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JIMTOFで見学した碌々産業のマシンが救世主! NH WATCHが初のオリジナル腕時計を発表 

190315NH質問に答える飛田氏 NH WATCH(代表=飛田直哉氏)が、3月2日、東京都内のPROP(港区南青山)で初のオリジナル腕時計となる「NAOYA HIDA&Co.NH TYPE1」を発表した。

 「20年ほど前は日本で腕時計をつくることは難しかった。スイスでつくろうかな、と思ったのですが、スイスでつくるにはフランス語ができないと難しい。移住してもコストがかかる等で、様々な手を探ってみたが思うようにいかなかった。最近になって日本でも若い時計師が増加し、一緒に組んだらできるかもしれないと思いプロジェクトを始めたのは5年前。日本で時計をつくることに決めました。」と飛田氏。

 コンセプトについて、「私は昔の時計が好きで、決して近代的なモダンな時計をつくりたいわけではなく、ヴィンテージのスタイルを求めた。ヴィンテージの時計はあまり大きくなく、35mm以下が多いのですが、個人的にはもう少し大きいほうが良い。そこで37mmの時計をつくろうと思った。」と話す。

190315NH2カリカリッとした巻き味 「37mmと決めたときに大きなムーブメントを探した。機械がぎっちり入っているものが好みであり、手巻きの時計が好きなので手巻きにしたのですが、37mmで中にぎっちり入っている手巻きの機械が既存では、なかった。そこで、ベースにある機械を改造することにしたのです。」

 そこで「バルジュの7750をベースにつくったらうまくいく。」と思い付いた飛田氏だが、どうも巻き切れたときの感覚が、ジャー、ジャー、ジャーとして好きになれなかった。「昔の懐中時計のようなカリカリッとした巻き味にしたくて、7750のベースプレートとリンテンスだけを残して、メインブリッジ、バランスブリッジと一番大きいコハゼ回りを再設計した。これでクリスプ感のある巻き心地の良い時計ができたんです。」と妥協のない機械へのこだわりを見せてくれた。

JIMTOFでみた碌々産業のマシン

190315NH3碌々産業との出逢いにより難加工の悩みを解決 37mmのケースで腕時計をつくりたいと思っていた飛田氏。「今回発表した時計はステンレススチール素材の種類である904Lを使っていますが、スイスの時計メーカーは316を使っています。904Lの良さは耐腐食性、耐久性が非常に良いところですが、コストがかかり過ぎることがデメリットだった。日本でも904Lはダメだ、と断られていたのですが、あるとき、東京ビッグサイトで開催された“JIMTOF(日本国際工作機械見本市)”で、微細加工機をつくっている碌々産業さんと出逢った。」と碌々産業(社長=海藤 満氏)との出逢いについて語った。

190515NH6NH TYPE 1B ちょうどその頃、碌々産業もアートや高級品等のものをつくるサポートを考えていたところだったという。904Lはクロムの含有量が多いので、その分難加工になる。高級時計のロレックスはこの904Lを使用しているとのことだが、高価格なのも当然だろう。

この難削材を超微細かつ美しく加工するためのノウハウを持っていた碌々産業との出逢いは、渡りに船だったようだ。

「海藤社長の情熱を知り、意気投合しました。碌々さんと一緒だったら、既存のケースメーカーやサプライヤーではできないものができるかもしれない。」

190315NH4数字にもこだわりの美しさが! 散々断られ続けた904Lの加工は、従来通りの鍛造で何度も重ねてつくるやり方ではなく、超微細&超高速微細加工機で削る手法に切り換え、これによりケースの自由度は高くなった。リューズも好みのオーバーサイズを削った。ピンバックルも904Lからの削りだしで、飛田氏いわく、「世界で一番高価なステンレス製ピンバックルだと思います。シンプルな形ですが、つく棒は削りだしならではの膨らんだ立体感がある。」と満足しつつも、時計の針も「もっとグラマーな針をつくりたい!」との思いがあったという。なかなかな難加工であるが、そこでも微細加工機を使って細いものをブレずに、曲がらず、折れずに削る方法が見つかった。このノウハウは当然ながら秘密とのことだが、これを受け取って、表面、針を磨いて、ブルースチール(青焼き)を加えて、先端を曲げ、分目盛りにぴったり合うよう仕上げる。価格は180万円(税別)

 この日は時計を専門媒体の記者やライターが多く集まっており、「奇蹟を目の前に再現化されている。その日に立ち会わせていただいた。」との声があがっていたのが印象的だった。

タンガロイが刃先交換式ガンドリル 「DeepTri-Drill」クロス穴仕様拡充、「DeepTri-Drill」径調整用シムセットを新発売

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、このほど、刃先交換式ガンドリル「DeepTri-Drill」のクロス穴仕様と、「DeepTri-Drill」径調整用シムセットを新発売した。

刃先交換式ガンドリル「DeepTri-Drill」のクロス穴仕様を拡充

190315タンガロイ1 深穴加工は加工難易度が高く、多くの加工現場でボトルネックになっている。特に金型加工で行われる冷却穴のクロス穴加工はトラブルが多く、加工現場で問題工程の1つになっている。この課題に対してタンガロイでは、DeepTri-Drillクロス穴仕様を標準在庫化した。

 DeepTri-Drillクロス穴仕様は、2つのガイドパッドを長手方向に配置することで、ガイドパッドの有効長を延長し、飛び穴加工に置いても確実にドリルをサポートする仕様になっている。これにより、従来工具では加工が難しかったクロス穴加工においても、安定性の高い加工が可能になった。

 DeepTri-Drillは加工の安定性を保った上での高能率加工と、インサート交換式による管理の容易性を提供する。クロス穴仕様の拡充により、従来では対応できなかった加工形態にも対応可能になり、より多くの深穴加工の生産性向上・コスト削減に大きく貢献する。

■主な特長
 ① 長手方向2連のガイドパッド配置によりクロス穴加工で抜群の信頼性を実現
 ② BTA工具(深穴加工用工具)のノウハウに基づく切れ刃とガイドパッド配置により、優れる「真円度」「真直度」「加工面粗さ」を実現
 ③ ロウ付けガンドリルの1.5~3倍の高送り加工が可能
 ④ 最適なブレーカ形状により抜群の切りくず処理性を発揮し、安定した切りくず排出を実現
 ⑤ 刃先交換式で再研削が不要なため、工具管理の手間とコストを大幅に低減
 ⑥ M/C、旋盤用ボディ「MCTR」とガンドリルマシン用ボディ「TRLG」の2種類のボディを設定
■主な型番と標準価格(税別)
●ボディ
・MCTRCH15.00XM25-25:129,600円
・TRLGCH15.00X1650-U04:134,600円
(全アイテム:38形番)

刃先交換式ガンドリル「DeepTri-Drill」径調整用シムセット

190315タンガロイ2 深穴加工では、要求される加工穴径がさまざまで、DeepTri-Drill標準工具径のみでは対応が困難であったが、この課題に対してタンガロイでは、DeepTri-Drill径調整用シムセットを標準在庫化した。

 ガイドパッドとドリルボディとの間にシムを装着することで、簡単に工具径を微調整することができる。

 DeepTri-Drill径調整用シムセットは、容易な工具径の微調整による多様な穴径の深穴を提供する。これにより、多くの深穴加工の生産性向上・コスト削減に大きく貢献する。

■主な特長
 ① ガイドパッドとドリルボディの間にシムを装着し、簡単な工具径調整を実現
 ② 工具径調整範囲:+0.01~+0.1mm
 ③ シム厚み0.01、0.02、0.03、0.04、0.05mm各1枚、2サイズを設定

■主な型番と標準価格(税別)
●シムセット
・SHIMSET-GP05:30,150円
・SHIMSET-GP06:30,150円
(全アイテム:2型番 セット販売のみ)

岡本工作機械製作所が世界戦略文字レス対話ソフト&3次元機上測定装置搭載CNC超精密平面研削盤「UPG-CALiシリーズ」の発売を開始

190315岡本1 岡本工作機械製作所(社長=石井常路氏)が、このほど新たに、静圧スライド摺動面とリニアモータ駆動方式を採用したCNC超精密平面研削盤「UPG-CALiシリーズ」をラインナップに追加した。UPG-CALiシリーズとは、Ultra Precision Surface Grinderを表しており、左右・前後軸に静圧スライドとリニアモータ駆動方式の組合せを採用することで、摺動面非接触且つ正確な位置決めを可能とする超精密平面研削盤。世界戦略の文字レス対話ソフトの採用で、今後増える国内外生産現場のグローバル化へ対応。さらに新開発された3次元機上測定ソフトによって、研削盤を測定装置として利用できるようにしている。

 同社では、「世界規模で増加する金型部品・順送金型プレート・電気自動車部品・工作機器・航空/宇宙産業の超精密加工に対応するべく非接触摺動面を採用し、今後日本国内での外国人労働者増加も視野に入れた文字レス対話ソフトの導入や、研削盤を測定器として使用するという新たなテーマを兼ね揃えた期待の新商品になる」とコメント。

 また業界初の『5軸研削CAM』を開発することによって、5軸研削という新領域を開拓するテーマも兼ね揃えている。

 同社商品ラインナップにおける精度上位機種を想定しており、販売開始は、2019年4月1日を予定している。超精密分野の製造業ユーザー向けに年間6~10台以上の受注を見込んでいる。

特長

① 加工内容でセレクトする研削盤
 各軸ブロックセレクト方式(摺動面・駆動・スピンドルの方式を選択可能)採用と部品共通化による量産化の成功によって、顧客の加工内容に最適な方式の研削盤選定を適応価格帯。

② 超精密の位置決め精度の左右・前後リニアモータ駆動方式
 NC 数値制御による首振りドレス装置、ワークインデックス装置、といし軸旋回、マルチポジション研削等、多彩な研削に対応を行うため、超精密の位置決めを可能とするリニアモータ駆動方式を左右・前後軸共に採用。(上下軸オプション対応)

③ 研削専用5 軸CAM による複雑形状加工
 新開発の研削専用の5 軸CAM に対応。NC プログラミングや専門知識を必要としない画期的なCAM システムの開発により、複雑形状研削までをさらに簡易にする。

④ 3 次元機上測定装置
 新たに開発された3 次元機上測定ソフトは、研削盤を高精度測定装置としても活用できるようにした。研削後の測定だけではなく補正研削にも対応しており、研削の複合化と自動化を提供。

⑤ 世界戦略文字レス対話ソフト
 今後増える国内外における生産現場のグローバル化を視野に、どの国の人でも直感的に文字を介さず、超精密の研削を行える文字レス対話ソフトを搭載した。

190315岡本2

三菱マテリアルが高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ“WJXシリーズ”アーバタイプにサイズを追加発売

190315三菱マテリアル 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)が、このほど、高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ“WJXシリーズ”のアーバタイプに最大切削径Φ50mm、Φ52mmを追加し、販売を開始した。

 高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ“WJXシリーズ”は、独自逃げ面形状の両面インサートを採用し、ネガインサートの経済性、高強度とポジインサートの切れ味、多機能性を融合させた荒切削領域用のカッタで、今回、アーバタイプに最大切削径Φ50mm、Φ52mmを追加し、小径化による主軸負荷の低減や、使用領域の拡大を図る。

特長
 ① 切削開始時の抵抗上昇が少なく、断続切削や高切り込みでも、安定した静かな加工を実現。
 ② 切れ刃は、最大切り込み量まで直線を確保し、高切り込みでも安定した高送り加工を実現。
 ③ ダブテイル構造により、インサートの浮き上がりを抑制し、クランプ駒なしで安定したクランプを実現。
 ④ インサートの独自切れ刃稜線(りょうせん)はコンパクトなカール状の切りくずを生成させ、工具本体やチップコンベヤーの切りくず詰まりを抑制。
 ⑤ インサートの厚みを増すことで、インサートの欠損および本体の破損を防止。
 
価格(税抜)
・WJX14-050A03AR:60,500円
・WJX14-050A04AR:69,300円
・WJX14R05003BA:60,500円
・WJX14R05004BA:69,300円
・WJX14-052A04AR:69,300円

【お知らせ】ジェイテクトが「IoT/M2M展(春)」へ出展

 ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)が、4月10日(水)~12日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「IoT/M2M展(春)」 へ出展する。

 今回のブースでは、「人が主役のスマートファクトリー」をテーマとして、IoE(Internet of Everything)を実現するための商品を紹介する。注目は、JTEKT-SignalHopの機能をさらに充実させた新モデルを初公開すること。

出展内容

◆進化したIoEソリューション
 ●JTEKT-SignalHopの新モデルを発表 ―――簡単に始められる生産現場のIoE化 従来品より機能をさらに充実
 
<主な追加機能>
 ・従来の表示灯3段から1~4段まで検知(より幅広く稼働・異常情報の見える化が可能に)
 ・表示灯の情報に加え、光電センサー・近接センサーなどのセンサー類を仕様に追加
 (稼働・異常情報に加えて、生産数や動作数など幅広い情報収集が可能に)

 ●スキルアップNAVI … 人や組織の成長を実現するためのアプリケーション
 ●充実したオプションで困りごとの解決を支援

◆商品の活用例を実演
 生産ラインの模型を示しながら、実際の活用イメージを紹介

「コマツ アイデアソン」を開催 ~建設業界の社会課題をオープンイノベーションを通じたアイデアで解決~

190315コマツ コマツ(社長=大橋徹二氏)は、パーソルキャリア(社長=峯尾太郎氏)が運営するオープンイノベーションを通じ、参加者からアイデアや技術・サービスを募り、新たな価値を創造すること目的としたオープンイノベーションプログラム「働き方、建設現場をCOOLに変える コマツ アイデアソン」を、2019年4月19日に開催する。

 同社は、建設機械メーカーとして、世界各地に開発・生産・販売拠点を持ち、グローバルに建設現場を支えてきた。また、モノづくりだけでなく、IoTによる機械、現場、施工の見える化など、顧客の課題へソリューションを提供しているが、さらに進化した「未来の現場」を描き、その実現に日々挑戦している。

 建設業界には、労働力不足、働く人の健康維持、ベテランの技能伝承、安全性確保、環境問題など、取組むべき課題が多く存在しているが、同社はこれら課題の解決を目指し、保有する豊富なリソースを活用し、オープンイノベーションで様々な発想を持つ方々と未来を共に創出することが狙い。

「働き方、建設現場をCOOL に変える コマツ アイデアソン」 詳細

■概要
 労働力不足、働く人の健康維持、ベテランの技能伝承、安全性確保、環境問題などの建設業界が抱える課題に対して、社外のアイデア・技術・サービスを組み合わせ、共創を通じた新しい価値の創出を目指すアイデアソン。

・イベント名: 働き方、建設現場をCOOL に変える コマツ アイデアソン
・開 催 日: 2019 年4 月19 日(金)
・会   場 :CO☆PIT(東京都港区港南2-14-14 品川インターシティフロント 6F)

■募集テーマと具体例
◆建設業界のワークスタイルをCOOL に変えるアイデア
(例)
・現場で働く方が、快適に過ごせ、さらに健康になる方策
・伝える方も伝えられる方も無理の無い、自然体での技能伝承
・現場で働くワクワク感や建機を運転する高揚感の拡大と伝承 など
◆建設現場・とりまく環境をCOOL に変えるアイデア
(例)
・危険を予測・検知・回避し、事故ゼロを実現
・建設現場と周囲住民が上手く共存できる方策
・生活環境や自然環境に配慮した建設現場 など
◆建機の新しい活用!地球を豊かにするCOOL なアイデア
(例)
・災害に強い街作りへの新しい建機活用方法
・建機を使用した、持続可能な新しい社会貢献活動 など

■参加メリット
1. 賞金 30 万円
アイデアソンにて最優秀賞のチームには賞金を授与

2. コマツの専門施設や実際の建機を活用したデモや検証
コマツが保有する設備や建機、実際の現場から取得したデータを活用したデモや検証の実施可能性あり

3. グローバルにネットワークを持つコマツのリソースとの連携
世界中に展開するコマツのネットワークを活用した、マーケティング支援・実証フィールドの提供可能性あり

■応募資格
法人、法人に属する個人、学生(チームでの参加も可能)

■募集人数
20 名程度
※応募者多数の場合、抽選の可能性あり

■エントリーサイト↓
https://eiicon.net/about/komatsu-ideathon/

■募集期間
2019 年3 月4 日(月)~2019 年4 月12 日(金)

【レポート】オークマ東京支店で「東京マシンフェア」を開催 ~注目は次世代ロボットシステム「ARMROID」~

190301オークマ1 オークマ(社長=花木義麿氏)が、2月15日(金)~16日(土)の2日間、同社東京支店で「東京マシンフェア」を開催し、多くの来場者で賑わいを見せた。

 今回の目玉は、昨年東京ビッグサイトで開催されたJIMTOF2018にて初披露した次世代ロボットシステム「ARMROID(アームロイド)」。実は、この時、同社のブースに展示されていた「ARMROID」に人が集まりすぎていて、筆者はこのマシンの写真が撮れなかった。それほど、このマシンは注目を浴びていたのだ。これは今回、じっくり見学しなければなるまい。 

190301オークマ2大注目の「ARMROIDO」 このマシン、ロボットが“機械の中に入った”点が大きなレイアウト上のメリットとなっている。通常、ロボットは外に置いているので、機械の全面側の作業スペースが取られてしまう。なにより驚いたのは、「ARMROID」のコンパクトさだった。

 技術本部ソリューション開発センターの大杉三郎 主務は、「オペレータが、一品もののワークをこなそうと思ってもロボットが邪魔になって危険であり、操作がしにくいなど悩ましい作業環境がありました。他にも、旋盤加工の場合、加工時間が2~3分という短いスパンでワークの交換が必要になります。オペレータの方が他の場所に行って作業をしていると機械が止まってしまうということがあるのです。ここでいかに機械を止めずに、工場の効率を上げるかが課題となりました。交換作業をロボットにさせることでオペレータが他の場所に行って他の機械で効率を上げ、工場全体の生産効率を向上させるのが、この機械の特長なのです。」と説明をしてくれた。

 ロボット自動化セルを簡単に実現するための工夫も施されており、ワークストッカを取り付けるだけで、単体機からロボットセルへ簡単に切り換えられるのも嬉しい。ワークストッカは移動式。作業者による手着脱で小ロット部品を加工したり、自動化セルで量産加工ができたり、フレキシブルに対応できるところは頼もしい!

 今回は加工をしたものの動きで見せているので、実際の加工はないが、ロボットでハンドリングをして機械の中で取り付け、加工したものをストッカーに戻すというデモを見学した。

 ロボットの先が交換式のユニットを付けられるようになっている。機械の奥側にステーションがあるので、そこで交換を行う。3つまでのユニットが搭載可能だ。材料を取るため、ハンドユニットを取り付けたところで、機械の全面に準備させた素材をチャック側にとり付ける。

ロボット操作の革新

190301オークマ3「システムインテグレータが不要」と大杉氏 従来だと、機械は機械の操作を機械側でセットアップして、ロボットの動きはロボットの操作ペンダントでプログラムを組んでいたのが主流だったが、オークマは、ロボットの操作ペンダントを同社の制御装置の中ですべてセットアップできる画面・機能を作り上げたのだ。

 「機械操作の経験のある方であれば、従来の入力方法でロボットのプログラムを作成して頂けます。今まではロボットのシステムインテグレータ達がセットアップをしてティーチングをしていましたが、システムインテグレータ不要で簡単に導入できるように画面の開発をしました。」と大杉氏。

 3Dシミュレーションで事前に干渉確認を行うので、複雑な動きもティーチングレス! 機械側がモデルを使って干渉しないように自分で動きを決めて行っている。

 さらに加工中のサポートも「ARMROID」が実現。ロボットアーム先端からのミキシングブローで切くずの絡みつきを防止してくれるうえ、機内の堆積切くずも除去。安定加工を実現するため、加工時の嫌なびびりをロボットのサポートで抑制してくれるからありがたい!

 また、オークマが設計・製造元なので、「機械はこっち、ロボットはあっち、のように、お客様が様々な方面でお問合せをしなければならないのは、ストレスの原因となります。全てオークマが対応いたします!」というから頼もしい!

 やはりJIMTOF2018に続き、同社では今回もこの「ARMROID」は注目の的であり、最先端の製造現場に向けたオークマならではの取り組みを見ることができた。

アマダマシンツールのプレス事業をオリイメックに承継し、新会社へ ~金属プレス加工の総合的な自動化ソリューションを提供~

 (株)アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、プレス事業の強化を目的として、2019年4月1日付で、(株)アマダマシンツール(社長=田所雅彦氏)のプレス加工機械事業を吸収分割により、同社の100%子会社でプレス加工機械向けの自動化装置などを手掛けるオリイメック(株)(社長=髙畠 一氏)へ承継すると2月14日に決定をした。4月より、社名を「株式会社アマダオリイ」に変更し、新社長には、坂木雅治氏(現:(株)アマダホールディングス相談役、(株)アマダマシンツール取締役プレスカンパニー代表、オリイメック取締役)が就任する。プレス加工機械と自動化装置を一体化させた自動化ソリューション、ならびに最適な成形加工システムを提供していく。

 アマダホールディングスは、プレス事業の競争力強化を目的に、2018年10月にオリイメックの株式を取得し、以降、アマダマシンツールとオリイメックは協業してプレス加工機械の自動化ソリューションの提案を進めてきた。その一方で、金属プレス加工業界を取り巻く環境は、深刻な人材不足を背景とした自動化需要の高まりや、自動車市場で採用が進む軽量化素材や複雑な形状に対応する加工技術の開発要請が強まるなど、急速に変化している。同社では、こうした環境変化に対して、より強固にスピード感をもって対応するために、機動的かつ効率的な事業体制を構築した。

 今後の展開については、両社が各々で培ってきた、開発から販売、サービスに至る機能や経営資源を融合させて、プレス加工の総合メーカーとして、これまで以上に付加価値の高い提案力を発揮していく。自動化需要に対しては、主に自動車部品の加工ライン向けに、複数の小型プレス機と搬送ロボットをつなげて協調制御を行うタンデムラインで応えていく。併せて、長年蓄積してきた生産工程の設計ノウハウを活かし、顧客の加工ニーズに最適な成形加工システムを総合的に提案していく。また、アマダグループとオリイメックが世界各地に持つ販売ネットワークを活用しながら、グローバル市場での存在感を高めることに努めるとしている。

 商品開発については、両社の技術力を一体化させて、より生産性が高く、熟練者でなくても使いやすい新たなプレス加工の自動化ソリューションを創出していく。軽量化素材として需要拡大が見込まれる高張力鋼板(ハイテン)などの新たなプレス加工法を開発することにより、新規市場の開拓も目指す。

190301アマダオリイ

 また、(株)アマダ(社長=磯部 任氏)富士宮事業所におけるプレス加工機械の生産能力を増強し、オリイメックの現有能力と合わせて、今後の成長を見据えた供給体制の強化を図としている。アマダホールディングスは、中期経営計画における成長戦略の重点施策として、自動化ソリューションビジネスの推進とグローバル市場の拡大を掲げており、プレス事業の統合および組織の再編を通じて、グローバルでの競争力をさらに強化し、プレス事業の売上高を2021年度までに250億円にまで拡大することを目指すとしている。

■アマダオリイの概要
社   名:株式会社アマダオリイ(AMADA ORII CO., LTD.)
所 在 地:神奈川県伊勢原市石田200
事業開始:2019年4月1日予定
代 表 者:代表取締役社長 坂木雅治
事業内容:プレス加工機械、自動化装置、ばね成形機などの開発、製造、販売、サービス

〇坂木雅治(さかきまさはる)
190301アマダオリイ

1977年(S52) 3月 武蔵工業大学工学部 卒業
2012年(H24) 1月 アマダマシンツール 入社
2012年(H24) 4月 同 副社長
2017年(H29) 4月 同 相談役 アマダホールディングス 相談役(現職)
2018年(H30) 7月 アマダマシンツール 取締役プレスカンパニー代表(現職)
2018年(H30) 10月 オリイメック 取締役(現職)

三菱日立ツールが高硬度鋼加工用 高能率4枚刃ボールエンドミル「EHHBE-TH3」を発売

190301三菱日立ツール 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)がこのほど、高硬度鋼加工用 高能率4枚刃ボールエンドミル「EHHBE-TH3」を発売した。

 この製品は、従来から好評を博しているエポックハイハードボール「EHHBE-ATH」に新開発した次世代コーティング「TH3コーティング」を施したもの。TH3はTHコーティングの第3世代のコーティング。特に50HRC以上の高硬度鋼の加工において優れた耐摩耗性を発揮することが特長だ。

 従来品・エポックハイハードボール「EHHB-ATH」の特長である先端に特殊エンド刃を設けた刃形状、ビビリ振動抑制効果の高い不等分割刃、広いチップポケットなどの工具設計は継承し、4枚刃に多刃化された高硬度鋼加工用ボールエンドミルとTH3コーティングが融合することで、安定した高能率加工が更なる長寿命で行える工具だ。40HRC~72HRCの高硬度鋼(特に50HRC以上の焼入れ鋼)の荒加工~中仕上げ加工、高能率側面切削での高硬度鋼の荒加工に威力を発揮する。

 特長は以下の通り。

(1)TH3コーティングの採用(耐熱性、耐摩耗性の更なる向上)
耐熱性、耐摩耗性に優れているTH3コートを採用、50HRC以上の高硬度鋼で威力を発揮する。
(2)先端に特殊エンド刃採用(切削性能の向上、安定化)
 先端部に微小な特殊エンド刃を設け、ボールR刃とは異なる刃を形成。ボールエンドミルで最も不安定となる切削速度ゼロ点(ボール先端部)を無くし大幅な切削性能の向上を実現した。
(3)不等分割刃の採用(ビビリ振動の抑制)
 多刃化に伴う課題である、高速回転時・コーナ部加工時・突出し量の長い加工でのビビリ振動を最小限に抑えるため、切れ刃に不等分割を採用している。
(4)チップポケット形状の最適化(切り屑排出性の向上)
 チップポケット形状の改良により、4枚刃での高能率加工においても良好な切屑排出性を実現。切屑の噛込みによる、突発的な折損を防ぐことができ安定した加工を実現する。
(5)高能率側面切削に対応した工具設計
 工具の外周刃を使用し加工負荷を制御しながら加工を行い、加工能率や工具寿命を向上させる高能率側面切削に対応した工具設計を行った。

仕様
φ1~φ12 レギュラー刃 (全17アイテム)

価格
¥10,710~¥32,440(消費税別) 

タンガロイがアルミ加工用超高能率仕上げカッタ「TungSpeed-Mill」(タング・スピード・ミル)を発売

190301タンガロイ タンガロイ(社長=木下聡氏)が、このほど、アルミ加工用超高能率仕上げカッタ「TungSpeed-Mill」(タング・スピード・ミル)の販売を開始した。

 この製品は、インサートのセッティング方法として、新刃先調整機構“カムアジャスト”を採用。1本のレンチのみでインサートの取付けと調整を行うことができ、多刃化のデメリットとなる刃先調整時間の延長を、大幅に短縮することができる。

 また、従来品以上の超多刃設計により、アルミニウム合金などの非鉄金属を切削速度Vc=3,000m/min以上の高速かつ高テーブル送りで加工することが可能となり、自動車部品などに使われるアルミニウム部材の超高能率加工を行うことが実現する。

 インサートは、普通刃・刃先強化型普通刃・バリ取りさらい刃およびさらい刃の計4種類を標準設定。普通刃にはダブルチャンファ切れ刃を採用し、バリの発生を抑制し、さらに切りくずの細分化を可能にする。また、バリ取りさらい刃との併用によりバリレス加工を、さらい刃との併用により優れた加工面品位を得ることができ、高品質な加工を行うことができる。

 カッタボディは、工具径φ50mm~φ160mmまでで、φ50mmはシャンクタイプ、φ63~φ160mmまではボアタイプを設定する。加工対象物の大きさに合わせて、幅広い選択が可能である。

主な特長
 ① 新刃先調整機構“カムアジャスト”により、セッティング時間を短縮
 ② 超多刃設計(工具径φ100mmで22枚刃)により、非鉄金属の超高能率加工を実現
 ③ 様々な加工に対応する4種類のインサート

主な形番と標準価格(税抜価格)
●カッタボディ
・TPYD06M063B22.0R10 160,000円
・TPYD06J100B31.7R22 242,000円
カッタ:計16形番

●インサート
・YDEN0603PDFR-D DX110 8,450円
・YDEN0603PDFR-WD DX110 8,450円
インサート:計4形番