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DMG森精機「2025 年“超”モノづくり部品大賞」の「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞

 

 DMG 森精機は、このほどモノづくり日本会議と日刊工業新聞社主催の「2025 年“超”モノづくり部品大賞」において同社の切削力計測システム「Process Force Monitor」が「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞した。

 “超”モノづくり部品大賞は、日本のモノづくりの競争力向上を支援することを目的として、産業・社会の発展に貢献する「縁の下の力持ち」的存在の部品・部材を対象に、応募されたものの中から、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社によって選出し、表彰する制度。

 今回受賞したProcess Force Monitor(以下、PFM)は、工作機械のミーリング主軸のフランジ部に搭載されるひずみセンサに基づく切削力計測システム。2024年度には精密工学会技術賞を受賞しており、今回で2度目の受賞となった。

 PFM は切削工具が受ける外力(切削力)により生じる僅かなひずみを、ひずみセンサで検出することで、切削力の動的3方向成分の計測を実現したもの。PFMの特長はセンサ取り付けによって主軸剛性の低下やメンテナンス性を損なうことなく、自動工具交換(ATC)を含む自動化対応を実現した切削力計測システムであることが挙げられる。

 PFMで計測した切削力は、加工プロセスの状態監視や加工制御だけでなく、衝突やびびり、工具欠損の検知といった安全性の向上にも寄与し、また、ひずみセンサを構成する半導体部品や金属材料には、有害規制物質に該当しないものを選定しており、環境負荷の低減にも配慮している。

 同社は、現在、PFMを搭載した機種展開を進めており、将来的には標準搭載とする予定。
 

天田財団 2025年度前期 研究開発・国際交流・技能検定受検手数料助成先を決定

 天田財団(理事長=磯部 任氏)は、このほど2025年度前期の助成先を決定したと発表した。(1)研究開発助成・国際交流助成  助成先総数は114件、助成金総額は2億8,322万円となった。 内訳は、研究開発助成85件、2億6,221万円、国際交流助成29件、2,100万円となった。 1987年(昭和62年)の創立以来、38年間で累計助成件数は2,473件、助成金総額は45億7,578万円となった。 なお、今回決定した助成先研究者に対して、11月29日(土)にAMADA FORUM(神奈川県伊勢原市)において、助成金目録を贈呈する「天田財団助成式典」を開催する。 また、10月1日より国際交流助成(国際会議等参加助成のみ)を、後期助成先として追加募集している。(2)資格取得助成(技能検定受検手数料助成) 助成対象の資格として、職業能力開発促進法施行令で指定され都道府県職業能力開発協 会が実施する国家検定である「工場板金」「金属プレス加工」および「非接触除去加工(レーザー加工作業)」の技能検定受検手数料に助成をした。 助成先人数は97名(32団体)、助成金総額は174万円。内訳は、曲げ板金作業が助成人数10名(1団体)助成金額は20万円、金属プレス作業が助成先人数56名(15団体)、助成金額は108万円、レーザー加工作業が助成先人数31名(16団体)、助成金額は43万円となった。 2019年(令和元年)以来、累計助成先数は2,361名(764団体:2,358名、個人:3名)、助成金総額は4,040万円となった。 なお、2025年度後期の助成先募集は10月1日より開始している。 

2025年9月分工作機械受注総額は1,391.5億円

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2025年9月分の受注実績は以下の通り。

 2025年9月分工作機械受注総額は、7カ月連続の1,200億円超。1100億円超えは56カ月連続。前年同月比では3カ月連続増加。年度上半期末としてはまずまずの水準。

 内需は436.5億円(前月比+36.8% 前年同月比+5.1%)で6カ月ぶりの400億円超え。航空・造船・輸送用機械の前年比は大幅な伸びとなるも、主な需要業種は軒並み減少となった。

 外需は955.0億円(前月比+8.2% 前年同月比+13.9%)で前月比6カ月ぶりにプラスとなり、950億円超え。前年同月比では12カ月連続と持続的な増加となっている。

 9月の工作機械受注は、年度上期末の効果が色濃く表れ、上振れ傾向が状態化。受注の先行きは、米国の関税措置が一段落するも、国際情勢の明るさは見通せないなか、慎重な動きが見込まれる。概して堅調ながら第4四半期の回復に期待。

 

9月分内需 436.5億円(前月比+36.8% 前年同月比+5.1%)
 

受注額の月別推移

(出所:日本工作機械工業会)

 内需総額は、436.5億円(前月比+36.8% 前年同月比+5.1%となった。

 6カ月ぶりの400億円超えも、9月単独で直近5年間の平均と比べ低い水準。主な需要業種は、前月比で全てが増加も、前年同月比では自動車、電気・精密が減少しており、内需総額が例年よりやや低い水準となった一つの要因。

 ・⼀般機械は前⽉⽐で3カ⽉ぶり増加、前年同⽉⽐は3カ⽉連続減少も、2025年累計平均と⽐べ⾼いレベルとなっている。2025年の暦年受注額の中で、3番⽬に⾼く堅調。
 ・建設機械は5カ⽉連続10億円には届かずも、概して堅調に推移。
 ・⾦型は、2025年の暦年の中で2番⽬に⾼い受注額で堅調。
 ・⾃動⾞向けは、前⽉⽐で増加したものの、前年同⽉⽐では2カ⽉連続減少した。
 ・直近の年間平均と⽐べると、平均レベルとなり、投資の顕在化はみられない。
 ・⾃動⾞関連は、⽶国の関税措置が⼀応決着したものの、電動化対応の⽅向性が定まらない中、抑制的な投資環境が続いている。


(出所:日本工作機械工業会)

9月分外需(955.0億円 前月比+8.2% 前年同月比+13.9%)

(出所:日本工作機械工業会)

 外需総額は955.0億円(前月比+8.2% 前年同月比+13.9%)となった。

 ・前⽉⽐は6カ⽉ぶりの増加、前年同⽉⽐では12カ⽉連続増加し、13カ⽉連続の
800億円超え。950億円超えは4カ⽉ぶり。
・外需は、世界経済と需要業種の不透明感は払拭されず、概して緩やかな動きとなる。

①アジア
 アジア計は、2カ⽉ぶりの450億円超え。
  ・東アジアは2カ月ぶりの350億円超え。
  ・中国は2カ月ぶりの300億円超えで、2025年の平均より高い水準。
  ・その他アジアは5カ月連続の100億円超え。
  ・インドは2カ月ぶりに居50億円超え。

②欧州
 欧州計は2カ月ぶりの150億円超え。
 ・ドイツは前月比で30%超えの増加、4カ月ぶりの36億円超え。
 ・イタリアは2カ月ぶりの20億円超え。2025年の平均並みの水準。

③北米
 北米計は前月比、前年同月比で増加し、8カ月連続の250億円超え。
  ・アメリカは前月比、前年同月比増加し、2025年の平均よりやや高い250億円超え。
  ・4カ月ぶりの25億円超え。


(出所:日本工作機械工業会)

 ・⼀般機械は、2カ⽉連続300億円割れも、2025年の平均並みの⽔準と概して堅調に推移。
 ・⾃動⾞は、前⽉⽐2カ⽉、前年同⽉⽐で8カ⽉連続増加し、4カ⽉ぶりの250億円超え。
 ・電気・精密は、前⽉⽐で減少、前年同⽉⽐は微増も、5カ⽉ぶりに120億円割れ。
 ・航空・造船・輸送⽤機械は、前⽉⽐、前年同⽉⽐ともに増加。



 

日本機械工具工業会 2025年9月分 会員統計生産額まとまる 

 日本機械工具工業会がこのほどまとめた2025年8月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。■生産額 切削工具 373.5億円(106%)、耐摩耗工具 31.7億円(103%)、総合計 412.3億円(105%)。■ドリル生産額 特殊鋼工具 12.3億円(107%)、超硬工具 42.9億円(115%)、ダイヤ・CBN 0.9億円(86%)、総合計 56.1億円(113%)。■エンドミル生産額 特殊鋼工具 4.5億円(115%)、超硬工具 38.7億円(112%)、ダイヤ・CBN 1.4億円(107%)、総合計 44.6億円(112%)。■カッタ生産額 特殊鋼工具 1.6億円(122%)、超硬工具 6億円(122%)、ダイヤ・CBN 0.5億円(120%)、総合計 8.1億円(122%)。■ギヤカッタ生産額 総合計 5.5億円(86%)。■ブローチ生産額 総合計 8億円(109%)。■ねじ加工工具生産額 特殊鋼工具 31.2億円(111%)、超硬工具 3.7億円(104%)、総合計 34.9億円(110%)。■バイト生産額 特殊鋼工具 0.1億円(152%)、超硬工具 8.6億円(99%)、総合計 8.7億円(100%)。■リーマ生産額 特殊鋼工具 1億円(86%)、超硬工具 2.7億円(105%)、総合計 3.8億円(99%)。■鋸刃カッタ生産額 特殊鋼工具 1.3億円(112%)、超硬工具 0.5億円(97%)、総合計 1.9億円(107%)。■インサート生産額 超硬工具 151.9億円(105%)、ダイヤ・CBN 20.4億円(99%)、総合計 172.3億円(104%)。■ボディ関係生産額 総合計 17.5億円(103%)。■超硬合金生産額 切削用 129.5億円(106%)、耐摩耐触用 15.6億円(105%)、総合計 146.9億円(105%)。  

経産省・2025年8月度機械統計 機械工具生産動態調査

 経済産業省の2025年8月度 機械工具生産動態調査(機械統計)は以下のとおり。


*機械工具(機械統計)との差はダイヤモンド工具のダイヤモンドドレッサー、グライディングホイール、カッティングソー、セグメント工具、その他ダイヤモンド工具。
 *耐摩工具の一部はその他超硬工具に含まれる。
(表出所:日本機械工具工業会)
 

日本ロボット工業会 2025年7~9月期 マニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績まとまる 

 ロボット工業会がこのほどまとめた2025年7~9月期のマニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績は次のとおり。■業況 2025年7~9月期は、受注額が対前年同期比25.9%の増加、生産額が同20.7%の増加となった。受注状況をみると、引き続き電子部品実装機が強い伸びを示したほか、マニピュレーティングロボットも垂直多関節ロボットが堅調で、受注台数、受注額ともに5四半期連続の増加となった。 出荷実績をみると、国内向けは依然として勢いはなく、主要業種、主要用途で減少した。輸出は電子部品実装用が旺盛な需要を背景に、中国やベトナムを中心にアジア地域で大きく増加した。同地域向けでは、半導体用も好調さが継続した一方で、溶接用は急激な減速となった。北米向けはマテハン用を中心に力強い回復が継続した。欧州向けは国や用途で強弱があるものの、トータルとしては9四半期ぶりの増加となった。 世界的な自動化需要により、今後のロボット市場の継続した回復、成長が期待される一方で、地政学的リスクや関税政策等を背景に需要環境は依然として不安定のままで、先行きの不透明感は当面続くとみられる。 受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。■受注 ・受注台数(台) : 49,213(前年同期比+20.0 5四半期連続の増加】  ・受注額(億円) : 2,219(同+25.9%) 【5四半期連続の増加】■生産 ・生産台数(台) : 47,525(前年同期比+14.8%) 【3四半期連続の増加】 ・生産額(億円) : 2,073(同+20.7%) 【4四半期連続の増加】■出荷 ・総出荷台数(台) : 47,842(前年同期比+10.5%) 【3四半期連続の増加】 ・総出荷額(億円) :  2,168(同+19.8%) 【3四半期連続の増加】  ―国内出荷台数(台): 7,744(同▲29.1%) 【3四半期連続の減少】      ―国内出荷額(億円):  418(同▲16.7%)  【2四半期連続の減少】      ―輸出台数(台) : 40,098(同+23.9%)  【3四半期連続の増加】  ―輸出額(億円)   : 1,750(同+33.8%) 【3四半期連続の増加】■国内出荷内訳電気機械産業向け ・国内出荷台数(台) : 2,509(前年同期比▲25.8%) 【3四半期連続の減少】 ・国内出荷額(億円) : 131(同▲12.5%) 【2四半期連続の減少】自動車産業向け ・国内出荷台数(台) : 2,194(前年同期比▲38.6%) 【3四半期連続の減少】 ・国内出荷額(億円) : 122(同▲25.1%) 【2四半期連続の減少】■輸出内訳電子部品実装用 ・輸出台数(台): 4,214(前年同期比+26.5%) 【6四半期連続の増加】 ・輸出額(億円): 729(同+38.3%) 【6四半期連続の増加】溶接用 ・輸出台数(台): 7,337(前年同期比▲5.7%) 【3四半期ぶりの減少】 ・輸出額(億円): 181(同▲7.2%) 【3四半期ぶりの減少】 

日本機械工具工業会「2025(令和7)年度 秋季総会」を開催 ~和井田製作所の見学も実施~

 

佐橋会長

 日本機械工具工業会(会長=佐橋稔之 住友電気工業 常務)が10月29日、30日の両日、「2025(令和7)年度 秋季総会」を開催した。

 29日は岐阜県高山市内の高山グリーンホテルで総会が開かれた。大石哲也専務理事の司会進行のもと、佐橋会長があいさつをした。この中で佐橋会長は日頃のお礼を述べたあと、「本年6月の総会では景況感は非常に厳しいが後半は盛り返して24年度を超える生産額4840億円の見通しを出したのの、なかなか改善傾向が見えづらいというのが正直なところだ。工業会としては非常に大きな問題として本年2月から施行された中国のタングステン輸出規制で4、5、6月に中国からの輸出管理が強まり若干夏にかけて動き出してきたものの、不安定かつ先行きも見通せないという状況である。」と供給不安が現在も継続している旨を述べ、「タングステン自体、相場が非常に上がっており、昨年度比でほぼ2倍近いところまで上がっている。」と厳しさを滲ませた。

 佐橋会長は、こうした業界を取り巻く背景のもと、重点項目に「①タングステン原材料の調達、②国際化、③日本のものづくりの3つを強化する。」と述べた。

 

経済産業省製 産業機械課 是安課長補佐

 来賓を代表して経済産業省製造産業局産業機械課の是安課長補佐があいさつをしたあと、「経済産業省直近の施策について」の説明があった。今回はテーマを①中国関税動向、②中国輸出管理の最新動向にスポットを当てた。

 是安課長補佐によると、「米国政府は通商拡大法232条に基づき、ロボティクス及び産業機械」の調査に関する意見募集を開始する旨を発表した」とした。調査対象と例示された品目は以下の通り。

 

■ロボット及びプログラム可能なコンピュータ制御式の機械システム
 CNCマシニングセンタ、旋盤およびフライス盤、研削・バリ取り装置、産業用スタンピング(打抜き)およびプレス機、自動工具交換機、ジグ、固定具、切断・溶接・ワーク搬送用の工作機械。

■金属の処理、成形、切断に用いられる用途特化型機械
 オートクレーブ、産業用炉、金属仕上げ・金属処理装置、EDM(放電加工)機、レーザ切断機、水流切断機など、(なお、無人航空機システムは本調査の対象外(別途調査)

 また、米中緊張激化について触れ、「近年、米国は安全保障上の観点から、中国のAI・半導体製造能力抑止のため、先端半導体の輸出管理を強化した。中国は、自国に優位性のある重要鉱物等の規制を強化する動き」であるとし、中国による重要鉱物の対日輸出状況と対策について説明をした。

佐橋会長から表彰を受けるオーエスジー 石川会長兼CEO(右)

 続いて「2025年度日本機械工具工業会賞」の発表あり、田中総務委員長(住友電気工業)より、業界功労賞を受賞した石川則男 オーエスジー代表取締役会長兼CEOの紹介があった。業績の概要は以下の通り。

 石川氏は2015年から4年間副会長を務められたのち、2019年6月に第3代会長に就任。折しも新型コロナウイルス感染拡大の最中で、会合はオンラインをメインとする活動を余儀なくされ、2021年新年賀詞交歓会も中止となりビデオメッセージを配信した。「人の行き来は制限を受け手も私たちがつくり出す製品に制限はありません、回復しない不況はありません」とポジティブな発言を発信し会員を鼓舞した。一方、会員統計ではデータベースを整え会員向けオンラインシステムを稼働させ、蓄積されたデータを会員がいつでも自由に活用することを可能とするシステムを立ち上げたこととうとう永年の功績による。

 その後、技術功績賞、環境賞それぞれの発表があった。

■技術功労賞(社名50音順)
(1)技術功績大賞
 ・「SCPT-Ni合金」の開発 日本特殊合金(株)

(2)技術功績賞 
 ・溝入れ,突切り用PVD材種PR20シリーズの開発 :京セラ(株)
 ・チタン合金旋削用新材種AC9115/25Tの開発 :住友電工ハードメタル(株)
 ・ダイヤコーティングエンドミル「AVIX型」の開発 :住友電工ハードメタル(株)
 ・高切りくず排出性BTA工具「BSG」の開発:(株)タンガロイ
 ・二軸押出機用部材「MZⅡ」の開発 :日本タングステン(株)
 ・EV部品加工用フォーミングラック :(株)不二越
 ・ステンレス鋼旋削材種MC/MP71シリーズの開発 :三菱マテリアル(株)

(3)技術奨励賞 
 ・「押圧FSWホルダ」の開発 :富士精工(株)

■環境賞 (社名50音順)
 (1)環境大賞:(株)タンガロイ
 (2)環境賞 :京セラ(株)
 (3)環境特別賞(3社):日本新金属(株)、三菱マテリアル(株)、三菱マテリアルハードメタル

 受賞者を代表して石川 オーエスジー会長兼CEOが謝辞を述べた。この中で石川氏は、「特殊鋼工具の団体だった日本工具工業会の理事長を務めたのが2009年から2011年、そして日本機械工具工業会の会長には第3代目の会長として2019年から2021年の期間だった。業界として前者はリーマンショック、後者はコロナ禍であり、会員の皆社は大変厳しい経営環境であったと記憶されていると思う。先ほど会員統計について紹介があったが、この時、日本機械工具工業会を世界で存在感のある業界にしたい、そのためには生産の数字を製品ごとにきめ細かく、正確に発信することで存在感が高まるのだろうと感じていた。最近は、トランプ関税、中国によるレアアースやタングステンといったわれわれに関係する課題があるが重要な情報を正確に共有し、皆様と信頼関係を構築することが望ましいと感じている。工業会が世界のものづくりのど真ん中でずっと輝いてほしい。」とエールを送った。

「総務委員会」、「技術委員会」、「環境委員会」、「国際委員会」の活動報告を各委員長が発表した後、2025年度改訂生産額見通しを大石専務理事が説明した。

 この日は懇親会が開かれ、参会者は親睦を深めた。

2日目は和井田製作所を見学! 

和井田製作所 見学の様子

 

説明をする和井田会長兼社長

 30日は、和井田製作所(会長兼社長=和井田光生氏 本社:岐阜県高山市片野町)の見学をした。同社は1933年設立、特殊研削盤の開発、生産、販売を行っているが、特に精密研削盤には評価も高い。従業員数は現在連結ベースで196名。

 和井田社長は、「北アルプス3000メートルクラスの山に囲まれて、冬は寒く夏は暑いところだが、この地は戦争の被害を受けておらず、古い遺産がたくさん残っている町であり、匠の精神が活かされている歴史ある町。」と高山の歴史に触れたあと、企業理念について、「直接お客様と会話をし、そのニーズを受けてしっかり開発をし、特に世の中にない機械、これらをしっかりと継続的進化をさせていく。」と話し、コア技術については「研削加工とそれを具現化するための精密機械技術」の2点を挙げた。

 またトレンドでもある半導体のシリコンウエハ用の機械やスキルレスが実現するソフトウエア、最新の機械などの紹介があった。また同社では生産増強を30%ほどアップさせており、工場内は温度管理(±0.5℃)が徹底されていた。また、CO2の観点から油圧をできる限りやめ、省エネの観点から梱包資材にリサイクルを取り入れている。

 機械設計については、「トポロジー最適化により機械の軽量化をしつつ、剛性は変わらないよう対応している。」と話し、和井田社長は「できる限り1人でも多く、製造業に興味をもっていただきたい。」と述べた。

和井田製作所にて記念撮影

 和井田製作所を見学した後は、船坂酒造で利き酒を楽しんだ後、高山陣屋や古い街並みなどを見学して解散した。
 

「第20回切削加工ドリームコンテスト」受賞作品が決定! ~MECT期間中にDMG森精機ブース内にて応募全作品を展示!~

 DMG森精機はこのほど、「第20回切削加工ドリームコンテスト」を開催し、その受賞作品が決定したと発表した。

 切削加工ドリームコンテストは、加工業に携わり、切削型工作機械、アディティブ・マニュファクチャリングやレーザ加工機などの先端加工機を使用している企業および学校、研究機関を対象に、技術・技能の研鑽と向上、交流を目的として2004年より開催している。

 本年は、審査委員長の広島大学 茨木 創一教授をはじめ、6名の審査委員を迎え、厳正な審査の結果、全応募作品64点の中から、産業部品加工部門より2点、試作・テスト加工部門より8点、芸術造形加工部門より4点、先端加工部門より4点、アカデミック部門より4点を選出した。

 表彰式は、11月18日(火)に東京會舘(東京・丸の内)にて開催し、受賞者には賞状と賞金が贈られる。また、10月22日(水)から10月25日(土)に開催されるメカトロテック ジャパン(MECT)2025の期間中、DMG森精機ブース内にて応募作品全64点の展示を行う。表彰式後には、同社の東京グローバルヘッドクォータ (江東区潮見)にて全作品を展示する。

▼ドリームコンテストの概要や歴代の受賞作品はコチラ▼ 
https://www.dmgmori.co.jp/corporate/dreamcontest/

産業部品加工部門

■金賞 「ミニチュア精密ボールねじ」 ケーエスエス(株)
■銀賞 「UPPER TERMINAL」 (有)湘南オートカット工業

 

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 医療用ロボットの関節部に用いられている小型ボールねじを量産している、加工技術と組立技術を高く評価した。難度の高いナット内径加工や、微細な部品を組立、滑らかな動作を実現していることから精度の高さが分かる。

試作・テスト加工部門

■金 賞 「超極細真鍮hair」TOTO(株)
■銀 賞 「地球の皆さんこんにちは」(株)山之内製作所
■銅 賞 「おろし」京セラ(株)
■銅 賞 「はな」京セラ(株)
■銅 賞 「世界最小の星の砂」サークルアンドスクエア(株)
■銅 賞 「Impossible Ring」(株)新庄
■技能賞 「デンタル インプラント ディスプレイモデル」(株)スズキプレシオン
■技能賞 「ハメアイパズル」MASUYAMA-MFG(株)

 

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 普通旋盤で真鍮をφ0.06mm、長さ45 mmという微細な棒状を加工した点に驚嘆した。切りくずの処理や作品のたわみを考慮し、加工方法に工夫を凝らした点も非常に素晴らしい。

芸術造形加工部門

■金 賞 「メタルフェニックス」(株)キャステム
■銀 賞 「ものづくりは綱渡り」サークルアンドスクエア(株)
■銅 賞 「ぐるぐる」(株)三栄機械
■技能賞 「世界で一番小さい鳥」アスカ工業(株)

 

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 微細で複雑な形状のフェニックスを、高硬度材から削り出した高い技術と芸術性を評価した。羽の先端やつばさの躍動感、目・足・尾の細部まで美しく加工しており素晴らしい。

先端加工部門

■金 賞 「Metal Rose」 静岡県工業技術研究所 浜松工業技術支援センター
■銀 賞 「ノートルダム大聖堂」ティーケーエンジニアリング(株)
■銅 賞 「ドローバー用クーリングノズル」AeroEdge(株)
■技能賞 「Illuminated Hokusai」ニッシン・パーテクチュアル(株)

 

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 生花のばらをX線CTでスキャンし、内部まで3Dモデル化したことで、バラの花びらの薄さや形状、多重的な構造を実現した芸術性の高い作品。3Dモデル生成やサポート材の形状、加工条件、表面処理など多くの工夫を施した点も評価した。

アカデミック部門

■金 賞 「デファレンシャルギヤ」中部大学
■銀 賞 「琥珀インタリオペンダント」岩手大学
■銅 賞 「筒の中の二次元バーコード」神戸高等技術専門学院
■デザイン賞「和の趣をテーマにした四季灯」中国職業能力開発大学校

 

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 モジュール0.1mmの微細なデファレンシャルギヤの加工技術と組立技術を高く評価した。動作も滑らかで精度の高さが分かる。また微細ギヤを加工し、創り上げるという課題は教材として非常に良い。

 

日本機械工具工業会「令和7年度 日本機械工具工業会賞」決定

 日本機械工具工業会(会長:佐橋稔之氏)がこのほど、日本の機械工具産業の発展に貢献した個人や企業、具体的な技術開発や環境活動を表彰する「令和7年度 日本機械工具工業会賞」を下記の通り決定したと発表した。なお、表彰式は10月29日開催の「2025年度春季総会」で行う。■業界功労賞 ・石川則男氏(オーエスジー(株)会長兼CEO)■技術功労賞(社名50音順)(1)技術功績大賞 ・「SCPT-Ni合金」の開発 日本特殊合金(株)(2)技術功績賞  ・溝入れ,突切り用PVD材種PR20シリーズの開発 :京セラ(株) ・チタン合金旋削用新材種AC9115/25Tの開発 :住友電工ハードメタル(株) ・ダイヤコーティングエンドミル「AVIX型」の開発 :住友電工ハードメタル(株) ・高切りくず排出性BTA工具「BSG」の開発:(株)タンガロイ ・二軸押出機用部材「MZⅡ」の開発 :日本タングステン(株) ・EV部品加工用フォーミングラック :(株)不二越 ・ステンレス鋼旋削材種MC/MP71シリーズの開発 :三菱マテリアル(株)(3)技術奨励賞  ・「押圧FSWホルダ」の開発 :富士精工(株)■環境賞 (社名50音順) (1)環境大賞:(株)タンガロイ (2)環境賞 :京セラ(株) (3)環境特別賞(3社):日本新金属(株)、三菱マテリアル(株)、三菱マテリアルハードメタル(株) 

サンドビック・コロマント 「CoroMillⓇ MS20」を拡充! 鋼加工用チップ、防振機構付き円筒シャンクホルダの発売を開始

 

 サンドビック・コロマントはこのほど、 CoroMillⓇ MS20の新製品として鋼加工用チップ及び防振機構付き円筒シャンクホルダの販売を開始した。

 CoroMill® MS20は、肩削り、正面フライス、溝加工、ランピング、プランジ加工など幅広いフライス加工に対応する高汎用性フライスカッター。革新的デザインコンセプトと製造技術により、多様な切込み量やアップ/ダウンミリングに関わらず、これまでよりも、高い壁面精度と長い工具寿命を達成する。肩削り加工において、高い加工安全性で、顧客の生産性向上とコストダウンを実現する。

 今回新たに鋼(ISO-P)用チップがラインナップに加わり、従来のステンレス鋼(ISO M)および耐熱合金(ISO S)加工向けに加えて、加工領域が拡大した。チップは、最適化されたブレーカを備えた片面2コーナ仕様で、優れたパフォーマンスと長寿命を両立。厚みを厚く一定に保つことで欠けを防止し、軸方向の切込み量に左右されない安定した性能を発揮する。

 さらに、新たに導入された防振機構付き円筒シャンクホルダは、先端部に軽量なスチール材を使用し、シャンク側には高剛性なカーバイド材で補強されていることにより、質量が後方に集中し、回転軸に対して安定した慣性モーメントが生まれ、振動の抑制効果がさらに高まる。加えて、先端に内蔵された制振機構との相乗効果により、加工時の安定性が向上し、工具寿命や加工精度のさらなる向上が期待できる。

 ラインナップは、カッター径φ16~φ84㎜、シャンクは、アーバ取付、円筒シャンク、Coromant Capto、EHカップリング、ねじ式カップリング、防振タイプ円筒シャンクの6種類。チップはノーズR0.2mm~3.1mmまで、鋼(ISO-P)用37品目、ステンレス鋼(ISO M)および耐熱合金(ISO S)用49品目を展開している。