注目記事

【技術事例】独ベンジンガー社 ブルーム-ノボテスト社製の測定器を採用 ~DIGILOG技術によるミクロン加工精度の追求~

 現在、宝飾業界では5軸マシニングセンタを含む最先端のフライス加工技術の活用が広がっている。Carl Benzinger GmbH(ベンジンガー)社は、宝飾業界向け専用機の開発と製造から得たノウハウを、要求精度の高い小型部品を製造する革新的な汎用CNC機械へ展開を行っている。また自動化生産の実現に向け、対象となる全ての機種にブルーム-ノボテスト製の機上測定器を搭載している。

 ベンジンガー社の経営パートナーである Rainer Jehle氏は会社理念の説明時に「私達は常に最後の数ミクロンの精度を実現しようと試みており、信頼できる機械プロセスは私達にとって非常に重要である。」と強調した。

日進工具 新開発センターを竣工! ~生活振動すら寄せ付けない超ハイテク開発センターを見た!~

 微細工具で名高い日進工具(社長=後藤弘治氏、本社:東京都品川区)が、同社仙台工場(宮城県黒川郡大和町)隣接地で兼ねてから建設を進めていた「新開発センター」がこのほど竣工した。投資額は13億円。同センターの特長は、免振装置に微小振動対策ダンパーを加えることで、微振動を減衰させる“オールラウンド免震”が採用されていること。この構造が実際に加工を行う工場内で活用するのは、日本でも類を見ないだろう。同社の開発・生産統括を担う後藤隆司副社長にお話しを伺い、稼働する前の新開発センターを見学した。

【年頭所感】「新たな価値を日本から生み出す」経済産業大臣 梶山弘志

(はじめに)
 令和2年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 令和初めての新年を迎え、7月には東京オリンピック・パラリンピックがいよいよ開幕します。

 1964年の東京大会では、戦後復興を見事に成し遂げた日本の姿を世界に示しました。その主役の一つは、先端技術の粋の結晶である新幹線です。当時、「鉄道の高速化は時代錯誤」との批判もあるなか、先人たちは努力と叡智を結集させ、長距離移動にイノベーションを起こしました。56年の時を経て、日本の新幹線技術は、国内のみならず海を越え、世界の人々の移動を支えるに至っています。

三菱日立ツール 菊池社長に聞く「金型業界への貢献」

 “MOLDINO(モルディノ) ブランド”を立ち上げた三菱日立ツールは、金型加工分野向け超硬工具に軸足を置く事業戦略を掲げて世界に展開を進めている。来年は魚津工場再稼働の実行を発表するなど生産拠点も活発化する中、本年4月、新社長に菊池 仁氏が就任した。三菱日立ツールを率いて約半年が経過した今、菊池社長に、ものづくりへの思い、営業方針、取り組みと未来像についてお話しを伺った。

「会社の利益に繋げることが使命」 牧野フライス製作所の販促活動に注目!

 製造現場ドットコムの読者の皆様ならご承知の通り、ものをつくるモトである工作機械は訴求するターゲットが明確である。したがって、一般消費財とは違い、「よく分からないんだけど、買っちゃえ!」という購入者はほとんどいない。加工のプロたちが納得する工作機械をつくるメーカーは国内外に多数あり、競争もシビアである。そのため、世界中に技術の塊である工作機械を売るためには、実に様々な部署が奮闘している。

 最近、展示会などで「マキノ(牧野フライス製作所)の雰囲気が変わった!」と多く聞かれるようになった。白を基調とした爽やかで開放的なブース展開と、そこに集う多くの来場者。販促グッズも小洒落ている。現在、同社のブランド戦略の鍵を握るのが、営業業務部 リーダの石貝 亜子香さんだ。来場者に配るための販促グッズや、ブースのレイアウトなど、頭を悩ませながらも日々、業務に邁進している。

工作機械の進化の歴史が見学できる! 「ヤマザキマザック工作機械博物館」が開業!

 ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)が、創業100周年記念事業として兼ねてから準備をしていた「ヤマザキマザック工作機械博物館」を11月2日(土)に開業した。開業に先立ち、前日の1日に開業式典並びに内覧会が開かれた。

 この博物館は、18世紀から現代に至るまで、工作機械の進化の歴史を見ることができる世界的にも珍しい、工作機械に特化した博物館だ。多くの工作機械を実際に動く状態で動態展示され、蒸気機関車や自動車、航空機など工作機械によって作られた代表的な工業製品も展示している。その数はなんと200点! またARを用いた展示で、マザーマシンとしての役割を子どもから大人まで楽しく、分かりやすく理解できる空間となっていた。ヤマザキマザック工作機械博物館をレポートする。

「MECT2019」がいよいよ開催! 注目各社の新技術&目玉製品を公開!

 10 月23 日(水)から10 月26 日(土)までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で「メカトロテックジャパン2019(通称MECT) 」(主催=ニュースダイジェスト社)が開催する。

 今回は過去最多となる477社・団体が出展。出展規模については展示規模がリーマン・ショック前の2007年展の1,953小間に次ぐ1,941小間で、前回展の1,933小間を上回っている。また、海外からの参加は25カ国・地域を越える。

 製造現場ドットコムでは一足早く、注目メーカー各社の新技術や目玉製品を一挙公開する。

 (アマダグループ、イスカルジャパン、イワタツール、オーエスジー、オークマ、OKK、岡本工作機械製作所、北川鉄工所、黒田精工、サンドビック、住友電気工業、大昭和精機、ダイジェット工業、タンガロイ、DMG森精機、東芝機械、ナガセインテグレックス、日進工具、不二越、ブルーム-ノボテスト、牧野フライス精機、牧野フライス製作所、三井精機工業、三菱日立ツール、三菱マテリアル、安田工業、ヤマザキマザック、ユキワ精工、碌々産業)

三菱マテリアルの加工テストを密着取材! ~『DLEシリーズ』高精度部品加工市場の拡大とともに新アイテムを開発~

 「ご安全に!」
 
 ここは、岐阜県安八郡にある三菱マテリアル 中部テクニカルセンターの一室。開発本部と営業本部から新アイテムの開発における話合いが行われていた。同社は小物高精度部品に関するアプリケーションを増やし、今年はリーディングドリル『DLEシリーズ』からさらに角度違い3パターンのレパートリ拡大を予定するなど、精力的に開発を進めている。

 現在、高精度部品加工市場は拡大している。主にトランスミッション関連、エンジン制御系の部品は形状が複雑化し、被削材自体も難削材化が進んでいる。特に燃料制御に用いられるインジェクション部品では、SUS304からSUS420J2や、KM材と言われる電磁ステンレス鋼が主流になり、かなり削りづらい部品がメインになった。同社では、小型自動旋盤を取り巻く市場環境において、「今後ますます部品の加工点数も増え、全世界的に右肩上がりの市場になる。」と予測。加工トレンドを掴んだ新アイテムを発売するにあたり、今回、貴重な加工テストの現場に足を踏み入れ、密着取材を行った。

【レポート】新技術を見た! ヤマザキマザックが自動化・デジタル製造を高度化する新型複合加工機並びにCNC装置とソフトウェアを開発! 

 ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)が9月4日、自動化やデジタル製造を高度化する新型複合加工機並びにCNC装置とソフトウェアを開発し、同社本社内(愛知県丹羽郡大口町)にて発表した。現在、製造現場のトレンドといえば、自動化やデジタル製造だが、「これらのニーズに対応するために機械の基本的なデザイン、配置、機能等を徹底的に見直した。また、製造業においては特に熟練作業者不足が深刻化しているうえ、ニーズの多様化に対応するため多品種少量生産の効率化が求められている。」と同社。

 工作機械の性能を最大限に引き出し、製造現場に高い品質と経済的効果をもたらす画期的な新製品をレポートする。

DMG森精機 森社長に聞く 「10年後に1兆円規模を目指す!」

 今年7月はDMG森精機(社長=森 雅彦氏)のイベントが豊富だった。7月9日から13日の5日間は、同社伊賀事業所でプライベートショー「伊賀イノベーションデー2019」を開催し、会期中は、顧客累計数5,000社約10,000名、サプライヤ、学生等も含む来場者累計数は約13,000名と大いに賑わいを見せた。イベント初日には奈良事業所から移転し拡張したグローバルパーツセンタの開所式も行い、24時間以内パーツ発送率95%とAIの活用でさらなるサービス強化をすると発表した。

 同社では製造現場に生産改革を加速するための活動を活発に行っており、自動化、デジタル化を推進し、5軸加工機普及に注力している。また、同社では人材育成や働き方改革にも注力しており、大胆な取り組みも実行している。

 森社長を訪ね、お話しを伺った。