「EV時代を見据えた新たなニーズ獲得に注力」OSGが賀詞交歓会を開く

あいさつをする石川社長
あいさつをする石川社長
 オーエスジー(社長兼CEO=石川則男氏)が1月15日、同社アカデミー内のゲストハウス(愛知県豊川市一宮町)で「OSG全国合同賀詞交歓会」を開いた。

 あいさつに立った石川社長は、日頃のお礼を述べたあと、2018年11月期の業績について触れた。それによると、連結売上高1,393億6,800万円(対前年度比+9.3%)、営業利益225億2,000万円(同+17.7%)、営業利益率(同+17.1%)、経常利益225億6,700万円(同+17.9%)。親会社株主に属する純利益147億1,000万円(同+5.1%)。タップが10%、超硬ドリルが17%増とした。

 石川社長は、「創立80周年の年だったが、過去最高の業績で終えることができたのは、皆さまの大変厚いご支援のお陰である。」と感謝の意を表した。また、「米中貿易摩擦と円高の影響もあり、少し難しい1年になるのではないかと予想し、連結売上高1,370億円、営業利益240億円、親会社に属する純利益は153億円を予想している。また、新しい生産体制を刷新するために、設備投資額は220億円を予定している。」としたうえで、「オーエスジーはリーマンショック後、海外展開を加速してきた。また、Aブランドに代表される新製品の開発にも注力した。数ある生産拠点を強化してきたが、日本で生産する光化学製品の生産能力の強化のため、国内の生産体制を刷新することを決断した。」と述べた。

 営業面については、「自動車産業のニーズを深掘りしながらも、既存の内輪機関の電動化に備え、EV時代を見据えた新たなニーズ獲得に注力をしたい。新たなニーズは、自動車だけにとどまらず、医療分野、電子部品分野まで視野に入れている。」との考えを示した。

山善 長尾社長
山善 長尾社長
 来賓を代表して長尾雄次 山善社長が、「製造業は、世界同時成長という、まれに見る好条件下の下で、国内製造業もその恩恵を受けてきたが、米中貿易摩擦が始まり、出口の見えないデジタル覇権争い、為替の問題等、引き潮の材料が顕在化し、潮目が少々変わってきたように感じる。われわれとしては、この逆流に巻き込まれない、しっかりと舵を切り直して次の一手を打っていく時である。また、企業経営者としてモチベーションや向上心、そして健全な闘争心をまた思い出して、積極的に経営者自身が改革に取り組んで行かなければならないと感じている。」とあいさつをした。

 石川 オーエスジー社長、大沢伸朗 オーエスジー専務、長尾 山善社長、村井正夫 東京山勝社長、矢野茂雄 滝川物産社長、山出谷武俊 山勝紹介社長、による鏡開きが行われ、乾杯の発声を三橋 誠 テヅカ社長が行った。

 宴もたけなわの頃、中締めを山下隆蔵 山下機械会長が行ったあと、大沢専務が、「19年度における営業部の方針はファーストコールカンパニー。お客さまに第一に声を掛けていただくメーカーを目指した1年にしたい。」とあいさつをした。

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