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ヤマザキマザックが「MAZAK QUICK TURNフェア」を開催 ~IoTに対応した高生産機能を身にまとい、高効率化を推進~

 ヤマザキマザックが、4月8日(金)~9日(土)の2日間、ワールドテクノロジーセンタ・美濃加茂第二製作所・全国テクノロジーセンタ 4か所・テクニカルセンタ 6ヶ所において「MAZAK QUICK TURN フェア」を開催した。

 「QUICK TURN 」は、マザックの代名詞ともいうべきベストセラー機。QUICK TURNシリーズは1981年に世界初の対話式CNC装置「MAZATROL T1」を搭載して発売し、現在までに世界累計販売台数約9万台を記録。業界トップクラスのベストセラー機となっている。この「QUICK TURN」が、このほど最新のCNC装置「MAZATROL Smoothシリーズ」を搭載してIoTに対応した高生産機能を身に纏い、製造現場に新たな高効率化を構築できる機械となって披露された。35年にわたりQUICK TURNとMAZATROL CNCは共に進化している。

プライベートショーかけた思いを説明する中西常務
プライベートショーかけた思いを説明する中西常務
 中西正純常務は、今回のプライベートショーについて、「汎用CNC旋盤QUICK TURN を新たに一新して、基幹産業を支えるお客様に活用していただけるよう工夫した。今回は日本の根幹を支える町工場のお客様が半数以上を占める商品。お客様の用途に合わせた仕様が選択できるようにしている。もうひとつ、QUICK TURN-COMPACTシリーズは、コンパクトでも生産に寄与できるようにした。ミーリング機能付きを主体にデビューさせている。派手さはないが、本当の意味で製造業を支える半数以上の客様が採用していただけるような製品です」と思いを述べた。

 また、「歴史を感じて頂きたくて、35年ほど前に開発した」としている、QUICK TURNに世界初の対話型CNCのMAZATROL T1を搭載した記念すべきQUICK TURNも展示していた。

MAZATROLとQUICK TURNは共に進化

初代MAZATROL T1を搭載したQUICK TURNも展示。
初代MAZATROL T1を搭載したQUICK TURNも展示。
 1980年初期の製造現場で主流の設備というと、汎用旋盤、フライス盤、ボール盤など。NC工作機械への更新が積極的に行われ始めていたのもこの頃だったが、EIA/ISOコードによるプログラミングの難しさ、段取りの煩雑さもあって導入が遅れていたのが現状だった。

 さらにEIAA/ISOプログラムはプログラム作成および、加工までのリードタイムが長く、一方で、選任のオペレータ不足の課題があった。固定サイクル、Gコードなど専門知識が必要でプログラミングが難しかった。これらの問題を一気に解決したのが、世界初の対話方式によるプログラミングが可能な「MAZATROL」だった。マザトロールプラグラムとEIA/ISOプログラム行数を比較すると、EIA/ISOの行数は115行。一方のMAZATROLプログラムは行数20行と約83%も減少している。

さて、新しくなったQUICK TURNの特長だが、回転工具刃物台にはビルトインモータ駆動の回転工具主軸(Smooth Mill Drive)を搭載している。振動を抑えた高精度なミル加工を実現、刃物台内部では発熱による精度変化のないよう冷却対策も万全だ。

 熱変位補正が可能なサーマルシールド・プラスも標準装備されている。これにより、①加工精度に最も有効な熱変位制御機能を強化、安定した加工精度を維持する、②工場環境温度・各軸熱変位補正量・機械温度を見える化し、製造現場の環境に最適な設定が可能になった。

●QT-COMPACTシリーズ

 コストパフォーマンスを追究した複合旋盤のエントリーモデル QT-コンパクトシリーズが誕生したが、このマシンのメリットは“お求めやすい価格でワンランク上の加工を提供する”ということ。新NC「MAZATROL SMOOTH C」を搭載し、インテリジェント機能や工場環境に合わせた熱変位補正が可能なサーマルシールド・プラスももちろん標準装備。また、ビルトイン主軸の採用と全軸ローラーガイドを採用で高精度・高剛性な加工を実現したマシンだ。

 気になる加工能力だが、QT-COMPACT200、300は、切りこみが2~3mmの鍛造品や鋳造品の量産加工に最適で、①中炭素鋼をベースとした鋳鋼、②比較的削りやすいSCM系の鍛造品、③FCまたはFCDの鋳物(難削材のFCD600以上を除く)、④AL鋳物に威力を発揮する。

DMG森精機 金沢プライベートショーが大盛況のうち終了

 DMG森精機が4月7日(木)~9日(土)3日間、金沢市にある石川県産業展示館で、北陸エリア最大規模の地域密着型の展示会となる『DMG MORI 金沢プライベートショー』を開催し、大盛況のうち終了した。

 金沢プライベートショーでは、「DMC 125 FD duoBLOCK」や「DMU 65 monoBLOCK」などの5軸加工機を中心に15台の工作機械を展示し、自動車、航空機、建設機械、エネルギーなどさまざまな業種における最新の加工事例を紹介した。また、ハードウェア(工作機械)とソフトウェア(工具やセンシング技術など)を組み合わせることで、効率的な高精度加工を実現する「テクノロジーサイクル」を新たなソリューションとして発表した。

 金沢プライベートショーでは、第1弾として、4種類のテクノロジーサイクルを発表し、実際にデモで紹介した。

 石川県、富山県、福井県の北陸3県に加え、滋賀県、岐阜県、京都府からのご来場もあり、累計約2,000名が来場し、大盛況の3日間となった。4月9日(土)には、金沢大学教授 細川先生による特別セミナー「駆動型ロータリ工具による難削材の高能率旋削加工および熱硬化性CFRPの高品位エンドミル加工」を開催した。

 また、会場ではDMG森精機が主催している「ドリームコンテスト」の受賞作品を展示したほか、“地域を盛り上げる/楽しめる展示会”となるよう、北陸地域とのコラボレーション企画として、特設ブースを用意した。その中には、同社の北陸地域のユーザー6社や周辺機器メーカー15社の出展、“北陸物産展”コーナーも設け、来場者を楽しませる工夫が溢れていた。

 今後、同社の地域密着型プライベートショーは、九州、中四国、東北で計画している。
 次回は2016年12月15日(木)~17 日(土)に岡山県での開催を予定。業界・業種や加工内容ごとの市場や技術の最新動向を踏まえた豊富な加工事例に加え、補助金・ファイナンシャルサービス・中古機下取りなど、地域密着の特性を活かした実践的な提案やサポートで設備導入についての手伝いをするとしている。

DMG MORI独自のテクノロジーサイクルとは?

 今回の金沢プライベートショーで新たに発表した工作機械における新しいソリューションの形となる「Technology Cycles(テクノロジーサイクル)」とは、機械本体、工具やロボットなどの周辺機器、アプリケーション、ソフトウェア、「CELOS」などのHMIといったあらゆる場面において、最新のテクノロジーによって、最適な加工や操作をサポートする新しいソリューション。今回の展示会では、①MPC-Machine Protection Control、②3D quickSET、③gearMILL、④gearSkiving、の4つを発表した。これにより、専用機、専用のプログラム、複雑な工具に依存していた加工・段取り・計測を標準的な工具、治具などのハードウェアと独自の組み込みソフトウェアを用いて簡単かつ短時間で実現できるようになる。

●振動を検知し機械を保護する「MPC-Machine Protection Control」
【特長】
・主軸に高度なセンサを内蔵し、振動を監視
・振動を監視することで、異常不可、工具摩耗、折損などを検知
・衝突検知時に機械を非常停止し、主軸や工具の損傷を未然に防止
・予備工具への自動交換機能
・加工の切削抵抗を監視し、最適な加工を実現

●5軸機の高精度加工を実現する回転軸中心の補正サイクル「3D quickSET」
【特長】
・回転軸中心の計測・補正を可能にするツールキット
(基本パッケージ:ソフトウェア+3D quickSETツールキット)
・自動計測により、オペレータによる複雑な作業が不要
・計測結果の自動計算、パラメータへの自動書き込み
・あらゆる主軸・テーブル軸構成に対応

●各種ギア加工に柔軟に対応するソフトウェア「gearMILL」
【特長】
・1台の機械で旋削/ミーリング加工、ギヤ加工による全加工が可能
・市販工具および汎用加工機の使用による、投資コストの低減
・各種ギヤ加工に柔軟に対応可能

●ギヤスカイビング加工の対話型プログラミング「gearSkiving」
【特長】
・スカイビン具という加工技術を容易にプログラミング可能
・ギヤシェーピングに比べ最大で8倍高速な加工を実現
・旋盤とマシニングセンタの両方で使用可能

ギヤの5軸加工では、専用機、専用工具から汎用機、汎用工具への置き換えによるフレキシビリティーの向上をアピール

牧野フライス製作所が微細精密加工機「iQ500」の販売を開始 採用した技術と加工サンプルワークの詳細に注目!

 牧野フライス製作所(社長=牧野二郎氏)が、このほど微細精密加工機「iQ500」の販売を開始すると発表した。出荷月は本年9月より。同社では年50台の販売を目指すとしている。
 採用した技術と加工サンプルワークの詳細を掲載する。

採用した技術

1-1.主軸
 金型製造に適する生産性のため、剛性が得られるころがり軸受を採用した。転がり軸受けは、軸受けが接触しているため、切削に必要な剛性が確保され実用的な高速加工が実現できる。静圧軸受けは、主軸回転による熱の発生や回転振れが小さく、面粗さに優れるが、生産性は低くなる。そこで、静圧軸受の面粗さに劣る点を以下のように少なくしている。

(1)熱変位
 軸芯冷却(主軸の内部から温度制御した冷却油を送り込むことで主軸自体を内側から直接冷却する方式)に使う主軸冷却油の温度を、従来の±0.5℃から、±0.1℃にする冷却システムを開発した。その結果、熱変位によるリップル量を±0.1 マイクロメートルに抑えることができた。

(2)回転振れ精度
 部品の寸法公差を厳しくした。 組立工程において、回転部品の一つ一つのアンバランスを少なくし、なめらかな回転を得ることが可能となった。その結果、静圧軸受に近い回転振れ精度を実現させている。(従来比 1/2)

1-2.機械本体
(1)制御しやすい構造
 テーブル側に1 軸(Y 軸)と、主軸側に2 軸(Z 軸とX 軸)を配し、加工点と送り軸案内面が近い構造。高い剛性を持ち、高速移動時、反転時に発生する振動と、各可動部の荷重変化(ねじれ)の影響が最小。移動体の反転姿勢誤差が制御しやすいことにより、”スジ”や"縞模様”のない滑らかな加工面を実現した。

(2)送り軸機構
 大きな工作物許容質量(300kg)と高い生産性を確保するため、摩擦係数が低く、剛性が高いころがり案内を採用した。


 ころがり案内では、転動体(ころ)のローテーションに伴う通過振動(転動体が非負荷領域から負荷領域に入る際に発生するわずかな振動のこと) により、送り軸にうねりが発生する。送り軸のうねりを微小化するために、一つのころ(転動体)の真円度、円筒度、直径が高精度に管理された専用の直動案内機器を使用している。さらに、ベッドやテーブルの直動案内機器を取り付ける面を、高い真直精度で加工した。直動案内機器を組み付けた後も、単体精度が維持できている。

1-3.制御のための要素技術
(1)NC 最小設定単位
 最小設定単位 10 ナノメートル(0.00001 mm) を採用した。移動量の変化が少ない、緩やかな曲面(斜面)などを加工する場合、特に有効である。

 光学系の一部の CAM には、最小設定単位 1 ナノメートルがある。今後、一般的な CAM においても、最小設定単位 10 ナノメートルが必要になると予想している。

(2)高分解能スケールフィードバック
 1.25 ナノメートル(0.00000125 mm)の分解能を持つスケールフィードバックを採用した。これまでの分解能は、5 ナノメートル(0.000005 mm)だった。

加工対象となるワークの代表例

■自動車用ライトガイド(金型用入れ子)
 「iQ500」 は、最近の自動車デザインの変化で特徴的である、ヘッドライトの中の「ライトガイド」の大型化、複雑化に対応する。トレンドとして、自動車用のヘッドライトは、前方を照らす役割だけでなく、走行時に外部(道を歩いている人や対向車)から自車が視認されやすいように、ライトガイドと呼ばれる帯状の発光部が一体化している。

ライトガイド入れ子部品の加工面は連続したV溝状になっているが、「iQ500」は、ライトガイドの大型化、複雑化に対応した、入れ子部品の加工を可能にした。
 ワークの大きさや高さの問題には、大きなテーブル作業面(各軸の移動量)が、より均一な発光には、連続したV溝の間隔が短くなるため磨きが不要な加工面粗さが、輝度ムラの低減には、金型(コア)のインコーナRを最小にする微細形状の加工――といった具合に加工の課題はこのマシンが解決してくれる。

■多数個取りの金型
 同社では、一部の多数個取り金型メーカーから、象限突起のない加工面を可能とする機械を要求されている。LED 金型や工業用精密ゴム金型の加工面は、製品の性能に大きく影響する。また、微細な形状部は、金型の磨き作業が困難なため、象限突起が障害になる。そこで、象限突起の極めて小さい仕上げ加工面を可能とした。

三菱日立ツールが「アルファボールプレシジョン F ABPF 形用強ねじれ刃形インサート」にグラファイト加工用ダイヤモンドコーテイング材種「HD7010」を追加発売

写真1:「アルファボールプレシジョンF ABPF形」 写真2:「グラファイト加工用強ねじれ刃形インサート『FD7010』」
写真1:「アルファボールプレシジョンF ABPF形」 写真2:「グラファイト加工用強ねじれ刃形インサート『FD7010』」
 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)がこのほど「アルファボールプレシジョン F ABPF 形用強ねじれ刃形インサート」にグラファイト加工用ダイヤモンドコーテイング材種「HD7010」を追加発売した。

 刃先交換式の「アルファ ボールプレシジョンF ABPF 形」は、金型の仕上げ加工用途に向け販売をしており、現在発売している強ねじれ刃形インサートは、高硬度材および不安定加工向けSTタイプ、プラ金型向けSCタイプ、鋳鉄加工向けSFタイプのラインナップをしている。これらの製品群は、「金型の仕上げ精度向上が図れる」と加工現場から高い評価を受けており、このほどグラファイト電極加工用として、強ねじれ刃形の中で最も切れ味のよいSFタイプに、ダイヤモンドコーテイング材種HD7010を組み合わせた新商品を追加発売することになった。既に発売済みの強ねじれ刃形インサートと合わせると、より広い加工用途に対応可能になり、グラファイト電極、高Si アルミニウム、繊維強化プラスチック(FRP)における三次元形状部の中仕上げ、仕上げ加工に威力を発揮する。

特長は以下の通り。

(1)強ねじれ刃形で最も切れ味のよいSFタイプを採用したので、グラファイト電極加工で問題となるコバ欠け、工具のびびりによる仕上げ面精度の低下を抑えることができ、より高能率条件での加工が可能になった。

(2)ダイヤモンドコーテング材種HD7010は、ダイヤモンド専用母材を採用。独自の前処理技術によるアンカー効果により、母材とダイヤモンドコーテイング層の密着性を高め長寿命化を図った。

(3)高Siアルミニウム、繊維強化プラスチック(FRP)の切削加工も可能である。

 価格は20,000円~41,800円(消費税抜)

ジェイテクトがCNC 円筒研削盤 「e500G」を開発、販売開始

 ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)は、このほど小型シャフト部品の量産加工に最適なCNC 円筒研削盤「e500G」を開発し、販売を開始した。

 不透明感が増している経済状況の中で、同社の主なユーザーである自動車メーカー、家電メーカー、一般産業機械メーカーなどはグローバルに厳しいコスト競争や品質競争に直面している。このような状況の中、研削盤設備に対しては、これまで以上に安定した加工精度、コスト低減のための高生産性が求められ、さらに製品ライフサイクルの短縮、多様化などに伴う設備のフレキシブル性へのニーズが一段と高まっている。これらの要望を受け、今回、小型シャフト部品の量産加工に最適なCNC 円筒研削盤「e500G」を開発した。

特長

(1)安定した研削精度
 研削盤の心臓部であるといし軸には、静圧と動圧を組み合わせたハイブリッドタイプの「TOYODA STAT BEARING®」を採用。金属接触がないため摩擦がなく長寿命であることに加え、剛性と減衰性能の高い構造により軸の回転精度が高いことが特徴で、1960 年に当社が開発して以来、TOYODA 研削盤が誇る高精度を支えている。

(2)クラス最速サイクルタイム

 といし台、テーブルの早送り速度向上などにより、クラス最速サイクルタイム※を実現。
(CBN といし仕様、両センタ駆動、周速80M 仕様の加工事例)

(3)クラス最少スペース

 機械寸法は、機械幅1,800mm, 奥行2,400mm とクラス最少設置スペースを実現。さらに機械の両サイドにはといし交換などの保守スペースも確保しており、省スペースと保守性を両立させた。

(4)段取り替えレス(オプション)
 工作物を両側センタの摩擦力で駆動させる両側駆動主軸台を準備。これにより駆動金具レスで外径全段研削が可能となった。さらにNC 自動心間調整機能により長さの異なる工作物に自動で対応し、長さ違いワークの段取り替えレスを実現した。

(5)CBN といし採用による生産性の向上(オプション)
 CBN といしの採用により、ドレス(といし修正)インターバルが延びることに加えて、寸法精度、表面粗さが安定し、生産性の向上を実現。

(6)かんたん操作

 操作ボタンのアイコン化により、言語を問わず共通認識することが可能となる。文字表示とアイコン表示の切替えも簡単に行え、IoE に対応可能な見える化システムとして電流・位置・速度などのデータを常時サンプリングすることが可能。正常値との比較により、機械の異常の早期発見に有効である。

仕様

ヤマザキマザックがコストパフォーマンスを追求したミル機能付 複合旋盤のエントリーモデル「QT-COMPACT」シリーズを発売

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、このほどCNC複合旋盤のエントリーモデルとして「QT-COMPACT」シリーズをリリースした。去る4月8、 9日に、美濃加茂製作所ワールドテクノロジーセンタと美濃加茂第二製作所に加え、国内4カ所のテクノロジーセンタ(東北・筑波・西日本・九州)と6カ所のテクニカルセンタ(太田・長岡・神奈川・長野・金沢・兵庫)で同時開催した展示会「MAZAK QUICK TURNフェア」で実機を展示しており、早くも注目を集めている。

 「QT-COMPACT」シリーズは、ミーリング機能を標準装備しつつ、コストパフォーマンスを高めた中軽切削に適したCNC複合旋盤のエントリーモデル。エントリー機でありながら、ビルトイン旋削主軸や全軸ローラーガイドを採用するなど、上位モデルと同様の高剛性な機械構造を採用し、高精度な複合加工に対応している。 さらに、進化した熱変位制御機能サーマルシールド・プラスを搭載。温度・熱変位補正量の見える化や補正量の調整機能を追加し、安定した加工精度を保つ。CNC装置は最新の「MAZATROL SmoothC」を搭載し、高速・高精度で操作性もさらに向上させた。また、6インチから10インチまでのチャックサイズ、さらにサブスピンドル仕様、Y軸仕様など、幅広い仕様を揃えている。

特長

(1)高剛性ビルトイン旋削主軸、全軸ローラーガイドを採用し高精度な複合加工に対応
 振動発生の原因となるギアやベルトが無く、面粗度や真円度に優れるビルトインビルトインモータ駆動を旋削主軸に採用、さらに全軸ローラーガイドを採用するなど、上位モデルと同様の高剛性な機械構造を採用し、高精度な複合加工に対応している。

(2)進化した熱変位制御機能、サーマルシールド・プラスを搭載
 温度センサを増設するとともに位置を最適化し、さらに温度・熱変位補正量の見える化や補正量の調整機能を追加し、連続加工や急激な室温変化に対しても安定した加工精度を保つ。

(3)最新のCNC装置MAZATROL SmoothCを搭載、高速・高精度な加工を実現し、操作性も向上
 最新の制御技術による高速・高精度な加工の実現と、シンプル操作キーなど操作性も充実させた。

(4)ミル仕様、Y軸仕様、サブスピンドル仕様など豊富なラインナップ
 6インチから10インチまでのチャックサイズ、さらにサブスピンドル仕様、Y軸仕様など、豊富なラインナップで多様な加工ニーズに応える。

オーエスジープレゼンツ 浜松・東三河フェニックスVS岩手ビッグブルズが試合

さすが地元。OSGブルーが目立つ。
さすが地元。OSGブルーが目立つ。
 去る4月3日(日)に、ターキッシュエアラインズbjリーグ2015-2016シーズン、第46戦オーエスジープレゼンツの浜松・東三河フェニックスVS岩手ビッグブルズの試合が
豊橋総合体育館で開催された。当日は「OSG&フェニックス春祭り」と題して、体育館ならびに駐車場周辺にて各種イベントを開催し、賑わいをみせていた。
 また、体育館内の展示コーナーでは、オーエスジーがスポンサーとなっている観測衛星「IDEA OSG1」を展示していた。

 前座のエキシビジョン戦のあと、ウェルカムイベントとしてアストロスケール「IDEA OSG1 スペシャルトーク」があった。その中で、大沢二朗オーエスジー常務が、「子ども達の未来は宇宙が関係してくる。今、宇宙でなにが起こっているのか、皆様に知っていただきたい」と述べたあと、アストロスケールの山崎泰教氏が宇宙のゴミ問題がいかに深刻なのか、を話し、プロジェクトの概要を説明した。

 続いて、石川則男オーエスジー社長が、「早いもので、今シーズンも残り僅かとなりました。昨日の試合も岩手の選手がとても強くて、最後の最後までハラハラドキドキの一点差の試合でした。残りの7試合もきっと全ての試合がハラハラドキドキの厳しいものになろうかと思います」とあいさつをした。

【試合結果】浜松・三河フェニックス 56 × 岩手ビッグブルズ 72 

 

ジェイテクトが軸受けブランドKoyoのタグラインを制定

ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)は、軸受事業ブランドKoyo の更なる営業力の強化、商品技術の幅広い認知拡大を進め、ブランド強化と販売力の強化を目的として、ブランド
タグラインを制定した。

 タグラインは、「Key of your operation Koyo」。
 由来は、光洋精工時代から積み重ね続けてきた顧客と共に歩み続け、様々な産業の顧客ニーズに応える製品を届け続けてきたジェイテクトの軸受事業の姿勢を表現している。オペレーションには製造現場での操作に加え、企業経営という意味も含めており、末永く顧客に貢献し続け、モノづくりから経営まで支えるパートナーとしてあり続けたい意思を込めている。
Key of your operation の頭文字を取ることで、Koyoとなる。

ロゴイメージ

第14回新機械振興賞 受賞候補者募集 ~〆切5月31日(火)必着~

 機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)では、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによって、わが国機械産業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関および研究開発担当者を表彰しており、平成28年度第14回新機械振興賞の受賞候補者を次の要領で募集する。1.表彰対象 独創性、革新性および経済性に優れた機械産業技術に関わる研究開発およびその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善、または生産の合理化に顕著な業績を上げたと認められる企業等および研究開発担当者とする。 ただし、当該研究開発は、おおむね過去3年以内に成立したものに限る。2.募集の方法 機械産業に関わる団体、地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等に募集を依頼し、受賞候補者の推薦を求める。また、募集されている企業で、推薦をする団体が無い場合でも自薦による応募が可能。受賞候補者の受付期間は、平成28年4月1日(金)から5月31日(火)必着とする。 応募要領および応募書類の様式は、下記からダウンロードすることができる。▼ダウンロード▼http://www.jspmo.or.jp/tri/prize/3.表彰の方法 (1)特に優秀と認められるものについて、経済産業大臣賞および中小企業庁長官賞の授与を申請するものとし、機械振興協会会長賞および小規模事業者(中小企業基本法における小規模企業者)を対象とした審査委員長特別賞に対し、会長名の賞状を贈呈する。 (2)受賞する企業に対し、記念楯を贈呈する。 (3)受賞する研究開発担当者に対し、賞金を贈呈する。賞金の額は、経済産業大臣賞は80万円、中小企業長官賞は50万円、機械振興協会会長賞は30万円、審査委員長特別賞は20万円(研究開発担当者が複数である場合も、これらと同額)とする。4.選考 機械振興協会会長が委嘱する学識経験者より成る審査委員会により行う。5.受賞者発表 平成28年12月に発表の予定。

2月分超硬工具主要統計

日本機械工具工業会がまとめた2016年2月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】503トン(前年比100.6)【超硬工具生産額】切削工具195億8200万円(前年比95.2)、耐摩工具30億1600万円(同88.7)、鉱山土木工具8億600万円(同93.6)、その他工具14億7400万円(同313.6)、焼結体・工具18億9700万円(同94.1)、合計267億7500万円(同98.0)。【輸出入】輸出86億2800万円(前年比90.8)、輸入63億万円(同108.7)。【超硬工具出荷額】切削工具200億4200万円(前年比94.2)、耐摩工具52億4700万円(同155.5)、鉱山土木工具8億5000万円(同86.6)、その他工具13億9700万円(同331.0)、焼結体・工具22億5000万円(同97.0)、合計297億8600万円(同105.0)。【刃先交換チップ】生産2655万7000個(前年比96.2)、出荷2694万9000個(同98.7)。