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「TIMTOS2025」リポート ~台湾TIMTOSが30回目の節目 最大輸出先・中国から来場なく異例の開催~

 台北国際工作機械見本市(TIMTOS)2025が3月3日から8日までの6日間、台湾・台北市内2ヵ所の会場で開催された。30回目の節目を迎えた今回展には、地元の台湾だけでなく米国や日本のほか、インドやベトナムなどの新興国からもバイヤーたちが来場した。台湾の工作機械業界にとり最大の輸出先、中国の不動産不況の影響が長期化し、消費低迷の影響が続く。米中と台中間の外交問題から、中国人来場者が大幅に減少するなど、過去にない異例の状況下での開催となった。TIMTOS会場で、台湾の工作機械業界が置かれた現状を取材した。【台北=是州煩太(文・写真)】

MOLDINO 「新商品で切り拓く、ギガキャストと燃料電池の革新ソリューション」

 MOLDINO(社長=金子善昭氏、本社=東京都墨田区)が2月17日、同社成田工場ソリューションセンターで「新商品で切り拓く、ギガキャストと燃料電池の革新ソリューション」をコンセプトに2025年新商品記者発表会を開いた。 同社が新商品について記者発表会を開くのは今回が初。現在、製造現場のトレンドでもあるギガキャストと燃料電池をメインに具体的な工具の使用方法や提案内容について加工実演を交えて詳しく説明をした。「重要顧客である金型産業において生産効率の改善の一助になれば幸い。」と金子社長はあいさつのなかで思いを述べている。 

三井精機工業 「工場見学会2025」を開く 普段は見られない貴重なマシンも!

 三井精機工業(社長=川上博之氏)が2月5日~6日までの2日間、同社本社工場(埼玉県比企郡川島町八幡)精機棟内で「工場見学会2025」を開催し、47組159名が訪れた。 普段は見学できないマシンや未発表のマシンを含め、注目の大型横形マシニングセンタ「HPX150」や、精密小型雌ねじ研削盤「GSS60i」などが展示され、来場者は同社の機械作りについてじっくり見学した。同社の「工場見学会2025」をレポートする。 

ミネベアミツミ製の新設計ボールベアリングが大塚ローテック製機械式腕時計「5号改」採用

 ミネベアミツミ(会長 CEO=貝沼由久氏)が、このほど新設計極小ベアリングと世界最小ボールベアリングが国産時計ブランドの大塚ローテックの機械式腕時計『5号改』に採用されたと発表した。 大塚ローテックは、時計会のアカデミー賞と呼ばれている「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ2024」のチャレンジ部門でグランプリを受賞した現代の名工である片山次朗氏の国産時計ブランドで、『5号改』は、衛星のように周回する文字盤と固定されたメモリが組み合わさって時間を刻む〝サテライトアワー機構〟を搭載した初の国産腕時計であると同時に、世界で初めて、"時ディスク"自体をピンやボールベアリングに当てて切り替えるサテライトアワー機構(東京時計精密調べ)の機械式腕時計。 

 ヤマザキマザック 「JIMTOFアンコールフェア」で来場者を魅了! ~JIMTOFでは展示されなかった最新機種も披露~

 ヤマザキマザックが同社美濃加茂製作所第一工場 ワールドテクノロジーセンタ(岐阜県美濃加茂市蜂屋町中蜂屋山崎333)で、12月4日から6日までの3日間、「JIMTOFアンコールフェア」を開催した。 今回のイベントは、「JIMTOF2024」で展示された機種をはじめ工作機械、レーザ加工機、自動化システムも多数出展し、多くの来場者を魅了した。今回は、そのなかで特に注目したい新機種やシステムなどについて掲載する。 

【令和7年 年頭所感】武藤容治 経済産業大臣

〈はじめに〉令和7年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 昨年は、年始の能登半島地震をはじめとして、台風や豪雨など、多くの予期せぬ自然災害が発生した一年でした。被災された方々に、改めて心よりお見舞いを申し上げます。また、特に能登半島地震で被害を受けた地域では、なりわいの再建をはじめ、復旧・復興への道のりはいまだ半ばです。私も昨年実際に現地に足を運び、被害に遭われた現場をこの目で見て、被災された事業者の方々の再建への思いをお伺いしました。度重なる災害により、地域の未来のために歩んでいる方々の思いが絶たれることがあってはなりません。経済産業省としても、昨年とりまとめた経済対策に盛り込んだ支援施策等も通じて、引き続き復旧・復興に全力を尽くしてまいります。 

ブルーム-ノボテストが日本法人設立25周年を迎える 

 ブルーム-ノボテスト(日本法人社長=山田亨氏)が日本法人設立25周年を迎え、11月9日にホテルオークラ東京(東京都港区虎ノ門)で記念パーティを開き、多くの関係者がお祝いに駆けつけた。また、この日、2025年1月1日付けで日本法人の新社長に朝尾信之氏が就任すると発表があった。なお、日本法人設立時から尽力してきた山田亨社長は退任する。25周年記念パーティの様子や、山田社長が25年の間に印象に残った出来事などを掲載する。

「未来の扉を開くエンジニア集団」新川製作所 新村社長に聞く

 「シンプル&スピード」をモットーに安定した高品質と高能率化を目指し、高性能工作機械の導入でDX化を積極的に推進している新川製作所(社長=新村佳之氏、本社:静岡県磐田市)は、〝多品種生産工場〟を追求しており顧客の信頼も厚い。同社の特長は、金属の切削加工をメインとした金型・機械部品に加え、治具開発試作品製造を行い、さらに量産に向けた課題解決のためのサポートを行っていることだ。 新村社長にお話を聞くとともに、MOLDINO(モルディノ)の工具を用いた加工技術の数々や、実際にどんなシーンで、加工改善と共に高能率・高精度加工を実現したのかを徹底取材した。 

「ものづくりは工具で進化する」 不二越 トレンドを押さえて人気のバリレスシリーズを拡充!

昨年、市場に登場した不二越の『バリレスシリーズ』は、〝バリの極小化により生産性を飛躍的に向上する〟という画期的な製品としてユーザーの評価も高い。本年10月に発表された「令和6年度日本機械工具工業会賞」では「技術功績賞」を『アクアREVOドリル バリレス』が、「“超“モノづくり部品大賞」では「モノづくり日本会議共同議長賞」を『バリレスシリーズ』が、それぞれ受賞している。同社では、EV車の製造にあたりギガキャストやメガキャストの需要増を受け、このほど非鉄金属用(アルミ)用工具などを新たに開発、バリレスシリーズの拡充を発表した。この新製品は、本年11月5日(火)~10日(日)までの6日間、東京ビッグサイトで開催する「JIMTOF2024」で初披露する。 今回は一足早く、被削材や用途に対応したバリレスシリーズの新製品にスポットをあて、同社富山事業所にて工具事業部 技術部に在籍する干場俊洋部長(以下干場部長)に話を聞くとともに加工デモ拝見、徹底取材を行った。

「日本のものづくりは金型とともに」 MOLDINO 金子社長に聞く

 工具メーカーとして独創的な切削工具を提供しているMOLDINO(社長=金子善昭氏)は、素材から開発・生産・検査まで自社完結し、加工全体を見据えた加工イノベーションで顧客の様々なニーズに応えている。特に金型製造の短納期化やコスト削減を狙った『PRODUCTION50™ ~加工半減~』は、製造費(時間的コスト)に着目し、高性能工具を活用することで加工能率を高めて金型加工におけるトータルコストの削減を実現し、ユーザーの利益拡大に貢献しているとして評価も高い。 本年4月1日付けで社長に就任し、半年が経過した金子社長に現在の心境や今後の目標などについてお話しを伺った。