碌々産業が7月7日、都内のグランドプリンスホテル高輪で「120周年記念祝賀会」を開いた。この日、矢野雄介取締役が社長に昇格し、海藤満社長が代表権のある会長に就任したことと併せ、10月1日付けで社名を新たに「碌々スマートテクノロジー」に変更すると発表があった。
碌々産業の歴史を紐解くと、世界初の有人動力飛行にライト兄弟が世界で初めて成功した1903年に、東京銀座に工作機械の輸入商社として碌々商店を設立したことから始まる。この時代は、工作機械と呼べる国内製品がほとんど存在しない時代だったが、同社は機械工業の基礎をなす工作機械にいち早く着目し、輸入販売から自社製品の開発へと推進していく。創業当時からのモットーは、〝信用第一〟。製品は売る立場と買う立場の双方を満足させなければならないとして、堅実な商いに徹し、品質第一、技術第一の理念を貫き、個々の要求に応える特殊設計製作と、顧客に最適な製品の提供を行い、信頼を得るメーカーを目指していった。