サンドビック コロマント会 オンライン総会を開く

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サンドビック 山本社長

 サンドビック コロマント会が、2月24日、オンライン総会(オンデマンド方式)を開催した。サンドビックでは、リモートワークや在宅ワークの推進、〝サンドビック ソリューション ウェビナーを昨年6月に立ち上げ、好評を博している。また、ニューノーマル時代に合致したデジタルツールを使い、新たなサービスを提供すると意気込みを示している。

各地区コロマント会会長のあいさつ 概要

■西日本コロマント会会長 有本浩三 (有)有恒精機商会社長
 昨年は世界にとっても日本にとっても大変な年あり、私たちの生活にも様々な変化を与えようとしている。まず、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが取りにくくなり、営業がしにくい状況となった。輸入商品である物流も著しく影響を受けた。AIを駆使した産業のデジタル化が加速し、ものづくり業界もデジタル化の波が押し寄せている。幸いにしてわれわれの主力メーカーであるサンドビックコロマントでは、業界最先端の工具のデジタル化を進めており、斬新でまったく新しい工具の開発も強烈なエネルギーで開発されている。本年は業界トップの性能を誇る旋削用新材質GC4400シリーズが発表され、さらにお客様の生産性向上に寄与すると思われる。時代の変化に常に対応し、業界最強の工具で金属加工の未来に貢献するサンドビックコロマントの商品を今年も皆様とともに拡販していきたい。

■中日本コロマント会会長 箕浦康弘 中央工機(株)社長
 昨年は、お客様の生産縮小や訪問の自粛要請、各種展示会の延期・中止など多くの機会が損失し、われわれのビジネスにも大きな影響を与えた。このような中でニューノーマルが生まれ、今まで定着していなかったWeb商談が浸透し始め、時間や場所といった制約がなくなった。このような新たな常識、また、これから起こる大きな変化に対応することがわれわれにとって重要な問題だ。そうした中、本年サンドビックにおかれましては、こうした大きな変化に対応するために新たな組織と戦略をもって活動されていくと思う。AIやEXを用いたソリューションデジタルサービスは大きな驚きとなっている。スマートフォンで写真を撮るだけで、工具摩耗の原因を示すアプリケーションなど画期的なサービスは私たちが望んでいたサービスであり、従来とは異なるアプローチで価値の提供ができるものだと確信している。

■東日本コロマント会会長 橋本豊重 橋本商工(株)社長
 この1年、世の中が大きく変わってしまった。世の中の働き方も大きく変わった。その中心となるのがDX(Digital transformation)である。テレビをつけるとテレワークの推進も目立ち、われわれの業界もリモートツールの活用が一般的になった。その一方で、われわれ機械工具商では全てがDXにとって変わることではないことを知っている。お客様のものづくりはリアルでありバーチャルではない。われわれはDXとリアルの良いとこ取りをし、会員の皆様とたくましくこのコロナ禍の難局を乗り切っていきたいと願っている。そして、ものづくりとDXの架け橋となるのがサンドビック コロマントのツールである。来年2020年こそは、会員の皆様全員とお会いすることを楽しみにしている。

2020年の振り返りと今後の取り組み 

 山本雅広 サンドビック社長が、2020年の振り返りと今後の取り組みについて説明をした。

 山本社長は、「昨年4月に代表取締役に就任後、当社社員、社員のご家族及びビジネスパートナーにコロナ感染拡大をさせないことを基本に、リモートワークや在宅ワークの推進、サンドビック ソリューション ウェビナーを6月に立ち上げ、たくさんの皆様に参加いただいた。」とお礼を述べた。また、ニューノーマル時代に合致した新しい働き方にも触れ、「デジタルツールを使い、新たなサービスを皆様に提供することによって新たな価値を創造する所存である。」と話した。

 各市場の状況について説明があった。対前四半期の需要トレンドについては、マイニング、一般機械エンジニアリング、オートモーティブは上昇、エネルギー・オイル&ガスは横ばい、コンストラクション、航空機に関しても横ばいとなった。

 各地域について、ヨーロッパは対前年比△2%、北米△23%、アジア+4%となった。需要トレンドは、ヨーロッパ、北米、アジア全てのエリアに関して上昇となった。

 また、本年1月1日付けで西日本執行役員カンパニーバイスプレジデントに高宮真一氏、東日本執行役員カンパニープレジデントに武井篤史がそれぞれ就任したことを報告し、ニューノーマル時代においてより迅速に同社の戦略を遂行していくとの意気込みを示した。

 武井 東日本執行役員カンパニーバイスプレジデントから新組織について説明があった。それによると、持続可能なビジネスを目標に、①市場の変化、②顧客の需要の変化、③サンドビックの進化、の3つのポイントを挙げ、顧客の部品加工の複雑化、アプリケーション数の増加、新素材の登場について述べ、これらの観点から、「あらゆることの専門家になるべきである。」と捉え、より組織化した働き方を推進していくと力強く説明をした。

 高宮 西日本執行役員カンパニーバイスプレジデントが2023年までの営業戦略について説明をした。それによると、「究極の顧客体験・顧客経験を目指し戦略を遂行する。」とし、①集中化戦略、②新チャンネル戦略、③デジタル戦略の3つを挙げた。

 また、「バリューチェーンにおける長期的成長戦略の強化」を挙げ、設計から工程計画、作業計画、調達、機械加工、検証、出荷―――のどの分野でもイニシアティブを取ると述べた。これについては、機械加工の分野は今後もコアビジネスであり続けるとした。そのため、デジタル技術でコアを強化し、デジタルソリューションで機械加工の前後工程までの提案を拡大すると説明をした。

サンドビック マーケティング部の水野氏より「デジタルサービス」をテーマに講演があった。切削条件や工具選定、チップ摩耗分析など顧客への多様な提案を可能にするデジタルアプリケーションなど時流に合致したデジタルサービスについて分かりやすく説明をした。

2020年優秀特約店の発表があった。受賞特約店は次のとおり。

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