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DMG森精機 過去最高益更新が射程内!

 DMG森精機(社長:森 雅彦氏)は、2026年12月期の中間期(1~6月)連結決算を発表した。 当中間期における連結業績は、売上収益2,767億円、営業利益93億円、税引前中間利益59億円、親会社の所有者に帰属する中間利益44億円となった。 当中間期の連結受注額は、3,352億円となり、前年同期(2025年1~6月)比34.8%増と非常に好調な環境が続いた。四半期(3カ月)ベースでみても、当1~3月の対前年同期比28.8%増から、4~6月は40.5%増と予想以上に伸長した。5軸加工機、複合加工機などのMX(マシニング・トランスフォーメーション)機、自動化需要の好調に加えBX(ベーシック)機の受注も大きく伸び、両機種バランスよく受注している。機械1台あたりの受注単価は、2025年度平均の79.6百万円から81.8百万円となった。また、MRO(メンテナンス・リペア・オーバーホール)、スペアパーツ、エンジニアリング部門の受注額も737億円と前年度同期比23.3%増となった。半導体需要の高まりを背景に、半導体製造装置向け超高分解能レーザスケールを製造する株式会社マグネスケールや電子モジュール実装基板の自動検査装置を開発・販売する株式会社サキコーポレーションなどのグループ会社の受注も引き続き大きく伸び、連結受注額の増加に寄与した。 地域別受注動向は、全地域とも好調であった。産業別には、航空、宇宙、防衛、発電、エネルギー、船舶、半導体関連、医療向け受注が好調に推移した。これら産業向け受注は、下半期も好調に推移する見込みであり、年度の連結受注見通しを、従来計画の5,800億円から6,300億円(前年度比20.4%増)へと増額修正した。機械本体の受注残高は、2025年12月末の2,400億円から2026年6月末には3,030億円へと増加。この受注残高は、下半期(7~12月)以降の売上収益に寄与する見込みだ。 同社は、工程集約、自動化によりGX(グリーン・トランスフォーメーション)を実現し、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を通じて生産工程を改善するMXの提案が、各国政府による防衛費予算の拡大に加え、AI向け半導体投資を背景とする工作機械需要拡大に合致したことにより、幅広い産業分野で高い評価を得た。このMXの推進を通じた中長期的な競争力強化に向け、先端産業向け技術開発・生産拠点の拡充、製品・ソリューションの強化およびサステナビリティの推進に取り組んでいる。 2026年12月期(1~12月)の連結業績予想については、本年5月1日に公表した数値から、当四半期においてグローバルで受注が好調に推移したことに加え、対ユーロで円安基調が継続し、想定為替レートを見直した結果、売上収益は5,650億円から5,800億円へ、営業利益は280億円から300億円へ、親会社の所有者に帰属する当期利益は150億円から155億円に、それぞれ予想値を上方修正した。なお、為替レートは、米ドルレート154.1円、ユーロレート182.3円を想定している。 

三菱マテリアル キッツメタルワークスに伸銅品の製造技術を供与

 三菱マテリアルは、一部の伸銅品の供給を継続するため、キッツメタルワークスと技術供与契約を締結した。契約締結日は7月31日。 三菱マテリアルは、伸銅品事業における棒製品とエコブラス鍛造品の製造・販売を終了する方針を公表している。一部の製品の供給継続に向けた取り組みを進めるため、対象製品の製造技術をキッツメタルワークスに提供し、同社による生産体制の構築を支援する。 対象は銅棒のほか、ECO BRASS®、耐摩耗性銅合金「UH13」、海面養殖生簀用銅合金「UR30ST」、船舶用高力黄銅「TS1AS」、微細結晶エコブラス用母合金「INIFK」。契約対象外の製品については、グループ会社への生産移管や代替製品の提案を進める。 

サンドビック・コロマント、9月1日から価格改定

 サンドビック・コロマントは、9月1日受注分から全製品の価格を改定する。対象はチップ、ホルダー、カッター、ツーリング製品、ソリッド工具、部品、再研磨品を含む全製品。 平均改定率は、標準品チップが27.0%(20~35%)、ホルダーが9.2%(同7~35%)、ソリッド工具が34.4%(同25~40%)、その他の製品が8.3%となる。 市場環境の不透明感が増し、サプライチェーン全体のコストが高水準で推移していることなどが理由。同社は効率化やコスト削減を進めてきたが、安定した品質とサービスを維持するため、再度の価格改定を決めたとしている。 価格改定実施日は2026年9月1日(火)受注分より。 

三菱マテリアル 「統合報告書2026」を発行 ~中期経営戦略など紹介~

 三菱マテリアルは、「三菱マテリアル統合報告書2026」を発行した。財務・非財務の両面から、同社グループが目指す姿や企業価値向上に向けた取り組みを紹介している。

 同報告書では、2026~2028年度を対象とする中期経営戦略を特集。抜本的な構造改革や財務目標、キャピタルアロケーションのほか、マテリアル領域、プロダクト領域、資源・再生可能エネルギーの各事業戦略を掲載した。

 このほか、人事、開発、生産技術、デジタルの各戦略、気候変動や人権などのサステナビリティ活動、コーポレート・ガバナンス、財務・非財務情報などをまとめている。

 同報告書は、同社のウェブサイト(https://ir.mmc.co.jp/ja/ir/library/annual.html)で公開している。
 

コマツ 熊本地震の被災地に4,000万円相当を支援 建機なども無償貸与

 コマツは、7月28日に発生した令和8年(2026年)熊本地震の被災地支援として、日本赤十字社を通じて2,000万円の義援金を寄付する。 義援金とは別に、被災地からの要請に応じ、2,000万円相当の建設機械、フォークリフト、発電機などを無償で貸与する。 同社は、機材の提供を通じて被災地の早期復旧・復興を支援する。 

日立建機、次世代の建設・採石現場をテーマにスタートアップのアイデア募集

 

 日立建機は、世界のスタートアップ企業を対象とした「LANDCROS Innovation Studios Challenge Europe 2026」の募集を開始した。欧州における次世代の建設・採石現場をテーマとし、応募期限は9月30日。

 募集するのは、①建設・採石現場における自律運転技術、②建設・採石現場データの活用と施工計画の最適化、③ライフサイクルコストの可視化・最適化支援――の3分野。建設機械の安全性や稼働効率の向上、設備投資の適切な判断につながる提案を募る。

 応募企業から各テーマ約3社、最大計10社を選び、12月3日に日立建機(ヨーロッパ)の本社があるオランダ・アムステルダムでピッチイベントを招待する。最終的に各テーマ1社を優勝企業として選定し、日立建機との協業を検討する。

 同プロジェクトは、スタートアップとの連携や新事業の創出を促す「LANDCROS Innovation Studios」の取り組み。2025年に実施した鉱山分野の募集には、世界各国から135社が応募した。
 

三菱マテリアル、独H.C. Starckに約5,000万ユーロ投資 タングステンリサイクル能力を増強

H.C. Starckゴスラー工場全景

 

 三菱マテリアルは、連結子会社であるH.C. Starck Tungsten GmbH(本社=ドイツ・ゴスラー市)において、タングステンリサイクル能力の増強を目的に約5,000万ユーロを投資すると発表した。主力拠点であるゴスラー工場のタングステンスクラップ処理能力を、現在の年間約5,000トンから約7,000トンへ拡大する。新設備は2026年内に着工し、2028年中の完成を予定している。

 H.C. Starck は、三菱マテリアルが2024年に連結子会社化したH.C. Starck Holding GmbHの中核事業会社で、100年以上の歴史を持つ世界有数のタングステンメーカー。タングステン粉やタングステンカーバイド粉などの高品質粉末を欧州、北米、中国で製造・販売するほか、日本にも販売網を持つ。また、世界最大級のタングステンリサイクル能力を有し、使用済み超硬工具などから回収したタングステンスクラップを原料として、中間原料や粉末製品の製造・販売までを一貫して手掛けている。

 タングステンは超硬工具をはじめ幅広い産業で使用される重要鉱物である一方、鉱石資源の偏在や地政学リスクの高まりを背景に、安定供給の重要性が一段と高まっている。H.C. Starckでは、ゴスラー工場で使用するタングステン原料の約80%をリサイクル由来原料で賄っている。

 今回の投資により、同工場のタングステンスクラップ処理能力を約7,000トンまで引き上げるとともに、欧州におけるタングステン資源循環基盤を強化する。設備完成後は、工場で使用するタングステン原料のほぼ全量をリサイクル原料で賄える見込みで、一次原料への依存度低減と安定供給体制の強化につなげる。

 三菱マテリアルグループは、中期経営戦略(2026~2028年度)の基本方針として「資源循環ビジネスで未来を創る企業へ」を掲げている。タングステン事業では、2030年度までに欧州、米州、アジア、日本のタングステン製品製造拠点におけるリサイクル原料使用比率100%の実現を目標としており、今回の投資はその中核を担う取り組みとなる。

 H.C. Starck TungstenのHady Seyeda CEOは、「今回の決定は、ゴスラー工場だけでなく、当社全体にとっても大きな節目となるものだ。工場内で使用するタングステン原料のほぼ全量をリサイクル原料で賄えるようになることは、未来に向けた大きな一歩となる。これにより、一次原料の供給環境がますます厳しくなる中でも、その影響を大幅に受けにくくなるとともに、ドイツおよび欧州において、重要鉱物の真の循環型社会を構築することに大きく貢献できると考えている」とコメントしている。
 

オーエスジー アルミ合金用スパイラルタップ「A-SFT-AL」を発売 ~切りくず絡みを抑え加工効率向上~

 

 製造現場では人手不足を背景に自動化や無人運転への取り組みが加速している。一方で、アルミニウム合金のねじ加工では、切りくずが長く伸びて工具へ絡みつき、機械停止や切りくず除去作業が発生することが、生産性や安定稼働を妨げる課題となっている。

 こうした課題に対応するため、オーエスジーはAブランドのタップシリーズに、アルミニウム合金加工用スパイラルタップ「A-SFT-AL」を追加し、このほど販売を開始した。

 新製品は、優れた切りくず排出性により切りくずの絡みつきを抑制し、切りくず除去作業を削減することで加工効率の向上に貢献する。横形マシニングセンタでも安定した切りくず排出を実現し、連続加工を可能にする。

 また、機械停止回数を減らすことで、生産性向上に加え、設備の消費電力抑制にも寄与する。自動化ラインや長時間の連続運転を支える工具として、製造現場の安定稼働に貢献する製品となっている。

■サイズラインナップ
 M2~M12の16アイテム。食付きは、2.5P、1.5P。

 

 

 

 

DMG森精機、国産AI開発のNoetraへ出資 フィジカルAIで製造現場の高度化へ

 DMG森精機はこのほど、国産AI基盤モデルの研究開発を手掛けるNoetraへ出資したと発表した。製造現場におけるAI活用を加速させるとともに、フィジカルAI技術の実用化を通じて、次世代の製造ソリューション創出を目指す。 Noetraは、国産のマルチモーダル基盤モデルやフィジカルAI基盤技術の研究開発を目的に設立された企業。製造業をはじめとする産業現場で蓄積される膨大なデータを活用し、ロボットや機械が実環境を認識し、自律的に判断・行動するフィジカルAIの実現に取り組んでいる。また、研究成果を国内企業や研究機関へ広く提供することで、日本のAI産業や製造業の競争力強化と産業横断的なAIエコシステムの構築を推進している。 DMG森精機は、工作機械、自動化、デジタル技術を融合した「マシニング・トランスフォーメーション(MX)」を推進しており、AIを生産性向上や品質向上、人手不足への対応を支える重要技術と位置付けている。 今回の出資について同社は、安全保障や輸出管理など高い機密性が求められる分野で活用可能な国産AIへの期待に加え、製造現場で培われた熟練技能やノウハウといった暗黙知のデジタル化にも期待を寄せている。また、フィジカルAIの実用化によって、加工条件の最適化や品質向上、省人化などへの貢献を見込む。 同社では今回の出資を通じ、国内産業界におけるAI技術の発展を支援するとともに、製造現場で培った知見をAI開発へ活用し、次世代の製造ソリューション創出につなげていく方針。■Noetra株式会社の概要代表者:代表取締役社長 丹波廣寅氏所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12設 立:2026年1月7日(2026年6月1日に株式会社日本AI基盤モデル開発から社名変更)事業内容:国産マルチモーダル基盤モデルの研究開発、モデル開発用インフラの検討 

フジムラ製作所が切削加工部門を拡充 ~約1億8,000万円を投じ5軸MCや自動旋盤を導入~

導入した最新設備

 

 デジタル板金を展開するフジムラ製作所(社長=藤村智広氏)は、2026年1月に立ち上げた切削加工部門の拡充を目的に、約1億8,000万円を投じて最新設備を導入した。5軸マシニングセンタやCNC自動旋盤、三次元測定機などを新たに導入し、当初計画していた第1段階の設備投資を完了した。

 今回導入した最新設備は、DMG森精機 5軸マシニングセンタ「DMU50 3rd Generation」とパレットハンドリングシステム「PH150」、シチズンマシナリー CNC自動旋盤「BNA-42SY5」、さらにキーエンス製3Dスキャナ型三次元測定機「VL-800」とワンショット3D形状測定機「VR-6000」。

(1)5軸マシニングセンタ「DMU50 3rd Generation+PH150」(DMG森精機)

 120本収納の工具マガジンを搭載したコンパクトな5軸マシニングセンタ。主軸回転速度15,000min⁻¹、早送り速度42m/min(X・Y・Z軸)により、高速・高精度加工を実現する。年内にはパレットハンドリングシステム「PH150」を増設することにより、加工中に次工程の段取りを行えるため、生産性向上が期待される。PH150は最大可搬重量250kg、400mm角パレット6面に対応し、本体操作パネルから運用できる。

(2)主軸台固定型CNC自動旋盤「BNA-42SY5」(シチズンマシナリー)

 2主軸・1タレット構成を採用したバー材加工向けCNC自動旋盤。高剛性の主軸台固定構造に加え、12ステーションのY軸搭載タレット刃物台を備え、豊富な工具レイアウトと左右同時加工、重畳加工に対応することで、高能率加工を実現する。

(3)3Dスキャナ型三次元測定機「VL-800」、ワンショット3D形状測定機「VR-6000」(キーエンス)

 「VL-800」は、AIによる測定支援機能を搭載した3Dスキャナ型三次元測定機。測定結果を自動で再現できる「リプレイ機能」により、個人差のない測定や比較・解析・判定、レポート作成まで対応する。また、図面のない部品も3Dスキャンによるリバースエンジニアリングが可能。

 一方、「VR-6000」は、図面指示寸法をはじめ、形状、うねり、粗さを最短1秒で高精度に三次元測定できるワンショット3D形状測定機。電動回転ユニットを備え、横方向や裏面の測定にも対応し、測定業務の品質向上と効率化に貢献する。

 人員面では、切削加工の経験者2人を新たに採用し、部門発足当初の4人体制から6人体制へ拡充。設備導入と人材確保を両輪で進めることで、切削加工事業の本格展開を加速させる。

加工サンプル