アマダ 多彩な機能を有した「Amada Global Innovation Center(AGIC)」オープン

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AGIC外観

 

 アマダ(社長=磯部 任 氏)が2月3日、多彩な環境と機能を有した「Amada Global Innovation Center(略称:AGIC)」をオープンし、開会セレモニーが開かれた。AGICのコンセプトは、「お客さまとともに金属加工の『未来(あす)』を共創する空間」で、隣接する「アマダフォーラム」(12階建宿泊機能を完備する多目的研修施設)との連携による「総合提案機能施設」となる。

 磯部社長は「お客様はさらなる生産性向上やコストダウン、グローバル化もしなければならない。従来以上にお客様からの信頼を得て、アマダが提供する価値を認めて頂くための施設のあり方を考えてきた。弊社は機械メーカーなので、技術志向に立ち返り、この技術志向を一層強めていこうと結論づけ、経営理念である〝お客様とともに発展する〟のキーワードを再認識するため新たな施設をつくった。」としている。多彩な環境と機能を完備した業界最大規模の施設をレポートする。

技術志向に立ち返る

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開会セレモニーであいさつをする磯部社長

 この施設はカーボンニュートラルなどの環境への対応や少子高齢化による労働人口の不足、働き方改革による自動化対応へのニーズの高まりなど、昨今の様々な社会的課題やものづくりの課題に〝お客様とともに〟対応するための機能を有している。

 その象徴的な機能が、『Innovation LABO』だ。展示施設の中でもかなりのスペースを割いていた。それぞれの顧客は、それぞれの課題を持っているうえ、製造業が最も気にするもののひとつである〝機密情報漏洩〟についても最新の注意を払っている。顧客が期間を設けて仮の工場・施設として使えるイメージであり、測定室も含めて10室用意している。

 磯部社長は、「お客様が抱えている様々な課題を持ち込んで、われわれの技術者と一緒に新しい取り組みを通して、お客様の明日のビジネスを構築していただく一助になればと思いInnovation LABOをつくらせていただいた。」との思いを話した。また、今回、新しく設置するマシンも90種類のうち85%を新製品にしている。磯部社長によると、「こんなに大規模に短期間で新商品にしたということは過去にない。」とのこと。

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