イスカルジャパン 新社長に岡田一成氏 

会見の席で質問に答える岡田氏
会見の席で質問に答える岡田氏
 イスラエルの切削工具メーカーであるイスカルの日本法人、イスカルジャパン(本社=大阪府豊中市)が、本年2月16日付けで新社長に現執行役営業本部長の岡田一成氏を就任すると発表した。25年の間、工具業界に身を置いていた小宮信幸社長は、監査役となる。

 岡田氏は、1994年にイスカルジャパンが、現社長の小宮氏と現監査役の高橋氏によって設立されたときに入社した。1995年にはイスラエルにある本社工場のほうに転籍し、その後、キャリアを重ねてきた。

 会見の席上で、岡田氏は、「イスカルジャパンを安定化させ、成長の道に乗せてくれた現小宮社長に最大の敬意を示すとともに、チーム全体一丸となって、この先10年、さらなる25年、その上をイスラエルの本社やIMCグループとともに日本国内で歩んでいきたい。」と決意を表した。将来については、「人材をしっかりと育成確保してきた会社なので、その安定を受けて今後は成長戦略に切り替えていく。私は、IMC本部、イスカルイスラエルの本部と社内では最も関係が深い。イスカルは現在、世界2位の超硬工具メーカーの地位だが、1位の地位を目指している。本社からの期待感も絶大であり、その期待に応えたい。」と意気込みを示した。

 目標は、「国内シェアを10%まで高めること。」と岡田氏。この目標を達成するために、生産性に対する意識を高めることに注力するという。グローバル全体でみるメインのマーケットはドイツやアメリカ、そして昨今、急成長しているロシアを含め、テストレポートや成功事例が社内で共有できる環境にある強みが同社にはある。こうした強みを、日本のユーザーへ向けて発信し、ユーザーの要求に合致した切削工具を提供していく方針。

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