11月8日(金)、9日(土)の2日間、日進工具(社長=後藤弘治氏)が開発センター・仙台工場設立20周年を記念して、「NS東北 微細・精密加工展示会2013」を開催し、多くの来場者で賑わった。
思い起こせば今から20年前というと、ヨーロッパでは欧州連合(EU)が発足し、アメリカではビル・クリントンが大統領に就任した年である。バブル崩壊後の日本は、生き残りをかけた製造業が海外に生産拠点を移していき、まさに「失われた10年」という言葉の真っただ中でもあった。
日進工具はそんな時代を背景に仙台工場を立ち上げている。
海外へ生産拠点を移すのがトレンドとなりつつあった20年前、なぜ国内生産にこだわり、仙台に工場を立ち上げたのかを当時社長だった後藤勇会長に、今回の展示会への思いと微細加工へのこだわりについては後藤弘治社長に、それぞれのお話を交えて「NS東北 微細・精密加工展示会2013」をレポートする。