデルに移行するだろう。業界全体の安定維持を前提とし、社会資源は運用効率の向上、運営品質の強化、製品技術の高度化、発展潜在力の大きい企業集団へと向かう。市場的なメカニズムは、その資源を分配する主要な手段となる。

 ●イノベーションが産業構造調整とアップグレードの原動力となる。要素駆動が徐々に後退し、革新主導型のメカニズムが産業発展の主な推進力となるだろう。「科学技術は第一の生産力である」ということは、新たな意味を提示し、新たな歴史的役割を再確立する。

 ●改革開放を深化し、新たな競争モデルをつくる。新たな情勢下において、国内改革、対外開放政策を強化する政策は、工作機械産業の発展にとって積極的な意義がある。国有企業改革、イノベーション体制構築、投資と資金調達支援、課税と分配制度の深化改革は、異なる体制の企業の共同発展を促進し、知的財産権保護を強化し、国際間協力を加速し、平等な市場参入に基づく貿易や平等投資を促進する各政策は、国内外の産業間の良質な相互作用を形成する。

将来予測

 産業動向、輸出入貿易、人民元の為替レート変動などの各要因の影響を考慮すると、2018年、中国の工作機械消費市場は大幅に拡大することが予測される。なかでも、工作機械の生産量は小幅の伸びを維持しており、産業の構造改善はさらに顕著となり、工作機械の輸入は大きな成長傾向を示している。

「CIMT2019」と「CCMT2020」

 中国機床工具工業協会が主催する「CIMT2019」と「CCMT2020」展示会の準備については、中国の工作機械消費市場は引き続き改善され、中国機床工具工業協会が主催する両展示会の影響力はますます高まっている。この展示会は効果、規模、専門性、国際化レベルや市場メリットなどの面で、中国の工作機械業界ひいては国際的にも著名な展示会となっている。2019年4月15日から20日まで北京の中国国際展覧センター(新館)において第16回中国国際工作機械展(CIMT2019)を開催する。相展示面積は14万㎡に達する見込みで、そのうち、海外16カ国・地区の出展ブース面積が7万㎡となる。今回の展覧会テーマは「融合共贏、智造未来 win the smart future together(一緒にスマートな未来を勝ち取る)」で、中国市場、産業および国際的な発展コンセプトや動向を合致させ、現在の市場状況にマッチさせ、産業発展のホットスポットに呼応する。中国機床工具工業協会は引き続き出展者や来場者に高品質なサービスを提供するため国内外の交流商談プラットフォームを構築する。業界内外の関係者の支援により、CIMT2019は間違いなく工作機械産業にとって盛大なイベントになると確信している。

 中国機床工具工業協会は、2020年4月7日から11日まで上海新国際博覧センターで「第11回中国CNC工作機械展覧会(CCMT2020)」を開催する。この展示会は同じく中国機床工具工業協会が主催で、CIMTの姉妹展である。中国の工作機械消費市場開放の拡大に伴い、上海は地理的な特長から利益を得て、CCMT展の国際化の度合いや国際的な影響力も引き続き改善されている。CCMT2020は中国工作機械産業にとって、もう一つのグローバルな展示窓口になると我々は確信している。

「高剛性の継承と発展、つながる未来」OKK会が国際パーティを開く

181115OKK1千葉OKK会 会長(兼松KGK社長) 11月1日から6日まで開催された「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」の期間中である11月2日、OKK会(会長=千葉靖雄 兼松KGK社長)が「OKK会国際パーティ」を開いた。

 開会のあいさつに立った千葉OKK会会長は、「JIMTOF会場内は大変活況に溢れている。今回のJIMTOFでは、最新技術を発信し続け、成長を続ける樹木に見立てて“未来へつなぐ 技術の大樹”をキーワードに様々なつながりを通して新しい付加価値を創造していくということだが、今回は前回よりもさらに進化した技術でIoT導入の機運を高めていこうということだと思っている。この中で、OKKにおかれては、“高剛性の継承と発展 つながる未来”をテーマに最新テクノロジーが紹介されている。今回の出展機はOKKブランドの高剛性を追求した機種が中心となっているが、そこにIoT対応のソフトが加わった。そのひとつとして温度変化情報をリアルタイムで加工点の変位を補正するソフトスケール“Cube”も紹介されている。よく削れる機械から工場環境にも強い機械と進化している。今年は世界同時好況と言われてきたが、ここに来て若干不確実性が高まってきている。また、色々な分野、業界で大きなパラダイムシフトが起こっている。このような状況変化が起こっていく中でいかに対応していくか、それぞれの立場でいかにイノベーションを起こしていくかが大切だと思っている。」と述べた。

絶好調な受注環境のもと導入しやすいIoTを提供

181115OKK2宮島OKK社長 OKKを代表して同社の宮島義嗣社長から、あいさつと業況報告があった。それによると、「日本工作機械工業会による2017年の工作機械受注額は過去最高を記録し、約1兆6456億円となった。今年は年初の予想はこれを少し上回る1兆7000億円と予想したが、9月末にはこれを1兆8500億円と上方修正している。その後も順調に受注を重ね、本年最後には確実にこれをクリアするものと思っている。外需内需ともども非常に好調で、特に内需は半導体製造装置関連、ロボット、一般機械など幅広い業種で好調であり、特にものづくり補助金の効果も非常に出ている。しかし世界的にはアメリカと中国の貿易問題など不透明な部分もあり、現在、輸出産業では設備投資に影響が出てくるのではないかというリスクを抱えている。こうした中で内外比率をみると、2018年の1月から6月までの上半期において、日本全体の受注金額のうち、外需が70%高い比率を示している。」と業界を取り巻く環境を説明した。

宮島社長は業況について、「当社はここにおられるOKK会の皆様の頑張りのお陰で国内受注比率が65%と全体のものと逆転した結果となっている。また、2017年の第1クォータと2018年の第1クォータと比較をしても受注高は125%という非常に高水準を維持するとともに多く受注を頂いている。今回のJIMTOFにおいても、やはり人の入りは例年になく出足が良いように感じ、国内における設備投資の意欲は非常に高まってきていると感じる。」と好調であることを示し、参会者に感謝の意を表した。また、今回のJIMTOFの展示についても、「こうした中で、IoTも非常に進んでいる。当社はIoTをどのように展示するか議論したが、当社の場合は大企業から中小企業、いろんなお客様がおられることもあり、当社は導入しやすいIoTの形を展示した。また、省人化・効率化も技術的に発展しているので、さらにプラスアルファで導入しやすいかをテーマに展示している。」と述べた。

JIMTOF出展機について、大西賢治 OKK取締役上席執行役員技術本部長から説明があったあと、乾杯の発声を佐古晴彦 ユアサ商事 執行役員機械エンジニアリング本部長が行った。宴もたけなわの頃、鉛 克彦 山善 機械事業部執行役員機械事業部長が中締めを行い、散会した。
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DMGMORIがJIMTOF2018 テクニカル記者会見を開く

181115DMG森精機1説明をする森社長 JIMTOF2018の会期中の11月1日、DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が、東京ビッグサイト東8ホールの同社ブース内において、テクニカル記者会見を開いた。

 今回JIMTOF史上初となる東8ホールでの単独展示を行った森社長は、「40人のアプリケーションエンジニアのうち、10名が女性。女性のエンジニアをますます増やしていこうと思っている。」と女性の活躍を推進する意向を示し、今回の見本市でひとつのホールを丸々使用したことの意図を、「22台の機械を6日間で搬入して据え付け、撤収は2日間で行う。これは、DMG MORIに1週間与えて頂けたら、22台の機械工場、約30億円分の工場が完成するということを表現している。」と話し、同社の最先端技術を用いた今すぐ使える多彩なソリューションをアピールした。

 同社のデジタルファクトリーにおける考え方は、人と機械と工場の見える化・分析・改善で生産性向上を実現するものだが、森社長は、「まずはデジタル化。そしてデジタル化したものを使ったサービス、その前にあるオートメーション。さらに複合化、5軸加工インテグレート――これらにより、旋盤、ミーリング、計測、研削等、従来専用機や大きなラインの仕事がひとつの機械に入っていく。働き方改革や人手不足が課題となっているが、残業や夜勤、週末の仕事はロボットを活用しながら自動化させ、人は、昼間のセットアップとプログラミングなど知的な仕事をこなしていくことになるだろう。」と近い将来における製造現場の姿について見解を示した。

 自動化にしていくことは人が工場内で不在になることを意味する。この点については、「どこかで人が見守らなければならないことがある。切り屑が噛んでないか、熱変位が起こっていないかなど。そのためにもコネクティビティとデジタル化が必要。デジタルサービスがあれば、例えば、そろそろこのロボットのこの部分を調べて下さい、工作機械のこのオイルを交換して下さい、というスケジュール管理もしっかりできる。紙のマニュアルを本棚から出すとなると、見落としもあるだろう。デジタルならではの使い勝手の良さがある。また、トレーサビリティの観点から、人が品質の不良等を見落とさないようにしなければならない。今回の見本市では人をデジタルの力でサポートしていくことを表現している。」とデジタル化の必要性を述べた。

 また、「私どもは75%のお客様が300人以下の中小企業。ヨーロッパでは敬意を込めてスモールミディアムエンタープライズ、SMEというが、このSMEの皆様に、どんな機械をお使いになっても繋げて提供していく。」と述べ、同社が提案するコネクテッドインダストリーズの説明をした。

181115DMG森精機2DMG MORI AG Chairman of the Executive Board Mr.Christian Thönes 同社では、このほど欧州の最重要生産拠点のひとつであるFAMOT工場をグランドオープンした。この件について、DMG MORI AG Chairman of the Executive Board Mr.Christian Thönes(クリスチャン・トューネス)は、「FAMOT工場は、組立能力・加工能力の増強を行い、ほとんどデジタル化した最初の工場。また、全ての工場を一体化した工場であり、計画から段取り、生産から加工終了、そして組立、出荷まで全ての工程をデジタルに繋げ、一元管理を実現した非常に美しい工場だ。私たちのデジタル工場のスタートアップ拠点であり、これらのデジタル化を現実の世界において示している。」と述べた。

オークマがAI(人工知能)を活用したドリル加工の診断技術 「OSP-AI 加工診断」を世界に先駆けて開発

 オークマ(社長=花木義麿氏)と日本電気(社長兼CEO=新野 隆氏、以下NEC)はこのほど、AI( ディープラーニング) を活用し工作機械が自律的にドリル加工の診断を行う技術「OSP-AI 加工診断」を共同開発致したと発表した。「OSP-AI 加工診断」は、OSPに内蔵したAI 技術により、ドリル加工の異常検知と工具摩耗の可視化をリアルタイムに行い、ドリル工具と工作物の損傷防止や工具費の大幅削減を実現する。

 オークマは、「OSP-AI 加工診断」をはじめ工作機械の知能化を積極的に推し進め、世界の新しいものづくりを切り拓くとしており、NEC は、本技術により工作機械による加工の自律的な診断を支援するとともに、今後もNECの最先端AI 技術群「NEC the WISE」を用いて、オークマの工作機械の高度化に貢献していくとしている。

 今回の背景について、オークマでは、「労働人口の減少から、生産システムの自動化、無人化が進んでいる。生産システムに、さらなる安定稼働やコスト低減の要望が高まる中、オークマは2000 年以降、加工寸法精度の安定化、加工条件を最適化して高能率化を実現する知能化技術を開発し、工作機械に適用したが、依然として工作物の不良につながる工具破損の課題を解決するのは難しく、主である工具摩耗が原因で生じる不具合対策には、現場での経験に基づき、安全を見越して工具交換を行っているため、実際にはまだ使用できる工具が交換されていることがあった。それでも工作物の素材や工具のばらつきなどで生じる突発的な工具破損を防止するまでには至っていないのが現状だ。この技術の狙いは、工作機械が自律的にドリル加工の状態診断をリアルタイムに実施し、工作物の不具合回避や工具費の削減を実現すること。」としている。

■開発の狙い
① 不具合工作物の削減
 ドリルが突然破損すると、折れたドリルを工作物から取り外すことができなくなることがある。この場合、工作物の損失となって生産コストの増加につながる。本技術のドリル加工の異常検知で、突然のドリルの破損を防止し、生産コストの低減を実現する。

② 工具費の削減
 ドリルの交換は、実際の寿命に対し安全を見越して行うため、寿命の6~7 割で交換している実情がある。本技術によりドリルの摩耗状態を可視化することで、個々の寿命に近い工具の状態に応じて交換することができ、工具費用の削減を実現できる。

③ AI による容易な診断
 「OSP-AI 加工診断」では、様々な加工条件を学習させたAI とすることで、煩わしい準備・手順を不要とした。従来、加工状態を診断する機能は、予め作業者が正常時の加工を行い、異常と判断するしきい値を設定する準備が必要だった。

特長と実現技術

181118オークマ1 オークマは、CNC 装置を内製化する強みを活かし、工作機械の制御情報からリアルタイムに加工状態を得ることを可能にした。OSP 上で実現するAI について、NEC の最先端AI 技術群「NEC the WISE」の1 つである「RAPID 機械学習技術」を用いて共同で開発した。特長は以下の通り。

① ドリル加工の突発異常の検出
 突発的に発生するドリル加工の異常を検出し、ドリル破損の前に加工を停止する。さらに、工作物からドリルを離す退避動作を併せて行い、工作物と工具のダメージを最小限にする(図1)。

 瞬間的な現象であるドリルの加工異常を制御装置の内部情報から瞬時に検知するために、高速な内部情報のデジタル処理技術の開発と、高速に高精度な診断を可能とするAI 技術を開発した。

② ドリル加工の摩耗状態の可視化(世界初)
 OSP-AI において、加工状態を分析することで、ドリル摩耗状態の可視化を実現した。この可視化グラフをもとにドリルの交換タイミングを最適化し、工具費用の大幅削減を図ることができる。1.4 倍の工具寿命の延長が可能となる場合もある(図2)。

③ 汎用化したAI により、様々なドリル加工条件への対応
 自社工場をはじめとして、これまでに培った加工ノウハウと、様々な加工条件で取得したデータを適切に組み合わせた学習結果をOSP-AI に搭載。従来機能で必要であった主軸速度毎、送り軸速度毎の個別設定が不要で、簡単にAI を活用できる。
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オーエスジーが公募した3枚刃油穴付き超硬ドリルのニックネームは「トリプル レボリューションTriple Revolution」に決定!

181115OSG オーエスジー(社長=石川則男氏)が、同社のAブランドに加わる新たな3枚刃油穴付き超硬ドリルのニックネームを一般公募していたが、東京ビッグサイトで開催された「JIMTOF2018」の会期中である11月2日、オーエスジーのブース内において、ニックネーム発表した。今回は一般公募で約750件の応募があり、その中から、亀蔦璃沙さんの「トリプル レボリューションTriple Revolution」が選ばれた。

SWISSMEM工業会および日本工作機械輸入協会がスイス・デー昼食会を開く

181115スイスデー1あいさつをする駐日スイス大使 ジャン=フランソワ・パロ閣下 「SWISSMEM工業会および日本工作機械輸入協会は、「第29 回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」会期中の11月2日、スイス・デー昼食会を開催した。

 あいさつに立った駐日スイス大使 ジャン=フランソワ・パロ閣下は、駐日スイス大使として私にはわが国とわが国の製品を公共当局や経済界、日本のお客様に推奨する特権と義務がある。観光振興は美しい景色によりもたらされる。高級な宝石や貴重な時計はお客様自身で身に付けたり、大切な人へ送ったりすることで特別な意味を持つ。スイスワインは特定の土地やその伝統を表現するもの。機械や医薬品などの製品はすぐには強い感情には結びつかないが、これらの製品はスイス経済の主柱であり、日本との経済関係の主柱でもある。日本は事実、スイスの工作機械メーカーにとって大変重要なお客様。日本のお客様とスイスの生産者は同じ価値観を共有している。双方とも顧客の要求を最優先にし、品質に妥協することなく、技術革新を徹底的に追求する。諸国や経済界が高度な不確実性に直面している時代にあり、スイスの輸出企業はイノベーションの文化と顧客ニーズを満たすことを追求し続ける。今年のJIMTOFで製品を出展されているスイスの企業はその代表といえる。出展ブースを訪れ、経済的な成功と存続の条件である技術的な優位を保つため、たゆまぬ努力をされていることに今回も非常に感銘を受けた。スイスの輸出業者は日本にとって信頼のあるパートナーであり続け、ともにイノベーションのレベルアップを図り、持続的な発展に貢献する。」と述べた。

 乾杯の発声は中川貴夫 日本工作機械輸入協会会長(シーケービー社長)が行った。
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