日本機械工具工業会 第7回定時総会開く 新会長に田中徹也氏 

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総会の様子

 日本機械工具工業会が6月4日、アーバンネット大手町ビルLEVEL XXI 東京會舘で「第7回定時総会を開催した。今年は改選期にあたり、新会長に田中徹也 三菱マテリアル常務が選任された。

 役員交代、令和2年度事業報告並びに同経費収支決算、令和3年度事業計画、同各社会費、同経費収支予算、役員選任、正副会長、監事及び専務理事の承認が審議され、承認された。

 令和3年度当初生産額見通しが示され、総務、技術、環境、国際、それぞれの委員会からの報告のあと、令和3年度「生悦住賞」並びに同「新庄(陰徳の士)賞」の表彰式が行われた。

■石川則男前会長(オーエスジー社長)退任あいさつ要旨

210701機械工具2 2年間の在任中は皆様には大変お世話になり感謝申し上げます。私がハイス業界の日本工具工業会で理事長を務めたのが2009年6月からの2年間でしたが、当時はリーマンショックによる大不況の2年間でした。また、日本機械工具工業会会長を務めたのは2019年6月からの2年間でしたが、こちらもコロナ禍であり、時代には恵まれませんでしたが、工具業界の皆様におかれましては、逆風の中でありながら立派な経営をされ、喜ばしいことであります。

 世の中には様々な工業団体がありますが、時々、業界団体の存在意義を考えることがあります。カーボンニュートラルや貿易問題など、それぞれの会社が個々に対応するなど難しい場合もあり、また、ISOなど工業規格が他国の主導のもと、制定されてしまったあとなど、対応が困難です。日本の団体として一定以上の影響力を維持していくためにも、業界団体は一種保険のようなものでもあり、われわれの工具業界周辺団体と協力関係を作っておくことが、いざというときに役に立ちます。

 誠に残念ではありますが、当初予定していた2022年開催予定のWCTC(WCTC=世界切削工具会議)が中止となりました。WCTCは人脈作り、コミュニケーション作り、私たち団体の中のスムーズな意見交換といった大きな機会となります。今回は中止になりましたが、2024年には開催の動きとなっております。2024年のWCTC日本開催を成功に導いていただきたいと願っております。

■田中徹也 新会長あいさつ要旨

210701機械工具3   会長という大役を務める機会を頂戴し、大変身の引き締まる思いです。当工業会は、2015年に超硬工具協会と日本工具工業会の統合により設立され、正会員数77社、賛助会員数45社、合計122社でのスタートと聞いています。今年で設立6年ということで現在、正会員数84社、賛助会員数57社、合計で141社となり会員数が増加しております。前任の石川会長におかれましては、米中貿易戦争や新型コロナウイルス感染拡大等、環境が激変する中での舵取りに大変ご苦労されましたことに改めて深く感謝申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大によって世界経済は大きく低迷をしました。製造業における経済活動は昨年度前半には底を打って緩やかな回復傾向となり最近では、国によって差はあるもののワクチン接種が進んでおり、コロナ禍そのものが終息に向かっているように進んでいるように感じます。今年度はこの回復がより確実で大きなものになると期待をしています。

 当業界を取り巻く事業環境も様々な変化が起こっています。米中貿易戦争に端を発するサプライチェーンの変化や先進国を中心とした自動車電動化の加速、タングステンやコバルトの資源確保やリサイクルニーズの増大、さらにはものづくりの現場から販売の現場までのあらゆる業務でデジタル化の施行など、取り組むべき課題が数多くあります。また菅総理は昨年10月の所信表明演説の中で、2050年カーボンニュートラルを目指すことを宣言されました。いわゆる脱炭素社会の実現であります。当工業会といたしましても重要な社会的使命として認識し、取り組んでいく必要があると考えています。

 令和3年度「生悦住賞」

田中義一氏(元鈴木工機株式会社) 85才

略歴
 平成 3 年~同22年 日本工具工業会 歯切工具専門委員20年
 平成23年~同27年 日本工具工業会事務局サポート   5年

■功績の概要
 2009年より、日本工具工業会歯切工具専門会の委員としてJIS並びにISO規格の制定・改正に携わった。また、1998年より始まったホブの日本提案のISO2企画(ISO2490:ホブの形状寸法、ISO4468:ホブの精度)の改正作業のワーキンググループ(ISO/TC60/SC1/WG34)委員として計6回全ての国際会議に出席し、初めて日本提案の規格改正に貢献した。また、趣味の写真を通して、工業会のイベント(定時総会、夏季合同部会、賀詞交歓会、技術委員会総会など)には写真撮影をするなど、ボランティアで事務局のサポートに貢献した。(年齢は受賞発表時)

村上次郎氏(マコトロイ株式会社)

略歴
 平成 9年6月~同14年6月 超硬工具協会 資材委員 5年
 平成17年6月~同27年6月 同 同委員      10年
 平成 9年6月~同27年6月 同 業務委員(見本市対策委員)18年
 平成17年6月~同27年6月 同 関西地区懇委員 10年
 (会社略歴:平成15年12月 常務取締役就任 平成24年12月代表取締役社長就任、平成29年12月代表取締役社長退任、顧問就任、現在に至る)

■業績の概要
 超硬原材料メーカーの委員として資材委員通算15年間にわたり旧、超硬工具協会の視座委員会委員を皮切りに業務委員会・美保日対策委員、関西地区会員懇談会に参画し、それぞれの委員会、地区会員懇談会活動を通じて、幅広い経験と知識により各会合でリーダーシップを発揮され、担当理事と活動や行事を主導したとともに、自社から多くの社員を地区会員懇談会、各種委員会に積極的に参加を促した。また、歴代の担当理事を側面からバックアップするなど長年にわたり協会幹部から地区懇・委員会参加者まで幅広く交友し、協会の基本理念である全員参加に大きく貢献した。

令和3年度「新庄(陰徳の士)賞」受賞者

 ・桑本和彦氏〈(株)アライドマテリアル〉
 ・川端憲一氏〈エフ・ピー・ツール(株)〉
 ・梅林義弘氏〈オーエスジー(株)〉
 ・潟山幸二氏〈京セラ(株)〉
 ・竹内悦子氏〈(株)共立合金製作所〉
 ・中井秀紀氏〈住友電気工業(株)〉
 ・佐藤 等氏〈(株)田野井製作所〉
 ・中村 清氏〈日本特殊陶業(株)〉
 ・相川伸広氏〈日本ハードメタル(株)〉
 ・新家栄司氏〈富士精工(株)〉
 ・鈴木 隆氏〈冨士ダイス(株)〉
 ・功刀 斉氏〈三菱マテリアル(株)〉
 ・岩崎 貢氏〈(株)MOLDINO〉


 

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