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2021年1月度建設機械出荷金額統計まとまる

 日本建設機械工業会がまとめた1月の建設機械出荷金額は次のとおり。

 1月の建設機械出荷金額は、内需は2.0%減少の718億円、外需は4.7%増加の1,027億円となった。その結果、内需は4カ月ぶりの減少、外需は3カ月連続の増加となった。総合計では1.9%増加の1,745億円となり、3カ月連続の増加となった。

 内需について機種別にみると、トラクタ0.1%増加の73億円、道路機械9.0%増加の36億円、コンクリート機械5.4%増加の27億円、基礎機械19.5%増加の34億円、油圧ブレーカ圧砕機3.7%増加の15億円、その他建設機械12.6%増加の57億円の6機種と補給部品2.1%増加の102億円が増加したものの、他の3機種が減少し、内需全体では2.0%の減少となった。

 外需について機種別にみると、トラクタ65.9%増加の105億円、油圧ショベル13.3%増加の420億円、ミニショベル7.2%増加の214億円、道路機械51.2%増加の23億円、コンクリート機械35.8%増加の1億円、基礎機械23.1%増加の3億円の6機種が増加した。地域別にみると、オセアニアが6カ月連続の増加、欧州が4カ月連続で増加するなど、全9地域中6地域で増加し、外需全体では4.7%の増加となった。
 

イスカルジャパン オンラインで「2021年イスカル新製品発表会」開く

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 イスラエルの切削工具メ-カー、イスカルの日本法人であるイスカルジャパン(社長=岡田一成氏)が2月3日、「混沌の時代からの脱却」をテーマにオンラインで代理店、販売店を対象とした新製品発表会を開いた。

 近年の急激な環境の変化や技術の進歩とともに、金属加工技術の需要は変化している。同社では、自動車のEV化とハイブリッドエンジンへの移行は、内燃エンジンとそれに付随する部品加工の需要に影響を与え、また、精密鋳造や鍛造技術、3Dプリンタ技術の進歩は、小切込み・高速加工への需要を喚起していると認識している。このような時流を受け、同社では今回、時代のニーズに合致した画期的な新製品群を提案した。

 オンライン新発表会はイスラエル本社からのライブ配信で行われ、ジェイコブ・ハルパズIMCグループ会長兼プレジデントがプレゼンを行った。同時通訳はイスカルジャパンの製品マネージャーが担当し、日本の顧客へ向け、製品特長を紹介した。

 今回、新発表したのは「NEOLOGIQシリーズ」。この商品は、“スマートツール誕生”をテーマとし、2018年にリリースしたLOGIQシリーズを時代の変化に合わせてさらに進化させ「混沌の時代からの脱却」を新たなテーマとした最新製品シリーズだ。

 また、「NEOLOGIQシリーズ」では、従来の金属加工の概念にとらわれず、“Think TECHNOLOGIQ”(発想の工夫) を組み込むことで、加工の可能性を最大限に広げると打ち出した。

 最新製品「NEOLOGIQ」と、最先端加工技術・ノウハウ“TECHNOLOGIQ”の組み合わせにより、〝金属加工のハイテク化〟(ICM)への提案もあり、大変革の時代を生き抜くための具体的な方策が示された。

 イスカル社は、最先端加工技術・ノウハウの情報発信手段として、デジタル情報集約アプリ「イスカルワールド」を自社開発しているが、豊富なコンテンツでありながら簡単な操作で情報を深められるとして高い評価を得ている。 (※イスカルワールドはスマホ/タブレット対応)。

 イスカル社のスローガンは「限りない技術革新に挑戦」。ジェイコブ・ハルパズ会長は、プレゼンの最後に、「時代にあった商品をお客様にお届けできたと思う。デジタル世界であっても新しいアイデアとユーモアを。物事は常に変化をしている。未来は創造するものだ。」と金属加工への情熱を滲ませた。
 

牧野フライス製作所 5軸制御横形マシニングセンタ『a800Z』の発売開始~「生産性の追求」と「経済性/環境の配慮」を両立~

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 牧野フライス製作所は1月25日、「生産性の追求」と「経済性/環境への配慮」を両立した5軸制御横形マシニングセンタ『a800Z』の発表に伴い、オンライン会見を開いた。

 このマシンは、デジタル社会の到来に伴い、半導体や電子機器など関連する産業の拡大が続いているとともに、技術革新と共に製品のライフサイクルが短くなり、生産材に求められる要素も変わっていることを受け、「生産性の追求」と「経済性/環境への配慮」の両立を実現したもの。

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説明する高山営業本部長

 会見の中で、同社の髙山営業本部長は、「工作機械は全ての産業に係わっている。われわれが培ってきた革新的な技術の全てを投入して『e・MACHINE』の開発を行っていく。お客様のパフォーマンスの最大化、並びに持続可能な未来の実現に貢献していきたい。」と意気込みを示した。

 同社の『e・MACHINE』は、①Ecological(環境製)、②exchangeable(上位互換性)、③Expandable(拡張性)、④Electrical(生産効率)、⑤Endurable(耐久性)、⑥Easy-to-use(使いやすさ)の6つの「e」で構成されており、同社が考える工作機械のニューパラダイムを切り開くキーワードだ。

 なお、同社では、機械だけではなく加工技術も合わせて提案しており、現在活況を呈している半導体製造装置部品に求められる面粗度が高いシール面などに適した特殊なツールも開発している。

『a800Z』の主な特長

(1)生産性の追求 
 -慣性の徹底的な低減-

 軽量且つ高剛性なテーブル構造は、重心を傾斜軸に近づけることで、軸動作に伴うイナーシャ(慣性)を徹底的に低減し、無駄のない高速動作を実現する。

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 -4 軸横形マシニングセンタ同等以上の切削能力-
 5軸加工機では犠牲になりがちな加工能力を、堅牢な機械構造と高剛性なB/C軸テーブルを用いることで解消する。

(2)経済性・環境への配慮
 -切りくず溜まりゼロへの挑戦-

加工場所の内壁をステンレス化と垂直な形にすることで、クーラントやエアなどに頼ることなく排出し、エネルギーの削減に貢献する。

 -メンテナンスフリーのタンク-
 細かな切りくずが溜まりやすいタンク内の攪拌やコンベアの設置にて、クーラントのメンテナンス負担を軽減する。

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 -将来的な拡張性-
 加工内容やボリュームの変化に対応できるよう拡張性を持った設計対応を実施。これまでの機械と異なり、仕様/機能の再構築可能な機械を目指す。

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説明する宮下ゼネラルマネージャ

 開発本部の宮下ゼネラルマネージャは、『a800Z』のデザインについて、「新しいデザインを採用した。これからのMAKINO製品を象徴し、インパクトを与えられるように、また、人間工学的にも配慮されたデザインになっている。作業者が機械の前に立ったときにも、カバーが干渉しないよう機能美を追求している。」と説明した。

 

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タンガロイ 「DrillForce-Meister」(ドリルフォース・マイスター)に新材種「AH9130」を追加 ~穴あけ加工用最新材種を設定~

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 タンガロイは、このほどφ20mmからφ41mmをカバーするヘッド交換式ドリル「DrillForce-Meister」(ドリルフォース・マイスター)に新材種「AH9130」を追加し、2発売を開始した。

 「AH9130」は、ドリル加工に最適化されたコーティング膜に専用超硬母材を組み合わせ、穴あけ加工用に特化して開発された最新材種。特に鋼、ステンレス鋼、鋳鉄の穴あけ加工で抜群の耐摩耗性を発揮し、安定した長寿命を実現する。

 今回は工具径φ20mm~φ35mmの範囲で17アイテムに新材種AH9130を設定。オールマイティーな既存材種AH725との2材種構成とすることで、鋼、ステンレス鋼、鋳鉄加工での選択肢を増やし、より幅広い加工形態での長寿命化に貢献する。

〈特長〉

 「DrillForceMeister」は独自のブレードタイプのヘッドを採用、φ20mm~φ41mmの比較的大径の穴あけ加工において、驚異的な信頼性を誇るヘッド交換式ドリル。また、ボディの理想的な溝形状により、幅広い被削材で安定した切りくず処理性能を発揮する。

1.独創的なクランプ機構で、高剛性と高精度を両立
 独自の非対称V字形状クランプで高い位置決め精度とクランプ強度を実現。さらにブレードタイプのヘッドとすることで広い拘束面を確保でき、大径穴加工時の高い切削抵抗を確実に受け止め、驚異的な信頼性を実現している。

2.新品ヘッドの使用で寿命が安定。 工具費・工具管理費も低減
 ヘッドは基本的に交換式であり、常に新品状態の切れ刃を使用できるため寿命のばらつきが最小化され、高い寿命設定が可能。また、再研削・再コートが不要で、それに伴う余分な工具在庫も大幅に削減でき、トータルの加工費低減に貢献する。

■主な形番と標準価格
 ・SMP200 AH9130:13,300円
 ・SMP260 AH9130:16,000円
 ・SMP350 AH9130:19,800円
 全アイテム17点 (税抜価格)


 

DMG森精機 健康経営宣言! ~心身共に健康に働ける職場づくりを推進~

 DMG森精機(社長=森雅彦氏)はこのほど、会社の安定した事業運営と将来に向けた持続的な発展成長にとって従業員が心身ともに健康であることが必要不可欠であると考え、「DMG森精機 健康経営宣言」を策定したと発表した。
 
 2020年はCOVID-19感染拡大により、世界中で健康や命の大切さをより一層感じる年となったことを受け、同社では、この健康経営宣言のもと、経営理念に掲げている「よく遊び、よく学び、よく働き」を体現する従業員の意欲的な働きに期待するとともに、会社を挙げて従業員の健康の維持・増進に向けて取り組んでいく方針。

 具体的な重点施策として、従業員一人ひとりが自律的に自己の健康を維持・増進できるように、健康診断結果に基づく再検査の受診徹底など個々への継続的なアプローチを行うとともに、e-learningの開講や、専属産業医・外部講師による講義やワークショップの開催など健康リテラシー向上のための機会提供に努めるとしている。

 また、労働時間と在社時間の管理、勤務間インターバルの確保、有給休暇完全取得に向けたモニタリングの実施などの労働条件の維持・改善を行う。さらに、運動設備の整備やスポーツイベントの開催、クラブ活動の奨励などを通して部門を超えた活発なコミュニケーションを推進し、心身ともに健康に働ける職場づくりに取り組む。

日立建機 整地作業向けにPATブレード3Dマシンコントロール仕様のミニショベルを発売

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 日立建機は本年7月より、小規模舗装工事の整地作業向けに、PATブレードの3Dマシンコントロール仕様のミニショベル「ZX40U-5B」の販売を開始する。この製品は、2018年に販売・レンタルを開始したミニショベル「PATブレード3Dマシンコントロール仕様機ZX35U-5B」の機能を継承しつつ、常時360度の全旋回動作が可能となり使い勝手を大幅に向上させている。

 市街地の駐車場や運動場、生活道路などの小規模な舗装工事における上層路盤の整地には、 PATブレード仕様のミニショベルやブルドーザ、モータグレーダなどの建設機械が用いられている。上層路盤の整地は、設計面に対して±10mm以内といった精度の高い施工が要求されるが、日本国内では熟練オペレータが減少傾向にあること、また、排出ガス規制をクリアし、かつ小規模な施工現場に適したブルドーザやモータグレーダが減少していることなどから、さらなる生産性向上が強く求められている。

 このような背景から、日立建機グループは、2018年にPATブレードの3Dマシンコントロール機能を開発してミニショベルZX35U-5Bに搭載したが、PATブレードに取り付けた装置と運転室のブレード制御用コントローラをケーブルで接続する必要があり、車体の旋回範囲が限られることが課題となっていた。
 
 今回リリースした「PATブレード3Dマシンコントロール仕様機ZX40U-5B」は、PATブレードに取り付けた装置と運転室のブレード制御用コントローラの接続方法を工夫することで、常時360度の旋回が可能になり、使い勝手を大幅に向上した。また、一般的なミニショベルと同様に整地作業前の路面掘削や土砂の積み込み、路盤材の敷き均しなどの作業にも活用できるため、施工現場に投入する機材の集約も可能となった。
 

DMG MORI SAILING TEAM 白石康次郎選手 「Vendée Globe2020-2021」アジア人初の完走

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ゴール時

 プロフェッショナル外洋セーリングチームDMG MORI SAILING TEAMのスキッパー白石康次郎選手が、単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレース「Vendée Globe2020-2021(ヴァンデ・グローブ)」において完走したこと伴い、ゴールから一夜明けた2月12日にフランスからオンライン会見を行った。

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スタート時​​​​​​

 白石選手は、前回2016年大会にアジア人初として本レースに出場し、2回目となる今回の大会では、94日21時間32分56秒、16位(33艇中)でゴールし、アジア人初の完走を成し遂げた。

 DMG MORI(社長=森雅彦氏)は、2018年10月に海洋冒険家の白石康次郎氏を迎え入れ、セーリングチーム「DMG MORI SAILING TEAM」を発足させ、4年に一度開催されるヨットレース「Vendée Globe(ヴァンデ・グローブ)」への参戦、完走を目指し活動してきた。Vendée Globeは、世界一過酷なヨットレースとして欧州各地では高い認知度を誇っている。

 今回のレースに向け、チームは2019年、同社機で加工したパーツを搭載した、最新鋭のフォイル艇「DMG MORI Global One号(グローバル・ワン)」を建造し、2020年7月に行われた予選レースを完走したことで、念願のVendée Globe出場権を獲得、Vendée Globe2020-2021には33チームが出場しており、ほとんどが欧州出身、アジアからの出場は白石選手のみだった。

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衝撃が走ったメインセールの破損

 毎回出場者の内、およそ半数しか完走できないほど過酷なこのレースは、フランス西部の街レ・サーブル・ドロンヌから出港し、たった一人で、途中寄港や補給を一切せず、約80~100日間をかけて南半球を一周し、再びレ・サーブル・ドロンヌに帰ってくるレースです。

 白石選手はレースの序盤でメインセールを破損する大きなトラブルがあった。風の力を動力に変えるヨットにとって、メインセールの破損は車にとっての“エンジン”を失った状態と同じで、全く前に進めなくなる。すぐさま陸でサポートするチームと連絡を取りながら、揺れる船上で1週間程かけて自力で修理することができ、その後も小さなトラブルを何度も解消しながら船を進め、ゴールに至った。

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食事は缶詰バター

 白石選手は、「レース中ご声援をくださったスポンサー、サポーター、ファン、全ての方々に御礼申し上げます。私はセーリングをはじめて以来、このVendée Globeの完走を目標にこれまで約30年間取り組んできました。前回2016年大会で初めて出場してから、その思いはますます強くなり、この度ようやく目標を達成することができ、大変嬉しく思っています。Vendée Globeは、私の好奇心を満たしてくれるレースで、人生そのものです。師匠の多田雄幸氏も喜んでくれていると思います。私は2019年6月に大きな手術を受け、また、レース序盤にメインセールが破けてしまい、一時はどうなるかと思いましたが、陸から24時間体制で支えてくれた素晴らしいチームメンバーと、どんな時も私とチームを信じてくれた多くの関係者がいたからこそ、最後まで走り切ることができました。今後も〝明るく、元気に、前向きに〟活動を続けることで、世の中に明るいニュースを届け、アジアや日本ではまだあまり知られていない外洋セーリングの魅力も伝えていけたらと思っています。
本当にご支援、ご声援、ありがとうございました。」とコメントしている。

 チームオーナーの森社長は、「白石選手が無事に帰ってきてくれて本当に安心しました。今後4年間でチームとしてさらに大きく成長したいと考えています。引き続き、応援を宜しくお願いいたします。」と喜びを滲ませた。

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■DMG MORI SAILING TEAMレースリザルト
・スキッパー:白石 康次郎
・船   名:DMG MORI Global One(グローバル・ワン)
・順   位:16位/全33チーム(うち途中棄権8チーム)
・記   録:94日21時間32分56秒(2020年11月8日~2021年2月11日)
・総走行距離:29 067.67 nm(54,833km)
・平均速度  :12.76knot(23.63km/h)


 

2020年10月~12月期及び年間 ロボット統計受注・生産・出荷実績まとまる 日本ロボット工業会 

 日本ロボット工業会がまとめた2020年10月~12月期及び年間のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。

業況について

 2020年は、国内、輸出を問わず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を大きく受けた1年となった。経済活動の停滞、投資意欲の減退により、産業全体で減少傾向となった。水面下では地政学的リスクもくすぶる不安定な状況の下、半導体関連など一部用途や、中国を中心とした一部仕向け地が需要を牽引し、年後半からは他用途、仕向け地でも下げ止まりの傾向がみられた。

 10~12月期に目を向けると、受注額は対前年同期比35.4%の増加、生産額は同7.8%の増加と、それぞれ前年同期を大きく上回った。受注額は四半期としては過去最高。国内向け出荷は依然勢いなく、主要業種、用途で減少し、5四半期連続の減少となった。輸出は、実装用が同用途向け輸出額の半数以上を占める中国向けを中心にアジア向けで堅調。溶接用は前年同期が低調だったこともあり対前年同期比で増加したが水準は依然低い。

 2020年年間としては、受注額が対前年比8.6%増・生産額は同1.4%増と、ともに前年を上回る結果となった。会員と非会員を含めた年間受注額は対前年比約4.7%増の8,500億円、生産額は前年並みの7,790億円を見込む。

 受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

 受注
【10~12月期】
 ・受注台数(台):59,824(前年同期比+24.0%)【3四半期ぶりの増加】
 ・受注額(億円):2,223(同+35.4%)【2四半期連続の増加】
【年間】
 ・受注台数(台):191,373(前年比+6.3%)【2年ぶりの増加】
 ・受注額(億円):7,255(同+8.6%)【2年ぶりの増加】

生産
【10~12月期】
 ・生産台数(台):48,661(前年同期比+10.1%)【2四半期ぶりの増加】
 ・生産額(億円):1,737(同+7.8%)【2四半期ぶりの増加】
【年間】
 ・生産台数(台):177,652(前年比+2.4%)【2年ぶりの増加】
 ・生産額(億円):6,587(同+1.4%)【2年ぶりの増加】

出荷
【10~12月期】
 ・総出荷台数(台):47,362(前年同期比+7.9%)【2四半期ぶりの増加】
 ・総出荷額(億円):1,693(同+5.5%)【2四半期ぶりの増加】
  -国内出荷台数(台):8,416(同▲16.9%)【7四半期連続の減少】
  -国内出荷額(億円):410(同▲13.6%)【5四半期連続の減少】
  -輸出台数(台):38,946(同+15.3%)【2四半期ぶりの増加】
  -輸出額(億円):1,283(同+13.6%)【2四半期ぶりの増加】
【年間】
 ・総出荷台数(台):179,074(前年比+1.9%)【2年ぶりの増加】
 ・総出荷額(億円):6,577(同▲0.7%)【2年連続の減少】
  -国内出荷台数(台):34,352(同▲22.8%)【2年連続の減少】
  -国内出荷額(億円):1,682(同▲17.6%)【7年ぶりの減少】
  -輸出台数(台):144,722(同+10.3%)【3年ぶりの増加】
  -輸出額(億円):4,895(同+6.9%)【2年ぶりの増加】

国内出荷内訳
【10~12月期】
■電気機械製造業 向け
 ・国内出荷台数(台):2,363(前年同期比 ▲【7四半期連続の減少】
 ・国内出荷額(億円):110(同 ▲ 【 5四半期連続の減少】
■自動車 製造業 向け
 ・国内出荷台数(台):2,836(前年同期比 ▲【5四半期連続の減少】
 ・国内出荷額(億円):136(同▲【5四半期連続の減少】
【年間】
■電気機械製造業向け
 ・国内出荷台数(台):9,341(前年比▲【2年連続の減少】
 ・国内出荷額(億円):451(同▲【2年連続の減少】
■自動車製造業向け
 ・国内出荷台数(台):11,595(前年比▲【7年ぶりの減少】
 ・国内出荷額(億円):558(同▲【7年ぶりの減少】

輸出内訳
【10~12月期】
■電子部品実装用
 ・輸出台数(台):4,257(前年同期比+45.1%)【4四半期連続の増加】
 ・輸出額(億円):582(同+22.1%)【4四半期連続の増加】
■溶接用
 ・輸出台数(台):7,361(前年同期比+26.9%)【2四半期ぶりの増加】
 ・輸出額(億円):150(同+26.8%)【2四半期ぶりの増加】
【年間】
■電子部品実装用
 ・輸出台数(台):14,466(前年比+25.9%)【2年ぶりの増加】
 ・輸出額(億円):2,164(同+13.7%)【2年ぶりの増加】
■溶接用
 ・輸出台数(台):26,847(前年比+2.6%)【3年ぶりの増加】
 ・輸出額(億円):575(同▲3.8%)【3年連続の減少】
 

日本建設機械工業会 2020年12月度建設機械出荷金額統計まとまる

 日本建設機械工業会がこのほどまとめた2020年12月の建設機械出荷金額は次のとおり。

 2020年12月の建設機械出荷金額の内需は8.8%増加の815億円、外需は8.7%増加の1,123億円となった。その結果、内需は3カ月連続の増加、外需は2カ月連続の増加となった。総合計では8.7%増加の1,937億円となり、2カ月連続の増加となった。

 内需について機種別に見ると、トラクタ3.2%増加の105億円、油圧ショベル28.0%増加の262億円、ミニショベル52.8%増加の75億円、基礎機械23.5%増加の28億円の4機種と補給部品4.8%増加の106億円が増加し、内需全体では8.8%の増加となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ70.7%増加の119億円、油圧ショベル20.6%増加の457億円、ミニショベル39.6%増加の231億円、道路機械49.3%増加の19億円、基礎機械31.6%増加の4億円の5機種が増加した。

 地域別に見ると、オセアニアが5カ月連続の増加、欧州が3カ月連続の増加するなど、全9地域中6地域で増加し、外需全体では8.7%の増加となった。

 2020年暦年の建設機械出荷金額の総合計は、17.7%減少の2兆1,659億円で2年連続の減少となった。

 内需について機種別に見ると、油圧ショベル6.3%増加の2,996億円、ミニショベル3.8%増加の887億円、道路機械10.8%増加の414億円と補給部品2.3%増加の1,252億円が増加したものの、他6機種が減少し、内需全体では2.4%減少の9,955億円となった。その結果、内需は2年振りの減少となった。

 外需について機種別に見ると、基礎機械8.0%増加の50億円が増加したものの、他8機種と補給部品が減少し、外需全体では27.4%の減少の1兆1,704億円となった。その結果、外需は2年連続の減少となった。
 

OKK 自動化・省力化システムで生産効率UP! ~多品種少量生産を手軽に~

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パッケージ化したロボットシステムは既設のマシンにも簡単に設置ができる

 OKKが「使いやすい」、「わかりやすい」、「導入しやすい」をテーマに自動化・省力化システム提案している。新規設備にとらわれず、既設の設備であっても省力化、自動化機器を後付け可能な追加オプションで、より手軽で効果的なシステム導入ができる。同社の新提案の注目点を掲載する。

簡単ロボットシステム『CRASYS』で生産効率25%UP!

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優れた作業性

 『CRASYS』(Creative Robotics Application System)は、多品種少々生産に適した手軽に導入できるロボットシステム。簡単操作で優れた作業性も魅力だ。昼休みや終業後にオペレータが機械から離れたあと、ロボットが変わって生産を継続し機械の稼働効率向上を目的としたこのシステムは、既存の機械に簡単に設置でき、簡単な操作で手軽な省力化をサポートしてくれるもの。例えば、1日8時間、通常稼働し、昼休みを1時間、終業後1時間ロボットを稼働させた場合、生産効率は25%向上する。また、レーザスキャナにより安全を確保しているため、安全カバーを本システムの右側面に設置する必要がなくなった。ロボットの専有の面積は機械前面の約30%、パレットクランプ装置のテーブル上の占有もテーブル全幅の約20%という省力化を実現している。

 しかも専用パレット搬送システムとすることでティーチングが不要。NC画面から直接Gコード制御ができるうえ、ワーク変更時も即座に対応してくれる。さらに魅力的な点は、従来のロボット導入に欠かせなかった〝SI関連費用〟を大幅に削減し、低コストを実現したことだ。

手動パレット交換装置も! 自動化に貢献する機能が豊富!

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 手動パレット装置は、段取り作業を機械加工工程から切り離し、機械停止時間を削減、生産効率を向上することを狙いとしたシステム。手動パレット交換装置は、パレット段取り台を機外に設置し、外段取りを可能とすることで省力化、効率化を図る。安価で後付けが可能であり、パレット枚数、段取り台も自由にレイアウトが可能。現在使用している機械のままで生産性が向上するうえ、省スペースで設置場所を選ばない点も嬉しい。搬送台車を用いない自由な運用も可能だ。同社によると、外段取り化で生産効率を20%も向上するという。 

 他にも、外段取りでの非加工時間の短縮や連続自動運転によりオペレータ1人での複数台機械の管理が可能になる『2APC』、横型ダイレクトターンには各種『多連APC』も用意し、多連マガジンへの拡張も豊富な仕様を準備している。

 また、同社では、大容量のパレットストッカーとパレット搬送装置に用途に応じたマシニングセンタを複数台組み合わせるフル自動化システム『FMS』も提案し、生産負荷に合わせた設置後の増減設にも対応している。自動連続加工では、品質の安定と時間当たりの生産性の向上の両立が求められるが、同社では専用ワークローダーやロボットシステムを工作機械と連携する自動ワーク交換装置『AWC』も用意している。この仕様は打ち合わせで決定する。

 作業者の負担を軽減する点にも注目したい。同社では、手作業で主軸に装着が困難な重量工具の着脱を簡単にする『工具着脱サポート装置』を提案している。主軸位置が遠いと重量工具を直接取り付けるのは難しいが、テーブル上に設置したサポート装置ならより簡単に重量工具が取り付けられることから、同社では、テーブル上から主軸にアクセスできる工具置台に着目、作業者はテーブル上に工具をセットするだけで、軸移動動作により自動で工具交換を行ってくれるので手間がかからない。

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 加工の自動化では、クーラントをどうするか――も重要だ。同社ではM信号によって簡単にノズル角度が変更できるという、プログラム可能なクーラントノズルを有している。加工点へより効果的なクーラント供給を行うことで、副産物として工具寿命が伸びる効果も期待できる。また、各種ワークに対応した自動化治具対応も可能。ロボットしてステムでのワークハンドリングとの連携にも有効だ。これも仕様は打ち合わせで決定するとのこと。

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 加工ワークと工具測定を機械が自動で行う『タッチセンサシステムT1』、自動運転中にマガジン内での工具折損検出が可能な『マガジン内工具折損検出装置』、工具異常を検知すると機械が自動で加工を中断し、ワーク、予備工具を自動で交換して無人加工を続ける『自動再開機能』、大容量の加工プログラムを高速転送できる『ネットをワーク機能』など自動化を支える豊富な機能も有しており、加工現場に信頼性をもたらせてくれる。

 同社では、「工場内の各機械の加工実績を手軽に管理したい。」というユーザーニーズに応えて〝OKKのIoT〟として『Net Monitor』を推奨している。これは〝つなげる〟、〝見える化〟、〝データ活用〟をサポートするシステムで、〝手軽に導入〟できることが大きな特長だ。クラウドサービスとも連携しているので、例えばスマホからでも機械の状況や加工の進捗状況なども確認できるうえ、リモート操作スイッチ機能も搭載しているので、外出先でも自宅でも、いつでもどこでも場所を選ばす機械の状態が確認できるメリットがある。

↓OKKの自動化・省力化をさらに詳しく↓

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