注目記事

「有益な価値創造へ」 ~ナガセインテグレックス 長瀬社長に聞く~

 ナガセインテグレックス(社長=長瀬幸泰氏 本社:岐阜県関市武芸川町跡部)は、社内で開発された要素技術を顧客のニーズと効果的に融合させ、最も“有益な一台”を提供するため日々、技術開発に注力している。

 昨年は、日刊工業新聞社主催の機械分野において優れた機能美と性能を併せ持つ製品を表彰する「第53回機械工業デザイン賞IDEA」にて、高精度門型平面研削盤 『SGX-126・168B(S)L2D-Neo3』が日本デザイン学会賞を受賞した。また、砥石をAI観察にて不具合を予測するAI砥面観察システム『GRIDE EYE』でも大反響を起こしている。長瀬社長が考える超越した精密加工を実現するマシンとは――――? 同社を訪ね、お話しを伺った。
 

MOLDINO 野洲工場を徹底取材!  ~最新工具で加工デモを拝見~

 刃先交換式工具から超硬エンドミル、穴あけ、ねじ切り、面取工具まで金型加工に必要な切削工具を製造販売しているMOLDINO(モルディノ)(社長=鶴巻二三男氏、本社:東京都墨田区)の大きな特長は、素材から開発、生産、検査まで自社で完結し、金型加工に特化した独創工具を生産していることだろう。

 また、設計、CAM、加工、磨き、組み付け、出荷、メンテナンス、修繕に至るまで切削加工だけでなく、全体を視野に入れた独自の『PRODUCTION50™』の考えに基づき、最適な工具と加工方法によってトータルの製造費削減を提案しており、画期的な取り組みとしてユーザーからの評価も高い。今回、同社の原動力のひとつである野洲工場(滋賀県野洲市)を取材した。

【令和6年 年頭所感】齋藤 健 経済産業大臣

<はじめに>
 令和6年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 遡ること40年前、通商産業政策を命懸けでやろう、そういう思いでこの門をくぐった時の初心をもう一度思い起こし、足もとの厳しい状況の中においても、我が国が直面する様々な重要課題を解決すべく、緊張感をもって取り組んでいかねばならないと決意を新たにしているところです。
 

不二越 工具はここまで進化した! 「バリレスシリーズ」の実力を探る

 本年10月に開催された「メカトロテックジャパン(MECT)2024」で、注目の的となった不二越。会期初日に初披露された〝バリの極小化により生産性を飛躍的に向上する〟という画期的な切削工具『バリレスシリーズ』を一目見ようと多くの来場者が訪れていた。同シリーズはドリル、タップ、エンドミルを揃え、2023年12月21日(木)に世界同時発売する。

 今回、ユーザーニーズの期待に応え、大きなインパクトを与えたこの製品にスポットをあて、同社富山事業所にて加工デモ拝見、徹底取材を行った。
 

日進工具 「あたり前のことをバカにしないでちゃんとやる」 精密微細5軸セミナーを開催

 

 日進工具(社長=後藤弘治氏)が、10月25日~27日までの3日間、同社仙台工場(宮城県黒川郡大和町松坂平)にて「精密微細5軸セミナー」を開催し、北は北海道から、南は鹿児島まで、全国からエンドユーザー、約150人が仙台工場を訪れた。

【トップインタビュー】三井精機工業 川上博之社長に聞く ~無駄のない仕組みをつくる~

 産業の基幹となる工作機械と動力源の空気圧縮機をあらゆる産業界に供給している三井精機工業(社長=川上博之氏)。高精度な部品加工へのニーズに合致した工作機械は、業界の評価も高い。昨年、90年を超える歴史ある同社の社長に就任した川上社長に未来への展望などお聞きした。

「限りない技術革新への挑戦!」 イスラエルのイスカル本社でファーストクラスディーラーと関係ユーザーを対象にセミナーを開催(後編)

 前回は、IMC(International Metalworking Companies)グループ(会長=ジェイコブ・ハルパス氏)の中核を担うISCAR LTD.(以下イスカル社、CEO=イラン・ゲリ氏)を訪ねた日本の販売上位特約店と認定されたファーストクラスディーラー(略称:FCD)および関係ユーザーについて前編を掲載した。(前編:https://seizougenba.com/node/13501

  後編は、セミナー2日目の内容と、ゲリCEOのインタビューを掲載する。
 

「限りない技術革新への挑戦!」 イスラエルのイスカル本社でファーストクラスディーラーと関係ユーザーを対象にセミナーを開催(前編) 

 IMC(International Metalworking Companies)グループ(会長=ジェイコブ・ハルパス氏)の中核を担うISCAR LTD.(以下イスカル社、CEO=イラン・ゲリ氏)に日本の販売上位特約店と認定されたファーストクラスディーラー(略称:FCD)および関係ユーザーが、同社に対する理解を深めることを目的として、イスラエル・テフェンにあるイスカル本社を訪ねた。

 今回の主要テーマは『Where Innovation Never Stops!(限りない技術革新への挑戦)』。参加者はグローバル規模で切削工具のイノベーションを牽引する最新工具の開発現場を見学した。この様子を徹底取材し、ドラマチックな同社の歴史とともにイラン・ゲリCEOのインタビューなどを前編と後編に分けて掲載する。
 

【この人に聞く】「日本企業にチャンス到来!」ドイツメッセ日本代表部 代表 竹生学史氏

 世界を代表する工作機械の国際展示会のひとつである『EMOハノーバー』(主催:ドイツ工作機械工業会)が、本年9月18日から23日の6日間、ドイツ・ハノーバーで開催される。この展示会は工業生産の中核を担う最新の金属加工技術をあらゆる分野にわたって広く展示することで来場者に新技術への投資を呼びかけ、新たなビジネスチャンスにスポットを当てるもので業界の注目度も高い。

 また、製造から物流までサプライチェーン全体を網羅する産業技術の専門展示会である、『ハノーバーメッセ2023』(主催:ドイツメッセ)が本年4月に開催されたが、ドイツメッセ日本代表部の竹生学史代表は、「13万人が来場し、出展社と来場者の満足度も非常に高いものになった。2024年は質・量ともにさらなる拡充が期待できる。」と意気込みをみせる。グローバル化が加速する現在、展示会を通して販路拡大のチャンスを提供する竹生代表にお話しを伺った。

日進精機が岡谷市21経営社研究会と交流

 岡谷市の若手経営者で構成する「21経営者研究会」が、超精密、特殊加工などのハイテク部品や次世代金型を手掛ける日進精機(社長=伊藤敬生氏、本社:東京都大田区多摩川)の長野飯田工場(長野県飯田市竜江)を見学した。日進精機は国内2拠点と海外4拠点(中国無錫工場、中国深圳工場、フィリピン工場、タイ工場)で約900名(うち国内130名)が高度なものづくりを行っており、品質の高さで顧客から厚い信頼を博している。

 岡谷市産業振興部工業振興課の小松主査は、今回の目的を「21経営者研究会の企業様と日進精機様とで新しい取り組みや情報交換をもとに刺激を受けていただきたい。」と期待を込めた。この日は懇親会も開かれ、双方が交流を深めた。