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2025年11月分工作機械受注総額は1,370.1億円
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2025年11月分の受注実績は以下の通り。
2025年11月分工作機械受注総額は、1370億05百万円となった。前月比は△4.5%で3カ月ぶりに減少したが、前年同月比は5カ月連続増加の+14.8%で、3カ月連続で1,350億円を上回った。月により若干の増減はあるものの、年央までと比較して、外需を中心に需要の高まりが感じられる。
このうち内需は、前月比で△10.4%(2カ月連続減少)、前年同月比で△6.8%(3カ月ぶり減少)の319億87百万円で、3カ月ぶりに350億円を下回った。最大需要区分である「一般機械」(130億円)は、データセンタ、エネルギー関連、建設機械等での受注が比較的目につくものの、産業機械全般として活力に乏しく、9カ月ぶりに130億円を下回った。
「自動車」(67億円)も3カ月ぶりに70億円を下回ったが、前年同月比は2カ月連続で20%を超える増加幅であり、秋口からの緩やかな改善が持続している。「航空機・造船・輸送用機械」は2カ月ぶりに30億円を超え、航空・造船とも引き続き設備投資に前向きな姿勢が感じられる。
外需は1,050億18百万円となり前月比△2.5%で3カ月ぶりに減少しているものの、過去4番目の高水準の受注額であり、北米・アジアは高原状態が持続している。また、欧州も緩やかながら改善に向けた動きが窺える。
先月初めて月ベースで75%を超えた外需比率は、76.7%と2カ月連続で過去最高を更新した。地域別に見ると、北米(294億円)は航空機関連や自動車関連での大型受注の剥落が響き、前月比で△12.3%と4カ月ぶりに減少したが、3カ月ぶりに90億円を超えた「一般機械」(93億円)をはじめ、「金属製品」(33億円)、「電気・精密」(26億円)等前月比で増加した業種もあり、北米全体として高水準の受注が持続している。「欧州」(181億円)は前月比で約1割減少したが、直近1年の平均受注額(160億円)を大きく上回り、前年同月比は5カ月連続で増加した。「アジア」(543億円)は、3カ月連続で前月比・前年同月比とも増加し、3月(555億円)に次ぐ本年2番目の高受注額となった。なかでも中国(381億円)は、「電気・精密」が複数の大型受注により32カ月ぶりに90億円を超えたほか、「自動車」も2カ月ぶりに130億円を上回り、同国全体として54カ月ぶりに380億円台に乗せたのが目を惹く(過去3番目の受注額)。インド(59 億円)も4カ月ぶりに55億円を上回った。
11月の工作機械受注は、前月同様、外需の伸びが寄与し、概して好調に推移。受注の先行きは、国際情勢が落ち着きを模索するなか、概して堅調ながら慎重な動きもあり、終盤の需要増に期待。
受注額の月別推移

(出所:日本工作機械工業会)
11月分内需 319.9億円(前月比△10.4% 前年同月比△6.8%)
内需総額は、319.9億円(前月比△10.4% 前年同月比△6.8%となった。
3カ月ぶりの350億円割れの低調な推移。主な需要業種は、前月比で「航空・造船・輸送用機械」を除く業種で減少、前年同月比では「一般機械」、「電気・精密」が減少し、内需は低い水準となった。
・⼀般機械は前⽉⽐で2カ⽉連続減少、前年同⽉⽐は2カ⽉ぶり減少で、やや低調な推移。
・建設機械は7カ⽉連続10億円には届かずも、概して堅調に推移。
・⾦型は、3カ月連続14億円超え、2025年の暦年の中で1番⾼い受注額で堅調な推移。
・⾃動⾞向けは、前⽉⽐で減少、前年同月比は増加となっている。近年の「年平均レベル」をみると22年の平均レベルをピークに加工している。
・依然低水準ながら、上期と比べ、新車対応投資や更新投資が一部に見られる。

(出所:日本工作機械工業会)
11月分外需(1,050.2億円 前月比△2.5% 前年同月比+23.6%)

(出所:日本工作機械工業会)
外需総額は1,050.2億円(前月比△2.5% 前年同月比+23.6%)となった。
・前⽉⽐は3カ⽉ぶりの減少も、前年同⽉⽐では14カ⽉連続増、15カ⽉連続の800億円超えと好調な推移。1,000億円超えは2カ⽉連続、2025年暦年で3回目。
・外需は、需要の不透明感が払拭されないなか、一部需要業種で投資が見られ、緩やかながらも増加基調が続いている。
①アジア
アジア計は、2カ⽉連続の500億円超え。
・東アジアは8カ月ぶりの400億円超え。
・中国は3カ月連続の300億円超え、2025年暦年で一番高い受注額。
・その他アジアは7カ月連続の100億円超え。
・インドは2025年暦年の平均水準で推移。
②欧州
欧州計は3カ月連続150億円超え。
・ドイツは2カ月連続の40億円超え。
・イタリアは2カ月連続の25億円超え。2カ月連続2025年の平均より15%高い受注額。
③北米
北米計は前月比、前年同月比で増加し、10カ月連続の250億円超。
・アメリカは前月比で減少も前年同月比増加。
・メキシコは3カ月ぶりの20億円割れ。
・⼀般機械は、2カ⽉連続300億円超え。
・⾃動⾞は、前年同⽉⽐で10カ⽉連続増加し、4カ⽉連続の200億円超え。
・電気・精密は、前年同⽉⽐では微減も、前月比で大きく伸び、2カ⽉連続150億円超え。
・航空・造船・輸送⽤機械は、前⽉⽐で減少し、3カ月ぶりの90億円割れ。

(出所:日本工作機械工業会)
今後の見通し
設備投資の周辺環境を見渡すと、恒常的に自動化・高効率化、環境対応に関する需要が見られ、長らく設備投資を抑制してきたユーザを中心に老朽機更新の必要性が高まっている。各国の通商政策や国際関係、主要業種の需要動向に不確実性がある中、中小企業ユーザを中心にタイミングを測る様子も窺えるが、上述の通り、秋口以降外需を中心に、設備投資が一段高い水準にて進み始めた可能性もある。
各地域別に展望すると、まず北米は、米国による一連の関税措置に対する警戒感が幾分緩和されつつある他、航空機や自動車、建設機械等で今後も大口受注が続くと見られる。また、FRBの利下げ実施により資金調達が容易となった中小企業ユーザにとって設備投資は行いやすくなると考えられる。
次に、欧州景気に対する会員の見方は依然評価が分かれているが、受注額に関しては10月が200億円超、11月も180億円超となるなど、このところは昨年年央以降の水準を超えて推移している。ウクライナ情勢で和平に向けた機運が高まれば、より安定的な回復が期待される。更にアジアを見ると中国は、これまでけん引役であった自動車関連需要がピークアウトする可能性がある一方、半導体デバイス関連では輸出製品向けで高水準の受注が見込まれている。インドも、自動車や自動二輪、農業機械等での受注が持続すると見る会員が多い。
内需については、過去数カ月緩やかに上向いていた一部自動車関連で、設備投資計画を増やす動きが窺えるものの、一時的動きと見られ、納期短縮のための能力増強投資及び老朽設備の更新投資が続くと考えられる。航空・造船分野での需要拡大への期待感も根強い。また、国内外を通じてAIのデータセンタ増設・増強に関する設備投資の広がりも指摘されている。
こうした中、日工会が12月上旬に会員企業を対象に実施した、2026年1~3月期の受注見通し調査のDI値は△1.5ptと2四半期ぶりの「減少」超となった。景況判断を下方修正した会員からは、「受注が大きく増加した本年下期からは若干落ち着く」との見方や、「米国で輸入物価が高騰し景気は下押しとなる可能性」、「中国での自動車関連需要の減少」等への警戒が窺えるが、2026年全体としては、概ね本年よりも良好な受注状況を期待したい一方、米国での100%即時償却の恒久化措置、中国での内需拡大を主眼とした積極財政方針、我が国での大企業を対象に含めた投資促進減税案など、主要国での税制・政策措置への関心が高まっており、今後受注に及ぼす効果について注視していくとした。
日本機械工具工業会 2025年11月分 会員統計生産額まとまる
日本機械工具工業会がこのほどまとめた2025年11月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。■生産額 切削工具 362.7億円(99%)、耐摩耗工具 31.7億円(102%)、総合計 402.3億円(99%)。■ドリル生産額 特殊鋼工具 12.6億円(114%)、超硬工具 42.5億円(114%)、ダイヤ・CBN 1億円(96%)、総合計 56.1億円(114%)。■エンドミル生産額 特殊鋼工具 4.7億円(98%)、超硬工具 36.9億円(93%)、ダイヤ・CBN 1.6億円(112%)、総合計 43.1億円(94%)。■カッタ生産額 特殊鋼工具 1.4億円(102%)、超硬工具 6億円(113%)、ダイヤ・CBN 0.4億円(96%)、総合計 7.8億円(110%)。■ギヤカッタ生産額 総合計 5.2億円(93%)。■ブローチ生産額 総合計 7.8億円(99%)。■ねじ加工工具生産額 特殊鋼工具 31億円(103%)、超硬工具 3.8億円(105%)、総合計 34.9億円(103%)。■バイト生産額 特殊鋼工具 0.1億円(109%)、超硬工具 8.3億円(100%)、総合計 8.4億円(100%)。■リーマ生産額 特殊鋼工具 1億円(81%)、超硬工具 2.4億円(107%)、総合計 3.4億円(98%)。■鋸刃カッタ生産額 特殊鋼工具 1.3億円(107%)、超硬工具 0.6億円(135%)、総合計 2億円(115%)。■インサート生産額 超硬工具 132.1億円(88%)、ダイヤ・CBN 21.6億円(101%)、総合計 153.6億円(90%)。■ボディ関係生産額 総合計 15.6億円(91%)。■超硬合金生産額 切削用 119.6億円(93%)、耐摩耐触用 15.2億円(101%)、総合計 137.5億円(95%)。
経産省・2025年10月度機械統計 機械工具生産動態調査
経済産業省の2025年10月度 機械工具生産動態調査(機械統計)は以下のとおり。

*機械工具(機械統計)との差はダイヤモンド工具のダイヤモンドドレッサー、グライディングホイール、カッティングソー、セグメント工具、その他ダイヤモンド工具。
*耐摩工具の一部はその他超硬工具に含まれる。
(表出所:日本機械工具工業会)
アマダ 「新しいソリューションで広がる可能性 ~厚板加工の最前線~」をテーマに厚板ソリューションイベントを開催

アマダが11月21日(金)~22日(土)の2日間、同社グローバルイノベーションセンター(AGIC)(神奈川県伊勢原市石田)で「新しいソリューションで広がる可能性 ~厚板加工の最前線~」をテーマに厚板ソリューションイベントを開催した。
3名の登壇者により、厚板の加工における作業課題を解決する最新ソリューションが紹介され、その後、場所を移動して実機デモンストレーションが行われた。
来場者の中には加工する板厚や材質が多岐にわたり、①加工条件の設定などに大幅な時間と労力を使っている、②プラズマ切断やガス溶断で精度が求められる、③厚板加工に対応できる高性能なマシンが限られる――――といった悩みを持つ人も多く、昨今では環境負荷低減や働き方改革といった企業の持続可能性に直結する重要なテーマへの対応も喫緊の課題となっている。今回同社では、これらの課題を解決するためのソリューションを提案するのが狙い。
新製品『VENTIS-6225e』

新製品の『VENTIS-6225e』は、8‘×20’材に対応した新型レーザマシン。最大加工寸法は6200mm×2580mmで、最新型NC装置は『AMNC4ie』、棚システム『AS6225』とバラシ・仕分けの自動化を担う『TK6225L』で大板市場に見られる機能を多数搭載している。
今回はひとつのモジュール9㎾出力を実現している。従来の光と比較し、光の品質を高めているのもポイントだ。鋭い光を使って、光の軌跡で丸や八文字を描いたり自由自在に制御する機能を〝LBCテクノロジー〟と呼び、これにより余計な熱を抑えることができ、6㎾では、厚板25mmまでの安定加工が可能になった。
メーカーの異なる材料を一気に加工もでき、9㎾ではさらに安定加工材料を一気に拡大し32mmまで様々な材質で切断、フルカバーパーティーションの中で粉塵を集塵機で吸引することでクリーンで安全な作業環境を実現する。さらにY方向にコンベアを搭載し、スクラップを自動排出する。
NCには加工点をかんしできるカメラを搭載し、いつでも加工の様子を拝見できるようになっている。
最新型NC装置『AMNC4ie』は、カメラによる顔認証システムを採用し、オペレーターごとに使用する言語や作業レベルの切り替えが可能で、モバイルHMI機能搭載では遠隔スタートとストップが可能であり、さらに端材ネスティング機能では、オプションのカメラを選択すると材料の空いたスペースをマシンが自動認識して板取りをすることが可能。他にも従来と比較したCO2排出量の表示など、環境に配慮した経営を支援する。
オペレーターの作業を簡素化するソリューションと自立搬送ロボット『AMTES-500』

今回、工程間の自動化に貢献する板金工場に対応した自律搬送型ロボット『AMTES-500』も披露された。これはバラシ、片付け後の自動搬送を行うことができるもので、デモンストレーションでは、台車の搬送作業を披露した。マシンと連携して設備内のパレット次工程や、中間棚に自動搬送することもできる。
搬送対象は1100mm角のプラスチックパレット上に乗った最大500kgのものを搬送することができる。搬送作業を自動化することで、効率的に次工程搬送ができることだけでなく、思わぬ配膳ミスや在庫と所在の管理にも役立つ。
人手作業を自動化した様子に来場者も興味津々だった。
高剛性特化仕様ベンディングマシン『HRB350』
厚板加工では非効率なワーク、多様な金型の選択、高負荷で危険伴うといった課題があるが、同社ではこれらに対し、〝高剛性〟を持って解決するという。それが高剛性特化仕様ベンディングマシン『HRB350』だ。
このマシンは、加圧能力3500kNのハイパワーを維持しながら、サークサイズは小さく、「マシン設置スペースをコンパクトに押さえたい」というユーザーの声に答えて、競合にはないハイパワーと省スペースの両立を実現したマシンだ。注目は金型の取り付けの自由度が広がり、厚板加工で必須である大型な金型が載せられないといった課題を解決するワイドベッドだ。同社の大型機がテーブル175mmのところ、このマシンは約1.4倍の250mm幅の角テーブルに設計している。これにより金型サイズに制限されることなく、余裕をもって厚板を曲げることができる。
また、パッケージの強度をアップしている。最も重要な特長は、マシン単体ではなく、中間板、金型を含めトータルで高剛性を設計していること。厚板曲げ加工では、パンチが前後に現れる挙動が発生するが、これをしっかり押さえるため、このマシンでは専用の中間板を装備している。
日本金型工業会「第52回金型の日」記念式典を開く

日本金型工業会(会長=山中雅仁 ヤマナカゴーキン社長)が11月25日、「第52回金型の日」記念式典をANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(愛知県名古屋市中区金山町)で開いた。
金型の日は昭和32年11月25日に日本金型工業会が設立されたことから、毎年11月25日を金型の日と定め、昭和48年から記念式典を開催している。なお、68年前の創立総会は、東京の八芳園(東京都港区)で開催された。当時は全国から154名の金型経営者の参加を経て設立参加会員数は259社でスタートした。
最初に金型の日記念式典の運営責任者である山田徹志副会長(日章社長)の開会宣言ではじまり、続いて、会長祝辞として同工業会第11代会長の山中会長があいさつをした。
山中会長はあいさつのなかで、「日米関税交渉により自動車関税は27.5%から15%に引き下げることで合意したがグローバルの通商環境の変化がもたらす影響により、自動車産業によっては、とってはコスト削減、生産体制の再編、サプライチェーンの再構築などが喫緊の経営課題となっている。業界は生産性向上や付加価値、新商品、新市場、新市場の展開など、複数の下見を想定した経営の舵取りが求められている。金型の日は金型工業の認知度向上と今後のさらさらなる発展を期して制定されたものであり、金型業界は、厳しい環境であっても、ワクワクする、魅力ある防止として持続可能であると確信している。技術革新は、金型つくりを大きく変える可能性があることは言うに及ばず、お客様に課題解決のベストソリューションを導く重要なツールとして生産性向上や新たな価値創造に加え、高齢化、人口減、カーボンニュートラルなどの我々が直面する社会課題の対応に繋ぐものがある。」と金型の重要性を示した。
永年勤続優良従業員表彰式のあと、国家褒章者への記念贈呈が行われた。
来賓を代表して経済産業省製造産業局素形材産業室の大今宏史室長があいさつをした。この中で大今室長は、「金型の日は、わが国ものづくりの基盤を支える金型産業の認知度向上とさらなる発展を期待して制定された記念日と聞いている。この記念式典に多くの関係者が一堂に集まり、業界の歩みを振り返るとともに、さらなる金型業界の発展につなげていくことを祈念している。」と声援を送った。
内原康雄 NCネットワーク社長を招き、「金型メーカーの挑戦! ~グローバル化、対応力強化、人材育成~」をテーマに基調講演が行われた。
場所を移して懇親会が開かれ、宴もたけなわのころ散会した。
安田工業 相談役 安田之彦氏「お別れの会」開く

安田工業の相談役を務め、令和7年9月13日に91歳で亡くなった安田之彦氏のお別れの会が、12月5日、福山ニューキャッスルホテル(広島県福山市三の丸町)で開かれた。親交のあった多くの業界関係者などが参列し、遺影に献花を捧げ個人との別れを惜しんだ。
安田氏は、昭和10年生まれ。昭和35年3月、日本大学工学部機械工学科卒業後、同年4月に安田工業に入社し、取締役生産部長、乗務取締役を経て昭和51年に社長に就任した。
また、日本工作機械工業会 理事、同 総合企画委員会委員長、同 経済調査委員会委員長、日本工作機械輸出振興会 理事など、長年、業界の発展に尽力してきた。これらの功績がたたえられ、平成6年に黄綬褒章、平成19年に旭日小綬章、令和7年に正六位を追贈された。
会場内は安田氏の映像と共に、仕事に邁進する姿に加え、家族とプライベートを過ごす様子などが写されたパネルが展示され、参列者は懐かしみながら個人をしのんだ。
追悼の言葉「父 之彦を偲んで」 安田工業 代表取締役社長 安田拓人
本日はご多用にもかかわらず、父であり、弊社相談役 安田之彦の「お別れの会」にご来臨を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
父は、創業者の意思を受け継ぎ、昭和51年に安田工業の代表取締役社長となり、33年間務め、その後も会長、相談役と最後まで最高の工作機械づくりに情熱を注いで参りました。
「最大ではなく、最高を目指す。」という精神で、会社を大きくすることよりも、仲間と共に高精度な機械を創り挙げることに心血を注ぎました。
とにかく機械が好きで、優れた技術や素晴らしい機械があると聞けば、世界のどこへでも自ら足を運びました。そこで出会う人々と技術談義に花を咲かせ、食事を共にし、親交を深めながら、新たな製品の着想や販売の道筋が生まれていきました。
父は常に「人との良い出会いこそが会社を発展させ、人を豊かにする」と申しておりました。社員を大切にし、成長のためには本物に触れることが何より大事と、一流の設備や環境づくりにもこだわっておりました。
おかげさまで、YASDAの機械は世界各地で高く評価されるようになり、父はそのことを大変喜びながらも、なお「もっと良いものを」と日々追求を重ねておりました。
私どもも父の遺志を受け継ぎ、「最高」を追求する、ものづくりに一層の努力を重ねて参る所存です。
ここに父が生前に皆様から賜りました数々のご厚誼、ご厚情に謹んで感謝申し上げますとともに、今後ともなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
ヤマザキマザック 中径パイプ・形鋼の高精度、高速加工を実現するレーザ加工機「FT-250」を市場投入
ヤマザキマザックは、このほどφ254mm 以下のパイプ材および203mmまでの形鋼の高速加工に対応する3次元レーザ加工機「FT-250」を開発し、販売を開始した。
同社は2019 年に、小径パイプ量産加工向け「FT(エフティー)-150」を発売し、ドリルやタップ加工に加え、搬入・搬出装置による連続加工により、生産リードタイム短縮と省人化を実現してきた。今回開発した「FT-250」は、中径パイプや形鋼に対応領域を拡大したモデル。各地で建設ラッシュが続くデータセンタや物流倉庫などの建築部材をはじめ、物流設備や輸送機器などの幅広い鋼材加工の需要に応える。
3次元レーザヘッドが材料と並行に移動する軸構成を採用、材料を固定したまま多方向からの加工が可能であり、材料移動に伴う振動を抑えることで切断面の品位と加工精度を高める。またレーザヘッドと材料の移動を同期させることで高速加工も可能。
材料搬入はパイプ材の量産向けの「バンドル式ローダ」に加え、多品種少量生産向けに形状の異なる材料を収容できる「Vサポートコンベヤ式ローダ」(オプション)を展開している。材料交換による段取り替えの工数を削減し、長時間の連続運転を可能にした。
回転工具ユニット(オプション)は加工能力を高め、M16(軟鋼はM20)までのタップ加工を実現し、最大13 本の工具収納により多品種少量生産にも柔軟に対応する。
「FT-250」の特長
(1)多種多様なパイプ・形鋼の高速・高品質加工を実現
回転軸(B軸)を持つ3次元レーザヘッドにより、φ254mmまでのパイプ材に加え、203mmまでのH/I/L 形鋼などの加工にも対応する。3次元レーザヘッドは材料(X軸)と平行方向に移動するU 軸を有し、材料を動かすことなく多方向からの加工が可能。材料移動に伴う振動を抑え、高品位な加工を実現。さらに、X軸とU軸の同時動作による高速加工が可能。

(2)量産のみならず多品種少量生産にも対応可能な搬入仕様
パイプの連続投入が可能な「バンドル式ローダ」(標準仕様)。ワークサイズと形状に合わせて、材料を本機に自動で搬入する。自動搬入の最大搬入寸法を超えた素材や形鋼、特急で加工したい場合などは、機械前面からの手動搬入で対応可能。

また、多品種少量生産に対応する「Vサポートコンベヤ式ローダ」(オプション)異なる形状のパイプや形鋼などの素材を最大5本ストックすることができる。長尺材にも対応し、異なる材料の自動搬入により生産性向上に寄与する。バンドル式ローダとV サポートコンベヤ式ローダは、顧客の加工や生産形態に合わせて選択でき、両方を付けることも可能。
(3)回転工具の加工能力向上
回転工具ユニット(オプション)は、最大13本の工具を収納することができる。中径材料の加工に対応し、M16(軟鋼はM20)までのタップ加工も可能。
■主な仕様
日本工作機械販売協会 東部地区忘年懇親会を開く
日本工作機械販売協会(会長=高田研至 井高社長)東部地区(地区委員長=豊田直樹 兼松KGK専務)が12月9日、KKRホテル東京(東京都千代田区大手町)で忘年懇親会を開いた。
第一部は、日本プロキャディー協会副代表理事の清水重憲氏を講師に迎え、『「優勝請負人」と呼ばれるプロキャディー』をテーマに講演会が開かれた。
懇親会であいさつに立った豊田地区委員長は、「昨今、日中関係が過熱した状況になっており、我々のビジネスにどのような影響を与えるか心配な状況だ。本年の日工会(日本工作機械工業会)の数字は内需が弱含みだが、外需に引っ張られ12月を盛り上げて当初の予定を達成するのではないかと見込まれている。最近、中部地区でも自動車関連の設備も動いきたと聞いている。東部地区は半導体関連、電子部品関連、自動車産業が弱含みなので、皆様ご苦労されているとは思うが、皆様のお力をお借りして、なんとか内需を盛り上げていきたい。」と意気込みを述べた。
続いて、高田会長が、「10月はメカトロテック、先月は国際ロボット展が開催され、製造業が盛り上がった。本年は外需が約15%アップ、内需は厳しい1年だったと思うなかで、来年は、中部圏内の自動車メーカーが前向きに設備投資計画をされていると聞いている。また、航空宇宙、防衛産業はまだ継続的に良いようで、ここ数年見込めるという話を聞いた。半導体関係の投資などは来年の秋頃には回復してくるということで、間違いなく来年は良い年になるだろうと期待している。」と前向きな姿勢を示した。
乾杯の発声はオークマの藤井秀樹 営業本部副本部長が行った。宴もたけなわの頃、散会した。

アマダ 富士宮事業所「2025年度 緑化優良工場等経済産業大臣賞」を受賞

アマダの富士宮事業所がこのほど「2025年度 緑化優良工場等経済産業大臣賞」を受賞した。
日本緑化センターが主催する緑化優良工場等表彰制度(通称:全国みどりの工場大賞)は、工場緑化を積極的に推進し、工場内外の環境向上に顕著な功績が認められた工場、団体および個人を表彰するもので、取り組み状況に応じ、日本緑化センター会長賞、各経済産業局長賞、経済産業大臣賞と段階的に選定される。
富士宮事業所が有する約40ヘクタールにおよぶ広大な緑地「アマダの森」は、工場設立当初から大切に維持・管理され、多種多様な動植物が生息する環境を保持している。今回の受賞では、この広大な緑地の管理に加え、社員による動植物の継続的なモニタリング、地域の小中学生へのフィールドワーク提供といった地域連携への貢献が高く評価された。さらに、緑地機能向上を目的としたレインガーデンの導入など、環境配慮と生物多様性保全に積極的に尽力している点も認められた。
■ 富士宮事業所の概要
【所 在 地】静岡県富士宮市北山7020
【敷地面積】約76.2ヘクタール(うち、緑地面積は約44.1ヘクタール)
【業務内容】板金加工機械器具、プレス機械器具の開発・製造/微細溶接機の製造
【受 賞 歴】関東経済産業局長賞(2021年)、日本緑化センター会長賞(2016年)
フジムラ製作所 新規事業「切削加工部門」をスタート! ~新規マシン導入検討を開始~
国内最先端の「デジタル板金」を進めるフジムラ製作所は、このほど2026年1月から新規事業として「切削加工部門」をスタートすると発表した。新規事業部門は「切削加工」を中心としており、これまで中核事業だった板金加工事業とは異なる新しい事業の柱として注力していく。
切削加工部門はフジムラ製作所第一工場を大幅改装して、年内に手配済みの中古設備の搬入・稼働を完了し、来年早々に新規設備の導入を進めていく。新規導入予定の設備は「中型5軸マシニングセンタ」と「CNC旋盤」の2機種を予定しており、合計6台のマシンで事業をスタートする。
同社は、2025年12月に創業25周年を迎えたタイミングで、予てより事業拡大のためのマーケティングと検討を進めてきた新規事業をスタートし、人材もすでに確保済みで、切削加工における経験値の高い人材2名と社内から抜擢された人材2名の合計4名体制でスタートする。
年内は機械加工事業開始のための準備期間とし、主に教育と体制づくりを進めていく予定。今回の金属切削加工事業への投資額は、約1億8,000万円を予定しており、これまで板金加工部品以外の機械加工部品については、外部の協力工場に依頼していた外注加工費が約1億5~6,000万円となっていたため、今後は一貫生産体制の構築により社内工数として取り込むことが可能となった。
今後は切削加工部門においても、デジタル板金で培ってきた価格と納期の安定化と工程の見える化を進め、工場内の自動化とデジタル化の一体感を高め、一層のDX 化を図ってまいく方針。
■「金属切削加工事業」概要
