オーエスジーがNEO新城工場構想を発表! 国内生産体制を刷新!
会見の中で石川社長は、「オーエスジーがオーエスジーである続けるためには、①グローバルに成長を求める、②他社とは違うところに価値を求める、③トップから最前線までの社風こそが本物の社風―」と考え方を示し、「国内生産体制を刷新する。」とした。
同社の超硬ドリルは売上も17.3%伸長し、同社製品群の中でも最も成長した製品。毎年のように約20%ずつ超硬ドリルは売上げも生産も伸ばしており、「ここでスマートライン化したネオ新城工場で超硬ドリルを一貫生産することにした。」と石川社長。
石川社長が、今回“最大のチャレンジ”としたのは、小ロット特殊品と量産品大ロットの両立。石川社長は会見場の席で、顧客の満足度をさらに高めるために、プロジェクト『オーエスジー4.0』をスタートすると宣言した。これは、営業、開発、製造、アフターサービス、技術開発の全てをつなげていくデジタル化が基本の考え方で、①器としての新工場、②自動化→省人化、③無人稼働の設備、④デジタルで全てを繋ぐ――ことが鍵となっている。
プロジェクト『OSG4.0』宣言
同社では、2程前から“OPDM(OSG Product Data Management)”計画を進めている。OPDMとは、オーエスジーのデータマネジメントを一体のものとして、そこで製品のデータ、売り上げのデータ、また、製品が持っている固有の技術データ等をデジタル化し、それを顧客や製造に活用するというデータ・マネジメントシステムのこと。ものづくり情報の入出力は“OPDM”で一本化し、デジタル情報でつながるインフラ構築で、受注力強化、利益最大化を目指す。石川社長は、「オーエスジーは80歳になったが、世の中は変わっていく。また日本には少子化、労働力不足等の避けては通れない課題もある。われわれの国内マザー工場が担っていく役割は、小ロット、大ロットに関わらず、高付加価値の製品を世界中に供給していくこと。新しいEV時代にそなえて、新しいニーズも見つけていかなければならない。今後も試作品を含めて、特殊品の小ロットというものは減ることはない。これを両立させることができるスマート工場、ワンファクトリー体制を構築するためにも、全てのものがネットでつながるオーエスジー4.0というプロジェクトを進めることが極めて重要と考えている。」と話した。
同社では2019年度設備投資額を220億円としており、3~4年をかけて全世界で約500億円の設備投資を予定している。