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大澤科学技術振興財団が「平成30年助成費贈呈式」を開く

181202OSG1 大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗 オーエスジー常務)が、11月7日、オーエスジー ゲストハウス(愛知県豊川市)で「平成30年度助成費贈呈式」を開催した。本年、オーエスジーは創立80周年を迎え、平成33年には財団も30周年を迎えることを記念し、今年から平成33年までの4年間で総額1億円を助成するとした。この日は30周年記念事業の第1回目となる。なお、30年度は次の2課題を指定して募集を行った。

 課題1:金型の切削加工技術に関する研究
 課題2:航空機部材の切削加工技術に関する研究

 大澤科学技術振興財団は、平成3年7月18日に設立され、日本のものづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨から、国内の大学・研究所など、非営利の研究機関に所属する研究者に助成を行っている。今年度は23件の研究開発助成および、10件の国際交流助成を行い、助成金の合計は7,296万2,000円となった。なお、設立来28年間の研究開発助成は368課題、国際交流助成も268件となり、助成累計額は7億5,679万8,000円に達している。

181202OSG2あいさつする大澤理事長 あいさつに立った大澤理事長は、「昨年は台風に見舞われ、昨年の贈呈式は中止となったが、今年は台風の時期を若干ずらして開催した。お陰様で当財団は2021年に30周年を迎える。それと併せて今年はオーエスジーも80周年を迎え、なにか記念事業を興そうと今年から4年間、重点研究開発という企画を設け、従来の一般研究開発と国際交流助成を含めて助成枠を拡げた。4年間に亘って行う重点研究に対する助成は総額で1億円と決定している。お陰様で、今年度は重点研究開発助成で2件、一般研究開発助成で21件、国際交流助成で10件、合計33件に対して助成を行った。引き続き、皆様に対して精力的に助成をしていく。」と力強く述べたあと、「先日、JIMTOFが開催された。今年のテーマは未来につなぐ 技術の大樹。昨今、つなぐ、というワードが様々な分野で使われており、ここ数年でわれわれを取り巻く生産現場が大きく様変わりをしていることを実感している。今回の展示会もIoTを軸とした、より実用的な提案が目立っていた。今後は自動化、省力化に進んでいくと思われるが、あくまでもこれらは手段であって、ものづくりの一番の根底にある技術的・科学的な重要性は今後ますます高まるだろう。」との認識を示した。

181202OSG3説明する帯川選考委員会委員長 帯川利之選考委員会委員長(東京大学名誉教授)が選考過程について説明をしたあと、「ある町工場の話だが、60歳代の熟練が多い会社だった。経営陣はなんとか生産性を上げたいがなかなか実現できずにいた。そんな折りに、昨年高圧クーラントの工作機械を導入し、高能率加工を実現した。この設備を導入したときに、週休二日を達成したとのことだった。技術でないと得られない部分を目指して皆様には精進していただければ非常にありがたいと思っている。」と期待を込めた。

 大澤理事長から助成決定書の交付が行われた。

 来賓を代表して浅野勝人顧問(元内閣官房副長官)が、あいさつをしたあと、糸魚川文広 名古屋工業大学・大学院工学研究科 教授が謝辞を述べた。

 場所を移して懇親会が開かれた。乾杯の発声は大澤二朗オーエスジー常務が行った。宴もたけなわの頃、散会した。

181202OSG4

平成30年度助成課題

●重点研究開発助成
1.「難削性金型材料の次世代超精密・微細形状創製技術の研究開発」
名古屋大学・大学院工学研究科 助教 鄭 弘鎭

2.「超短パルスレーザを用いたCVDダイヤモンドコーティング工具の高性能化」
名古屋工業大学・大学院工学研究科 教授 糸魚川文広

●一般研究開発助成
3.「モード変換型マイクロ波プラズマCVDによる窒化ホウ素の合成」
千葉工業大学・工学部 教授 坂本幸弘

4.「ファブリ・ペロー方式婦ロープを用いた微細3次元加工形状測定システムの開発」
北九州市立大学・国際環境工学部 准教授 村上 洋

5.「畳み込みニューラルネットワークを用いた研削性能低下要因の抽出」
佐世保工業高等専門学校・電子制御工学科 准教授 坂口彰浩

6.「へら絞り法によるテラヘルツ通信アンテナの開発(Ⅱ)」
国立天文台・電波研究部 助教 三好 真

7.「マイクロ波励起高密度基材近傍プラズマを用いたナノダイヤモンドの合成」
兵庫県立大学・工学研究科 助教 田中一平

8.「歪速度に茶宇目した局所的塑性加工による工具用表面力学設計の構築」
東北大学・大学院工学研究科 教授 祖山 均

9.「エンドミル加工の工具変形および振動を考慮したボクセルモデルによる切削現象の予測」
神戸大学・大学院工学研究科 助教 西田 勇

10.「PCD/BL-PCD工具のフェムト秒レーザ成形と超硬合金加工における微視的摩耗挙動に関する研究」
理化学研究所・大森素形材光学研究室 専任研究員 片平和俊

11.「ダイクエンチ鋼板、超高張力鋼板の穴縁の遅れ破壊を抑制する穴抜き加工の開発」
豊橋技術科学大学・工学部 准教授 阿部洋平

12.「グラフェンを活用した擬音低減及び放熱型切削工具の開発」
東京大学・生産技術研究所 教授 臼杵 年

13.「ダイヤモンドCVD膜の超高速成長技術の開発」
金沢大学・理工研究域 准教授 徳田規夫

14.「ホットカソード法による切削加工用酸化物・窒化物被膜の高速スパッタ成膜技術の開発」
東北大学・大学院工学研究科 教授 斉藤 伸

15.「連続繊維強化樹脂加工用 有気孔メタルボンド砥石の開発」
山形県工業技術センター・化学材料表面技術部 専門研究員 村岡潤一

16.「超ナノ微結晶ダイヤモンド膜の切削工具への適応」
九州大学・大学院総合理工学研究院 准教授 古武 剛

17.「膜厚分布に対応できる一品処理型・超高速・工具除膜技術の開発」
岐阜大学・工学部 教授 上坂裕之

18.「レーザークリーニング援用ドレッシング法による超精密研削加工技術の開発」
富山県立大学・工学部 准教授 岩井 学

19.「複合砥粒砥石を用いた高速固定砥粒研磨によるダイヤモンドの鏡面仕上げ」
京都工芸繊維大学・機械工学系 教授 太田 稔

20.「バインダレスナノ多結晶ダイヤモンドを材料とする極微小切削工具および極微小金型の製作加工技術の開発」
慶應技術大学・理工学部 教授 青山英樹

21.「表面波の伝播速度による超砥粒ホイール砥粒層の弾性係数導出に関する研究」
芝浦工業大学・デザイン工学部 准教授 澤 武一

22.「対向型デュアル電極放電プロセスによる恒温潤滑窒化バナジウム含有コーティング膜の開発」
金沢大学・理工研究域 教授 細川 晃

23.「光ファイバ型二色温度計によるワイヤ放電加工中のワイヤ電極温度計測の高精度化」
金沢大学・理工研究域 助教 小谷野智広

●国際交流助成
K-1.「第2回建築材料と材料工学に関する国際会議(ポルトガル)」
奈良工業高等専門学校・機械工学科 教授 和田任弘

K-2.「国際材料研究協会―電子材料国際会議(韓国)」
豊橋技術科学大学・電気・電子情報工学系 助教 谷本 壮

K-3.「第13回先進材料の超塑性に関する国際会議(ロシア)」
富山県立大学・工学部 准教授 伊藤 勉

K-4.「第21回先進材料・加工技術に関する国際会議(アイルランド)」
岐阜大学・地域連携スマート金型技術研究センター 特任教授 土屋能成

K-5.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」
一関工業高等専門学校・未来創造工学科 准教授 原 圭祐

K-6.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」
京都工芸繊維大学・機械工学系 准教授 江頭 快

K-7.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」
山梨大学・工学部 准教授 孕石泰丈

K-8.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」
岐阜大学・地域連携スマート金型技術研究センター 特任教授 深川 仁

K-9.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」
日本工業大学・基幹工学部 教授 二ノ宮進一

K-10.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」
秋田県立大学・機械工学科 准教授 野村光由

三菱マテリアルがJIMTOFツアーを開催

181202三菱マテリアル1会場内の様子 

 三菱マテリアルが本年11月1日~6日まで、東京ビッグサイトで開催された「JIMTOF2018」の会期中に流通代理店・ディーラーへ向け手JIMTOFツアーを企画した。

 11月4日はグランドニッコー東京台場において懇親会が開かれ、親睦を図った。


181202三菱マテリアル2あいさつする中村加工事業カンパニープレジデント 中村伸一 三菱マテリアル常務・加工事業カンパニープレジデントは、「今回のJIMTOFキャンペーンに多大なるご協力をいただき、目標を達成することができた。日本機械工具工業会が発表した2018年上期は、対前年比8.2%増と聞いている。弊社の国内販売においては、若干上回っている。これもひとえに皆様方の活動のお陰だとありがたく思っている。一方、海外に目を向けると、アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジア、非常に堅調に推移している状況である。計画した設備投資をしっかり確実に実行し、さらなる拡販に結びつくよう体制を整備している。今後とも安心して“ダイヤエッジ製品”の拡販にさらなるご尽力を賜ればありがたい。」とあいさつした。

 乾杯の発声を梅村龍盛 梅村本店社長が行い開宴した。女優の吉谷彩子さんやお笑いタレントのカール北川さんが登場し、会場を盛り上げ、宴もたけなわの頃、散会した。

碌々産業が微細加工機に特化したクラウドサービス『AI MACHINE Dr.』を開発

181202碌々産業1写真左:碌々産業 海藤社長 右:CORE CONCEPT TECHNOLOGIES INC.田口 取締役CTO 碌々産業(社長=海藤 満氏)が、11月4日、IT企業のCORE CONCEPT TECHNOLOGIES INC.(社長=金子武史氏)との協業で、微細加工機に特化したクラウドサービス『AI MACHINE Dr.』を開発したと発表した。

 発表のあった11月4日は、東京ビッグサイトで開催された「JIMTOF2018」の会期中で、会見は同社のブースで行われた。

 海藤社長は、「一般のIoTアプリケーションは、稼働率を上げることを目的としているので、異常検知や予防保全といった機械に焦点をあてていますが、『AI MACHINE Dr.』は、ミクロン台の超精密な加工をどう安定して維持するか、という加工に焦点をあてているのが最大の特長です。」と話す。

 181202碌々産業2加工室内の温度や機械設置場所の室温も監視するこのサービスは、「ミクロン単位の加工精度を担う微細加工機は大変繊細なため、入念な機体管理が必要。最大36項目に亘る機体情報をセンサリングすることにより、ユーザーとメーカーが一体となって機体を厳格に管理・監視することができます。また、クラウドを利用するため、機械がどこにあってもリアルタイムで遠隔監視が可能です。」と優位性を示す海藤社長は、この開発の趣旨について次のように述べた。

 「良品が出来た時の機体状態を常に監視し、キープすれば、機械による不良は出なくなるという考えです。クラウド上のサーバーを使用するため、微細加工機が生まれてからの機体情報をリアルタイムで取得しビッグデータ化することが可能なため、予防保全やAI投入による不良加工予知なども出来るようになります。」

 また、外にクラウドを繋ぎたくない――という顧客のためには、独立サーバーを使った自己完結型の“On-Premise版”も現在、準備中とのことだ。

181202碌々産業3 CORE CONCEPT TECHNOLOGIES INC.の田口 紀成 取締役CTOは、「1機種あたり最大36項目にわたる機体情報を最小10msの時間感覚で取得し、これらの全てをクラウドに保存しつつ、リアルタイムな状態を可視化するために、通信処理の効率化や最適化を行っています。数分・数秒単位の時系列なデータでは見逃してしまうような異常を『AI MACHINE Dr.』は見逃さずに保存することができます。さらにこの高解像な時系列データをAIで分析することによって、これまでは見逃していたような異常信号を事前に察知し、ユーザーに知らせることが可能になります。」と説明した。

ダイジェット工業が高能率肩削りカッタ「ショルダーエクストリーム」を新発売

181202ダイジェット工業 ダイジェット工業(生悦住 歩氏)が、このほど高能率肩削りカッタ「ショルダーエクストリーム」(EXSAP/MSX 形)の販売を2019年1月から開始すると発表した。

 この商品は、荒加工~中仕上げ加工の領域において生産性の向上を実現するために、高能率・高精度な肩削り加工を可能とした刃先交換式肩削りカッタ。特長は以下の通り。

 (1)肩削り軸方向切込み量(Ap)が最大15mmと大きく、平面削り・溝削り・プランジ加工など幅広い用途で使用可能。
 (2)インサートは両面4コーナー使用可能で経済的。コーナーRは、R0.8とR1.6の2種類をラインナップ。高精度な外周研磨級で、荒加工だけでなく、中仕上げ加工領域においても適用可能。
 (3)インサート刃先形状は低抵抗な三次元ブレーカー形状で強度を有する。カッタ本体セット時強固にクランプできる機構により、荒加工での高能率加工を実現。
 (4)インサート材種は、耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れた材種「JC8050」と一般鋼・プリハードン鋼および50HRC程度の焼き入れ鋼が加工可能な、汎用性材種「JC8118」を採用。

 炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼等の肩削り、平面削り、溝削り加工等の荒~中仕上げ加工に威力を発揮する。

■サイズ・価格
・本体モジュラーヘッドタイプ:φ25(2 枚刃)~φ40(4 枚刃)
・本体ボアタイプ :φ50(4 枚刃)~φ80(7 枚刃)
・本体標準価格:φ25 28,500 円~φ80 57,800 円(税抜き)
・インサート形番: ZNGU 形 材種:JC8050、JC8118(PVD コーティング)
・インサート標準価格:1,710 円(税抜き)

ヤマザキマザックが工作機械の設置・据付を効率化する据付部品キットをナベヤと共同開発

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)はこのほど、工作機械の据付作業を効率化する据付部品キットをナベヤ(社長=岡本知彦氏)と共同開発したと発表した。

 ヤマザキマザックは共同開発の背景を、「高精度な工作機械が設計通りの性能を安定して発揮するには、設置される工場のフロアに正確かつ強固に固定されている必要がある。一般的に産業機械を工場に設置する際は、機械レベル(水平)を調整する「レベリングブロック」、機械と基礎を締結する「アンカーボルト」とそのボルトを基礎に固定するためのコンクリートや樹脂「エポキシグラウト」が使用される。機械の設置に使われるこれらの部品や部材については、さまざまな産業機械を対象とする汎用品が多く、1/1000mm単位の精度が求められる工作機械の据付に特化したものは、これまでほとんどなかった。また、工作機械には恒久的な高精度が要求されるが故に、繊細かつ確実な作業が要求され、機械固定やレベル調整などの作業効率には改善の余地が残されていた。」としており、このような中で、マザックとナベヤは工作機械に特化した正確かつ強固な設置を効率的に行うことができる据付部品キットを開発したとしている。

 ナベヤは工作機械用の精密治具ユニットや防振・機械要素部品の専門メーカであり、それらを通じて工作機械ユーザの生産性の向上と高品質化に貢献してきた。ナベヤが長年培った要素部品設計のノウハウと鋳造技術を生かし、より高精度化した工作機械の据付ニーズに対応すべく、今回のマザックとの共同開発に至った。

181202マザックカットモデル 共同開発した据付部品キットは、機械と設置されるフロアとを強固に締結するのはもちろん、マザック製の工作機械に最適化した設計となっており、静的な剛性だけでなく、荷重が大きく変動する加工時の動的な剛性や安定性も高め、恒久的な精度維持に貢献する。また、工作機械の据付に必要な1/1000mm単位のレベル調整を正確かつ迅速に行えるほか、基礎に固定する為の樹脂の流動性を高めるなど、据付作業全体を効率化することで、作業者の負担を軽減すると同時に工期の短縮と早期の機械稼働を実現する。

 今回開発した据付部品キットは、マザック製工作機械の推奨品として純正採用していく予定。マザックとナベヤは今後も、工作機械ユーザの生産性の向上と高品質化に貢献していく――としている。

オークマが次世代ロボットシステム「STANDROID (スタンドロイド)」を開発 ~革新的ロボット操作系を世界に先駆けて実現。自動化・働き方改革を推進~

181202オークマ1全景 オークマ(社長=花木義麿氏)は、このほど自動化システムを容易に導入できる次世代ロボットシステム「STANDROID(スタンドロイド)」を開発した。「STANDRO」は、ロボットのティーチングレスを志向し、工作機械と同じ操作感で 安心・容易に操作できる“革新的ロボット操作系”を世界に先駆けて実現した革新的な 次世代ロボットシステム。さらにシステム構築に必要な装置一式をパッケージ化した“省スペース自動化セル”により、トータルシステムインテグレーションを提供する。

 「STANDROID」は、システムインテグレータ(システム構築業者)を介さず容易に省スペース自動化システムの立上げを実現し、世界の中小規模の事業所を始めとした幅広い顧客のロボット活用による自動化・省力化の普及を促すに加え、働き方改革を強力にサポートし、スマートファクトリー化を加速させる。

 この開発の背景について同社では、「労働力人口の減少に伴い、ものづくりの現場では、人材不足が大きな問題となっている。働き方改革により、労働時間短縮への取り組みが進む中で、大企業だけでなく、中小規模の事業所においても自動化・省力化への導入が急務である。従来、工作機械とロボットは、別々の制御システムで動作しており、ロボットによる自動化システムは、専門技術を有するシステムインテグレータにより構築されていた。」としている。ロボットにおける自動運転の現状については、「狭い加工室内への進入や回避動作時に機械と干渉しないように ロボットの姿勢を保ちながら最短の距離で動作をさせるプログラムが必要のため、数ポイントから数十ポイントの位置と姿勢の設定(ティーチング)が必要で、これには高いスキルが要求され、システムインテグレータなしでの導入は困難となっている。そのため中小規模の事業所は、ロボット採用のハードルが高く、これが普及を妨げている要因だと考えられる。したがって、現在、加工現場では、操作が簡単で、導入が容易な自動化システムが求められている。」と、今回の開発に至った経緯を述べている。

特長と優位性

(1)システムインテグレータ不要。導入が容易ですぐに使える簡単自動化システム
 ティーチング作業を最小限とし、機械への接続もロボットとストッカが一体となった「省スペース自動化セル」を設置するだけで完了。システムインテグレータを介さずに簡単に自動化システムを立ち上げることができる。
(2)ティーチングレスを志向。容易に自動化できる革新ロボット操作
 ロボット操作の専門知識がなくても工作機械の操作感覚で簡単ロボット操作。ワーク品種の変更に際し、ロボット言語を知らなくても作業者が容易にロボット動作を設定できる。準備・確認期間を大幅に削減し、多品種少量生産へのロボット活用を促進する。
(3) 設置面積半減!省スペース自動化セル
 ロボットやストッカ等の装置一式をわずかパレット約2枚分のスペースに極小化。従来、安全柵で囲っていたロボット可動範囲分のスペースが不要になる。

●実演技術
① 簡単システム導入、生産性を革新するロボットパッケージ
 ・システム構築の装置一式をパッケージ化。出荷時にはロボットの信号確認も実施済。据付け時は、電源とネットワークケーブルをつなぐだけで接続完了。 システムインテグレータ不要で、3日間を要する据付動作確認作業もわずか一日で 終了。
 ・顧客のニーズを満足する機能拡張パッケージをラインナップ。 顧客の自動化要求に合わせて、加工物の品質チェックやエアブロー洗浄などの周辺装置を選択しやすい機能拡張パッケージとしてあらかじめ準備。仕様検討から 据付までの期間を短縮する。

② ロボット操作の革新。中間ティーチングポイント設定が不要
181202オークマ23Dシミュレーションで事前に動作確認(MU-S600V+STANDROID)
 ・専門スキルがなくても使いこなせる新感覚のロボット操作。ティーチングレスの革新。 NCの対話入力画面から、動作の始点と終点の位置等の必要情報を入力するだけで、干渉しない最短動作を自動作成する「干渉レス制御」。時間と経験を要する従来のティーチングから革新的な進化。
 ・加工物や取付け位置が変更されても、設定変更だけで変更プログラムを作成。
 ・工作機械のパルスハンドルやJOG送りボタンでの手動操作が可能。微小な位置あわせもらくらく実施。

③ 省スペース自動化セルを実現する「干渉レス制御」
181202オークマ3 ・システム拡張領域 従来比55%減(*同社実績比:従来ロボット+ワークストッカのスペース(2.1m×2.5m = 5.25m2)との比較)。干渉レス制御により、狭い空間でも動作確認なしで干渉しない最短動作を実現。わずか2.4m2(1.2m×2.0m)のスペースに装置一式を収納し、ロボット可動範囲全体を囲う安全柵が不要でワークストッカもコンパクトに最小化した。
 ・「STANDROID」を機械の側面に設置。作業者の操作を阻害しないレイアウト。作業者が行う加工物の手着脱作業と、自動化対応を自由に切替え可能。

主な仕様
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タンガロイが刃先交換式サイドカッタ 「TecTangentialSlot」インサート新材種「AH3135」拡充!

180201タンガロイ タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、このほど刃先交換式サイドカッタ 「TecTangentialSlot(テック・タンジェンシャル・スロット)」インサートAH3135材種を順次発売すると発表した。

 優れた性能で発売以来高い評価を博している先交換式サイドカッタ「TecTangentialSlot」は、高い信頼性と加工能率を誇る刃先交換式サイドカッタ。サイドカッタは、発電機用シャフトや、ブレーキ部品の溝・幅決め加工などに多く使用され、切りくずの噛込みによる破損が生じやすいので、優れた切りくず排出性と高い信頼性が求められる。

 この商品は、理想的なポケット形状を有し、最大刃数と切りくず排出性の両立で高能率溝加工を可能にしている。また、高強度な縦インサートの採用と、大きなインクリネーションによる加工時の衝撃緩和をすることで驚異的な信頼性を確立。従来のサイドカッタは、幅広の溝形状を形成するために2個以上のインサートを並列させる必要があり、その場合には右勝手専用と左勝手専用の2種類のインサートが必要だったが、「TecTangentialSlot」のインサートは、片面を右勝手、もう片面を左勝手とした左右両勝手タイプで、計4コーナが使用できる。これにより優れた経済性を発揮し、同時にインサートの集約にも大きく貢献する。

 今回はインサート材種に高い耐欠損性を誇る新材種AH3135を追加設定した。AH3135材種は、靭性の高い超硬母材と耐欠損性に優れる積層構造を有したコーティング膜を採用している。高い欠損性を持つ母材とコーティングの組み合わせにより、不安定な加工条件でも抜群の安定性を誇り、インサートのチッピングや欠損が起こりやすい加工状況でも安定した長寿命を実現する。

 同社では、「高強度なインサート設計および長寿命を実現する新材種の採用で、TecTangentialSlotは極めて信頼性の高い加工を市場に提供し、お客様の加工費低減に大きく貢献します。」としている。主な特長は以下の通り。

(1)高強度な縦インサートにより、高い信頼性を実現
(2)多刃仕様と優れた切りくず排出性を両立し、高能率溝加工が可能
(3)左右両勝手仕様のインサートは、4コーナの使用が可能で経済的が高く、工具管理も容易
(4)独自の切れ刃形状は、さらい刃も備え、優れた壁面品位を提供
(5)耐欠損性に優れた新材種「AH3135」を追加設定

■主な型番と標準価格
LMEU100808ZNEN-MJ AH3135:1,980円
LMEU120808ZNEN-MJ AH3135:2,130円
LMEU150908ZNEN-MJ AH3135:2,280円
(いずれも税抜き価格)

三菱マテリアルが難削材旋削加工用インサート材種“MP9000/MT9000シリーズ”に断続切削加工用材種「MP9025」を追加発売

181202三菱マテリアル商品 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)は、このほど難削材旋削加工用インサート材種“MP9000/MT9000シリーズ”に断続切削加工用PVDコーテッド材種「MP9025」を追加し、販売を開始した。

 顧客から高い評価を得ている難削材旋削加工用インサート材種“MP9000/MT9000シリーズ”は、航空機部品や医療器具などに使用されているチタン合金、耐熱合金、耐食合金などの難削材の加工に適したインサートシリーズ。耐欠損性、耐溶着性を向上させたことで、突発欠損を抑制し、専用ブレーカにより、切りくずトラブルを防止する。人気の同シリーズに、今回、断続切削加工用PVDコーテッド材種「MP9025」を追加することで、使用領域を拡大した。特長は、以下の通り。

(1)刃先安定性重視のローグレード材種。
(2)軽切削領域から荒切削領域までの断続切削加工用。

■標準価格
CNMG120404-LS MP9025:940円
(代表型番) DNMG150408-MS MP9025:1,300円
SNMG120412-RS MP9025:1,100円
(いずれも税抜き価格)

アマダホールディングスがUAEに現地法人を設立 ~直販・直サービス体制を構築し、中東での積極展開を推進~

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、このほど中東地域の金属加工機械の拡販と、サービスの強化を図るため、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに、販売・サービス会社アマダ・ミドル・イースト(仮)を設立した。

 UAE やサウジアラビアでは、石油依存からの脱却を目指す経済政策を受けて、建設や電機設備といった都市インフラの整備が加速していることを背景に、同社では「地場の金属加工業が発展すると見込まれている。当社はこれまで販売代理店を通じて、中東地域向けに営業活動を行ってきたが、市場拡大を見込み、強みである加工技術力やソリューション提案力を発揮することでさらなる成長が期待できるとの判断から、現地法人を設立することにした。」としている。

 今後、市場ニーズに即したファイバーレーザ加工機、曲げ加工機などの商品ラインナップを展開するとともに、12 月には新たにテクニカルセンターをオフィスに併設し、直販・直サービス体制を構築する。加工技術、および機械とソフトウエアを組み合わせたネットワーク化の提案に加え、サービス活動の強化により、顧客の加工品質の向上や効率的な生産を積極的に支援していくとしている。

 アマダグループは、中期経営計画において、新興国市場の拡大を成長戦略に掲げており、今回の現地法人の設立により中東地域の市場開拓を加速させ、2021 年度までに同地域における売上高を2017 年度比3 倍にすることを目指す。

■新会社概要
社  名: AMADA MIDDLE EAST FZCO(予定)
所 在 地: Jebel Ali, Dubai, UAE
事業内容: 金属加工機械の販売および保守サービス
代 表 者: 小野寺拓 Managing Director
資 本 金: 500 万AED(ディルハム、約150 百万円)
社 員 数: 12 名
営業開始: 2018 年12 月(予定)

サンドビック・コロマント・ジャパン、新セールス組織で市場拡大を狙う

 サンドビック・コロマント・ジャパンは、このほど、既存の組織を見直し、新たなセールス組織体制を構築すると発表した。

 それによると、日本の営業組織を2つのクラスター(営業グループ)に分割する。セールスクラスターとグローバルのセールスマネジメントチームやセールスエリアとの距離を縮めるのが狙い。

 この組織改編に伴い、サンドビック・コロマント・ジャパン カンパニーバイスプレジデント 西日本セールスクラスターマネージャーに山本雅広氏、カンパニーバイスプレジデント 東日本セールスクラスターマネージャーに松本憲幸氏が就任する。

 山本雅広氏は、サンドビックマテリアルテクノロジー(SMT)のPAストリップのアジアパシフィックセールスエリアマネージャー(中国以外)として活躍し、20年以上にわたり国内外のセールスマネジメントに従事してきた。山本氏はコストを抑制しつつ、顧客基盤を拡大にすることにより、責任地域においての利益成長を達成している。

 松本憲幸氏はサンドビック・コロマントのセールスエリア・サウスアンドイーストアジア(SASEA)のストラテジックリレーションズマネージャーとして活躍し、その中で、世界市場を支配している日本の工作機械メーカーに対してリーダー的なサプライヤー、またパートナーとしてのポジショニングをさらに強固にする活動を遂行し、成果を上げている。

 なお、現在のジャパンセールスクラスターマネージャーの高屋政一氏は、セールスエリアサウス&イーストアジア(SASEA)のEBPプロジェクトリーダーとして、新基幹システムの立ち上げやインフラの整備リーダーとして新たな職務を担当する。