日本初! 研削加工技術と工具製造技術展「Grinding Technology Japan2019」 ~来年3月18日(月)~20日(水)まで幕張メッセ~
日本工業出版(社長=小林大作氏)と、フジサンケイビジネスアイ(社長=上坂 徹氏)は、国内外126の出展者が集う日本初となる研削加工の専門技術展「Grinding Technology Japan2019(グラインディング テクノロジー ジャパン2019)」を来年3月18日(月)~20日(水)までの3日間、幕張メッセ・展示ホール1で開催する。
研削は、仕上げ工程を担う加工技術のため、高い精度、高い品質が要求されるため、機械や工具、ソフトウエア、周辺機器には高い性能とそれらを操る作業者には高い技能が求められており、そこにはハイレベルのノウハウが多数存在している。この展示会は、研削加工に携わる技術者、技能者、また研削加工の研究者やそれらを学ぶ人たちのための展示会であり、出展者は、研削加工技術や工具製造技術に課題を持った来場者に対し、最新の技術と知識で最良の回答を用意している。
専門性が高く“課題解決型”の展示会へ
開催に先立ち、12月3日に東京都内の大手町サンケイプラザ・サンケイホールで記者発表が開かれ、主催者より開催趣旨ならびに開催概要などの説明があった。小林日本工業出版社長はあいさつのあと、「Grinding Technology Japanは、当社とフジサンケイビジネスアイとの2社による共同開催となる。業界発展の力になればという思いで取り組んでいる。」と意気込みを示した。
展示会開催の背景や狙いについて、日本工業出版・小山 宏 月刊「機械と工具」編集長が、「この展示会は、日本で初めての本格的な研削加工技術の専門展と位置付けている。この展示会は私どもの完全なオリジナルではなく、お手本があった。それがドイツで開催されている“GrindTec”だった。」と述べた。
小山編集長によると、“GrindTec”は、 1998年から年に一度、ドイツ・アウグスブルグで開催される展示会(主催:AFAG、協力:FDPW)で、ドイツの再研削業者の団体であるFDPWが研削盤メーカー数社と開催したのが始まり。現在、研削盤、研削加工技術に特化したユニークな展示会として欧州で高い評価を博している。なお、GrindTecとGrinding Technology Japanは、ネットワークパートナーであり、代表者が来日、講演する。なぜ、このGrindTecに注目したのか――という点について、小山編集長は、「研削に特化した非常にユニークな展示会であった。研削加工は切削加工の後工程、仕上げ工程を任され精度が重要視される。しかしその現場においては技能が求められているという難しい加工といわれている。それが切削加工とは異なる独特の加工技術といえるのではないかと考えている。もうひとつ注目した点は、ドイツのGrindTecが非常に高い評価を得ている点である。規模としてGrindTecは大きな展示会ではない。ヨーロッパでは世界最大の国際金属加工見本市のEMOショーがある。2017年には入場者数は3日間で13万人弱。その半年後の今年3月に開催されたGrindTec2018は4日間で1万9100人だった。一見、来場者数だけをみるとGrindTecは見劣りしそうだが、EMOショーでも本当のお客様に出会えるのは非常に難しい。その点、GrindTecは来場者の皆様が研削の関係者なので、ほとんどがお客様となるため、より活発な商談が行われる。」と優位性を説明した。
また、この展示会は“課題解決型”の展示会が特長。現場において課題が多い研削加工のための展示会であり、「研削コンシュルジュ」も常駐し、来場者の“課題解決”に協力するとした。
展示会の具体的な内容について、荒井一則 フジサンケイビジネスアイ 執行役員営業・事業本部長が説明した。おおまかな併催イベントについては次のとおり。
●実演
・「技能五輪全国大会出場者による精密加工・手仕上げ・組立ての実演」
協力:日立オートモティブシステムズ/岡本工作機械製作所
・「切削工具の再研削体験実演会」
主催:切削フォーラム21
●基調講演
・「GrindTec2018に見る研削盤技術の最新動向」
MAMTEC代表(上智大学名誉教授)清水伸二氏
・「工具研削業と日本ノものづくり」
切削フォーラム21 会長(マイスター代表取締役)高井 作氏
・「自動車部品の高能率高品位研削加工を目指して」
京都工芸繊維大学 教授 太田 稔氏
●特別講演
・AFAGおよびFPDW
●砥粒加工技術セミナー
・「切削工具の医療への応用」
・「切削工具へのニーズと対応技術」
・「研削加工と自動車部品」
開催概要
名 称:Grinding Technology Japan2019
出展製品:研削盤、研磨盤、砥石、ツルーイング装置、計測機器、周辺機器、工具研削盤、切削工具、切削工具加工技術、切削工具活用技術、切削油、切削油供給装置、切削油ろ過装置、他
来場対象:研削加工技術者・研究者、工具製造者、切削加工業者、学生、他
会 場:幕張メッセ 展示ホール1
会 期:2019年3月18日~20日(水)*次以降2年に一度の開催を予定)
開催時間:10:00~17:00
入 場 料:2000円(ただし招待券持参者・インターネットからの事前登録者は無料)
主 催:日本工業出版、フジサンケイビジネスアイ(日本工業新聞社)
企 画:日本工業出版「機械と工具」編集部
後 援:在日独連邦共和国大使館
特別協賛:切削フォーラム21
特別協力:砥石加工学会
協 賛:日本工作機械工業会、日本工作機械輸入協会、日本工作機械販売協会、日本鍛圧機械工業会、日本精密機械工業会、日本機械工具工業会、日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、研削砥石工業会、ダイヤモンド工業協会、日本光学測定機器工業会、日本フルードパワー工業会、日本試験機工業会、日本歯車工業会、精密光学会、日本フルードパワーシステム学会、ターボ機械協会