【切削工具業界初!】ダイジェット工業の新企画 一度聞いたら忘れない「ストライクドリルの歌」

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黒塗り部分に隠されたものとは!?

 

 いかにも高剛性を彷彿させるモジュラーヘッド用オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」に「G-Body」(←合わせると頑固Gボディ)、先端角が180°の平らだから「タイラードリル」など、切削工具の個性的な製品ネーミングで深い印象を残すといえば、ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)を思い浮かべる方も多いだろう。1938年の創業以来、超硬合金製造技術を糧とした粉末冶金技術で世界初となるサーメットチップの実用化を実現したという超硬工具に進化を与えた大阪の老舗切削工具メーカーである。

 新緑がまぶしい某日――――。現在、売り出し中である「ストライクドリル」の歌を制作中との新企画情報を仕入れた筆者。ワクワクを秘めながらカメラを引っ下げ、大阪のレコーディングスタジオへと取材に向かった。
 

ストライクドリルを認知して欲しい! 

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多様な被削材にど真ん中! ストレートの穴をあけるストライクドリル

 今回の企画を立案したのは7年半もの間、ドイツに駐在し、昨年帰国してきた営業企画室の木村室長である。「いや~どうもどうも~!」と爽やかな笑顔で右手を挙げながらスタジオの階段から下りてきた。木村室長に続いて社内から歌い手として選ばれた4人と音響エンジニアたちも姿を現した。

 企業において労働意欲向上や社内の連帯感を強めるための象徴として〝社歌〟の存在は聞いたことがあるものの、切削工具業界で〝製品〟のための歌を制作したというのは聞いたことがない。そういえば、ダイジェット工業は時折、独特かつ斬新なアイデアを用いて販促活動を行っており、われわれ業界専門媒体を驚かせてくれた。劇画タッチのパンフレットやキャラクターなどで訴求する点をビジュアル的に強調し、時流に合致した最新加工技術のノウハウを分かりやすくユーザーに提案して深い印象を与えている。

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レコーディング会場で「ストライクドリルの良さを分かって欲しい」と説明する木村室長

 木村室長はストライクドリルの歌を制作した経緯について、「良い製品にもかかわらず、あまり世間に認知されてないので、これをなんとかしたい! との思いがこの歌をつくるきっかけになりました。」と話す。

 ドイツから日本に帰国した際、ドリル需要の多さに驚いたという木村室長。同社では昨年開催されたJIMTOFで「ストライクドリル8Dタイプ」を新規ラインナップし、PRしていた。このプレゼンのためのビデオを制作中に、フリーソフトで応援歌のような曲を入れたところ、突然、「穴あけするなら ストライク~♪」と歌詞が閃いたという。

 木村室長は考えた。

 (これでPRをしたら知名度が上がるのではないか――――)

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今年の4月に開催されたINTERMOLD(東京)のブースも特長があった。

 しかし、企業は組織である。いくら良いアイデアでも勝手なことはできないうえ、成果を求められる。社内を巻き込むことを決意し、製造・営業・技術の3部門でそれぞれ活躍している社員に目を付けた。

 今回、ストライクドリルの歌を歌うのは、東京支店南関東営業所 竹田さん、東京支店北関東営業所 若田さん、大阪事業所切削工具工場業務グループ 課長代理 角野さん、切削技術部 技術室 工具開発技術課  早水さん。このメンバーからも、ストライクドリルの良さを分かって欲しい! 売りたい! という強い熱意がビンビンに伝わってきた。

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