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ヤマザキマザックがアリゾナ州に「フェニックステクニカルセンタ」を開設

 

フェニックステクニカルセンタ外観

 

 ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)がこのほど米国アリゾナ州に新たなサポート拠点「フェニックステクニカルセンタ」を開設した。

 アリゾナ州では近年、半導体関連企業を中心に拠点新設や投資拡大の動きが活発化しているほか、航空宇宙分野の産業集積も進んでおり、設備投資需要の拡大が見込まれている。

 こうした市場環境を背景に、同社は好調な米国市場における販売・サポート体制を強化するため、成長が期待される南西部地域で新拠点を開設。半導体、航空宇宙、医療機器分野を中心に、顧客支援を強化する。

 施設は総延床面積約1200平方メートル。日本製の複合加工機や5軸加工機に加え、米国生産機種を含む最新工作機械7台を展示する。実機によるテストカットのほか、トレーニングルームではプログラミング講習なども実施する。

 今回の開設により、同社のサポート拠点は世界85カ所となった。今後もグローバルネットワークを通じて、世界各地の顧客に一貫したサポートと最新ソリューションを提供していく方針。

 開業式典で山崎社長は、「創業以来、お客さまの近くに拠点を構え、ものづくりの課題に向き合う姿勢を大切にしてきた。本テクニカルセンタを通じて、成長を続ける米国製造業に先進技術と地域密着型の支援を提供し、顧客の競争力向上と産業発展に貢献したい」とコメントした。

 また、米国現地法人Mazak Corporationのダン・ヤンカ社長は、「お客さまが必要とするサービスとサポートを迅速に提供するため、地域密着型の拠点整備を進めている。本テクニカルセンタを通じて、半導体や航空宇宙など主要産業を支援し、地域製造業の発展に貢献していく」と述べた。

■フェニックステクニカルセンタの概要

 

オーエスジーダイヤモンドツールが超硬インサートやバイトをダイヤモンド工具として再生させるサービスを開始 ~廃棄を利益に変える、唯一無二の再生術~


 

 オーエスジーダイヤモンドツールは、摩耗した超硬インサートやバイトをダイヤモンド工具として再生するサービスを5月から開始した。

 同社は創業以来、ダイヤモンド切削工具の開発・製造を通じ、自動車、半導体、航空機など幅広い産業分野の精密加工を支えてきた。

 近年は超硬素材の価格上昇が続いており、工具の再利用は有効なコスト削減策として注目されている。同サービスでは、新品と比べて低コストでダイヤモンド工具を導入でき、最大30%のコスト削減が可能としている。なお、削減率は材料体積や形状によって異なる。

 また、母材の健全性を検査したうえで再製作を行うため、精度や耐久性は新品同等の水準を保証する。超硬素材を廃棄せず循環利用することで、SDGsやグリーン調達、CO2削減目標への対応にもつながるうえ、コストを抑えて加工精度と切れ味を取り戻すことが可能になる。

■サービスポイント
(1)新品購入より大幅コストダウン!再生だから実現できる価格
(2)摩耗した工具が長寿命のダイヤ工具へ 寿命数倍も実現
(3)顧客の加工条件に最適なダイヤ素材を選定・提案
(*品物によっては対応できないものもあるので同社営業まで要相談)

 同社では、知見と技術を世界に公開し、ダイヤモンド切削業界全体の発展、そして新たな価値創出へとつなげていく方針。


2026年3月分工作機械受注総額は1,934.7億円 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2026年3月分の受注実績は以下の通り。

 2026年3月分工作機械受注総額は、1,934.7億円となった。受注総額は4カ月連続の1,400億円超え、前年同月比では9カ月連続増加。過去最高の受注額となった(2018年3月期の1828.6億円を更新)。

 内需は504.7億円(前月比+35.8% 前年同月比+2.5%)で、42カ月ぶりの500億円超え。前月比は2カ月連続増加、前年同月比は3カ月連続の増加。

 外需は1,430億円(前月比+30.5% 前年同月比+40.4%)で、前月比は3カ月ぶり増加、前年同月比では18カ月連続増加。外需として、6カ月連続の1,000億円を超え、過去最高の受注額(2025年12月の1,187.4億円を更新。

 3月の工作機械受注は内外需とも前年⽐でプラスと堅調に推移している。3⽉期が年度期末、第1四半期末にあたるとはいえ、特に外需が好調な受注額であった。先⾏きは、内需では政策的⽀援効果が⾒込まれ、外需も持続的かつ更なる設備需要の伸⻑を期待している。

受注額の月別推移

(出所:日本工作機械工業会)

3月分内需 504.7億円(前月比+35.8% 前年同月+2.5%) 
 

 内需総額は、504.7億円(前月比+35.8% 前年同月比+2.5%となった。

 内需総額は前月比、前年度同月比ともに増加と堅調な推移。3月期としては4年ぶりの500億円超えとなった。主な需要業種のうち自動車は引き続き低調ながらもやや上向きの傾向が見られる。今後の見通しとして、厳しさが続く現状から政策措置による強い回復に期待したい。

 ・⼀般機械は、需要が⼀進⼀退で推移。今後は老朽機更新と生産性工場に向けた政策措置に期待。
 ・建設機械は期末効果も相まって12カ月ぶりに16億円超え。今後の持続に期待。
 ・⾦型は、3カ⽉ぶりの15億円超え、前⽉⽐、前年同月比ともに20%を超える増加と好調。
 ・⾃動⾞向けは、前月比で2カ月連続増加も、明らかな年度末効果は見られずやや低調に推移。低⽔準ながら、一部車種での能増投資(含む新車対応投資)が散発的に続き、今後に期待。


(出所:日本工作機械工業会)


3月分外需(1,430.0億円 前月比+30.5% 前年同月比+40.4%)

(出所:日本工作機械工業会)
 
 外需総額は1,430.0億円(前月比+30.5% 前年同月比+40.4%)となった。

 前⽉⽐は3カ⽉ぶり増加も、前年同⽉⽐では18カ⽉連続の増加、加工最高額の受注となった。外需は、国際情勢の不透明感が払拭されないなかでも、欧米の投資喚起策効果と、アジアで投資が持続し、増勢は続いている。

 ・⼀般機械は、3カ⽉連続300億円を超え、2025年後半から堅調な推移が持続。
 ・⾃動⾞は、前⽉⽐で2カ月ぶり、前年同⽉⽐では14カ⽉連続増加し、8カ⽉連続200億円超え。
 ・電気・精密は、3カ月ぶり、前年同月比では5カ月連続増加し、高い水準で推移。
 ・航空・造船・輸送⽤機械は、前月比3か⽉ぶり、前年同月比2カ月ぶり増加も2カ月連続の100億円割れ。

① アジア
 アジア計は、歴代最高の750億円超えとなった。(2026年1月の618.5億円を更新)
 ・東アジアは、5カ⽉連続400億円超え、過去最高の562億円(2026ねん1月の494.9億円を更新)
 ・中国は、5カ⽉連続350億円超え、過去最高の513.5億円(2026年1月の433億円を更新)
 ・その他アジアは11カ⽉連続の100億円超え。
 ・インドは初めて100億円を超え、歴代最高の116.6億円(2025年3月の98.2億円を更新)

② 欧州
 欧州計は、3カ月ぶりの200億円超え。
 ・ドイツは3カ月ぶりの40億円超え。
 ・イタリアは10カ⽉ぶりに30億円超え。

③ 北米
 北米計は歴代最高の430.6億円(2025年12月の414.6億円を更新)
 ・アメリカは歴代最高の受注額(2025年12月の345.8億円を更新。
 ・メキシコは2カ月ぶりの20億円割れ。



(出所:日本工作機械工業会)

 

日本機械工具工業会 2026年3月分 会員統計生産額まとまる 

 日本機械工具工業会がこのほどまとめた2026年3月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。■生産額 切削工具 418.1億円(111%)、耐摩耗工具 36.6億円(112%)、総合計 462.5億円(111%)。■ドリル生産額 特殊鋼工具 14.3億円(122%)、超硬工具 49.2億円(115%)、ダイヤ・CBN 1.4億円(151%)、総合計 64.9億円(117%)。■エンドミル生産額 特殊鋼工具 4.9億円(93%)、超硬工具 43.9億円(113%)、ダイヤ・CBN 1.6億円(123%)、総合計 50.4億円(111%)。■カッタ生産額 特殊鋼工具 1.4億円(85%)、超硬工具 7.6億円(143%)、ダイヤ・CBN 0.5億円(90%)、総合計 9.5億円(127%)。■ギヤカッタ生産額 総合計 5.9億円(91%)。■ブローチ生産額 総合計 8.4億円(109%)。■ねじ加工工具生産額 特殊鋼工具 37.7億円(119%)、超硬工具 4.4億円(128%)、総合計 42.1億円(120%)。■バイト生産額 特殊鋼工具 0.1億円(274%)、超硬工具 9.5億円(107%)、総合計 9.7億円(108%)。■リーマ生産額 特殊鋼工具 1億円(107%)、超硬工具 2.6億円(113%)、総合計 3.7億円(111%)。■鋸刃カッタ生産額 特殊鋼工具 1.3億円(105%)、超硬工具 0.6億円(113%)、総合計 1.9億円(107%)。■インサート生産額 超硬工具 156.5億円(101%)、ダイヤ・CBN 21.3億円(106%)、総合計 177.7億円(102%)。■ボディ関係生産額 総合計 17.6億円(102%)。■超硬合金生産額 切削用 149.2億円(121%)、耐摩耐触用 18.6億円(114%)、総合計 170.7億円(121%)。  

日本ロボット工業会 2026年1~3月期 マニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績まとまる 

 ロボット工業会がこのほどまとめた2026年1~3月期のマニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績は次のとおり。■業況 2026年1~3月期は、受注額が対前年同期比41.0%の増加、生産額が同22.9%の増加と、それぞれ大幅な増加となった。受注状況をみると、マニピュレーティングロボット、電子部品実装機ともに強い伸びを示し、受注額、生産額は前四半期に続いて過去最高となった。 実績をみると、国内向けは依然として勢いはなく、主要業種、主要用途で減少した。輸出は電子部品実装用が旺盛な需要を背景にけん引し、中国やタイ、ベトナムを中心としたアジア向けや、北米向けで大幅増となった。アーク溶接用やマテハン用も大きく増加した。 地政学リスクが重層化し、需要環境の不安定さは強まっているものの、世界的な自動化需要やAI関連投資、各種政策等を通して、ロボット市場の更なる成長が期待される。受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。■受注 ・受注台数(台) : 60,412(前年同期比+33.0 【7四半期連続の増加】  ・受注額(億円) : 2,948(同+41.0%) 【7四半期連続の増加】■生産 ・生産台数(台) : 52,983(前年同期比+20.4%) 【5四半期連続の増加】 ・生産額(億円) : 2,442(同+22.9%) 【6四半期連続の増加】■出荷 ・総出荷台数(台) : 54,255(前年同期比+21.4%) 【5四半期連続の増加】 ・総出荷額(億円) :  2,519(同+24.8%) 【5四半期連続の増加】  ―国内出荷台数(台): 9,625(同▲5.3%) 【5四半期連続の減少】      ―国内出荷額(億円):  521(同▲4.0%)  【4四半期連続の減少】      ―輸出台数(台) : 44,630(同+29.3%)  【5四半期連続の増加】  ―輸出額(億円)   : 1,998(同+35.4%) 【5四半期連続の増加】■国内出荷内訳電気機械産業向け ・国内出荷台数(台) : 3,088(前年同期比▲7.8%) 【5四半期連続の減少】 ・国内出荷額(億円) : 155(同▲6.4%) 【4四半期連続の減少】自動車産業向け ・国内出荷台数(台) : 2,660(前年同期比▲15.8%) 【5四半期連続の減少】 ・国内出荷額(億円) : 146(同▲12.6%) 【4四半期連続の減少】■輸出内訳電子部品実装用 ・輸出台数(台): 4,009(前年同期比+27.9%) 【8四半期連続の増加】 ・輸出額(億円): 839(同+47.7%) 【8四半期連続の増加】溶接用 ・輸出台数(台): 10,155(前年同期比+7.7%) 【2四半期連続の増加】 ・輸出額(億円): 242(同+4.7%) 【2四半期連続の増加】 

代理店・販売店向けに新たなビジネスチャンスを配信 サンドビック・コロマント

ビジネス機会創出について話す高宮カンパニープレジデント

 サンドビック・コロマント(カンパニープレジデント=高宮真一氏)が、このほど代理店・販売店に向け、グローバル市場の最新動向や産業・地域別トレンド、新たなビジネス機会など、代理店・販売店の事業戦略となる情報「経営戦略インテリジェンス」を配信した。

 高宮カンパニープレジデントは、配信の目的を、「グローバル及び日本の産業及び地域的な状況を特約店の皆様や営業責任者の皆様にシェアし、今後のビジネス拡大のチャンスにしていただくこと。」と示したうえで、切削工具需要予測などを述べた。

 それによると、「世界の製造業景況感(PMI)は、日本・中国・インド・タイ・欧州・米国いずれも50を上回り、総じて拡大基調にある。特にインドは高成長が続き、欧州も回復の兆しが見え始めた。2026年の切削工具需要は、アジア・欧米ともに多くの産業で前年比3%以上の成長が見込まれる。中でも航空宇宙・防衛、半導体関連は今後3年間で大きな伸びが予想される。一方、自動車は当面回復するものの、その後は横ばい圏。工作機械は足元で回復するが、高付加価値機へのシフトにより工具需要は中期的に抑制される見通し。」としたうえで、国内では、「自動車は持ち直し後に横ばいから微減、航空・防衛は成長継続、工作機械や半導体製造装置は拡大が続く見込み。建設機械や金型は横ばい圏で推移するが、EVや半導体需要の影響を受ける。エネルギー分野はAIデータセンター需要などを背景に高水準を維持する。」と述べた。

 地域別では、「東北は半導体や電子部品の回復で改善、関東は半導体の好調と自動車の弱さが相殺し、横ばいから微増と見込まれる。」との見方を示した。

 なお、この「経営戦略インテリジェンス」は、今後継続的に年に数回配信する予定。
 

スクリューオン式カッタASXシリーズに「ASX300」を追加 三菱マテリアル

 

 三菱マテリアル プロダクト領域 超硬製品事業部は、スクリューオン式肩削りカッタASXシリーズにダウンサイジングタイプの「ASX300」を追加し、本年年4月より販売開始した。

 スクリューオン式肩削りカッタASXシリーズは、ポジティブインサートタイプでありながら、低切削抵抗と高い耐欠損性を両立したスクリューオン式カッタ。安定した切削性能により、高負荷加工においても生産性向上に貢献する。

 今回発売するスクリューオン式肩削りカッタ「ASX300」は、インサートのダウンサイジングによる多刃設計を採用することで、テーブル送りの向上を可能にし、加工時間の短縮を実現した。さらに、切削時の電力負荷低減にもつながり、CO₂排出量削減にも寄与する。

〈特長〉

 ①  インサートダウンサイジングによる多刃設計とすることで、テーブル送りを向上させ加工時間を短縮。
 ② 切れ刃稜線の改善により、底面および壁面において高品位な仕上げ面を実現。
 ③ 刃先形状の最適化により、切りくず排出性と刃先強度を向上。
 ④ 1刃当たりの加工負荷を適正に抑えることで、インサート寿命を向上。
 ⑤ 環境調和認定製品の採用により、環境負荷低減に配慮。
 

ファイバーレーザマシン3機種のラインナップを拡充、正式受注を開始 アマダ

左:REGIUS-3015AJe(26kW) 右:VENTIS-6225AJe(9kW)+AS-6225+TK-6225L

 

 アマダは、ファイバーレーザ加工機「REGIUS-AJe」「ENSIS-AJe」「VENTIS-AJe」の各シリーズのラインアップを拡充し、本年4月から正式受注を開始した。

 今回の拡充では、ハイエンドモデル「REGIUS-AJe」に最大26キロワットの超高出力発振器を搭載可能としたほか、「VENTIS-AJe」には長尺材に対応する6.2メートル×2.5メートルの大型仕様を追加し、加工領域の拡大と生産性向上を図った。

 一般的なファイバーレーザ発振器は複数のレーザモジュールの光ファイバーを束ねて出力を高めるが、結合時にビーム品質が低下する課題があったことを受け、同社はモジュール自体の高出力化を進め、最大15キロワットのシングルレーザモジュールを開発。高輝度なシングルモジュールを独自の「高輝度維持合波」技術により、ビーム品質を維持したまま最大26キロワットまでの高出力化を実現した。

 さらに、材料や板厚に応じてビーム形状を制御する「ENSISテクノロジー」を各レーザモジュールに搭載し、個別制御を可能としたことで、多様なビームプロファイルの生成に対応。これにより、中厚板の無酸化切断(クリーンカット)の高速化や軟鋼の加工可能板厚の拡大を実現した。切断面の品質向上により、溶接や塗装など後工程への影響低減にも寄与する。

 また、独自のビーム制御技術「LBC Locus Beam Control:軌跡ビームコントロール」」を搭載した「VENTIS-6225AJe」を新たに追加し、長尺材加工の効率化にも対応した。

 板金加工業界では人手不足が深刻化し、技能継承や生産性向上が課題となっている。同社はレーザ開発で培った技術を生かし、製造現場の生産革新と新たな価値創出を目指す。

■ラインナップ一覧

(今回追加された箇所は下線)
*ENSIS-3015AJe単体仕様は除く
 

工作機械のキーコンポーネンツ「turnMASTER」、「turretMASTER」、「ERGOline X」安心の5年間保証を開始 DMG森精機

turnMASTER主軸

 

 DMG森精機は、同社製工作機械の一部キーコンポーネンツについて、2026年4月の工場出荷分から保証期間を5年間に延長する。対象は従来の主軸「MASTERシリーズ」の3年保証を拡充するもので、製品の安心・安全性の向上を図る。

 同社はこれまで、品質向上と安定供給の実現に向けて主軸やボールねじなどの内製化を推進。工程集約や自動化を軸とするMX(マシニング・トランスフォーメーション)により、機械の停止時間を削減し、無人運転の拡大を進めている。


 こうした中、稼働率の向上に伴い、加工精度を左右するキーコンポーネンツの品質重要性が一段と高まっている。内製化による技術蓄積と迅速な改良体制が、今回の長期保証の実現につながった。

 5年保証の対象は、ターニング主軸「turnMASTER」、刃物台「turretMASTER」、ヒューマンマシンインタフェース「ERGOline X」。

 

刃物台 turretMASTER

 

 「turnMASTER」は高剛性と耐久性を備え、同社の次世代ターニングセンタ「NLX 2500 2nd Generation」に搭載。高性能エンコーダの採用によりC軸位置決め精度を高め、高精度加工を実現する。

 「turretMASTER」はBMT(ビルトインモータ・タレット)により発熱や振動を抑制し、高いミーリング性能と加工精度を両立。

 「ERGOline X」はタッチパネルとハードボタンを融合した操作系で、防塵・防水構造を備え、手袋着用時でも操作性と視認性を確保している。

 機械は長期間使用される製品であることから、同社は今後も内製化を軸に品質向上を図るとともに、他のキーコンポーネンツについても順次保証期間を延長する計画。さらに、工作機械本体の保証期間についても現行の2年間からの延長を目指す。
 

ヒューマンマシンインタフェース ERGOline X

 

 

 

 

 

 

核融合炉ダイバータ材料向け新規炭素複合材料の共同研究を開始 ~核融合の商用化に向け、タングステンに替わる高耐熱・高熱伝導材料の開発をめざす~ 三菱ケミカル

 三菱ケミカル(社長=筑本 学氏)は、このほど、筑波大学(学長=永田恭介氏)および東京理科大学(学長=石川正俊氏)、と、核融合炉内の重要機器のひとつであるダイバータ向け新規炭素複合材料の開発および評価・実証と社会実装に関する共同研究を開始したと発表した。

■背景と目的
 「地上の太陽」とも称される核融合発電は、次世代のクリーンエネルギーとして世界的に注目され、商用化に向けた技術開発が各国で加速している。核融合炉は多くの重要機器で構成されるが、中でもダイバータは、プラズマから放出される高熱や粒子が集中する過酷な環境で使用されるため、優れた耐熱性と高い熱伝導性が求められる。

現在、国際協力実験炉(ITER)ではダイバータ材料にタングステンを採用する計画だが、連続運転時の耐熱性や耐プラズマ性に課題が残る。このため、より高い耐熱性と熱伝導性を備えた新材料の開発が急務となっている。また、タングステンは海外依存度が高く、供給の安定性にも課題があることから、代替材料への期待が高まっている。


■新規炭素複合材料について
 炭素複合材料は従来から1000度超の耐熱性と高い熱伝導性を持ち、さまざまな産業分野で利用されてきた。本研究では、この炭素複合材料に高融点金属を含浸させることで、2000度を超える耐熱性と高い熱伝導性に加え、耐プラズマ性能の付与を目指す。

この新材料は核融合炉用途にとどまらず、宇宙往還機や超音速機の熱シールド材などへの応用も期待される。核融合分野と航空宇宙分野の双方で活用が見込まれる、日本発の先進材料として注目される。

■それぞれの役割