注目記事

独立時計師 浅岡 肇氏に聞く ~碌々産業の「MEGA-SSS400」を新たに導入~

 世界で29人しか存在しない独立時計師で構成された独立時計師アカデミーの会員でもある浅岡 肇氏(東京時計精密社長)。設計、加工、組み立てまでの全工程をほぼ1人で手がけ、希少性の高い時計の数々を生み出している。その作品の美しさに加え、精度の高さは世界中から高い評価を博しており、王族や世間に名を知られた時計コレクターが顧客として名を連ねている。
 
 浅岡氏は2019年、作業現場(アトリエ)を都内に増設し、ファナックの「ロボドリル」を導入、そして2021年8月、新たに碌々産業の超精密微細加工機「MEGA-SSS400」を設備した。世界中の時計ファンを魅了する浅岡氏に今回の設備導入に至った経緯などお話しを伺った
 

DMG森精機 伊賀事業所で見た最新技術の数々!

 去る9月30日にDMG森精機(社長=森 雅彦氏)が、同社伊賀事業所(三重県伊賀市)にてコロナウイルス感染症対策を万全に行った中で、メディアデーを開催した。森社長によるプレゼンテーションに加え、日本初公開となるレーザ金属積層造形機「LASERTEC 3000 DED hybrid」やグローバルソリューションセンタの最新製品・技術を紹介した。また、新設されたサービスエンジニア研修施設「修理復旧技能研修センタ」もお披露目されたほか、精密加工工場、組み立て工場、地域貢献の取り組みなども紹介した。

「メカトロテックジャパン(MECT)2021」 一足早く注目各社の目玉製品を公開!

 10 月20 日(水)から10 月23日(土)までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で「メカトロテックジャパン2021(通称MECT) 」(主催=ニュースダイジェスト社)が開催する。

 今回は過去最多となる426社・団体が出展。そのうち50社が初出展となる。展示規模は1,796小間で、国内における今年の工作機械見本市としては最大規模になる。また、海外からの参加は24カ国・地域を越える。

 製造現場ドットコムでは一足早く、「工作機械編」と「切削工具・周辺機器編」に分けて、注目メーカー各社の新技術や目玉製品を公開する。

 〈工作機械編:アマダグループ/OKK/岡本工作機械製作所/黒田精工/芝浦機械/DMG森精機/ナガセインテグレックス/牧野フライス精機/牧野フライス製作所/三井精機工業/安田工業/ヤマザキマザック/碌々産業〉

 〈切削工具・周辺機器編:イスカルジャパン/イワタツール/オーエスジー/北川鉄工所/住友電気工業/タンガロイ/大昭和精機/ダイジェット工業/日進工具/不二越/ブルーム-ノボテスト/三菱マテリアル/MOLDINO/ユキワ精工〉

タンガロイ 木下社長に聞く ~年間60件もの新製品を市場投入!~ 

 新製品の開発を加速させているタンガロイ(社長=木下 聡氏、本社:福島県いわき市)は、金属加工技術が急速に進化していることから、生産性の高い製品群をつくるために日々注力している。コロナウイルス感染拡大の影響でオンライン開催となったが、本年4月に新製品発表会が開催され、同社会長兼IMC社長のジェイコブ・ハルパズ氏も創造性溢れる新製品のプレゼンテーションを行った。また、10月にポートメッセで開催される「メカトロテック(MECT)ジャパン2021」でもユーザーの生産性を向上させる革新的な「ADDFORCE製品群」などを展開する予定だ。

 木下社長にお話しを伺った。
 

鋳造から加工まで一貫生産 田島軽金属の凄み ~砂型アルミ鋳造技術で未来を創造~

 製造業には特殊な技術を有している企業が存在する。世界が求める軽量高剛性材料の鋳造技術を有する田島軽金属(社長=田島正明氏、本社/工場:埼玉県羽生市)は、大型アルミ鋳造、大型低圧鋳造、アルミ基複合材料(MMC)低圧鋳造を得意として複雑な形状や多品種小ロットにも対応し、新材料や・高剛性材料の開発にも注力、鋳造から加工まで一貫生産する強みを持つ。特急案件や納期短縮化も実行しており、これらを支える技術もさることながら、現場の効率化により女性の活躍も目立つ。また、多国籍採用も実施しており、約30社の多様な協力会社や大学および外部機関との連携が強いのも特長だ。本社/工場は、東北自動車道羽生インターチェンジに隣接し、全国にタイムリーな配送も実現している。

 田島社長にお話しを伺うとともに工場内を取材した。
 

岡本工作機械製作所の「平歯車研削盤ASG-2形」 日本機械学会「機械遺産」に認定 

 日本工業大学・工業技術博物館(館長=清水伸二氏 同大学客員教授、上智大学名誉教授、MAMTEC代表)所蔵の岡本専用機械製作所(現:岡本工作機械製作所、 社長=石井常路氏)の「平歯車研削盤ASG-2形」がこのほど、日本機械学会「機械遺産」に認定された。 

 このマシンは、同社の創業者である岡本覚三郎氏が呉海軍工廠からの注文で歯車研削盤の設計に着手し、度重なる試行錯誤を経て1930(昭和5)年に国産初の「平歯車研削盤ASG- 2形」を完成。終戦の1945(昭和20)年までに13台を製造したもののひとつ。

 研削できる歯車の最大ピッチ円直径は500mm、歯幅は最大200mm、モジュールは最大 8。歯車を交換することにより、歯数などが異なる歯車の加工に対応できる独創的な機構を有している。
 

「お客様の課題に向き合い加工イノベーションを実現していく」 ~ MOLDINO 鶴巻社長に聞く~

 昨年、三菱マテリアルの完全子会社となったMOLDINO。1928年の創業以来、エポックシリーズ、アルファシリーズ、ガレアシリーズなど加工現場にインパクトと新たな価値を与える切削工具を加工現場に提供し、様々な加工ニーズに応えている。本年4月、新社長に鶴巻二三男氏が就任した。

 「お客様の課題に真摯に向き合う真のパートナーとして、私たちは未知の領域にも挑戦を続け、加工イノベーションを実現していく決意です。」と話す鶴巻社長。グローバルに成長させるべく新しい風を吹き込んでいる。

「歴史的名機が集結」 清水伸二 日本工業大学 工業技術博物館館長に聞く

 明治から昭和にかけて産業の発展に寄与した工作機械を動態保存・展示している日本工業大学 工業技術博物館(館長=清水伸二氏 同大学客員教授、 上智大学名誉教授、MAMTEC代表)。展示されている機械や機器類は大小合わせて400点以上に及び、そのうち収蔵機器178点が国の登録有形文化財だ。工作機械は、あらゆる機械をつくり出す基になっていることから〝マザーマシン(母なる機械)〟ともいわれているが、同博物館には、わが国の産業の発展に貢献したマシン270台以上が機種別・製造年代順に展示されており、うち約7 割が運転可能な状態で保存されている。かつての町工場も復元してあることから、ものづくりの重要性を学びながら楽しむことができる貴重な博物館となっている。

 工作機械業界の第一人者として活躍している清水館長にお話しを伺うとともに、工業博物館をレポートする。
 

目標は不良品ゼロ! 工作機械業界に貢献するブルーム-ノボテスト Alexander Blum社長に聞く

 ユニークで画期的な技術により、世界中の製造業に貢献しているブルーム-ノボテスト(社長=Alexander Blum氏)は、ドイツに本社を構え、革新的な測定・試験技術などを工作機械、自動車、航空機、エネルギー、医療機器などありとあらゆる産業分野を対象に提供し、信頼を得ている。2017年に登場した『LC50-DIGILOG』はレーザー測定技術に革新をもたらせたとして大きな注目を浴び、今では製造現場の自動化による高能率化と安定品質の確保に大きな安心感を与えている。

「対応は素早く、謙虚な姿勢で臨む」BIG DAISHOWA Japan 西野社長に聞く

 

 BIG DAISHOWAホールディングス・BIG DAISHOWA(社長=仲谷穣治氏)が昨年12月、国内営業本部と海外営業本部をそれぞれ新会社として発足させた。国内営業本部は、BIG DAISHOWA Japan、海外営業本部は、BIG DAISHOWA Internationalとして2021年1月に生まれ変わり、新たなフェーズを歩き始めている。これに伴い、従来の本社・製造会社とは別に新社屋を大阪本社(東大阪市西石切町)と東京本社(東京都豊島区駒込)に建て、さらなる効率アップを図っている。

  国内においてBIG製品の拡販に注力するBIG DAISHOWA Japanの新社長に就任した西野秀哉社長は、営業一筋に歩んできた。「製販別々の場所に本社を設けることにより対応はさらに素早く、謙虚な姿勢で臨みたい。」と意気込みをみせる。西野社長に新社屋を建てたメリットや営業方針などをお聞きした。