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「対応は素早く、謙虚な姿勢で臨む」BIG DAISHOWA Japan 西野社長に聞く

 

 BIG DAISHOWAホールディングス・BIG DAISHOWA(社長=仲谷穣治氏)が昨年12月、国内営業本部と海外営業本部をそれぞれ新会社として発足させた。国内営業本部は、BIG DAISHOWA Japan、海外営業本部は、BIG DAISHOWA Internationalとして2021年1月に生まれ変わり、新たなフェーズを歩き始めている。これに伴い、従来の本社・製造会社とは別に新社屋を大阪本社(東大阪市西石切町)と東京本社(東京都豊島区駒込)に建て、さらなる効率アップを図っている。

  国内においてBIG製品の拡販に注力するBIG DAISHOWA Japanの新社長に就任した西野秀哉社長は、営業一筋に歩んできた。「製販別々の場所に本社を設けることにより対応はさらに素早く、謙虚な姿勢で臨みたい。」と意気込みをみせる。西野社長に新社屋を建てたメリットや営業方針などをお聞きした。

【タンガロイ】『MATRIX』で時間の有効活用を! 

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が製造現場のコスト改善に着目したのは、〝工具管理システム〟だった――。現在、製造現場では、利益向上を目的として能率が良く長寿命の工具で加工を行い、総合的に製造コストを削減していく流れにある。もちろん同社でも品質の高い高能率工具を市場に提供し高い評価を得ているが、今回はこれに加え、さらなる製造現場のコスト改善を目的にしたシステムを提案し、話題を呼んでいる。タンガロイが提案する工具管理システム『MATRIX(マトリックス)』とは!? 

安田工業 新規事業開発課が熱い! ~クリエーターを刺激する『Labonos』が製造工程を変える~

 現在、製造業界で大注目の『Labonos(ラボノス)』は、安田工業(社長=安田拓人氏)の技術本部 開発部 新規事業開発課が開発したマシンだ。3Dプリンタと同等以上の使いやすさを実現しているにもかかわらず、精度の高い切削加工を行うという、3Dプリンタとマシニングセンタの良いとこ取りをした画期的なマシンである。したがって従来の切削加工機で必要だった専門知識は不要であり、たとえ意匠性の高い複雑形状であっても、誰もが簡単に美しい加工が行えるシステムを搭載しているのが特長だ。

 同社の新規事業開発課を訪ね、『Labonos』の開発に至った経緯や、マシンの技術的特性について徹底取材した。
 

「100周年を迎える頃にはますます輝いている会社に」オーエスジー 大沢社長に聞く

 本年2月20日付けで社長兼最高執行責任者(COO)に就任した大沢伸朗(おおさわのぶあき)氏。

 創業者である大沢秀雄氏の孫で5代目の社長になる。1991年にオーエスジー販売(現オーエスジー)に入社してから製造部等に勤務し、その後、OSG UK 、OSG Europe S.A.の社長を務め、欧州で活躍した。

 また、日本のものづくりを支える科学技術の振興に寄与することを目的とした大沢科学技術振興財団理事長も現任している。オーエスジーに入社してから30年という節目に社長に就任した大沢氏にお話を伺った。

 「Grinding Technology Japan2021」で出展された注目メーカーをレポート

 「Grinding Technology Japan2021」(主催=日本工業出版、フジサンケイビジネスアイ)が、3月2日~4日までの3日間、徹底したコロナ対策のもと、幕張メッセ展示ホール4で開催された。現在注目されている5Gをはじめとする社会インフラの構築には機器や装置が必要であり、これらの技術を支える研削加工の専門展示会ともあって、来場者は真剣に設備を検討している様子が印象的だった。気になる展示マシンをレポートする。

(あいうえお順:オークマ、ジェイテクト、スチューダーテック、ナガセインテグレックス、豊幸、牧野フライス精機、三井精機工業)
 

サンドビック コロマント会 オンライン総会を開く

 サンドビック コロマント会が、2月24日、オンライン総会(オンデマンド方式)を開催した。サンドビックでは、リモートワークや在宅ワークの推進、〝サンドビック ソリューション ウェビナーを昨年6月に立ち上げ、好評を博している。また、ニューノーマル時代に合致したデジタルツールを使い、新たなサービスを提供すると意気込みを示している。

キタムラ機械 北村社長に聞く ~最先端技術で夢のような近未来を求めて~

 Machining Challenges-Simplified――――――。これはキタムラ機械(社長=北村彰浩氏)がモットーとしている言葉だ。経験や知識を必要とせず、誰もが簡単に高精度・複雑切削加工ができるように、というメッセージが込められている。近年、日本の製造現場では、少子高齢化に伴う労働人口の減少から人手不足が問題視されているが、同社では、“世界中のものづくりに係わる8割は中小企業である”、という現実を踏まえ、機械メーカーからの視点で解決に導くための方法を提案している。

 同社は2008年に世界初アイコン制御のCNC装置「Arumatik-Mi」をマシニングセンタに標準搭載したことを皮切りに、ネットを介してビデオ通話ができる「Anywhere-Remote」、AIがCADデータをもとに自動運転ができる「Auto-Part-Producer」など独自性溢れる技術を数々と提供してきた。さらに昨年は、〝顔認証システム〟機能(特許取得済み)にて文部科学大臣賞を受賞している。一歩先行く独自技術を製造現場に提供する北村社長にお話を伺った。
 

黒田精工 ~自動化の提案と独自サイト『KURODA Smart Solution』でスキルスレスを推進~

 黒田精工(社長=黒田浩史氏)が昨年12月からユーザーの加工や計測における悩みにスポットを当て、誰もが気楽に見学できる独自サイト『KURODA Smart Solution』を開設し、現在公開中だ。

 近年、労働人口の減少に伴い製造現場の自動化はトレンドとなっている。今回、開設したサイト内では、研削加工において高いスキルが必要なアタリ出しや、職人の勘に頼っていた砥石のドレッシング作業の自動化を提案し、歯車等丸物の精密加工・検査等様々な加工・測定に定評のあるハイドロリックツールでも定圧制御機能を取り込むなど、様々な要素技術を有している同社ならではの強みを押し出している。機工・計測システム事業部 営業部 部長 舩木信裕氏に、意気込みや平面研削盤の新商品「GS-45V」・「GS-126CV」の優位性などお話を伺った。

碌々産業海藤社長に聞く ~世界市場のニッチ分野に貢献! 新製品『COSMOS』とは~ 

 微細加工機をあやつるオペレータを『Machining Artist(マシニングアーティスト)』と呼び、普及活動を行っている碌々産業(社長=海藤 満 氏)。同社は昨年、経済産業省が主催する2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」として認定され注目を集めた。めまぐるしく変化する産業構造の中において、世界の製造業から求められるニーズに応えて日々独自性の高い製品を生み出している。また、このほど市場投入された『COSMOS(コスモス)』は、マシニングアーティストの感性が生かせる「加工→洗浄→機上測定→追い込み加工」のトータルシステムであり、形状精度を追求するソリューションとして厳しい時代を生き抜く製造現場に新風を吹き込んだ。

 海藤社長を訪ね、お話を伺うとともに、『COSMOS』の技術的特長について取材した。
 

【年頭所感】令和3年 梶山弘志 経済産業大臣 

(はじめに)

令和3年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 昨年は、新型コロナウイルスが全世界に激震をもたらした一年でした。

新型コロナウイルス感染症の影響により、これまでにお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、健康面や生活面で影響を受けていらっしゃる方々には、心からお見舞い申し上げます。そして、日々、この感染症の終息に向けて力を尽くしてくださっている保健所職員や医療従事者の方々、検査機器や医療用物資の円滑な供給に貢献していただいている事業者の方々に、改めて敬意を表し、感謝を申し上げます。

 見えないウイルスと闘うため、人類は今もなお、接触や移動の回避を余儀なくされています。今年こそ、この未曾有の危機を乗り越えるため、私たちは、「新たな日常」に向け、生活様式のみならず、産業構造や社会システムを一気に転換していかなければなりません。